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2005-03-10, Thursday ソニー日本本社の行方は・・・わからん

[]ストリンガー氏の下で進む米国法人主導のソニー復活戦略

ソニーの新会長、ストリンガー氏の経営手腕については、各種メディアはまだ「様子見」の状態にあるようだ。例えば、NIKKEI NETの社説では、こういう懸念を表明している。

  • 今後は本業の電機事業を強化するとしながら、米娯楽部門の総責任者であるストリンガー氏を起用。CEO就任後も米国に在住し、東京にある本社機能を海外から運営するという。
  • 今回、電子部品担当の中鉢良治副社長を社長に起用したのは、物作りを強化するためだ。ところが海外向けには音楽・映画などの娯楽企業というイメージを維持する目的もありCEOを本社不在の外国人とするちぐはぐな布陣となった。

個人的には、このようなハード寄りの見方には若干違和感を覚える。ソニー製品の苦戦というと携帯(音楽)デバイス、バイオ、薄型テレビあたりが代表例だが、少なくとも前2者については、「ハードに魅力がないから売れていない」のではない。むしろ逆で、「ハードと連携すべきソフトやサービスが貧弱」なことがハード自体の魅力を大きく損ねている。ネットワークウォークマンは、確かにiPodより軽いかもしれない。電池も長持ちするかもしれない。しかし、音楽管理転送ソフトSonicStageと音楽配信サービスconnect/moraの使いづらさは、ユーザー体験を大きく制約しており、その結果市場でiPodに敗北している。

ソニーは、この敗戦から率直に学ばねばならない。ソニーなりに、ハードとソフトとサービスの善循環モデル=コンバージェンス戦略を作っていかなければならない。ストリンガー氏は、多機能コンテンツ再生デバイスであるPSPを戦略の中心に据え、米国法人の持つコンテンツ(音楽、映画)をそれに組み合わせようとしている。米国でのPSP初期出荷分にスパイダーマン2を無料添付するのは、コンバージェンス戦略の第一歩としてのストリンガー氏の強い意思表示だ。

残る一角であるソフトについても、着々と手を打っているようだ。CNETのインタビューを引用する。

  • Sony Pictures副会長のYair Landauは、iHollywood Digital Living Roomフォーラムで講演し、ソニーがPSPと自社のエンターテイメントダウンロードサービスConnectとを同期させるソフトウェアを投入することを明らかにした。同社はさらに、PCやMacとPSPをリンクするソフトウェアも1年以内にリリースする、と同氏は述べた。

これは恐らく、「PSPへ直接」「PC/Macを経由」の2通りの方法でPSPにコンテンツを落とすルートを確保すると言うことであろう。単なる憶測だが、このソフトも米国法人で開発されているのはないかと思う。(1年経ってイメージコンバーターが出てきたら爆笑ものだが)

従って、私の見方はこうだ。「新CEO:ストリンガー氏が米国にいることはソニーにとって意味がある。なぜなら、ソニーの社運がかかったコンバージェンス戦略はもっぱら米国法人が進めているからである。」

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