Hello★Durian 〜ハロー★ドリアン〜

秋田在住で鉄道・バス・アイドル・プロ野球・プロレスを愛する多趣味な男がお送りいたします(笑)マニアックなお話から時事問題まで幅広く取り扱っています。

楽天、ロッテの反撃から逃げ切り5位浮上!

2勝目を挙げた岩隈久志

 東北楽天がロッテの反撃をかわした。先発岩隈久志は2勝目でチームは再び5位に浮上した。
岩隈は立ち上がりこそ制球が定まらず不安定だったが、尻上がりの投球で6回まで3失点に抑えた。打線は初回リック・ショートの適時打と3回の礒部公一の2点適時打で優位に。さらに4回は鉄平、山崎武司の連続適時二塁打などで7-0と突き放した。ただ、後半は5投手も繰り出し救援陣に課題を残した。


●ロッテ−楽天10回戦(ロッテ6勝4敗、18時15分、千葉マリンスタジアム、30,016人)
楽天:102 410 030 11
ロッテ:000 003 202 7
▽勝:岩隈(7試合2勝2敗)
▽敗:吉井(13試合1勝8敗)
本塁打:サブロー7号


 楽天は試合前の宿舎で、野村克也監督が加わり急遽全体ミーティングを行った。「連戦で疲れているだろうが、頑張ってくれ」。岩隈の白星で反転攻勢を、という思いが強かったのだろう。その願いにエースが応えた。
立ち上がりはバランスが悪く苦しんだ。先制直後の初回、いきなり四球を与えてしまう。1死二塁となった後にも、またも四球。プライドを見せたのは、ここからだった。4番サブロー、5番ホセ・オーティズを沈む変化球で連続の空振り三振に。「点をとってもらった後。ゼロに抑えようと思った」。2回の無死一、二塁のピンチも、走り出した直球を武器に後続を断った。結局、6回までに114球、3失点の内容だった。
 昨年、右肩痛でほぼシーズンを棒に振った。復活を期して今季開幕投手を務めたものの、脇腹の肉離れなどで2度登録を抹消された。5月4日以来の勝利に「迷惑をかけた。これから取り返していきたい」と誓う。「けがを乗り越えて何かをつかめば、あと10年やれる。駄目なら終わりだろう」。故障と復帰の繰り返しから自分を解き放つための一歩を、背番号21が踏み出している。

嶋のリードにノムさん怒り心頭!

 楽天打線は16安打11点。ホセ・フェルナンデスを除く先発全員安打で岩隈を援護した。
吉井理人を打てないようじゃ終わりだよ」。試合前の野村監督の突き放したような言葉が効いたか、序盤から打線が爆発した。初回、連打で作った好機にリックの適時打で先制。4回は草野大輔嶋基宏渡辺直人の3連打で吉井を引きずり下ろすと、継投の小宮山悟にも連打を浴びせて突き放した。ここ4試合で1安打と不調だった鉄平は4安打の固め打ち。「これだけ出ると怖いね」と明るい。5回に左前適時打を放った高須洋介も「チームみんなの『勝つ』という気持ちで打った」と勢いを感じている。
 それでも楽勝とはいかないのがチームの弱点。継投陣が次々とつかまって猛反撃を食らった。
野村監督は深いため息をつきながら「何点取れば安心できる。20点か。体に悪い。救急車と棺おけ用意してくれ」と疲れ切った表情。特に9回、サブローに2ランを打たれた場面は「変化球2つボールの後、内角に直球要求するやつがいるか」とキャッチャー嶋のリードに怒りが収まらなかった。