岩日誌

サブのつもりで始めたはずが本サイトはもっぱら放置中。
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2012-02-07

[][] SSS12 第12回宇宙科学シンポジウム [ISAS/JAXA]  SSS12 第12回宇宙科学シンポジウム [ISAS/JAXA]を含むブックマーク

先日見られなくなってたんですがいつの間にか復活してたのでようやく読めた。今回もいっぱい上がってるので自分が目に付いたところだけまとめてみました。


S1-01 「はやぶさ」から「はやぶさ2」へ

こちらには「はやぶさMk2」に関する話も。ターゲット候補の1つがウィルソン・ハリントンで、これは枯渇彗星核といわれていますが遠日点が木星近くまである楕円軌道。サンプル採取機構はコアラーor粘着式。リエントリ速度は「はやぶさ」が12.06km/sだったのに対し14.2km/s。ちなみに以前MarcoPoloとしてESAと共同で検討していた案はJAXA単独となっており、ESAはNASAと組んでMarcoPolo-Rを進めているようです。


S1-03 「はやぶさ」帰還サンプル分析の科学的成果1

イトカワサンプルについて、Aタイプ・Bタイプ・Cタイプに大別され、Aは100万年単位で岩石表面から剥離した若いサンプルで、Cは大規模衝突で発生した古いサンプルと思われるらしい。


S1-04 「はやぶさ」帰還サンプル分析の科学的成果2

これも凄いですね。微粒子表面に櫛状に刻まれた宇宙風化の痕跡、粒子表面で発見した超微細なクレーター、付着鉱物粒。


S1-06 「はやぶさ2」のシステム

はやぶさ2」のロンチウインドウは2014年7月が1.4年EDVEGA(イオンエンジン併用の地球スイングバイ)、同12月が1年、2015年6月が0.5年、同年12月が直接投入になるようです。DCAMは現時点オプションのようですが、是非これで撮影して欲しいですよね。サンプルコンテナは3室になるみたいですが、これは3回のタッチダウンを想定しているからでしょうね。ターゲットマーカーは5基と満載w タッチダウン精度目標1mというのは半端無い。あと複合航法はデフォのようです。


S1-07 「はやぶさ2」搭載衝突装置

分離機構は再突入カプセルのもの共通。ライナの試験画像もありますがなかなかの威力ですね。


S1-08 「はやぶさ2」における衝突の科学

このような天体上の衝突現象それ自体に科学的な関心が高いようです。


S3-14 SOLAR-C計画の進展

SOLAR-CはSOLAR-Bひので」をより発展させた形でかなり大型になるようです。黄道面を離脱しての太陽極域観測案はSOLAR-Dとして検討を進めていくらしい。なおSOLAR-Dはμ-20イオンエンジンを搭載することが想定されてます。


S3-02 SELENE-2計画の現状とGlobal Exploration Strategy

現在はプリプロジェクトですが、2012年1月現在の予定としては今年秋にメーカー選定を行い、来年春にプロジェクト移行審査、17年打ち上げという感じらしい。これ先日の渡辺謙特番でも取り上げられてましたが、着陸機は20度くらいある斜面にも着陸できるよう試験を行ってるんですよね。かなり安定感がある感じでした。


S3-32 BepiColomboプロジェクトの現状

現在フライトモデルの試験中。打ち上げは2014年7〜8月で、順調にいけば「はやぶさ2」と連チャンですね。


S4-04 あかつきの現状とこれまでのサイエンス

去年行われた太陽コロナ観測についても触れられてます。


S4-06 CIBER: 宇宙赤外線背景放射観測のロケット実験

NASAの観測ロケットで行っている実験ですが、今年2月にも実施予定。さらにこれを発展させてソーラー電力セイルにも搭載を狙っているようです。


P4-014 次世代赤外線天文衛星SPICA冷却システムの熱設計

目玉の機械式冷凍機ですが、4K級冷凍機はエンジニアリングモデル連続試験運転を開始して1年経過し全く問題なし、1K級は今年3月にもEM設計完了。共に2機冗長となるそうです。


P4-103 ソーラー電力セイル探査機に向けた大型展開膜面構造に関する研究

将来の木星・トロヤ群中型ソーラー電力セイル探査機では,薄膜太陽電池を全面に搭載した直径約50mのソーラー電力セイルを展開し,太陽輻射圧とイオンエンジンによるハイブリッド推進を行う.そのためIKAROSとは異なり,中型探査機では本体を非回転にする必要がある.そこで,伸展ブームによる展開とセイルのみを回転させる遠心力展開の2つの方式を検討している.今年度は,三軸織り複合材伸展ブームの試作,「らせん折り」による膜面とブームの一体収納展開方式の検討,ブームと膜面からなる展開構造物の力学特性の検討, 遠心力展開型セイルと本体との間で電力や信号を伝送するための非接触給電方式とスリップリング方式の検討などの最近の研究を紹介する.

展開方式について広く検討しているようです。


P4-108 ソーラー電力セイル理学観測機器開発の現状

IKAROSに搭載されたダストカウンターやガンマ線バーストセンサに加え、宇宙赤外線背景放射の観測器も(上に載っているCIBER)。


P4-111 国際共同木星圏探査ミッション 〜ソーラー電力セールを用いた木星オービター・システム検討について〜

2020年代において,ESA/NASA/JAXAという全世界的な共同ミッションとして木星圏大探査計画が進んでいる.天文プラズマ的な観測はもちろんのことアストロバイオロジーを含む分野の垣根を越えた人類ミッションである.この大プロジェクトのうち木星磁気圏探査機JMO日本が担当・製作するための検討を進めてきた.一方で,ソーラー電力セールによるトロヤ群小惑星探査との融合は,サイエンス的にも太陽系惑星形成論的立場から非常に興味深い.また衛星システムとしても木星投入時の燃料や遷移軌道等を考えたとき,有利な点が考えられる.

JMOとの兼ね合いはどうなんだろうと考えていたら、融合ミッションも検討されているらしい。


P4-231 ISS/JEM曝露部からの雷放電・スプライト観測ミッション(JEM-GLIMS)の現状

これはHTVこうのとり」3号機に搭載予定ですね。「宇宙の渚」でも映像が紹介された、上空への発光現象。


P4-371 SLIM探査候補地,月の縦孔(地下の溶岩チューブの天窓?) II

月の縦孔の探査は,月の様々な科学的な課題を解く鍵を提供すると考えられている.加えて,縦孔やその底に続くと考えられている溶岩チューブは,将来の月面活動拠点としても,非常に優れた点を有している.SELENE2における着陸点検討チームによる議論においても,これらの縦孔は,探査候補地点として,極めて高い支持を集めている.本発表では,これら月の縦孔について,これまで得られている情報を整理し,議論に供する.

あの穴すんごい興味をかき立てられますよね。どんな探査手法が検討されてるのか気になります。


P4-374 SLIM小型探査機における着陸時の自己位置推定: 進化計算の宇宙への適用

クレーターの後検出がある場合でも自己位置推定率99%以上を弾き出しているそうです。


P4-377 SLIM用高性能推進系の開発

小型月着陸機SLIM。打ち上げ時重量が551kgでドライが118.5kgくらいになるそうです。8割がた燃料ですねw メインスラスタは500Nセラミックスラスタ。


P4-387 DESTINY 工学実験:軌道計画

実験機は,イプシロンロケットにより長楕円軌道に投入された後,大型イオンエンジン(μ20)により高度を月軌道まで上昇させる予定である.よって,その際の放射線環境条件やイオンエンジン運転中の熱入力条件,日陰等について検討を行う. また,その後は月の重力を積極的に利用して太陽−地球系のハロー軌道に遷移させ,1周回以上軌道を維持する予定である.

μ-20イオンエンジンでL2とかを目指す工学ミッション。うーむ、さすがパワフル。


P4-388 DESTINY 工学実験:薄膜軽量太陽電池パネル

フレーム構造を用いた薄膜太陽電池パネルで超軽量化

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