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実シナリオにおけるチューン手法実践:『こんなにも青い空の下で』


 さてシナリオ供給の環境が整ってきた昨今、ルールブック付属やシナリオ集、ネット上のコンテンツや同人誌、既存のシナリオをGM/RLするシーンも増えてきました。そんな時にシナリオを読み込み、若干の改造を行うこともあるでしょう。アレンジやチューンと呼ばれるものです。
 主にこれからGM/RLのスキルを上げたいと思っている方向けに、そのチューンのポイントを述べていこうと思います。
手法を論ずるならば実践が一番。ということで題材は……システムは『トーキョーN◎VA The Detonation』、2009年5月の連休に僕がRLを行い、十分な成功を収めた、同人誌『ZZZ vol.3』(2008年08月16日発行)収録作品『こんなにも青い空の下で』(略称“こん青”)を実例に取りたいと思います。
 元シナリオは原案はライドさん、作成はSONEさん、イラストは鶉衣さん。同人誌総括はジニアさんとなっております。
 以下にいろいろ述べていますが、製作陣の名誉の為に言っておくと別に元のシナリオがダメだと言っているわけではないのであしからずでございます。

 ちなみに2009年夏コミケで沢山シナリオ集が出るのを目前に控えた今になって何故執筆したかというと……実は前から書こう書こうと思って自分用ToDoには上がっていたのですが、僕が別のシナリオを創っていたために遅くなってしまいました。てへ。


公開シナリオの宿命:そこには、文字数制限がある

 これはオフィシャル、そして同人誌掲載シナリオでよく見られるシーンです。ボリューム上の制限は必ずあり、そのせいで泣く泣く削っていることはよくあります。FEAR系システムのオフィシャルシナリオでも、内容が溢れて左右のハシラにも注釈があり、むしろハシラに書いてあることの方が本体だったり大事なことだったりする……なんてことはよくあります。
 そうして削られたりしてボリュームが淡白になっているところを如何に膨らませていくかについて、如何に述べていきます。

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