いいじゃん、はつのり 100円！〜大阪市営地下鉄〜

大阪市の平松市長が、地下鉄のはつのり料金を 200円から 100円にさげる方針をだしたところ、大阪府の橋下知事*1がこれにかみついた。

平松市長

大阪市の平松邦夫市長が、8月 22日、現在 200円のはつのり料金を最初の 1駅分にかぎり、半額の 100円にするよう大阪市交通局に検討を指示したと報道陣にあきらかにした。

利便性の向上で大阪市営地下鉄の価値をたかめれる。
これまで自転車などを利用した短距離移動の顧客をよびこめる。
自転車利用者が地下鉄利用にきりかえることで、大阪市内で問題化しとる自転車の違法駐車を減少させれる。

（注）

大阪市交通局によると、大阪市営地下鉄の 2009年度の単年度くろじは約 289億円で、約 53億円の累積あかじを 2010年度末に解消できるみとおし。大阪市交通局でも利用者への利益還元の一環としてねさげ案を検討しとった。
しかし、「1駅 100円」が実現すると年間数十億円の減収になるうえ、システム改修費もかさむことから「ねさげの手法は慎重に検討しとる」（大阪市幹部）という。

橋下知事

大阪府の橋下徹知事は 8月にじゅうよっか、平松市長の方針を批判。

地下鉄の利用者は大阪市外のひとのほうがおおい。1駅区間だけのることはない。100円にねさげをしても、大阪市外の利用者には恩恵はない。
平松市長は大阪市内のひとのことだけをかんがえとる。地下鉄は広域行政体がやるべきだ。

はつのり料金を 100円にさげることにはおれも賛成だけど、自転車利用者をよびこむだとか、大阪市内のひとしか得せやへんじゃんかだとかいう論点は、ちょっとちがうかなとおもう。

そうじゃなくて、ふつうの電車利用者が得するはなしだとおもう。

大阪市営地下鉄路線図

「目的地のもより駅はここだけど、じぶんののる駅からだと、ここで他社線にのりかえてひと駅のところにある」ってなことはけっこうあるじゃないか。けど、他社線ひと駅分だとはつのり料金とかがかかってわりだかになる。そういったことで、そのひと駅分をあるいちゃったり、または電車にのること自体を敬遠しちゃったりすることもあるじゃないかな。

それが、のりかえてひと駅でも 100円！ってのはかなりうれしい。

それから、自転車利用者だけじゃなくても、ひと駅だけのるひともふえるかもしれん。200円ってけっこうわりだか感あるもん。で、100円なら電車つかお！ってひともなんにんかおるかもしれん。そういうひとが、電車ってけっこういいじゃん！ってなれば、ひと駅だけじゃなくてまっといろんなことに電車をつかったりするようになるかもしれん。やすみのひに家族ででかけるのはこれまでクルマをつかっとったけど、電車ででかけるようにかわったとか。

はつのり料金 100円っての、鉄道にたいする需要そのものをおしあげるようなきがする。

（ねたもと）

*1:橋下は「はしした」じゃなく、「はしもと」とよむ。