PSPのAV機能を活用する! 音楽・写真・動画活用Tips このページをアンテナに追加 RSSフィード

現在、メインの更新は姉妹サイト「PS3とPSPのAV機能を活用する!」中心にしております。
ソニーの携帯ゲーム機あるいは携帯マルチコンテンツプレーヤー・PSPのAV機能を「便利に楽しく」使う方法を日々探求しています。また、PSPがより便利なデバイスとなるためのソニーへの改善提案も掲載しています。
これまでのまとめはこちらへ→  総集編音楽機能編写真機能編update動画機能編update改善提案

2005-09-30, Friday ソニー戦略の行間を読む

[]ストリンガー氏の何を応援すべきか?ソニー経営戦略の正しい読み方とは

ソニーの経営戦略について、私が日頃愛読しているライター諸氏の記事が揃ってきた。

ビジネスIT :テクノロジー :日本経済新聞

ITmedia +D LifeStyle:ソニーの新経営戦略に思うこと (1/4)

ソニーはフツーの家電メーカーになるのか - CNET Japan

ビジネスIT :テクノロジー :日本経済新聞

各氏の分析を概観すると、今回の発表は「新味がない」という評価が多い。例えば、

今回の発表で一番の問題はソニーをどうしたいのかというビジョンが曖昧であることだ。「ソニーはエレクトロニクス、ゲーム、エンタテインメントの三つをコア事業と位置づけ、競争力向上と経営体質強化に向け」とは、これまでの路線を踏襲ということである。リストラの具体的内容は詳しいけれど、どういう会社になりたいのか、道筋や目標がはっきりとは見えない。(麻倉氏)

大いに注目していたのだが、率直に言えば新味には乏しい内容だったように思える。(本田氏)

内容自体はほとんど既報のものがベースになっており、「目新しさ」という点についてはまったく見るべき点のなかった発表であった。(津田氏)

これに対して、森氏は、やや異なる見方を示している。曰く

旧体制が打ち出した方向性=「ハードとサービス、ソフトの融合による新たな価値の創造」という他家電メーカーには真似のできない基本線は維持し、その実現のための方法論の変更を行うという選択だろう。

実は、私の見解は森氏に最も近い。ソニーのビジョンと、究極の融合型デジタル製品を作るための中核技術・サービスを擁する総合力は世界一だ。こう思っているからこそ、私はソニーを一貫して応援している。しかし、実際に出てくる製品・サービスは、ソニーの持つポテンシャルとはほど遠く、期待を大きく裏切るようなものが多かった。

この主因は、ビジョンに問題があるわけでもなく、また、グループ内に多くの事業を抱える総合力に問題があるわけでもない。ましてや技術力の問題でもない。ソニーの企業体質が問題なのだ。ユーザーのニーズを正面から実現することがなく、競合メーカーに痛い目に遭ってなお少しずつしか反省しない。ある部門がよい製品を出しても他の部門は協力しない。こんな内向きの企業姿勢が諸悪の根源だ。と同時に、これを放置してきたことこそが出井前会長以下ソニー経営者の最も責められるべき点である。

ストリンガー氏は、まさにこの点にメスを入れようとしている。同氏は、ソニーが復活するためには、シンプルな組織とシンプルな製品ライン、それに"Sony United"の体制が必要であるとコメントしている。全く正しいと思う。今回の経営方針は、確実にこの方向に向かっている。同氏自身はもっと踏み込んだ改革を行いたかったのかもしれないが、今回発表された内容だけでも、もし本気で実現すればかなりの効果が見込まれるべきものだ。改革に抵抗する動きは断固として排除してもらいたいし、それができるのはソニー社内ではストリンガー氏をおいていないだろう。だから私はストリンガー氏を徹底的に応援する。

私もPSPユーザーとしては、PSP関係の新製品や将来ビジョンが示されなかったことに失望している。しかし、ソニーの経営者として取り組む優先順位は、まず企業体質の改革であって、新戦略や新製品はその成果として現れるべきものだろう。あのカルロス・ゴーン氏も、1999年にリバイバルプランを発表した当時は、単なるコスト・カッターだ云々という批判や中傷が渦巻いた。しかし、しばらくしてゴーン氏が公約を達成し、ゴーン体制を象徴する新車が出そろってくると、批判者はいつのまにか沈黙した。

ストリンガー氏には、是非「有言実行」で批判を打ち払ってもらいたい。経営者としてのストリンガー氏の価値を評価するのは、まだ早い。

はてなユーザーのみコメントできます。はてなへログインもしくは新規登録をおこなってください。