宮台真司・辻 泉・岡井崇之編『「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態』(勁草書房)

共著が出ました。
昨日(9月24日)から配本が始まっているそうです。



「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態

「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態



bk1

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タイトルは・・・


『「男らしさ」の快楽〜ポピュラー文化からみたその実態』


・・・です。




恩師である宮台真司先生と、
研究でも趣味でもウマが合う岡井崇之さん
と私の


イクメン(=育児中の男性)”トリオ


で編者を勤めさせていただいております。



男性学は全くの門外漢ですし、
こんな本出しちゃっていいのかな・・・
という戸惑いを、今でも抱えつつも
編集作業をしているうちに
そうそうたる執筆者の方々の
すばらしくも面白い原稿が集まってくるうちに、
これは、まとめ上げなければならない著作だという
気持ち(責任感)が強まっておりました。


また、終章のもとになる
本書のまとめを考えるためのディスカッションを
編者の3人(宮台真司先生、私、岡井崇之さん)で
したときは、本当に楽しかったです。


ヤロー・トーク全開で
茶店で話しまくったので、
まとめるのが大変でしたが、
思い起こせば、岡井さんと


「ヤロウ(男性たち)」


の経験する世界のことを
多角的・内在的に掘り下げた


「論文集(スタディーズ)」


って、出来ないかねえと、
それでもって、



「カルスタ」 に対抗して 「ヤロスタ」



ってのはどうかねえ、
とか冗談半分みたいに
初めて企画でもあったので、
ここまでたどり着いて、一定の成果になったのは、
ちょっと感無量だったりもしています(笑)。














なお、宣伝文句は・・・



楽しく生きよう男たち。多様な生き方を見つめなおし、変化の激しいこれからの社会を生き抜くために新たな処方箋を提示する。<帯文>



ファッション、格闘技、ラグビー、ホストクラブ、性風俗、オーディオマニア、鉄道ファン、ロック音楽などの事例を取り上げ、楽しさの実態を内在的かつ詳細に記述しながら、「男らしさ」をとらえ直す。従来、家庭や労働における性別役割分業論を中心に否定しつくされてきた「男らしさ」に、肯定面をも含み込んだ現実的な方途を探る。<内容概略>



・・・です。

(なんだか自分で考えた宣伝文句を、さらに他人事のようにブログに再録するのは、変な気分です。すでに「自分の手を離れた」著作なので、内容の評価は、読者の皆様にお任せするしかなく、まさに「まな板の上の鯉」の気分ですね。)






ちなみに章構成は以下のとおりです。



<章構成・目次>


まえがき


第Ⅰ部 「男らしさ」のとらえ方



第一章 「男らしさ」への3次元アプローチ―楽しい男らしさの社会学へ(辻 泉)


第二章 「男らしさ」はどうとらえられてきたのか―「脱鎧論」を超えて(岡井崇之)





第Ⅱ部 自己=身体性―男たちの自己鍛錬



第三章 部族化するおしゃれな男たち―女性的な語彙と「男らしさ」の担保(谷本奈穂・西山哲郎)


第四章 男たちはなぜ闘うのか―格闘技競技者にみる「男らしさ」の現在(岡井崇之)





第Ⅲ部 集団=関係性―男たちの対人コミュニケーション



第五章 一人ぼっちでラグビーを―グローバル化ラグビー文化の実践(河津孝宏)


第六章 「男らしさ」の装着―ホストクラブにおけるジェンダー・ディスプレイ(木島由晶)


第七章 「エッチごっこ」に向かう男たち―性風俗利用における「対人感度」(多田良子)





第Ⅳ部 社会=超越性―男たちのロマン



第八章 オーディオマニアと<ものづくりの快楽>―男性/技術/趣味をめぐる経験の諸相(溝尻真也)


第九章 なぜ鉄道は「男のロマン」になったのか―「少年の理想主義」の行方(辻 泉)


第十章 ロック音楽の超越性と男性性―ピエール・ブルデューの相同性理論を基に(南田勝也)




終章 「自分らしさ」から、とりあえずの「男らしさ」へ―ポピュラー文化からみた「男らしさ」の行方(宮台真司・辻 泉)











堅苦しい紹介になりましたが、
たぶんこの本は、

↓こんな感じで





楽しんでいただくのがいいかなとも思っています。



写真は、
私の研究室の宝物コーナー(鉄道グッズコーナー)に
この本を置いてみたところです。
(まさに、私自身の「男らしさの快楽」の象徴とも言えるスペースですね―笑)





男性女性を問わず、
いろいろな方に


「男らしさ」の快楽


とは如何なるものかを
考えながら、読んでいただき
ご意見やご感想をいただければ幸いです。





















・・・そうだ!最後に大事な訂正を。


奥付のところで、
共編者の岡井”崇之”さんのお名前が






祟(=たたり)之





になっているようです。
(縁起でもない!)





ここで改めて訂正をお伝えしておきたいと思います。