三菱重工:はやぶさ2打ち上げのH2A 燃料タンクに知恵 [毎日]

おお、ついにお目見えですよ。

 はやぶさ2は宇宙空間で地球を1周した後、探査する小惑星「1999JU3」に向かう。打ち上げからの所要時間は1時間47分15秒と、同社のロケットで過去最長だった21号機の2倍超になる。

 そのため26号機では、太陽光を直接浴びるロケットの「第2段」(長さ約11メートル)の水素タンクを、太陽光を反射しやすい白色に塗装した。無塗装時に比べ、燃料の蒸発量を4割減らせるという。

三菱重工業、はやぶさ2搭載のH2Aを公開 [日経]

 熱対策も施しており、液体酸素タンクには断熱材を多層的にコーティング。太陽熱が均等に当たるよう衛星とロケットエンジン、燃料タンクが連なった機体は12分に一度回転する仕組みになっている。

やはり今回はロングコースト仕様。

No.1799 :H-IIAロケット26号機1段目 [宇宙作家クラブ ニュース掲示板]

こちらでも更に詳しくレポっておられます。今回は加速度センサを慣性航法センサに集約することによりコストダウンを図っているそうです。また今回の打ち上げで一端パーキング軌道に投入し日本上空付近で第2回燃焼を開始するのは、地上局からの運用性の都合だそうです。H-IIA21号機でも同様に白いコーティングが行われましたが、その時はあくまで実証のためであり実際の打ち上げに寄与するものではなかったそうです。今回は特に打ち上げから分離までの時間が長いため必要となったもので、今後も同様に必要となればコーティングを行う模様です。


今回もいわゆる高度化そのものではなく、あくまでその一環としてのコーティングのようです。高度化デビューはやはりTelstar 12Vになりそうですね。