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Sat 2004.01/31

思想系格闘術(id:izumino:20040130#p2)応募作品

| 思想系格闘術(id:izumino:20040130#p2)応募作品を含むブックマーク

 ニャルさんには実はこっそり期待しておりました。ぼくはモグリの神秘学好きで武術マニアなので、一度コンタクトしてみたかったのです。

 神秘学と武術の連関については、両儀堂の「道文」を凄く参考にしています。まだ御存知でなければどうぞ。


 薔薇十字会館が伝説上の存在というのがお見事。南少林みたいなもんか。「四元素対応の基本招式」にも爆笑です。

 錬金術と肉体の関係はあると思います。それが東洋に行くと内丹術になるわけで。

 ブルース・リーは西洋哲学と東洋思想を貪欲に学んでいた人なので、参考にすべき点は大いに。でも今の截拳道界の混迷ぶりを見ると、やはり人に伝えられるような術理が出来上がる前に途絶えたんだろうなあと。


 ところで神秘学関係と言えば忘れられないのが精神分析門「ユング派」。師の提唱したエネルギーの根元、「武意識」の簡化式である6つの「元型」で基本功を養い、その用法を外功的/内功的に二分、更に四分割して実戦的な八勁道とす。瞑想には曼荼羅を用い、神話幻想文学の熟読をもって奥義に触れる。集団での組み手稽古を重視したアドラー派を批判。などなど。

Fri 2004.01/30

思想系格闘術

| 思想系格闘術を含むブックマーク

 ぼくが最近熱心なのは、倫理学(具体的にはレヴィナス)の問題を道家思想的な態度で解決しよう、という試みです。まぁそんなに大したことじゃないんですが、自分のライフワークみたいなものです。

 オタクに思想系の人は多いんですが、東洋思想のことを書いてくれる人が少ないのが寂しいですね。


 ところで太極拳道教八卦掌道教と易学、形意拳は五行思想を身体化させることで、そのまま思想←→サバイバルを直結できるように作られているわけですが、西洋哲学現代思想にそういった武術身体操法は産まれないのだろうかとバカなことを考えてみたり。

 欧米は今メディテーションの方が流行ってるみたいですが、やっぱり身体の方に興味が向かないのですかね。西洋人は。


 考えられるとしたら、強そうなのはニーチェの超人拳かな。あと何があるだろう。

 あなたの考えた流派を募集中。

 宗教/神秘学の方に行くと、カバラ神拳(『邪神ハンター』)とかカバラ拳法(『タフ』)とか、何故かカバラは人気がありますね。あ、ウパニシャドで戦う人が『禁断の黙示録 クリスタル・トライアングル』に出てきたか……(このネタ解る人、居ます?)。でもそこまでやると陰陽術とか密教で戦う人と大差ないしなあ。あ、修験者やヨガ行者が戦うのはアリか(日本武術は修験道にも関係あるし)。


 でも現在のフィクション世界最強はキリスト教徒だろうということで、バチカンで修業すればかなり強くなれそうな気になります。

 イスラム教徒の人達は心意六合拳で。いや冗談ですが。

螺旋人螺旋人 2004/01/30 16:19 マルクス・レーニン主義は強そうで弱そうで、中ボスか途中から仲間になる敵ぐらいにはぴったりですわよ

izuminoizumino 2004/01/30 16:27 共産主義は人海戦術のイメージが。同志と共闘できるよう、体に叩き込む感じで

izuminoizumino 2004/01/30 16:30 ナチズムの優性学は身体的ですね。まず身長180cm以上のアーリア人種に生まれるところからスタート

螺旋人螺旋人 2004/01/30 16:31 あと主体思想が強そうだよ。絶対。

kagamikagami 2004/01/31 03:00 ラプラスの魔拳とかどうでしょう。相手のあらゆる動きを全て予知する拳法だが、猫のリアクションだけは予測できない(笑)

Arashi_whArashi_wh 2004/02/03 08:50 スウェーデンボルグの愛気道とか散漫思考。愛とは即ち合。敵を愛して気を合わせる。合するために千重の技を持って厄絶つ。又、天的な度や霊的な度を形体的な度と対応させ表象した勁道を持つ。巨大人(普遍的人間)に届くことが最終目標。とか適当に用語を繋ぎ合わせてみる。

ゴローゴロー 2004/02/03 21:16 病弱なロマノフ家の長子を,全ユーラシアの支配者にふさわしい鍛えるため,ひとりの僧が宮廷に召し上げられた.農民の出というその僧の名はッ!

izuminoizumino 2004/02/03 21:32 確かに不死身伝説があったりして強かったっぽいですね>ラスプーチン

izuminoizumino 2004/02/03 21:34 キリスト教圏は、聖人に近づく(奇跡を起こす)ための武術的鍛錬法とかが伝わってたらかっこいいのに、かっこいいのに

ゴローゴロー 2004/02/05 23:05 第2章では物理学系流派がWoDっぽく台頭.リアリティ制御,過去改変能力者が.

Thu 2004.01/29

「萌え」の五段階モデル(月城サイズ)

| 「萌え」の五段階モデル(月城サイズ)を含むブックマーク

 なるほど、いいまとめ方をされていると思います。共時的ではなく、通時的な展開。通時的思考がぼくは苦手なので、面白いです。

 そうですね、萌えの中にはセクシャリティとは別に「少女気分にひたる(=少女型意識の独自解釈)」という要素が占める割合が大きいと思います。

 でもその、「屈折した少女崇拝」自体が倒錯的だと感じるのはぼくだけかなあ(無理に持論へ導こうとするのも野暮なので、そう強く主張する気は無いです)。


 女性視点で美少女萌え歴史を分析してくれる人はおられないでしょうか。

 例えば女性オタクギャルゲーを遊び始めたのは多分「絵」から入ったのでしょうが、そこから現在のガールズラブに繋げるにはどう線をひっぱったらいいのでしょうか。

『マリア様がみてる』第4話

| 14:40 | 『マリア様がみてる』第4話を含むブックマーク

 ビデオ鑑賞を2周。

 おー、大丈夫、面白い、面白い。

 今までの、アニメ的視点を排した演出意図がやっと功を奏してきた感じ。台詞と芝居だけで良く再現してるなと感心します。

 やっぱ1〜3話は粗筋だけで充分だったんじゃないかなあと思えるくらいには楽しめる。スール関係がただの上下関係ではなく疑似恋愛的でもあるだとか、縦一列の姉妹をファミリーになぞらえる伝統とか、三薔薇の変人っぷりとか、今後のマリみてを楽しむのに必要な知識は「黄薔薇革命」に大体出揃ってますものね。

 不満点を挙げれば、「一般生徒から見た山百合会幹部の魅力と影響力」がまだあんまり伝わってきてない点。いきなりベスト・スール賞って言ってもその後の大騒ぎにうまく繋がってませんし、「これは影響出るね、間違いなく」の台詞が抜けてるのも残念。

 んでいつも心配になるのは、また次回が詰め込みすぎになるんじゃないのかなってこと。次はどう攻めてくることやら。


 でもアニメ版を一番楽しめてるのは女性の原作ファンなんだろうというのは感じられます(色々日記を読みつつ)。そこに関しては、スタッフの狙いが成功しているみたい。

 由乃は全身から萌えオーラを発している人だから、今回から男性視聴者の食いつきも良くなったんじゃないかなとは思うものの。

  • 追記

 気付けよそのくらい。って自分でツッコミを入れそうなくらいでしたけど今更気付く。

 そうか、「祐巳の周囲だけがアニメ的」なんですな。それ以外の空間は非アニメ的。今まで感じていた違和感の正体はこれかー。

 けどそれってあんまり意味の無い演出だよなあ。なんでそんなことするの? 声やキャラデザが祐巳だけアニメアニメしてるのは単純に可愛さの表現(天使さまだしな)であって、演出とは関係無いと思ってたんですけど。

人体のリハビリ

| 人体のリハビリを含むブックマーク

 もっと致命的に絵が描けなくなってると予想してたんですが。このくらい描けるなら、いいや。あとは服の描き方を思い出せるかどうか。

 見ての通りのナイチチ好きです。

続・リハビリ

| 18:38 | 続・リハビリを含むブックマーク

 トップ画更新。

 これは「サタスペ」というTRPGに出てくるお嬢様学校「清浪女学院」の制服です。一番頭を使わないで描ける服装がコレなので。

 TRPGでお嬢様学校、というとマリみてごっこを連想する方が多いかもしれませんが、あんまりソッチ方向に行かずに、同年代の繋がりをメインにしたオーソドックスな女子寮モノを遊んだ方がいいような気もします。

 むしろ、サタスペスールごっこをして面白そうなのは、SM倶楽部・『棗』(そういう風俗店の設定がある)。パロディにするならそのくらいはトバさないと。女王様同士のシスターフッドと師弟関係。


 余談ですが、「ブレイド・オブ・アルカナ」というファンタジーRPGにはリリアン女学園まんまの学校の設定があり、プレイヤーがそこの卒業生になれるというルールがあります(本当)。笑えるというか「使いにくい設定だなー」というかまぁぶっちゃけぼくも呆れるわけなんですが、こんなネタは一般のマリみてファンは知る由もないんだろうなー、と。

 現在のTRPG業界オタクネタや有名作品のパロディ、パクり、モジりで溢れかえっているわけですが、それをひとまとめにアップしてネタにすると一般オタクの皆さんも結構驚かれるかもしれません。

 その内やってみたいネタではありますが。

kagamikagami 2004/01/30 08:02 >「屈折した少女崇拝」自体が倒錯的だと感じるのはぼくだけかなあ 私も同じように思いますよ。オタな人で賛成する人は多いと思います。

manchimanchi 2004/02/09 17:17 オフィシャルの新作市販シナリオ(フィニスSSS)ではシナリオの舞台にもなってますよ。イスマリア修道会>リリアン女学園まんまの学校の設定

Wed 2004.01/28

izumino2004-01-28

夢に出る管理人「ゆめかん」

| 夢に出る管理人「ゆめかん」を含むブックマーク

 今日は根子(id:katzendr)さんと(id:kaolu4s)さんが出てきました。

 でも何故か薫さんに根子さんを紹介する時に「えーと、この人が“Not a Serious Wound”のハラさんです。……いや、ちゃう!」とボケてました。*1

那州雪絵『魔法使いの娘』1巻(ISBN:4403617263)

| 那州雪絵『魔法使いの娘』1巻(ISBN:4403617263)を含むブックマーク

 結城(id:y_shinobu)さんが「那州雪絵は健在だった!」って言ってたので購入。

 むう……確かに衰えてません。間違いなく、過去の作品と同じ作者が描いた漫画ってのが伝わってきます。ヒロインの中身は『フラワー=デストロイヤー』と全然変わってないし。


 ただ漫画を描くことに手慣れている感じはあって、特別シリアスに走るわけでもないし、コメディに行くわけでもない。リキまずに物事を乗り越えていく。ドラマ的要求をはねのけていく。お話がブレない。

 作者は本当にこういうヒロインキャラ造形が好きで、こういう物語が力を持っているっていうことを本気で信じているんでしょう。だからこそ安定して読ませられるんだと思います。*2

色々

| 色々を含むブックマーク

 あんまり仮想的な集団を捏造したくはないんですが、ぼくは昔のオタクと最近のオタクは別の人種である、と考えがちです。

 でも厳密に定義しようとするとただの世代論になってしまうので、そういう決めつけ方はやめた方がいいかな……という気もしますが。

 ぼくの場合は中学生の頃(90年代前半)から昔ながらの「先輩オタク」を意識して参考にしてきたところがあるので、古いタイプのオタクであるっていう認識が強いです。*3


 抽象的に言うと、古いオタクは「オタク的にものを見てしまう人々」で、最近のオタクは「オタク的なものを好きな人々」……という感じに分けてます。

 昔は無かった「オタク市場」という言葉があったり、ネットを使って同好の士とのコミュニティを簡単に手に入れることができたり、優秀なオタク個人サイトを閲覧していれば面白いものを自分で探す努力をしなくていいようになったり……これ以上続けるとなんか愚痴になりそうなのでやめておきます。

 最近のオタク全てが同一の傾向を持っているわけがない以上、やはり仮想集団の捏造にしかならない。そこらへんの言葉遣いは気をつけるようにしたいところです。


 そりゃあポルノ商品を「射精作品」とか「絶頂作品」とは呼ばないわけで……とか考えるんですが。射精させることのみを主眼とした作品があると同時に、全然ポルノじゃない作品で絶頂を得るのも可能。萌えにも同じことが言えるんじゃないか。

 笑いとギャグマンガの関係にも同じことが言えるかもしれない。「これ、ギャグだけじゃないですよ。面白いですよ」ってのは良く聞く言葉です。それでもギャグマンガがギャグマンガとしてラベリングされるのは、「ギャグマンガ形式」で漫画が描かれているから。

 しかし萌えのある作品を萌え作品と呼ぶ時に何かしらの違和感がつきまとうのは、「萌え形式」が確立されていないからではないか。

 萌え作品と呼ぶことの是非よりもむしろ、判別に足る「萌え形式」の不在こそが問題にされるべきではないのか(いや、無くてもいいと思うけど)。

なんか出口を作りにくい議論なんですが、追記

| 23:08 | なんか出口を作りにくい議論なんですが、追記を含むブックマーク

 逆に、大きな声でこれは萌え作品だと言い切れるジャンル規則があればいい。それが無いっていうことは、単純に弱いジャンルであるということ。多くの萌え作品は、「萌えだけじゃない」のではなく「萌えだけになりきれない」のだと思う。必ず何らかのジャンルに寄生しなければならない、単独では力を持たない要素。


 いや、そもそも「少年漫画少女漫画の間に漫画としての境界は存在しない」みたいなことを言ったのは誰でしたっけ?

 「少年漫画文法」や「少女漫画文法」は先人漫画家が残した遺産ではあるでしょうが、必ず守らなきゃいけないわけじゃない、あってなきようなものでしかない。そうすると、作品のジャンルというのは結局掲載誌や媒体に拠るということになる。

 じゃあ「オタク作品」? 「素晴らしいオタク作品です」って言うのはかなりの誉め言葉のような気がしますし、「これ、オタクっぽくないんですよ。オタクじゃなくても面白いですよ」って言うのも正しい使い方のような気もします。

 そこに萌えが含まれないケースもあるでしょうが。

*1:無論ハラさんにお会いしたことは無い。どっちにしろ失礼な夢ですね。ごめんなさい

*2:本質的な部分で「成長しない漫画家」ってやつなんだろうなあ

*3:ちなみに、ぼくが「古いオタク」だなあと感じるのは、今30代後半くらいの人達です。20代後半〜30代前半は玉石混淆の世代だと思う

萌え作品萌え作品 2004/01/28 15:03 kaoluさんは物語表現の「ジャンル」と、表現の「コード」を意図的に混同させていますね。「萌え」はあきらかにコードです。形式ではなく、形式を構成する要素です。たしかに「萌え作品」という呼び方は妥当ではありませんが、萌えのコードを多く含んだ作品という意味で捉えるのが普通でしょう。コードに実体はあって、それは「猫耳」だとか「メイド」だとか「ドジっ娘」と、その組み合わせだと思います。

izuminoizumino 2004/01/28 17:00 まぁ、その意図的な混同のまま押し問答を続けると、萌え作品は「無い」という結論になる。じゃあ呼び方を変えるべきなのか。「萌やし作品」なんてのはどうだ? とか

izuminoizumino 2004/01/28 17:09 ところで「ギャグマンガ」は明らかに「笑かし作品」なのに、「萌やし」と書いた途端に媚びだとか言う人が出てくる気がするのが不思議です。同じことだと思うんですが

TskkTskk 2004/01/28 19:21 萌えの発見に主体性を求めると、萌やされるという受け身を嫌うのではないでしょうか?

TskkTskk 2004/01/28 19:28 1/23の作り手/受け手の共犯関係の話題もその辺りかと。ただ、完全に主体的な見方も、完全な受け身も共犯関係にはならない。『積極的』に『受け入れる』という微妙なラインが共犯関係だと思います。

萌え作品萌え作品 2004/01/28 19:42 意図的な混同があるにしろないにしろ「萌え作品」は厳密にはないと思いますよ。その点はkaoluさんが正しいと思います。ただ、商業的にコードを前面化して「萌え」を自明にした作品はありうるでしょう。それは「萌えコンテンツ」と呼び、コンテンツ産業として認識するべきだと個人的には思います。

萌え作品萌え作品 2004/01/28 19:48 媚びたように見えるのは、萌えのコードを含みやすいジャンルが、コードを自明にする類のジャンルではないからだと思います。ラブコメは萌えのコードを採用できますが、コードを自明にするのは不粋と思われているでしょう。しかし、ギャグ漫画は積極的に笑いのコードを自明にしますね。なぜなのかは知りませんが。

izuminoizumino 2004/01/28 21:21 面白い意見をいただいて喜んでおります。なるほどなるほど>コンテンツ産業

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Tue 2004.01/27

izumino2004-01-27

最終コスプレィ彼女『次元往復 第一号』

| 最終コスプレィ彼女『次元往復 第一号』を含むブックマーク

 夏一葉(id:natsu-k)さんの批評同人誌……における、(id:sandworks)さんの記事「男性オタクよ!/美少女主義者たらんとせば/いま一息よ」について思ったこと。冬コミ直後から感想を書きたかったんですが、なんやかんやで遅れてしまいました(主な原因はブラウザフリーズ)。


 読んですぐ思ったのは、砂さんがマリみてファンであるというよりは、「ああ、美少女漫画読みらしい発言だなあ」と感じたということです。そして、美少女漫画的な読み方を所持していない「最近のオタク」との温度差を感じているように読み取れる。その温度差は、ぼくが「最近のオタク」に感じているものに近いんじゃなかろうか、とも(ぼくが美少女漫画読みだから)。

だからこそ諸君は、あたかも対象化されるような一切の身体を欠いた宙に浮いた目玉のように、美的対象のヒエラルキーの外部にあるつもりになり、そうして一切の対象を一方的に視て、裁き、また所有することができると思い込んでいる。諸君の理想とは純粋視線たることである!

 このような美少女の愛し方をするオタクを「半端な美少女主義者」と砂さんは断じます。

 ぼくはそれに加えて、「脳内彼女主義者」と呼んでるんですが……、彼らも「美少女」の「外部」に自らの視点(=主体)を置いている点で同じタイプのオタクに分類できると思います。


 この日記でも何度か言っていることですが、美少女漫画を読む時の男性の視点は、女性キャラの内部に潜り込むように移動します。女性化して読むというわけでもなく、ただ女性キャラの視点と感覚器を男性視点と融合させるということ。

 その極端な方法が、児玉和也氏の「ガンボール」評の中にあります。

みむだ良雑「ガンボール」をチェック。

「ガンボール」はさすがショタの大御所の作品、ちんちんパンパンに勃起しちゃったよ。

ガンボール部に入部したてのお兄ちゃんは女装して輪姦されて、お尻と口と手で

先輩へのご奉仕。いいなぁ、お兄ちゃん、気持ちよさそう…。

それを見てた妹さんも途中から一緒に犯られちゃう、二人で交わったりもする。

これから、二人ともまだまだ輪姦されちゃういそうね。

みむだ氏挿絵の小説少年注意報!」もよかったよな、もう結構な昔だっけ。


ところで、ガンボールは眼ボールなんだけど、この眼は主体が消えて視線だけに

なったものってかんじ。つまり、実はもう見る主体としての男の子たちの

眼じゃない気がするの。ただもう純粋に見る見られるを演出する眼。


かつて男の子はたしかに眼だったと思う。

可愛い子と可愛いもの、そして可愛い子を演出するグロテスクなそれでいて

どこかやっぱり可愛い道具や生き物だけで世界を構成したい、という考えが

あるとして、その場合、自分はその世界を凝視する眼だけの存在になる必要が

あったから。ようは、邪魔だったってことかな。でもこれは見る主体としての

自分がどうしても残っちゃうのであまりいい戦略じゃなかったみたい。*1


ところが、「ガンボール」はそこからの絶妙の逃走経路を描き出しちゃってる。

どうやって、主体を消し去った完全な眼ボールが生まれたのか?

なんと、そうやって自分が眼だけになるほど凝視しているうちに、

いつのまにか見ていた主体が女の子のなかに融け込んでいってしまい、

このお兄ちゃんのように、見られるもの可愛がられるもの

やられちゃうものとして、脇役だったはずの男の子が世界の中心に

生まれ変わっちゃったのである。そして主体としての眼は消え去り、

ただ、それによって見られるという受動性を徹底して明確に演出する

機能としての眼だけが残る。

日刊:美少女漫画評(1997.09.13)

 なぜか今のオタクは、このような「ガンボール」的な読み方を所有していません。あくまで女の子を見る側、女の子を愛する側に居続けようとしている。

 逆に「脳内彼女」という在り方は、主体の絶対的肯定なんですね。本来「自分がどうしても残っちゃうのであまりいい戦略じゃなかった」筈だった「眼」=男性的主体はヒロインに愛されることによって肯定され、称揚され、ヒロインと同じ世界に入居するというような。

 ただこのような愛し方は、マリみてを読む時や、コスプレイヤーと接する時には通用しないでしょう。むしろ邪魔になる。だから多くの「脳内彼女主義者」はマリみてに対して「萌え」と言わない(言えない)傾向がある。*2


 さすがに、ぼくは砂さんのように「広義の女装」を薦めるところまではいかないのですが、「美少女漫画的読み方」の復権を叫びたい気持ちはあります。砂さんもそうなんじゃないでしょうか?

 ぼくが美少女漫画を読む時、常に念頭に置いてあるのは児玉和也氏の日記に書かれていた、以下のような一節です。

どーでもいいが、『動物になること』『女になること』という現代思想のクリシェ的煽動も、ようするに、別に『女』『動物』のほうが偉いとか思ってるんでなくて、『人間性』=『男性性』の名のもとに切捨ててきた、外部性=他者性へ向けて回路を開き成長させ続けることによって、快をより増大させよ、ただ単にそういうことだ。そして、それは、上述の『まったき他者の実存への気遣い』という歓待の思想を目指す最も効果的なトレーニングでもあるだろう。

日刊:美少女漫画評(1998.05.20)

 これはマリみて少女漫画ボーイズラブやガールズラブを読む場合にも有効な言葉だと思います。「ファンタジー」として片付けて楽しむよりは。

 このような視点を萌えオタクが所有することができるのなら、おそらく、ここ(id:natsu-k:20040104)で夏一葉さんが書かれているような齟齬も解消されるのではないかと夢想するのですが。

リハビリ

| 23:45 | リハビリを含むブックマーク

 ぼくは絵を描かなくなると本当に絵を描かなくなるので、案の定絵の描き方を忘れていました。身体のアタリ取るのってどうやるんだっけー、とかそんなレベルまで一気に退化ですよ。

 とりあえず顔だけでも描けるようにリハビリします。

 可愛さとかは二の次でいいから、表情の出る絵が描けるようになりたい。

*1引用者注:これが「半端な美少女主義」と呼ばれる視点でしょう

*2:ストイックな脳内彼女主義は、それはそれで好きなんですけどね。現実と虚構の区別がはっきり分かれてて

TskkTskk 2004/01/27 21:04 すごく共感できる話です。自分の場合は新井素子が原点だと思うのですけれど、そう考えるとアニ見てよりも、小説マリ見ての方がいいかも知れませんね。視覚的に見るよりも、頭の中で女の子の声で音読する方が一体化しやすそうです。

izuminoizumino 2004/01/27 21:45 アニみては男性が没入するためのポイントが完全に排除されてて、「やるな、スタッフ!」って感じです(変な誉め方)

TskkTskk 2004/01/27 23:21 私はアニ見ては見られない環境なのですが、定石が排除されているということでしょうか?ただ、見方を0から再構築する場合、その人デフォルトの見方が反映しそうな気もします。女性的な見方が分かりやすく誘導されていたりはするのかな?

TskkTskk 2004/01/27 23:23 あと、広義の女装はある種の強さを得られるかも知れませんね。この辺りの話とか。http://www.tinami.com/x/interview/11/page5.html 母性的な癒しモノ→「美少女漫画的読み方」のナルシズム→成長のための「広義の女装」という流れを精神分析的な発達論になぞらえてみたりして。それはやりすぎにしても、何となく前向きにはなれそうな気がします。

izuminoizumino 2004/01/27 23:35 いや、モノローグも短いし、とにかく「視点」が希薄なんですよね>アニみて

izuminoizumino 2004/01/28 00:08 ええと、癒しとしての少女性を美少女キャラに求めて感情移入する、というのは最近良く見かけるものだと思います。美少女漫画(エロマンガ)の場合とはどこが違うのかな……最終的に男性原理へ立ち戻るようになっているかどうかですよね。ただ少女性に感情移入した場合、最初から最後まで男性原理が消去されることになる。そういう読み方も嫌いではないんですが、それこそ半端な美少女主義になってしまうのではないか

izuminoizumino 2004/01/28 00:08 女装の強さというのも、男性原理が失われていないからこそ強さに繋がるという気がします

izuminoizumino 2004/01/28 00:35 なんか本文と書いてることが矛盾してきたな……。以下メモ。消去しようとしても男性原理を消去しきれないのが美少女主義。男性原理を内部に溶け込ませているのが美少女漫画的読み。男性原理を外部に堅持しているのが脳内彼女主義

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Mon 2004.01/26

 ちょっと配色や背景画像を変えてみました。

| 夢を含むブックマーク

 ぼくは良く夢を見る方だと思います。メモる習慣はつけていないので、まず内容を忘れてしまいますが。

 会ったことのない人(オンライン友達)が出てくる、という夢も良く見ます。

 このタイプの夢の一番最初が1999年冬コミ前で、出演者は吉井(id:THOR)さんと魚蹴(id:walkeri)さん。

 この時、なぜか魚蹴さんの設定が妙齢の女性になっていて、その為、現実の魚蹴さんも「魚蹴おねいさん」と呼ばれてからかわれることになりました。

 確かその次が2003年夏コミ前で、さん。セットで夏瀬さんとからすさんも出演していましたが、この二人には既に会ったことがあります。

 そして、去年の冬コミ前にはウリオ(id:urio)さんが出てくる夢を見ました(ただ遠くから視認しただけで、直接対面は無かった)。


 で、今日は「夢の中のTV」で「ボードゲームの大会を紹介する番組」をやっていて、その中にイケダさんがスタッフとして出てきました。でも何故か「松本さん」って紹介されていて、夢の中でも「あれ?」って思いました。いや、イケダさんには直接何回も会ってるんですが。

 その後場面が変わって、今度は夜乃海月(id:kurage_yoruno)さんに会いました。自主製作の新聞?みたいなの(折り込みチラシとか入っててすげーデキが良かった。でも無料配布らしい)を貰いました。

今週のジャンプ

| 今週のジャンプを含むブックマーク

 どうして誰も「スボラ」って略さないんでしょうか。


 それにしても、荒木と冨樫が同時に掲載されているだけで凄く誌面が充実してるっぽく見えますな。

 いくらワンピやナルトやアイシールドが人気あるからといっても彼らはやっぱり「若手」なんであって、お偉い「先輩方」がうざったいくらいにのさばってないと彼らも引き立たないんだなー、とか。


 シャーマンキングの五大精霊は「火・雨・風・雷・土」らしい。木火土金水じゃなかったんですね。この五つで相生相克はどうやるの? 仲間外れが居ますよ。

 釈尊の言う五大(地水火風空)からきてるんでしょうか。その場合、雷が空なのか? わからん。それに仏教で精霊っていうのは変だけど、五大精霊探しをしてる当のガンダーラが仏教だしなー。

 まぁこういう大雑把な宗教観がマンキンの特徴なんですけど。以前、道士に向かって仏教徒が「中庸」の概念を説教するのはどうなのよ? と思いました。

 でも好き。

ファウスト賞と血の交換について、個人的にまとめ

| 21:08 | ファウスト賞と血の交換について、個人的にまとめを含むブックマーク

 だいたい言いたいことは↓こちらで言わせていただきました。望月(id:motidukisigeru)さん、お付き合いありがとうございます(こんなコメント欄の使い方をしていいものだろうか……。スミマセンです)。

# izumino 『それより、有力受賞候補作の傾向ならともかく、まず選外に落とされるであろう作品群(編集長が情報リークしてる時点でそうでしょう)の傾向から、なぜ東氏を含む皆さんが何かを読み取ろうとしているのかが不思議です。流行の影響を受けやすい若者大勢が、流行から影響を受けた作品を書いて送った。そう見るのが普通ではないかと。もちろん敢えて普通でない分析をすることの意味もあるでしょうが、そこから何を見出すつもりなんだ、と聞きたいところではあります』

# motidukisigeru 『おっしゃるとおりだと思います<流行に流されやすい若者が 俺の場合は、流行に加えて定番でもある、と思うわけですが。まぁともあれ、反応の多くは、ツッコミだと思います。流行あるいは定番に過ぎないものが集まったことに対し、東氏が、それを何か新しい流れのように主張している。それはヘンじゃろ、という。』

# izumino 『東氏は結局、自分の「りすか論」に利用しやすかったから取り上げただけで、応募作自体に大した興味はないんじゃないの……っていう風にも読めますよ。あの記事は』

# motidukisigeru 『ファウストという雑誌は、講談社ノベルスに新たな層を開拓するためにある広告塔です。具体的には、ちょっと背伸びしたがる電撃あたりの読者向けに「ボクは君たちの味方だよ」オーラを発しまくってるわけです。で、東氏の天然発言は、山科会長の「ワンダースワンピピンの後継機です」並に、そこに水を差してる気がします。まぁ余計なお世話なんですが。』

# izumino 『新しいとか言わずに、「従来からある吸血モノや同性愛モノにはまだ発展の余地がある」っていう言い方だったら説得力があったんですけどね。なぜか「自分が発見しました」的な言い回しをする東氏の文章も問題なんですが、ツッコむ側もそれに振り回されて否定論に回りすぎだなあ、と』

# izumino 『発展の余地があるかないかと言えば、そりゃあるでしょうし。東氏がどのくらい発展性のある考えを隠しているのかは解りませんが』

# motidukisigeru 『あーそうかも<否定論に回りすぎ。俺的には「定番かつ王道」なので、それ自体はプラスでもマイナスでも「遅れて」もいない。izuminoさんのおっしゃるとおり、「普通のこと」だと思います。

はてなダイアリー - 東浩紀の文章を批評する日記

 東氏のジャンル感覚もそうなんですが、東氏に過剰反応する人達も「なんか鈍い」なと思っちゃいます。なんで『月姫』は出てくるのに『ヘルシング』や『吸血殲鬼ヴェドゴニア』はなかなか出てこないの? とか、同性愛っていえばマリみてなのかよ! それは視野が狭いでしょう、とか。

 過去の作品や同時代の作品に目を向けるばかりで、発展性の在/不在を検証しようとしないのもなんだかなー、と。*1


 でも「ゼロ個の性」……とかいう話は、そりゃ小谷真理も笑うわなあ、って感じなんですけど。

TRPGと吸血鬼

| TRPGと吸血鬼を含むブックマーク

 ひとつ「源流探し」に参加することにしますか。


 TRPGプレイヤー的な視点から見ると、吸血鬼というネタはまさしく定番であり、使い古された、厨房好みのする種族の代名詞だったりします。

 プレイヤーが吸血鬼になれるシステムは『VAMPIRE: The Masquerade』、『魔獣の絆』、『トーキョーN◎VA』、『ダブルクロス』、と沢山ありますし、世界にモンスターとして吸血鬼が存在するシステムソードワールド等)で「俺、吸血鬼のキャラクターやりたいんだけど。ハァハァ」と言い出す困ったちゃんは昔から居たものです。だからうっかり吸血鬼の魅力が……などと力説すれば、たちまち厨房扱いされることになります(そのくらい吸血鬼は人気がある)。


 もともとTRPG畑出身である奈須きのこ平野耕太が吸血鬼を描いているのも、そこらへんの欲求が関わっているからでしょう。*2

 んで『月姫』や『ヘルシング』が流行ることによって、吸血鬼をやりたがるプレイヤーが再生産されるわけですが……。

*1:色々検証した上で「普通」という結論に着地した望月さんはまだいいと思うのですが

*2:それどころか、奈須は吸血鬼を遊べるオリジナルRPGを作ったド厨房である

motidukisigerumotidukisigeru 2004/01/26 21:46 確かに確かに<TRPGにおける吸血鬼の厨房人気。TRPGの場合、ルール的な有利さ(マンチキン)と絡んでるとこもありますな。日本発売のTRPGで、オフィシャルで吸血鬼が遊べた最初のは……なんだろ。ファンタズム・アドベンチャーやビーローズにありましたっけ? パワープレイの雑誌記事のダンピールは、実際に遊ばれてた印象があります。俺的な印象に残ってるのはTORGでしょうか。やろうと思えばサイバー・ヴァンパイア・エルフ・ニンジャとか、厨房の欲望を具現化したキャラが作れる素晴らしいシステムでした。

izuminoizumino 2004/01/26 21:56 だから吸血鬼モノと聞くと、文学性がどうこうというより「また厨房の考えた設定か」と考えてしまうのがTRPGモノの悪いクセではあるのですが

izuminoizumino 2004/01/26 21:59 でも厨房設定は大好きです。ヴェドゴニアかっこいー(ニトロ厨)

motidukisigerumotidukisigeru 2004/01/26 22:17 月姫のアルクェイドなんざ、非の打ち所のないマンチキン設定ですね。厨房GMマンセー!……そっかTRPG厨じゃないと、そのへんの受け取り方も違うのかも。鋼屋ジンはTRPG出身だけど、虚淵は、どうなんだろ。

izuminoizumino 2004/01/26 22:29 鋼屋の設定厨っぷりはちょっとおなかいっぱいになりますね。虚淵はTRPG経験無かった……と思います。あの人のは天然モンでしょう

izuminoizumino 2004/01/26 23:55 もう一度東氏の該当記事を読み返してみたんですが、やっぱり「血」に関するメタファーを「普通に」分析していて、それを今の文学にただぶつけたがっているだけのように見えますね。本人は一言も「新しい流れである」とは言ってませんし(でもなんかが無視されてる気がして、ツッコみたくなるんだよな)

motidukisigerumotidukisigeru 2004/01/27 00:57 確かにそうなんですが「若い書き手の関心が後者のほうに移動しつつある」というのは、間違いじゃろ、と。移動も何も昔っからそこじゃぁ、と。まぁ確かに誘い受けかも<人工事実より

izuminoizumino 2004/01/27 01:02 「誘い受けパワーが全開したもの」、ってのはまぁ良いまとめ言葉でしたね。賛成

izuminoizumino 2004/01/27 04:26 その上でまぁ、ぼくは萌えないらしい(笑)

Sun 2004.01/25

izumino2004-01-25

 漫画の話に戻します。

 最近考えていることと関連のありそうな所を再読中。

(再読)小林少年『口紅物語』

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 レズ女の子と付き合うために女装するヘテロセクシャルな男の話(いわゆる「精神的レズ」ではなく)。

 そのレズの子も最初は異性愛者で、男嫌いの反動から女の子と付き合っている。だからかセックスも膣・ディルドーを中心とした異性愛的なものを求めていたり。

 結局主人公は女装がバレて相手に逃げられるんですが、その後、(女のフリではなく「女装をした男」として)関係をやり直そう、と説得する時のやりとりが以下のようなもの。

「私で・・・ リハビリしてみない?」


「この間話してないことがもう一つあるの

どうして女の子が好きかって事… それは… 柔らかいから

あなたには無理」

 ガーン

 小林少年が描く男性は大抵女性に負けるわけで。*1

 他の短編でも女の子の方がガッツポーズを取っていてカッコイイ。

(再読)陽気婢『フレックスキッド』1、2巻

| (再読)陽気婢『フレックスキッド』1、2巻を含むブックマーク

 主人公は、好意を持った相手の性別とは逆の性別に変わる性質のある宇宙人のハーフ。

 元々宇宙人っていう設定なんで、本人の性転換に対する戸惑いが少なく(思考自体が中性的なんだろう)、トランス・メンタリティ的な味わいは見られなった。どちらかというと、SFとかファンタジーですね。好きな人に合わせて性別を変えられるっていうのはある意味理想形なんでしょうけど。ジョン・ヴァーリイ的世界?

 サブキャラが魅力的な変人ばかりで、メインヒロインよりも眼鏡ッ娘組(1巻と2巻に一人ずつ出てくる)の方が可愛くて萌えました。

今週のカレイドスター

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 ドラマ的にも言いたいことはなくもないですが……。それよりもスタッフ、ロゼッタ先生の扱い狙いすぎ

 なんですかあの裸エプロンみたいなのは? エロすぎですよ。身悶えしました。

 計画的にふたりっきりになってるし。なんかどんどんモノホンっぽくなりますね、ロゼッタ先生。

*1:でも作者的にはこの主人公はお気に入りらしい。ちなみに小林少年(現・小林少年丸)は女性です

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Sat 2004.01/24

 萌えについて。今日はちょっと電波入ります。読みにくいと思いますがご勘弁を。

性倒錯と萌え

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 「萌え」は「オタクが特別に変化させた新しい感情」なのか? そうは思いません。

 ぼくは以前から、萌えは性倒錯のシミュラークルであり、昔から存在してた感情である、と考えています。性倒錯の模倣であるとか、軽症化であると言っても構いません。性倒錯にはフェティシズムを含めてもいいと思います。*1

 つまり、「精神的/性的に正常な人間が、異常な性行為(性対象)を模した感覚を得てしまうこと」が、ぼくの萌えを考える上でのガイドラインになります。

 模するのはあくまでうわべだけで、実際に得られる感覚は正常なものです。ですから、自分の中にある一番性倒錯(異常性愛)に近い部分……正常な性愛感情や、より単純に「かわいい」「好き」といった感覚を用いて「萌え」を実感することになります。

 また性倒錯的な部分は正常な人でも潜在的に持っているものですから、本人が各症状の存在を知らなくてもシミュラークルは発生するでしょう(そこらへんは割と一般的な話で、「〜のケがある」というレベルの問題です)。


 例えば生きた人間ではない、二次元のキャラクター萌えることは人形愛(ピュグマリオンコンプレックス)等のシミュラークルとして考えられます。

 真性ロリコンではないロリオタが存在するのは、ロリコンを模倣しているからです。

 妹萌え、姉萌えなどの近親愛などは言うに及びません。それらの模倣です。眼鏡メイド服などのアイテム、性格、行動、設定、シチュエーション等に「萌え」を感じるのも、それぞれに対するフェティシズム……を更にシミュラークル化したものとして考えられます。

 なぜ自分の手が届かない世界の住人に愛を感じる(それも、そのキャラ恋人といちゃいちゃしてたり、陵辱されていたりしても萌えることができる)かといえば、それは窃視症の軽症化であるといえます。好きなキャラクター萌え画像エロ画像を描く(集める)ということは、窃視症の人が盗撮をする(写真を集める)行為に近い、とも。


 肝心なのは、「これらはシミュラークルであって、性倒錯そのものではなく、正常な感覚である」ということです。体質的・病理的なものではありませんから、どちらかといえば精神的・感情的な判断が優先されます(ただ勃起したからといって、それを「萌え」と結びつけようとしない男性は多いでしょう)。

 性倒錯といえば「○○でしか興奮できない」といった、対象に束縛されたイメージがありますが、萌えは対象に束縛されることは無く、比較的自由です。たまに「○○にしか萌えない!」と豪語する猛者も居ますが、彼らの多くは、そうして自分を追いつめることで深い愛情を表現しているのだと思います。


 特に「窃視症」は正常な人でもある程度は持っている傾向ですから、誰でもこの方法で萌えることができます。漫画を読んだり、ギャルゲーを遊ぶことは全てそうだとも言えます。基本的にはポルノと同じですね。得られるものが性的快楽だけでなく、「かわいい」や「好き」であるという違いがあるだけで。

 こういう言い方でそれぞれのファンの気分を害するつもりはないんですが、男性の百合萌えや女性のボーイズラブ萌えも、窃視症や性転換願望の緩いものが組み合わさった感情として説明できると思います。


 最後にやっかいなのは、オタクは、自分の恋人恋愛対象として見ている異性に対しても「萌える」可能性があるということ。

 これは性倒錯のシミュラークルと呼べるのか、と判断を迷うところですが、なんかその時って「正常な異性愛」を更にシミュラークル化して興奮してる、みたいなトコもあるんじゃないかなあ、と思います。

  • まとめ

 こうして「萌え」をシミュラークルという視点から捉えた時に見えてくるのは、その多様性の高さと、異常と正常の判断を付けやすいところですね。

 要約すると、萌えは「カタチは異常性愛をモデルにしているけれど、その中身は、主体にとっての正常な性愛に従う」という理解が可能です。


 変な文章を書いてしまったかもしれませんが、自分的には割と思い入れのある考え方なのでご意見ご感想、反論等頂ければぼくが喜ぶと思います。

*1:最近は人権の見地から、性倒錯の定義から同性愛やフェチが省かれるケースも多いですが

TskkTskk 2004/01/24 16:20 『本物』の恋愛もシミュラークルではないかと私は思います。ただ、シミュラークル性=虚構性や互換性を自覚すると恋愛は終わっちゃいますけれど、萌えは終わらない。そこが違うところではないでしょうか?

TskkTskk 2004/01/24 16:21 例えば、マニュアル通りのデートをしてエッチして、という一連の行為に対して「これって恋愛ゴッコでは?」と思ってしまったら、その恋愛は危うくなりますよね?あるいは「この人でなくて他の人に出会ったとしても同じように付き合っていたかも…」と思ってしまっても同様です。これらに気づいてしまうと言うことは、『本物』の恋愛にも潜在的にシミュラークル性があると言うことでしょう。

TskkTskk 2004/01/24 16:29 シミュラークルである自覚は問題を軽くします。軽さは『本物性』が求められる恋愛にはマイナスになりますけれど、多種多様なものを気楽に消費・交換する萌えにはプラスになる。そういうことではないかと思います。

izuminoizumino 2004/01/24 17:14 コメントありがとうございます。そうですね。でもそれだと従来のデータベース消費論に戻ってしまうような気も。強調したいのは、シミュラークルはオリジナルではない故に、より以上の本物性を持ちうる、ということです。それは軽さだけでなく強さにもなると思います

izuminoizumino 2004/01/24 17:32 例えば彼女が眼鏡をかけ、魅力を感じてしまった瞬間に「眼鏡フェチの模倣」が始まるわけですが、その時の感情は正常な「好き」なんではないでしょうか。これが純粋な恋愛主義者や真性のフェチシストならジレンマに悩むところですが(『屈折リーベ』問題)

izuminoizumino 2004/01/24 17:38 シミュラークルはただのコピーではなく、非類似性を含みますから、それ自体が主体にとっての本物たりえるんじゃないか、と考えています

TskkTskk 2004/01/24 17:45 なるほど。私は機能主義あるいはシステム論的な考え方をするのですが、『本物性』と言うのは『本物を信じる』というオートポイエシス(ループ)では無いかと思うのです。そうすると、萌えの場合はシミュラークル性に価値を見いだし、そこからループが始まる。『本物主義』の愛情ではシミュラークル性を否定することに価値を見いだし、そちらでループする。うん、そう考えると確かに強さでもあるし、そういう意味で本物ですね。

izuminoizumino 2004/01/24 17:48 あ、参考にしているのは「人格障害は精神病のシミュラークルである」という捉え方で、東浩紀の方(消費・交換〜という辺りがそんな感じがしたので)とは違います。用語が被るのは良くなかったかも

izuminoizumino 2004/01/24 18:04 人格障害者は精神病患者に良く似た症状を引き起こすことがあるそうなんですが、その症状は一定しないし、時折演技に思えることもある。しかし本人は固有の理由で苦しんでいる。そういう関係が萌えと性倒錯にあてはまるんじゃないかと思ったのです(根拠の少ない発想ですが)

TskkTskk 2004/01/24 22:57 えーと、対象を知らない模倣というのはどういうことでしょうか?単純に「似ている」という以上の意味があるのでしょうか?読み返していて、そこが一番わかりにくいと思ったところです。

izuminoizumino 2004/01/24 23:16 「性倒錯的な部分は正常な人でも潜在的に〜」と書き換えてみました

izuminoizumino 2004/01/24 23:26 結局のところ、「同じ人間の考えることなんだから、オタクと非オタクの根本に大した違いはない」という話をしたいようです(自己分析)

izuminoizumino 2004/01/24 23:33 ただオタクの萌え方の各所に、異常に思えるポイント(二次元がいいとか、付き合えるシチュエーションが無くてもいいとか)が散見されるのはなぜだろう、と考えた時に説明できるものが欲しかった、と……

kagamikagami 2004/01/25 03:36 全面的に同感です。たいへん鋭いご明察だと思います。とても良く纏まっていて文句のつけようがありません。私的には100点です(^^)

izuminoizumino 2004/01/25 09:42 まぁ、ぼくやkagamiさん辺りは性倒錯傾向が強い方な筈なので(多分)、共感しやすいとは思いますが、そうでない人にとっては人形愛だとか窃視症だとか言ってもピンとこないんだろうな、という懸念はありますね

izuminoizumino 2004/01/25 09:45 この理屈だと、普通の大人が恋愛映画を見てドキドキするだけでも「窃視症のシミュラークルだ」、と言って説明することになるんですが、そんなこと言われたら怒るでしょうね、フツー

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Fri 2004.01/23

萌えについて3

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 もう少し。


「無理やり萌えさせられるのを拒否して、あざとくないものを探して萌えた」

 ぼくは、「あざとくないものを探し、無理やり萌えに変換した」→「そのような萌え絶対主義はもたない」というように解釈しています。私見ですが(こんなに孫引きされまくって、米澤氏にはいい迷惑でしょうけど……)。

 「もたない」の主語をどこに設定するかで意味が変わってくるようです。ぼくは「男性のマリみて萌え」がこのままではもたない、と読んでいるんですけどどうなんでしょうね。

 ちなみに、ぼくはマリみて好きな人も、マリみてキャラ萌える人も好きです。基本的には。ぼくはオタク愛情表現を見ることが好きですから。*1

 疑問を感じる行動は節々に見られますが、ここでは具体的に言わないことにします。


 あと、この米澤氏の発言問題と、↓の「見透かされること」の問題はあまり関係がないと思うんですよね。マリみて等が好まれる一因の説明にはなりますけど。*2

>今までオタクが見透かされることに寛容だったというだけで

 ここは自分はちょっと違うと思います。

 「見透かされてる」みたいには思ってなかったんじゃないか?

 むしろ、「同じ価値観を共有する」「同じ趣味を共有する同士」

 みたいな意識ではないでしょうか?

 これは視点の違いで、同じことを指しているのかもしれません。

 「同じ趣味を共有する同士」というのは、ファンとスタッフの共犯関係というやつですよね? そういう製作態度は80年代アニメの頃からあったと思います(代名詞的なのが『うる星やつら』や『マクロス』)。

 仮に見透かされている/見透かしているとしても、この共犯関係を信じ続ける、ということが萌えオタクの寛容さであり、製作サイドの誠意だったのではないでしょうか。昔の原作付きアニメ=子供番組と違って、萌え商品は「オタクを狙い撃ちしている」ことが明確ですから、媚びや見透かしが入ってくることは大前提なわけです(それ自体を否認するのは目を逸らしているだけでしょう)。

 そして、そろそろ共犯関係が維持できなくなってきたのかもしれない。あるいは、誠意ある制作陣だけが生き残って、それ以外が問題視されているのかもしれない。と。


 以下はただの持論。

 「あざとくない」というしーぽんや、最近「普通に面白い」「萌え以外もある」と言われがちなネギまなんかも、ぼくは媚びてるしオタクを見透かしてると思うんですよね。

 単純に、「ありきたりな萌えしかない作品なんかつまらないわ」「もっとバトルやドラマのある作品が見たいわよね」と考えているオタク層を「見透かして」作られているように、ぼくは感じます。それはある一面で媚びている。

 媚びることや見透かすこと自体は、悪いことではないとして、問題は、ファンとスタッフが「幸せな共犯関係」を築けるかどうかに尽きる、とぼくは考えています。*3

  • ところで

 気になってたんですが、

あと、マリみてはやおいの男女裏返しって話はartifactで出てましたよね。(←考察が足らないと発熱地帯が書いてましたが)

 ……これってウチのことなのでは???(id:izumino:20031120#p1

 発熱地帯さんのログにも同じようなことが書かれていたんでしょうか(確認しきれませんでした)。

Miranda IM 0.3.2

| 17:28 | Miranda IM 0.3.2を含むブックマーク

 MirandaICQ/MSNクローンの一種)のバージョンアップをしてるんですが、MSNプラグインにパグ?が。相手ユーザーのニックネーム変更がコンタクトリストに反映されないんです。えーっ、それができなきゃMSNの意味ないよ。

 現行スレを読んでも類似症状は出てないみたいだしなあ。いらいら。

*1:ちなみに「聖コスにリリアンの制服が入ったら絶対行くぜ!」とか言える人も好き。あなたは正しい

*2ギャルゲーに疲れた人達の逃避先としてマリみてがあった、というのはここらへん(id:izumino:20031103#p1)に一度書いたなあ

*3:んで、こういうことを考えてれば考えてるほど、「媚びるのが難しく」なってくんだよなー。クリエイター志望の人はこの日記を真に受けないで!

makochimakochi 2004/01/23 18:46 Miranda遣いですが、ずっとそういうもんだと思ってました……>ニックネーム変更不能。ちなみにver.2を未だつかっています。

izuminoizumino 2004/01/23 20:19 ファイルを激しくコピーしたり上書きしたりしてたら直りました。原因不明です

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Thu 2004.01/22

萌えについて2

| 萌えについて2を含むブックマーク

 もう少し考えを進めてみます。


なぜ「見透かされない萌え」の時代へ変化しているのか?

 この話題のポイントが「見透かされると萎える現象」にある、というのは少し違うでしょう。

 「見透かされたことに気付くと萎える」というのは、むしろ非常に一般人的な感性です。今までオタクが見透かされることに寛容だったというだけで、ただ類似作品が溢れるあまり、感性が一般的に戻っただけのことでしょう。それは考察が必要なほど、特別な変化ではないと思います。


 言い方を変えれば、「見透かされた作品に萌える」ということは、萌えオタクにとって一種の「技」です。本当は萎えるんだけど、あえて送り側の「手」を読んでその上に乗っかったり、違う萌え視点を得るということ。これは彼ら自身の「技」ですから、そこに自尊心も発生します。ですが、同じパターンの「技」で対応できる相手は飽きるし、疲れてくる筈です(ちなみに、見透かされていることに気付けなかったり、気付いたフリをして思考停止するオタクは論外)。


 更に言い方を変えると、「見透かされた作品」を楽しまなくなった時点で、その人はオタクの「技」を放棄している、とぼくは思います。マリみての愛読者が「これは萌えじゃない」「普通に感動するんだ」と主張しがちなのもその為で、多分、彼らはオタクの「技」を離れて普通の感性で読書しているつもりなんですね。「萌え」という言葉を使うと一般読書から萌えオタクの感性に戻ってしまう気がして、それを嫌う傾向があるんだと思います。*1


 ここから先は米澤氏の発言とは関係ない、ぼく自身の考えになりますが、ぼくは「萌え」という言葉(を濫用する人々)が一面的には嫌いです。便利すぎる言葉だからです。

 本来は「好き」と言えば良かった感情が、全て「萌え」で説明できるようになってから「どのように好きなのか」を考えなくていいようになってしまった。そこには消費の効率化と思考停止があるだけで、何も発展性が無いような気がします。

 ですから、米澤氏が「萌え」の限界を(マリみてを例に挙げて)提示したのは好ましい、とぼくは感じます。

 少なくとも「萌え」という言葉の使用を否定することによって、何らかの発展性はあるでしょう。*2


 限界を意識することで初めて、正直に「マリみて萌える」と言えるようになると思います。

 「私が○○に萌えるかどうかを決める。でもそれはあなた達が考えるような萌え方ではない」という、当たり前のことを言える(受け入れられる)かどうかが問題なのではないでしょうか。*3

歴史を振り返り、俺史観をつくる

| 歴史を振り返り、俺史観をつくるを含むブックマーク

基本的に、悪しき萌え作品の事例として『シスタープリンセス』を挙げる輩は信用できない。

 信用できません。

 第一、シスプリは「悪しき萌え」で溢れかえる寸前だったギャルゲー界にストッパーをかけた作品です。製作スタッフが結構「天然」な人だったという点も見逃してはなりません。

 だからシスプリ以後のギャルゲーは、シスプリに負けないよう「良き萌えにするための工夫」に満ちています。

『マリア様がみてる』第3話

| 12:14 | 『マリア様がみてる』第3話を含むブックマーク

 やっぱり吉田玲子脚本を(略

 1巻分を駆け足で終わらせたいっていうのはまぁいいとしますか。*4これだけ話を詰め込んでしまうと、演出や視点がどうこうというレベルじゃなくなりますね。視点のズレは無くなったけど、感情移入する余裕がねえー。

 問題は2巻目以降もこの駆け足ペースで進めるのか、きちんと見所を活かしていくのかだよなあ。まだなんとも評価できないアニメ。原作知らずに追いかけている人は、根気があって偉いなと思います。

  • 追記

 「よく理解できない世界を理解できないままに覗いている」という快感はあるのかな。たまにフォローの無い意味不明な言動(「同類はわかる」とかね)があって、かなり後になってから理解できるようになる部分とか。

*1:男がコバルト文庫を読むのは明らかにオタク的な行為だし、結局はどこかに萌えを探してしまうと思うけど

*2:それが「俺は萌えてない」っていうだけの、別の思考停止だったら意味は無いですが

*3:そこらへんは、フェチ板の書き込みを参考にすればもっと視野は広がると思う。そこだと人と人のフェチ(≒萌え)が違っていて当然だから、みんな割と平気で「萌え」を連呼している

*4:個人的には、スール成立後の時点からいきなりスタートしてもいいと思っていたので

Wed 2004.01/21

izumino2004-01-21

つだみきよ『プリンセス・プリンセス』2巻(ISBN:4403617069)(→1巻の感想へ)

| つだみきよ『プリンセス・プリンセス』2巻(ISBN:4403617069)(→1巻の感想へ)を含むブックマーク

 舞台が学園の外へ出たりキャラ設定の解説にページを食われちゃったりでパワーダウンはしてるかも。まぁ、おまけが多かったので満足。

 しかし亨の従兄妹(さやか)は扱いが悪いなあ。そして「女出さなくていいよー」と思っている自分が居ます。でもカバー下の「プリンスプリンスバージョンだとシスコンの弟キャラが出てくるわけか、そっちだったら感情移入できそうな気が。

 あ、恵は出てきてほしいです是非。


 さて、なぜぼくがプリ・プリに惚れ込んでいるかというと、「男の子から見てカッコイイ男の子像」が描かれていると考えているからです。

 やっぱり男には憧れられる男像が無いとダメだよなあ、という。それが男性向けコミックの中ではなく、ウイングス・コミックスの中にあるというのは皮肉な話ですが……。*1

 美少女萌え(≒少女に「カッコ良さ」を仮託すること)を否定するわけではないですし、ガンスリの担当官みたく少女に屈服する男像を直視することが大切だとしても、それだけだと出口が無いですし、ねえ?*2

 

 あと思い出話になりますが、『大同人物語』の頃の平野耕太はカッコイイ男の子を描くのに熱心でした。連載が止まった間に「アキバ系」という言葉の持つカッコ良さが風化してしまったのが残念なところです。*3

那州雪絵『フラワー=デストロイヤー』(ISBN:4592118472)

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 まだ全部読んでませんが。柏木玲於奈の解説は良かったです。そうだな、そういう話なんだよな。

*1:好みの問題もあるだろうけど、少年漫画劇画で描かれる男のカッコ良さっていうのは使い古されててすり切れた感があるし、オタクが考えた強い男は能力が高いだけなので心理的な憧れが発生しない

*2少女漫画やハンパなフェミニズムから抜け出せない男性が増えていると指摘されている以上、どこかに脱出口は必要な筈

*3:連載やめた一因が作者のやおい嫌いにあった、ってのも皮肉な話だ

螺旋人螺旋人 2004/01/21 17:11 冒険小説は、男があこがれる男てんこ盛りのジャンルだけど。あ、「男の子」じゃないか

izuminoizumino 2004/01/21 18:47 もっと具体的に言ってしまえば、「少女世界(オタクワールド)から抜けられなくなった男の子」が憧れられる男像、ですね

izuminoizumino 2004/01/21 18:50 彼らにとっては、冒険小説でもジュブナイルでも、古くて胡散臭いものに映ると思うのです。そういうものに出口としての効力は無いと

izuminoizumino 2004/01/21 18:58 男の子にとって「冒険」が魅力的でなくなった、っていうのはかなり以前から言われ続けていることですね。ワンピースなんかはそこに直球の冒険を持ってきたから大ヒットしたんでしょうけど、あれもすり切れている、と感じているオタクは多いと思います

izuminoizumino 2004/01/21 19:23 ワンピースの悪口に誤解されそうだな。「すり切れていると感じずにはいられない」オタクが多いってことですね。ワンピはただの例えです

kurage_yorunokurage_yoruno 2004/01/21 20:54 こんにちは。「プリ・プリ」は未読なわけですが、izuminoさんの捕らえ方がまさに私が「マリみて」に感じていることだったので思わず書き込みに参りました。

kurage_yorunokurage_yoruno 2004/01/21 20:55 izuminoさんの言葉をなぞらえれば「秋葉的オタク世界から抜けられなくなった女」が憧れる女世界とでもいいましょうか…

kurage_yorunokurage_yoruno 2004/01/21 20:56 「プリ・プリ」も機会を見つけて読んでみようと思います。長々と失礼しました。

izuminoizumino 2004/01/21 21:21 あ、いらっしゃいませ。なるほど、こんなトコで読み方の類似性が出てくるってのは面白いですね(つーても、ぼくと同じ読み方をしてる男性が居るのかは調べてないけど……)

izuminoizumino 2004/01/21 21:25 てんこなが好きなら、『革命の日』シリーズも面白いと思います。あれと同じ構成の話ですし。ストーリーの長さは違いますが

kurage_yorunokurage_yoruno 2004/01/21 22:39 てんこなは設定は好きですが最後はだれ気味で石の人目当てで読んでいたようなものなので、長さは気にならないと思います。そちらもチェックしてみますね。ありがとうございます。

kurage_yorunokurage_yoruno 2004/01/21 22:40 そういえば曽我まさこさんの「不思議の国の千一夜」も好きだったので自分はこういう設定に弱いのかも知れません。

izuminoizumino 2004/01/21 23:13 サンデーでヘタに人気出ると、連載が間延びしますからねー

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Tue 2004.01/20

izumino2004-01-20

萌えについて(うたたねこやより)

| 萌えについて(うたたねこやより)を含むブックマーク

http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20040119#p3

 米澤氏が話したという

マリみてに関しては、「男性が無理やり萌えようとして、発見してきた」→無理やりなので無理がある。もたない。いずれ限界が来る。

……ってのはぼくもそうだと思います(↑この引用文は誤読されやすいみたいなので、関連リンクの参考を推奨します)。

 ただ、「まいじゃー」なマリみてファンダムの世界では「無理矢理萌えようとした」男性ファンの方が少数派になりますから(「お手本」としての女性ファンが多く存在する為、「無理矢理」ではなくカタチから入りやすい)、その中に限れば萌えの限界はとっくに過ぎているとは思います。

 それでも多分、買いに走る側やネットの名無し的なオタクには「無理矢理萌えようとして、発見してきた(つもりの)」男性がまだ多いんじゃないかな……という印象ですけど。

 みんながみんな一斉にシンクロして啓蒙されるわけじゃないですし。その点、母集団を大局的に見ている筈の米澤氏は「男性が発見してきた→いずれ限界がくる」という現在進行形で語ったんじゃないでしょうか。


 要は、「従来の萌えで定義しきれないものを『これは新しい萌えだ』と言うことに限界がある」ってことかな……。*1

 逆に、無理矢理ではなく(私的な萌え定義の中で)自然に萌えたんならそれでいいと思いますし、もし「マリみてで初めて萌えを知った」っていう男性が居ればそれがその人の萌えなんだろう……とか。

つだみきよ『続・革命の日』(ISBN:440361633X)

| 16:16 | つだみきよ『続・革命の日』(ISBN:440361633X)を含むブックマーク

男から美少女に転身してしまった恵のもとに、■我こそはと彼氏候補に名乗りを上げる元、悪友たち。■だがそんな彼らに強力なライバルが出現!■陰で糸をひくのは策士・麻琴……。■描き下ろしの後日談「365歩のマーチ」も収録した■大人気の「革命の日」続篇、ついに登場!

 買いましたよ。ハマってますよ。

 女になってしまった男が男と恋愛させられる(するようになっていく)……というトランスパーソナリティもの……の、今風バージョンというところ。

 前巻の『革命の日』(ISBN:4403615368)は主人公視点に感情移入していて、美形男子に囲まれる状況を楽しんでいたんですが。この続編だと徐々に視点が主人公の外側(=新キャラの実琴の視点)へと動いていくのが面白いです。実琴がうらやまスィー。


 CDドラマも聴きたくなってきてるワナ。レビューとか読むと面白そう。俺脳内では、何故か麻琴の声が渕崎ゆり子から離れないのですが(眼鏡かけてるせいだな)。

*1:例えばギャルゲーマーのYU-SHOWさんはマリみて萌えと呼ぶべきかを躊躇していて、理屈はともかくその嗅覚は正しいなと思った

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Mon 2004.01/19

izumino2004-01-19

つだみきよ『プリンセス・プリンセス』1巻(ISBN:4403616852)

| つだみきよ『プリンセス・プリンセス』1巻(ISBN:4403616852)を含むブックマーク

転校先の男子校はなぜか大歓迎ムード。■河野亨は知らなかった。■その学校には「姫」という制度があって、■選ばれた者たちは男ばかりの生活の潤いとなるために■イベントの度に女装するということを……。■そしてその白羽の矢が自分にたてられるなんて……。■つだみきよのハイスクールグラフィティ!■注目の第一巻ついに登場!!

 面白い!!!!!!!

 ……一昨日から面白いって言ってばっかりですね。

 でも、この漫画との出会いは自分的にはかなりのショック。去年からマリみて百合姉妹ガールズラブ少女小説少女漫画ボーイズラブ……と追い続けてきてコレかあ。出会うべくして出会ったと云いますか。もしかするとマリみて以上に重要な作品になりそうで怖い。*1

 再び結城さんの弁(id:y_shinobu:20030707#p1)を借りて云うと、この漫画は「男性漫画読者が10年ぶりに手に入れられるグリーン・ウッド」として*2理想的なんじゃないかと夢想するわけですよ。マリみてよりむしろ。

 あと、これも去年結城さんと話した時の受け売りなんですが、


 「少女漫画家が男子校の漫画(ここでの例はグリーン・ウッド)を描いた場合、自分はオトコだからどこまでがリアルでどこからがファンタジーなのか区別しながら純粋に楽しむことができる。逆に女性作家が女子校の物語(ここでの例はマリみて)を描いた場合、オトコはどこからどこまでがファンタジーなのか区別できなくて純粋に楽しめない」*3


みたいなことを彼は言っていて、なるほどその視点で云えば、ぼくが『プリンセス・プリンセス』を面白く読めるのは至極自然なんではないかと。


 しかし、萌え感情とは全然関係無く読んでる自分が居て面白い。素直にこの世界が楽しいし、美形の男性キャラが出てくると何故か喜んでるし。

 あー、マリみて読んだ時も大体こんな感じでしたわ。*4

 ただマリみての場合、猛烈な下調べをしなきゃいけないっていう強迫観念がありましたけど。*5それで百合姉妹を買ってクララ白書を読んだり、フェミニズムレズビアニズムと照らし合わせたりしてたわけだ。

 『プリンセス・プリンセス』は予備知識無しでも楽しめる漫画……かな?

今木さんとこ

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http://imaki.hp.infoseek.co.jp/200401.html#15_1

 リンク修正のお願いをリファとばし(※済)。

 件の記事を旧日記からはてなに転載しました(id:izumino:20031103#p1)。


 相田裕が「銃と少女」というテーマに対して(大好きだけど)禁欲的である、というのはぼくもそう感じます。

 記者会見やインタビューがあると、誰も突っ込んでないのに「使い古されたテーマだと思いますが……」と自分で念を押すあたりとか。

荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』連載開始

| 15:36 | 荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』連載開始を含むブックマーク

 なんか荒木飛呂彦版の『X』とか『ツバサ』って感じの漫画になりそうなヨカーン。もうジョジョじゃないんですね。

久しぶりにウルジャンを読む

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 いや、MAGI氏の日記に触発されて。

 この雑誌、どのページを開いても格闘マンガばっかなんですね。

 相変わらず天上天下の中国拳法解説はすげえテキトーだ。外三合ってそういう意味でしたっけ。銃夢の宇宙八卦掌は良かった。

*1:まぁ作家性の違いは勿論あって、今野さんが長いスパンの人間ドラマを描く一方、つださんが描くのはあくまでコメディなんだけど

*2:『プリンセス・プリンセス』は原案がBL漫画用に考えられていたらしいので、漫画の系統としては複雑。なのでグリーン・ウッドと似てるとか影響があるとかは言わないです。そこらへんはマリみてと一緒

*3:その後に、「マリみては全部ファンタジーだから」と思考停止して(=「萌え」という言葉で片付けて)読もうとする男性オタク批判に繋げられていた

*4:いまだに「これは萌えだな」って思えるキャラ由乃さんと可南子ちゃんくらいしか居ないし

*5:勿論、言われずとも「どこからどこまでがファンタジーなのか」を知っておかないと「純粋に楽しめない」気がしたからだ

miduki144miduki144 2004/01/19 17:05 プリ・プリ、面白いですよね(笑)友人がBL系の本をいっぱい持っていて、貸してもらいました(笑)つださん(蔵王さん)の絵は好きですvv

izuminoizumino 2004/01/20 10:27 2巻を注文中です。凄い勢いでつださんの単行本が揃ってきましたよ

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Sun 2004.01/18

izumino2004-01-18

森奈津子『お嬢様ボロもうけ』

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 「お嬢さまシリーズ」全10巻の5巻目。この時点での舞台は(共学の)中学校で、主人公・綾小路麗花は中学三年生。


 これは読んでて凄く楽しかった。

 マリみてのような「大人のノスタルジー精神」ではなくて、純粋に「子供が楽しんで読むもの」として学校生活が描かれているから、また違った回帰作用を味わえるというか。……まぁ、ぼくは学研レモン文庫自体に詳しくないので、こういう比べ方になってしまいますが。*1

 この巻のテーマは「時代劇」とあからさまな「金儲け」(具体的には“20万円”を短期間で稼ぐ)なんですが、その「金儲け」の手段が中学生の考えることにしては頼もしくて微笑ましいし、アンフェアな方向に走れば挫折を経験して、その後拭いもちゃんとこなして、教訓を得る……と、綺麗な成長物語になってます。パワーがあって面白い。うん、面白いですよ。これを読むことは財産だなあ、とまで言ってしまおう。そのくらい面白かった。

 佐伯、アクタガワ、お杉、工藤といったサブキャラも魅力的です。佐伯とアクタガワなんか、今読んでも萌えられますよ。


 ちなみに絶版ですが、「復刊ドットコム」での投票が規定数に達している模様。*2

http://www.fukkan.com/group/?no=1086

 森奈津子復刊特集ページ

今週のカレイドスター「再出発の すごい 決意」

| 今週のカレイドスター「再出発の すごい 決意」を含むブックマーク

 面白い!!

 前クールのグダグダ展開で溜まったストレスが一気に解消される回でした。

 三石*3が関わってくるだけでこんなに気持ちいい話になるんだなあ。ずっと背景化していたミアにもやっとスポットが当たった回でもあるし、(ちょっと唐突だったけど)レオンの過去話までやって、更に日常ギャグの小ネタもふんだんに入っている。これは見てて感動しますね。1話に話を詰め込みすぎなくらいですけど、全然破綻してないのが凄いです。*4

 それにしてもキャラがホントいい芝居するよなあ……と思ったら、やはり演出・作監が和田高明でした。なんかこの人、回を重ねるごとにうまくなってませんか? もう大好きですよ。


 ドラマとしてはそら先生、かなり非常識なことを口走っていて共感しずらいキャラになってるんですが、あー、この人は他のキャラとは違う「天才」なんだなー、という感じは伝わってきてると思います。

*1:だから多分、他のレモン文庫作品を読んでも同じ感想を漏らすと思う。次は折原みとを読んでみたい

*2:新装版になるとしたら、イラストはどーなんのかな

*3:キャシーのこと。カレイドスターの話をする時はまずキャラ名で呼ばれない。関連用語:子安

*4:でもやっぱ前クールが話を薄く延ばしすぎてたってのはあるなあ

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Sat 2004.01/17

「あ〜ん」を好きな漫画で埋める

| 「あ〜ん」を好きな漫画で埋めるを含むブックマーク

 「※」は成人コミック

 まだ全部埋まらない。

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Fri 2004.01/16

izumino2004-01-16

ガンスリ話

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 おっと

 具体例の無い噂を放置したままでは無責任だし失礼なので、補足しておきます。

 『電撃大王』にガンスリの第一話が掲載された号の作者インタビューがそうで、「よくある萌え漫画っぽくしたくないんですよ」的なことを、その萌え漫画がたくさん載ってる電撃誌上で発言していたこととかです(その号が手元に無いので記憶に依ってます)。

 直接的な萌え批判はしてない筈です。これはぼくの筆がすべってました。訂正します。

 「非萌え系」……っていうのも今考え直すとあんまり正しくないですね。ただ、「萌え」という単語は使いたがらないようですし、「(女の子を)媚びさせたくない」という発言は同人誌で良く見かけます。この程度のプライド意識は、相田氏に限らず大抵の絵描きが抱いているものだと思いますけど。

 自分が絵を「媚びさせたくない」理由がもうひとつある。自分でも少女に救済を求めることに罪悪感を感じているため、一方で少女に抵抗を求めて罪の意識から逃れたいのだろう。ここらへんは様々に矛盾していてなんとも不可解な心理だ。

[./:title=『VIEWPOINT』(2001.12/30発行)]

 ガンスリで社会福祉公社が偽悪的に描かれるのは、こういった意識(少女に救済を求めることに罪悪感を感じている〜)からでしょう。だから「ガンスリの大人達は悪人だ」といった類の批判は、それは作者の初期意図そのまんまであって、その先の「深読み」をしてないなと感じます。

 ガンスリが面白いのは、そういった(偽悪的な)ロリコンが七転八倒するさまを眺めることと、ロリコンに振り回されて抵抗(あるいは順応)する少女達を愛でることではないかと。

 基本的に酷い話なので、正直に「酷い話だ」と非難するのは間違ってないと思いますが。*1


 アニメの最新話は、相田さん原案でエリザ話をリライトですか。

 ラウーロが必死に「ロリコン」って言いたいのを我慢しながらジョゼと話しているのが笑えます。あんたいい人だ……。

新井素子『今はもういないあたしへ…』

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 中編の「ネプチューン」「今はもういないあたしへ…」が収録されています。

 「ネプチューン」の方が好きかな、ロマンがあって。「今はもういないあたしへ…」は想像したオチとは違うオチでした。テーマ的には好きなんですが。

 どちらも新井素子らしーいモノローグで。あー、新井素子だなー。

 

*1キルビルを「酷い映画だ」と言うくらいには間違ってない

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Thu 2004.01/15

izumino2004-01-15

Someday I will treat you good.

『マリア様がみてる』第2話

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 また箇条書きで。

  • やっぱり変なアニメかも。演出意図は全体で統一してほしいー。良い芝居をたまにしてるだけに残念
  • アニメ的な演出がちらほら出てきた。これは笑っていいシーンなのかしら
  • 祐巳視点と第三者視点がごっちゃになってる(←何回か見直すと気にならなくなってきましたが)
  • 原作は「祐巳の視点を見ることのできる第三者の視点」をうまく使ってるけど、やっぱり映像では難しいのかな
  • 豊口めぐみは、なるほどこういう演技をする人なのか。良い
  • 祥子のピアノを行儀良く聴いてる聖の絵がちょっと笑えた(あんたそんな大人しいキャラだったの)
  • 次々回が「黄薔薇革命」……ってことは次回で1巻分が終わり? 1話でどうするのか逆に気になる

 ぼくがこの1、2話を夢中になって観てないのは、1巻のストーリーに対する思い入れが小さいせいじゃないかという気も。*1

 それでも1巻が特別に好きと云う女性ファンも居るわけで*2、そこらへんの心理をぼくは解ってないんだろうなと。アニメ版のスタッフはその心理を表現できてるのかな。

 

 ついついキャラ同士のパワーゲームを楽しんでしまう男性読者にとっては、祐巳や由乃が強くなかったり上級生が弱みを見せない1巻は見所が少ないのかもしれません。*3

無いものねだりでもうひとつ

| 21:39 | 無いものねだりでもうひとつを含むブックマーク

 男性的な「制御する力」が強い、というのは前回(id:izumino:20040108#p1)の箇条書きで書いたことですが、今回もそういった制御が働いているような。

 どういうことかというと、「男性にとっての快表現」を制御するあまり「女性にとっての快表現」をも抑圧してしまっているんじゃないかってこと。

 例えば連弾のシーンなんか、原作の挿絵でも祐巳は顔を赤らめてたんですから、アニメでも赤面してドキドキな描写にしてもいいのになーと思うわけですよ。*4

 あざとい表現を避けてるのかもしれませんけど、ピンポイントであざとくしてこそ説得力があるんじゃないかしら。


 そこらへんは砂織さまのおっしゃるここなんかにも繋げられるかもしれません。

カレンダー絵

| 22:16 | カレンダー絵を含むブックマーク

 去年の冬、友人に頼まれて描いた冬目景カレンダー(非売品)の「8月」の絵です。→こちら

 季節柄どうかと思ったけど、多分夏になった頃には下手すぎて載せる気が無くなると思うので今の内にアップしておきます。

*1:個人的には、もっと先の話をアニメにしてほしい

*2:そういう人達によると、1巻は1巻で後のシリーズとは違う雰囲気の小説になっているらしい

*3:当然、この楽しみ方が間違っているわけではないと思う

*4:脳内補完できる人が観ると、「そう」いう風にしか映らなかったりするんでしょうけど

THORTHOR 2004/01/15 06:42 魔法使いだったナリ

izuminoizumino 2004/01/15 14:25 なんかスペルキャスター率が高いみたいですね

からすからす 2004/01/16 02:16 俺も呪術師ですた

y_shinobuy_shinobu 2004/01/16 09:22 同じく呪術師ですた

izuminoizumino 2004/01/16 13:17 パーティ組めねえ

朝佳朝佳 2004/01/16 14:11 盗賊ですた。

Wed 2004.01/14

自分の対人コミュニケーション能力についての覚え書き

| 自分の対人コミュニケーション能力についての覚え書きを含むブックマーク

  • ぼくは対人恐怖症というよりも、ただ本質的に、人とコミュニケーションしたがっていないだけなのではないか
  • 更に突き詰めると、「この人とは意思疎通ができない」と感じた時の絶望感、その場から一歩も動きたくなくなるような「怠さ」をぼくは嫌悪しているのではないか
  • その嫌悪感を乗り越えて意思疎通をせよと(社会的に)要請してくる他者=上位のコミュニケーション能力所持者に恐怖を感じるのではないか
  • この「怠さ」の解決には二通りの方法が考えられる
  • a.「万全を求めない」──日常的なコミュニケーションで躓き、大きな挫折感を覚えるのは、常に最大効率の意思疎通を計算するからだ。ほどほどの疎通でも満足しなければならないし、無闇に全力を使う意味も無い
  • b.「余裕を持つ」──ひとつのショックで行動できなくなるのは、そのショックが致命的だからだ。かすり傷なら多少痛いだけで気にならないが、深手だと行動が鈍るし自ずと次の手が打てなくなる。ショック自体を和らげるか、深い傷にも耐えられるような術を得なければならない
  • その上で、やはりぼくは自分と世界の違う人々と意思疎通したがっていない/するつもりが無いように思える
  • 「できない」と「したくない」だと、「したくない」の方がタチが悪いだろう
  • ぼくの場合はコミュニケーションが「苦手」や「下手」なだけではなく、積極的に「しない」のだから、社会的な要請に応えられるだけの自信もない

 とりあえず自覚しているのはここまで。ようやく言語化可能な程度には整理できるようになった。

 ぼくの人生を振り返ると、なるほどこういう性格に育つしかなかっただろうなという生活をしている。思春期に「荒療治」を経験していないのだ。

続・古本屋

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 那州雪絵つだみきよ池田恵の本を探しに、別の古本屋に足を伸ばしました……ありませんでした……。*1


 代わりに買ったのが、森奈津子『お嬢様ボロもうけ』と佐々木亮 /藤浪智之『宇宙お手伝い☆やよいさん』(ISBN:4894251469)。

 森奈津子のはシリーズもの(「お嬢様シリーズ」と呼ぶらしい)の真ん中らへんの作品ですが、まぁ途中から読んでも大丈夫っぽかったので購入。結構読むの楽しみです(お話としては凄い単純明快そうだけど)。

 やよいさんはレアアイテムだと思うので衝動買いしてしまいました。*2

*1:無敵のビーナスの第二部の3巻はあった

*2:つーか判型が「写真集扱い」のコミックって……。昔はそんなのも売ってたのね

螺旋人螺旋人 2004/01/15 00:38 最近、別の出版社から再版されたんだけどねい<やよいさん

Tue 2004.01/13

izumino2004-01-13

久々に古本屋漁りを

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 思ったよりもお買い得な商品が多かったので、あれもこれもと買い漁ってしまいました。しめて1,239円なり。

 『無敵のビーナス』は第二部だし、『ダーク・エイジ』は前作(『フラワー=デストロイヤー』)の方を読んでいないしで、変な買い方をしてしまいました。

 それはそれとして、『ダーク・エイジ』は面白かったです。個人的にはグリーン・ウッドよりこっちの方が好み……っていうか両方セットで那州雪絵っていう作家なんだろうなと、しみじみ。

 池田恵は……多分コレクターズ・アイテム的な本から買っちゃったんだろうなぁ。でも『FUJIYAMA MAMA』みたいな話は好きですよ。この設定はどうかと思うけど。

 つだみきよは、去年王子(id:emiri)の本棚から読ませてもらったのを個人的に買い直し。蔵王大志名義のボーイズラブは初めて読みましたが面白いです。漫画単体でも面白いけど、この人の絵が好きなんだと思います。


 新井素子感想はまた読んだ後に。

emiriemiri 2004/01/13 19:05 びみょー。 池田恵はあれだ、「魔法の少尉 ブラスター・マリ」だ

rucharucha 2004/01/13 20:26 ダークエイジはいいですよ!ラヴですよ。ぜひ前作もまとめてどうぞ。那州雪絵復活祈願(いや描いてるけど)委員会の委員長です。今就任。

y_shinobuy_shinobu 2004/01/13 21:57 個人的には「月光」と「イリュージョン・フードマスター」もオススメ。つか全部好きなんだけどね(笑)

izuminoizumino 2004/01/13 22:24 委員長、とりあえずキーワード登録しましょうよ(←はてな市民になるまであと4日足りない人)>那州雪絵

Mon 2004.01/12

 最近、音楽をBGM的に流すと頭の中が気持ち悪くなるようになってきました。声付きの曲も声無しの曲もダメ。

 仕方ないので今はスパホのライブ音源だけ聴いてます。なぜかこれなら大丈夫です。

伊藤美紀と能登麻美子の評価が良かったのは

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 伊藤さんと能登さんが好きだからです(わかりやすい)。


 特に能登さんの、感情がこもってんだかこもってないんだか良く解らない(冷たい声なのか優しい声なのか区別がつかない)喋り方が好きで、あー、これは声の可愛さとか技術でやれる演技じゃないなー、とラジオドラマの頃から注目していました。志摩子さんもそういう喋り方する人だと思って配役の時点で喜んでたんですけど、こりゃぼくだけですかね。*1

 伊藤さんはキャリアは長くても、どっちかといえば「汚れ役」が多かった人なのにそこへ祥子さまを持ってくるミスキャストっぷりに拍手ですよ。伊藤さん本人も「フォロー役が居ないとどんどん空回りしていくタイプ」なんだろうなーこの人はーという痛々しさ(失礼)が随所に感じられて祥子さま的かと。あと、伊藤美紀篠原恵美に頭が上がらないっていうシチュエーションだけで面白いです。*2

マリみてのキャラの中では

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 実は志摩子さんが一番好きです。

 そしてうまく絵に描けたためしがありません。難しい……というか頭の中のイメージが高すぎるのか。

*1ヤミ帽の場合はそういう声質が活かされてなくて、割とフツー

*2:それはキャスティングを評価してることになるのか?

にゅうとうきょうにゅうとうきょう 2004/01/12 18:14 確かに能登さんは棒読みと誤解されやすいですからね。

izuminoizumino 2004/01/12 18:40 おお、フォローありがとうございます。このふたりはキャラに合ってないぞっていう感想が多かったので、自分なりに語っておきたかったのです(違和感を感じる人が出てくる予想はしてましたけど)

にゅうとうきょうにゅうとうきょう 2004/01/12 21:19 この二人、私はナイスキャストだと思いますよ

kaolu4skaolu4s 2004/01/13 13:20 能登志摩子は非常にあっていると思います。というか、一人一人を見ると非常にマッチしているのに、全体で見るとなんだかがちゃがちゃして統一感のない感じが出てくるのがとても面白いです。ヤミ帽は能登の起用法として端的に新しかったかと。あの感情の乗りにくい声がぽけぽけのお嬢さんだけゃなくぬぼっとしたデカいのにも使えるってのは盲点でした。

izuminoizumino 2004/01/13 22:18 確かに、元の声質が独特な分、色々役柄を替えて遊べる人なんじゃないかと思いました。・・・・・・っていうか能登さんって80年生まれの同い年なんすね(昨日知った)

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Sun 2004.01/11

izumino2004-01-11

野尻抱介『私と月につきあって』(ISBN:4829128968)

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 『天使は結果オーライ』(id:izumino:20040102#p1)の続編です。

 同じテーマのパターンでまだ書けるのかな……とあまり期待せずに読んだんですが、これがなかなかのものでした。個人的には『天使は結果オーライ』より好きです。*1


 今回は、ヒロインのゆかりとゲストキャラのソランジュの関係が面白いです。*2むうにいさんの絵も好き。

 例によって致命的なトラブルがこれでもか、と発生しまくるんですが、解決の糸口を掴んでいくくだりはやはり唸らされます。こういう荒唐無稽ができるのはヤングアダルト小説ならではですね。精神的には科学的なロマン溢れるドラマなんですけど。

 読了後、是非もなく宇宙開発を支持したくなるプロパガンダ小説でもあります。

 あぁあと、ストーリー中盤からの展開が、タイトル通り「私と月につきあって」というシチュエーションに変化していく所はうまい! と思いました。


 気付くと、野尻さんの小説は全部読んでしまっていました(『ドラゴンマガジン』に載った短編も読んでる)。これで新作待ち状態に……。

*1:多分、ゆかり、茜、マツリ、ソランジュのメインキャスト全員がキャラを活かした協力ミッションとして成立しているからだと思う。特に、今までマツリはあんまり目立ってなかったからなー

*2:根性モノの友情って感じで、前期のカレイドスターを思い出したり

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Sat 2004.01/10

izumino2004-01-10

サタスペ番外地Vol.5「ラブニャン」

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 今日は、黒光さんのお誘いでサタスペのセッションに参加してきました。

 レポートは「PLAY REPORT(2004年1月10日)」に書いてあります。

1日340ヒット記録

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 CG定点観測さん、ありがとうございます(こちらからは1日219ヒット)。

 まさかウチなんかを見ていただいてるとは……、と、まぁ、嬉しいものです。

 流石、分類がマリみてだとアクセス量が違いますね。*1

*1:確か初めて取り上げられたのが鏡稜子で、その次がミトンだからなあ。需要あるのかっ

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Fri 2004.01/09

izumino2004-01-09

マリみてアニメ放送記念

| マリみてアニメ放送記念を含むブックマーク

 ……に考え事しながら歩く祐巳さま絵

 webにちゃんとしたマリみて絵を載せるのはこれが初めてかー。


 なんかいつも、ぼくの絵はうまく描けてるっていう気がしない。何が足りないんだろう。

 多分アレだ、ぼくはもっと媚びた絵が描きたいのだ、多分。

 うまく媚びるっていうのは難しい技術だ。

『マリア様がみてる』第1話再視聴

| 『マリア様がみてる』第1話再視聴を含むブックマーク

 確認作業を兼ねて、ビデオを2回見直してましたよ。


 やっぱ「アニメ」の演出としては、変。

 解りにくい言い方ですが「アニメしてない」んですよ。*1

 でも手を抜いているとか、下手という意味ではないです。ちゃんと意図してそういう演出にしている気がします。

 うーん、何が目的なんだろう?

 「学校生活を覗き見してる感じ」を出したいんですかね。

 原作で描かれている「心理」をあえてアニメ的に描写せずに、視聴者の想像に任せたいっていう姿勢を感じなくもないです。*2

 ……それも悪い方向性ではないと思いますけど、「アニメ」としての評価は完全に保留。まだ「変」としか言えませんね。

 

 しかし、祥子@伊藤美紀と、志摩子能登麻美子はいいなあ。*3演技を聴くと「おお〜」とか言ってしまいます。

 両方とも、ストーリーが進んで「キャラクターが崩れ」た辺りが見せ場だろうから楽しみです。*4

アニみて5話までのサブタイトル

| 15:43 | アニみて5話までのサブタイトルを含むブックマーク

追記. 第2話『胸騒ぎの連弾』、第3話『月とロザリオ』、第4話『黄薔薇革命』、第5話『戦う乙女たち』

はてなダイアリー - MOON PHASE 雑記

 へー。このくらい展開早いんですな。

アニメ化に求められること

| 22:46 | アニメ化に求められることを含むブックマーク

 上述したように「演出」が抑制され続けた回ですから、「自分ならこう演出するのに」とツッコミを入れながら観る人が多いみたいです。

 その中でもなるほど、と思ったのが次の夏一葉(id:natsu-k)さんの視点(多分、ご本人の思惑とは異なった「なるほど」ですが)。

 もっと圧倒的に「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」「ごきげんよう」の波と、制服の群れとかをブワァーッとむしろ少し不気味に、映す冒頭のシーンがあっても、良かったのでは。

はてなダイアリー - 夏一葉のコスプレィ日記

 マリみてが大好きで仕方のない、コアな*5読者であるほど、アニメ版に「ドラマ」や「キャラクター」をすら求めなくなるのではなかろうか、という気がしてきました。

 感動的なストーリーは「頭の中で何度も繰り返している」でしょうからその中身にアニメ版は敵わないでしょうし、キャラの魅力の表現も「二次創作」と「アニメ版」との間に優劣は無いでしょう。


 じゃあ、アニメなら何が描けるのか。

 それは、リリアンの生徒が実際に登校する時に流れる映像であり、音声ではないか。「こんな学園に通ってみたい、通いなおしたい」「どんな校舎なんだろう、どんな生活なんだろう」という空想を遊ばせるにたる、「学園そのもの」の情景ではないか。

 目や耳だけでなく、下履箱に手を伸ばしたり窓を開けたり椅子をひいて座ったり友達に順番に挨拶をしたりといった、身体性に訴えかける行動の存在感ではないだろうか、と。


 ……もしこういった役割をアニメに持たせるなら、「ガヤ」をもっと効果的に入れて欲しいのだな。

 それこそ、通常の会話シーンでもバックから「ごきげんよう」がノイズで聞こえてくるくらいに。

*1:感情や時間や人物関係といった概念はアニメ的な「工夫」でいくらでも効率的に描くことができる。なのに、むしろそういった「工夫」を抑え気味にしている。だからアニメというよりは、テレビカメラで撮った映像に近い

*2志摩子のすぐ側に聖が立ってたなんて所は細かいなーと思う。そういうポイントを探して楽しむのかな

*3:違和感感じる人が多いみたいだけど。キャラの内面(※俺設定)には合ってると思う

*4:その点、由乃池澤春菜キャラ崩れするのは当分先の話なのか……

*5:末期的な、と言ってもいいか

螺旋人螺旋人 2004/01/09 08:42 方向性としては充分媚び絵だと思うんだけどな<いずみのさん絵

螺旋人螺旋人 2004/01/09 08:47 安曇とか、充分媚びてたのではないかと(誉め言葉)。単に絵が上達すればいいだけなんじゃないのかな

ドリル瞳子ドリル瞳子 2004/01/09 13:15 はじめまして。私が舞台演劇的な振る舞いと台詞の間と感じたところが、アニメ的演出ではないという感じなのでしょうねぇ。何かひとつ解を得られた気がしてすっきりしました(^^

izuminoizumino 2004/01/09 14:23 「もっと」というのは質や結果の問題であって、カテゴライズで済む問題ではないと思うのです。まぁ、ぼくは絵の生産量が少ないので絵の枚数を増やしてから言えって話ですが>速水さん

螺旋人螺旋人 2004/01/09 14:39 いずみのさんはえらく小さなサイズでちまちま絵を描いてる印象があるので、もっとでっかく勢い良く描き飛ばしてみたらどうかしら

izuminoizumino 2004/01/09 14:42 ちょっと前からそういう訓練に移行してます(全身描くようになったし)>でかく

izuminoizumino 2004/01/09 14:50 はじめましてー。>ドリル瞳子さん ただ、こういう演出は、アニメだと「飽き」られやすいかな? という気もするのでこの先が気になりますね(二話目からはフツーにアニメアニメしてたりして)

Thu 2004.01/08

『マリア様がみてる』第1話

| 『マリア様がみてる』第1話を含むブックマーク

 所詮は第一回目の話なので、感想は箇条書きで。あたりかもしれないしはずれかもしれないです。

  • ホント既存読者に気を遣って製作してるなあ。
  • このアニメは、男性監督が原作を「開放する力」よりも「制御する力」の方が強い。
  • 故に、制御しようとすることで逆に父性が見え隠れしてしまう(トンデモジェンダー論)。
  • ユキヒロマツシタが原作の女性性をうまく開放することができるかどうかがこのシリーズの見所(ってことに今はしておこう)。
  • 殆どの視聴者が前知識を持っているとはいえ、キャラ紹介があんまり印象に残らないな。字幕とか使っても良かったろうに。
  • まぁ、元々会話主体のお話を、うまくアニメにした方だと思う。
  • 芝居的には会話をダレさせないための気配りがされてて、一応見飽きない。
  • でもシリーズ全編が会話主体のお話なんだから、今後が大変そうだ(手を抜こうと思えばバンクだけで会話を成立させられちゃうわけだし)。
  • 吉田玲子は、脚本よりもシリーズ構成に専念してほしい気も。
  • 声やキャラデザインに関しては文句なし。特に祥子が良い。
  • ただひとり、蔦子さんにオフィシャルとの違和感があるけど、これはこれで新解釈として脳内採用。良い。
  • でも、もうちょい全身で芝居してほしかったなあ(無いものねだり)。
  • アール・ヌーボー調の意匠や絵本風のイメージが挿入される演出に、ちょっとギャップが。浮き世離れした絵は無い方がいいと思うんだけど。
  • 次回予告の掛け合いは、じわじわと笑いが込み上げてくる感じでいいですね。
  • そう考えると、件の「アール・ヌーボー調の〜」から生まれるギャップもじわじわおかしく思えてきた。ひょっとして笑いを誘ってる?
  • そういう「制御していない笑い」っていうのは非・男性的? 狙いすぎると男性的。

 まぁなんだ。アニメ製作委員会の基本理念は、


黙って観ていろ男性読者。


……だと理解しているので、感想はこそこそやりましょう。

komazokomazo 2004/01/08 15:51 全く「マリみて」に関係ない質問で恐縮なのですが、いずみのさんが萌え殺されそうになったのは「BLAME!」でしたっけ?

izuminoizumino 2004/01/08 20:07 オフレポ読んでくださいよ……

komazokomazo 2004/01/08 23:05 もちろん読んではいたのですが、記憶がおぼろげになっておりました。…も一回読めばええやん、って話ですね。失礼しました。(陳謝)

izuminoizumino 2004/01/09 14:35 気にしていませんことよ。でも私信はお控え目にお願いしますわ

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Wed 2004.01/07

 漫画の話題を増やしたいと思う昨今。

斎藤さんとこの職業・殺し屋感想

| 斎藤さんとこの職業・殺し屋感想を含むブックマーク

http://sto-2.cside7.com/200401_1.html#07_t1

 いやぼくも「キャッチー」だと思うんですけど。んで好きなんだけど単行本を買うほどでもない、って感覚も一緒。 要はこの漫画の面白さって、エロ漫画誌に載ってる漫画の面白さじゃないでしょうか。昔のヤマケンとかあそこらへんの低俗クズ漫画


 んでこういう漫画を読むのは大好きなわけですが(多分ノスタルジーもコミで)、こういう漫画はなかなか見つからないのがなんか哀しい。もっとクズ漫画を読ませてほしい。「こんなクズ漫画があるよ」ってな人はこっそりタレコミしてくださるとぼくが喜ぶかもです。

 『エース特濃』の祭丘ヒデユキは面白かったなあ(ここらへんの言動からぼくの嗜好を察してほしい)。

自分内アニみて放送前祭り中*1

| 20:23 | 自分内アニみて放送前祭り中*1を含むブックマーク

 ……ということで、まだ見てなかった公式サイトメインキャストの動画メッセージを見てキャーキャー言っています。

 ああ!

 声優だ!(当たり前)

 こんなに声優に思い入れする(しかもまだ放送すらしてない)のは今世紀に入って初めてですよ。

 オタクやってて良かった。

  • 余談

 どういう趣味の男性層がマリみてを好きになるのか? という議論はいまだ絶えないわけですが、動画メッセージを見てて急に解りました。


 マリみての雰囲気は、第三次声優ブーム以降の声優ラジオ番組の雰囲気に凄く似ている。


 超今更な発想ですが。とっくに誰かが指摘していると思いますが。

 「男の子が女の子の世界に入っていけるの?」とか、男性が少女漫画を読むことについての問題性なんかを持ち出す必要は、そこには無い。

 例えば井上喜久子岩男潤子番組が平気な人なら、マリみての世界は全然入っていける。緒方恵美リスナーだった人もマリみて好きになりそうだ。なんとなくですが。

 だとすると、マリみての男性読者には30代の社会人(声優ブームの直撃世代はもうそういう歳でしょう)が多いっていうのも頷ける話。


 オタクに関するネット上の言説っていうのは、どうも若い世代によるものか「若い世代を分析しようとする評論家」によるものかが主流になっている印象があって、30代以降の男性(いわゆる「古いタイプのオタク」)の動向がボカされているような気がします。実際はどうなんでしょうね。気になるんですけど。

 今のぼくのアンテナ範囲では確められなくて、ちょっと不思議です。

*1:リアルタイムチャットしたり、実況スレとかに入るようなタイプのアニオタはぼくは嫌いなので、一人で祭ります

にゅうとうきょうにゅうとうきょう 2004/01/07 23:19 はじめまして。マリみての雰囲気はそうかもしれませんね。

izuminoizumino 2004/01/07 23:47 にゅうとうきょうさん、コメントありがとうございます。お名前で検索すると声優ファンの方なんですね。ちょっとにゅうとうきょうさんの世代が気になったりします(失礼かな)

myogamyoga 2004/01/08 00:14 冬コミでは失礼しました。「そうだったのか!」と目から鱗なご意見です。そのお三方ともばっちり聴いていた過去のある、現在も喜久子さん大好きな24歳です。そりゃあマリみてにもはまるわけだ。

izuminoizumino 2004/01/09 14:29 当時若い子からすればまさに「お姉さん」でしたからねー。声優さんは。ハナから恋愛対象としてみないのがギャルゲー世代との違いかなと思ったりもしますけど

にゅうとうきょうにゅうとうきょう 2004/01/09 20:52 お書きのとおりの世代で、喜っ子さんファンです。

Tue 2004.01/06

izumino2004-01-06

 トップ画を鏡稜子からミトンに差し替えしました。

 明日からついにアニみてが放送開始。楽しみすぎです。


 さっきまで長文の文章を書いてたら、最後の推敲をしている時にタブブラウザが強制終了しました。

 急いで覚えている部分を書き出して文章を再構築しようとしたんですが、まとまりません。未完で終わるのか?

 あと、最近ははてなダイアリーの調子が良くないですね。流石に、サーバー負荷に耐えられなくなってきたのかしら……。


 というわけで、予定していた記事を小ネタに変更。

マリみて妄想

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 聖と景の旅行のスケジュールには、「聖のお姉さまに会う(大学のある地方に行く)」が含まれている。


 スール制度に興味あるみたいでしたし(でも志摩子は紹介しなさそう)。

シド・バレット

| シド・バレットを含むブックマーク

 今日はシド・バレット誕生日らしいので“The Madcap Laughs”を聴いています。

 風邪ひいてるので頭がくらくらします。

izuminoizumino 2004/01/07 02:02 む、流石に、ぼく以外の人が先に指摘してたみたいだ>スティーブ・ジャクソン まぁそうだよな

Mon 2004.01/05

izumino2004-01-05

出会い

| 出会いを含むブックマーク

 吉田音さんとお会いしてきました。

 映画を観たり徹夜で話し込んだりしていたんですが、ぼくが今まで会ったことのないタイプの人で、話していてかなり刺激になりました。

 またお会いしましょう。


 最近は、HPを通じて知り合った人に会いまくっています。

 ぼくを直接見た印象からは解りにくいかもしれませんが、根の深い対人恐怖症を持っているので、できるだけ、会ったことのない人と話をするようにしたいのです。

『ミトン』(http://www.mitten.jp/)

| 『ミトン』(http://www.mitten.jp/)を含むブックマーク

 その音さんと梅田ガーデンシネマ*1で観た映画がこれ。昔(1967年)のロシア人形アニメです。

 各10分ずつの「ミトン」「レター」「ママ」という3本立て(計30分)になってるんですが、特に「ミトン」は10分を10分に思わせない密度の作品で、とても満足できました。アニメファンの間で傑作と呼ばれるのも頷けます。

 キャラの芝居が! 迫真の演技が! 台詞は一切無いのに、お話が全部伝わってきます。


 公式サイトの雰囲気が気に入ったら人なら、是非観に行ってほしいです。

若い内に読んだほうがいい本・補

| 16:32 | 若い内に読んだほうがいい本・補を含むブックマーク

 話題を少し飛び火させてしまったようなので、続けます。

 「大きな物語」っていうのは結局は受け手側の気の持ちようであって、どんな作品でも大きくなったり小さくなったりする筈です。


 読んだ意見の中で、腑に落ちたのは(id:kaolu4s)さんの「涙腺は年をとってからの方がゆるむので、感動的な作品は焦って読む必要はないと思います。若いうちに触れておくべきはなんといっても壮大さです」(id:miduki144:20040103#c)というところ。極論ですが、方向性はわかりやすいです。

 『ファイブスター物語』もそうだろうし、萩尾望都の作品や、ウリオ(id:urio)さんも挙げていた『ガラスの仮面』なんかが「壮大さ」に当てはまるかな。なんかBS漫画夜話系列って感じですが。


 そして、ぼくが昨日の文章で「大きな物語を一度経験してしまうと〜」と、「一度」に限定してしまっているのは、ぼく自身が「大きな物語」を一種類しか経験していない人間だからだ、ということでもあると。

 もちろん「壮大さ」の種類が少なければ少ないほどその人の人生は「壮大さ」に縛られやすくなってしまうわけで、だから多分、「壮大さ」を多く何種類も溜め込んだ人の方が、きっと。

  • 蛇足

 卑下的に書きすぎたので一応書き足しておくと、二十歳過ぎてから人生観が変わるような出来事は何度もありますよ。

  • 補の補

 なんか本来の出所(水希ちゃんとyasanoさんとこ)とは関係の無い話になってて申し訳ない。基本的には自分語りなんで気にしないでください。

 意外と多くの人(主に同年代)の反応を得てしまったようだけど、これは心の琴線にひっかかるテーマだったからなのかな。

佐藤友哉『鏡姉妹の飛ぶ教室』最終回(http://shop.kodansha.jp/bc/kagami/)

| 21:48 | 佐藤友哉『鏡姉妹の飛ぶ教室』最終回(http://shop.kodansha.jp/bc/kagami/)を含むブックマーク

 読了。

 終わらせ方としては予想通りでした。予想できたからと云ってどうこうということは無いですが。

 お話のキモは多分7話から11話にあって、この最終話でその間の出来事が報われる感じ。

鏡姉妹完結後メモ

| 鏡姉妹完結後メモを含むブックマーク

 だからこれは「例外編」なんだろうけど、「鏡姉妹」では佐藤友哉の描くテーマががらりと変わっている。

鏡姉妹完結後メモ2

| 23:48 | 鏡姉妹完結後メモ2を含むブックマーク

 読了後しばらく経って、布団に入ってこの連載を思い返すと、凄い衝撃の渦がぐるぐると巻いてきた。驚いた。

 ぼくはこの作品の影響を受けることができたと思う。

鏡姉妹完結後メモ3

| 23:57 | 鏡姉妹完結後メモ3を含むブックマーク

 ミス板の人達は、作家をネタ扱い/過小評価することが目的化してしまって、もうまともに小説を読むことができなくなっている*2

 まぁ、一時期、ぼくが西尾を読む時の態度も似たようなもんだったんだから、人のふり見て我がふり直せ、ということか。

*1:単館上映系の劇場。こないだは『ガーゴイル』を観に行った

*2:「まとも」って何? っていう問題は野暮なのでナシとして

Sun 2004.01/04

思うのだけど

| 思うのだけどを含むブックマーク

 みんなが水希(id:miduki144)ちゃんに「若い内に読んだほうがいい本」を紹介しようとしている様子(id:miduki144:20040103)を見て、ちょっと考え込んでしまう。

 「年齢なんて関係無い」という言葉に反論するかのように、今のぼくは20代っていう年相応の読書しかしてないなあと思うから。

 

 10代の頃に「大きな感動」(「大きな物語」と言ってもいいけど)を一度経験してしまうと、それ以降の人生は、その「大きな感動」を補強しようとしたり(似たような物語を探し続けたり、あの時の感動は正しかったんだと確認したがったり)、あるいは否定したりといった活動に費やされてしまう。

 個人差はあるでしょうけど、大抵の人がそうやって毎日を過ごしているのは否定できない事実だなと。

 実際、今のぼくが「大きな感動」を求めているかといえば全然そんなことはなくて、「自分の好み用にカスタマイズされた物語」が手に入ればそれでいーや、という方向で本を読んだりしていますし、今のところ、自分が所有している「大きな感動」の方向修正こそすれ、根本から否定して再構築したいという気にもなっていません。

 「自分の好み用にカスタマイズされた物語」っていうのは、客観的に評価してみるとどれも「小粒な物語」であって、無茶苦茶感動するようなもんでもないなー、とか。自然と「大きな物語」を読まなくなってしまうんだなと。

 だからこそ、「若い内にたくさん読んでおけ」って誰もが言うんでしょうけど。


 もちろん「大きな感動」っていうのは当然メディアの中だけに限らないわけで、勉強や生活やその他諸々なんかの中にも「大きな感動」はあります。

 「大きな感動」をフィクションの世界に限定してしまうのも勿体ないことかな。


  • ついでに思い出した

 ちなみに、ぼくが10代後半の頃、ぼくに向かって「若くて羨ましい」とか「俺ももうそんな歳か」とか自嘲気味に言う20代の人達をクソみたいな大人だと思っていました。

 10代は10代、20代は20代であって、それ以外の何でもない。比較しようとすること自体がおかしい。

 比較してしまえば、「20代は30代よりもまだまだ若くて素晴らしい」のだし、「20代は10代よりも経験を積んでいて素晴らしい」んだから。

 20代は20代らしく頑張ればよろしい。

Sat 2004.01/03

izumino2004-01-03

完全時系列順にマリみてを読む

| 完全時系列順にマリみてを読むを含むブックマーク

id:standalone:20031227#p1

 反応していただいたので、リファ返しです(遅)。

今野緒雪『マリア様がみてる バラエティギフト』(ISBN:4086003600)

| 今野緒雪『マリア様がみてる バラエティギフト』(ISBN:4086003600)を含むブックマーク

 書き下ろし部分の由乃が可愛いすぎる。一年生組頑張れ。表紙も凄くいいなあ。

 ……何も考えずに印象感想を垂れ流すと、こんな感じ。


 雑誌掲載された短編を除く新作部分では、このように由乃のプッシュっぷりが目立つわけですが、これは「現二年生組」が薔薇さまに変化するまでの準備段階なのではないか、と読んでもいいかもしれません。

 一年生の頃から既に貫禄があり妹も持っている志摩子や、前巻の流れから「リリアン最強キャラ」認定されつつある*1祐巳はともかく、由乃はそこらへんの説得力が少し足りない。

 そこで、前薔薇である江利子が「猫っ可愛がりしてた」という“押し”が必要だったのではないか、とか。

 ……そう考えてみると、リリアン社会での「力」ってのは「=より強く愛されていること」なんですな。力の最小単位は「愛」ですか。神さまみたいだな。


 さて、全体的には「本編のストーリーでは通常やれないが、リリアンという社会を補強する為には必要なエピソードをクリアした巻」という印象でぼくは読みました。順番に見ていきましょう。

 ぼくはなんとなく『夢の宮』シリーズに近いイメージを想起した短編です。案外、今野さんの「素」の作風はこっちに近くて、マリみての息抜きとしてこれが書かれたのかもしれません。


 この短編に特徴的なのは、本編では匿名的にしか描かれなかった「教師」という存在にキャラクター性が与えられている点。それも、その教師はリリアンのOBであり、現在の生徒と交流することで過去の高校生活を思い出す、という『ひみつの階段』的な構造を取っています。

 今までの本編で教師役にキャラクター性が与えられなかったのは、『ひみつの階段』シリーズのイメージと被るのを避けていたからでしょう(というか、どうやっても似ちゃうんだろうな、アレには)。同様に、リリアンには女子寮がある筈なのですが女子寮生活の描写が皆無なのは、『クララ白書』から『ここはグリーンウッド』まである既存の「寮モノ」との重複を避けたからだと思います──だから逆に、女子寮はいずれ短編で扱って欲しいテーマだったりしますが。

 あと、この日記の最後にネタバレ解釈をしてます。その解釈コミで、この短編の評価は結構高いです。

 どうもこの話は、蔦子の妹候補話として読まれることが多いみたいですが、その着眼点はなんか違うなー、と。まぁ、別にその読み方を否定するわけではないんですが。


 本編でのスール関係は、「実の姉妹愛を超える関係」として描かれる傾向があって、実の姉妹はどうしても「スールより劣るもの」と認識されがちです*2。それどころか、実の女兄弟を持ったレギュラーがまったく居ない(!)のも問題で、彼女たちは「不在の姉妹」を求めるからこそ強固なスール関係を築いているのかもしれませんが、それでもやはり「実の姉妹愛」が本編で描かれることはない。

 リリアンを理想的な女性社会として見た場合、このように「スール制度の過剰化」によって「実の姉妹愛」を抑圧することは、社会的な欠陥として表出してしまうのではないか?

 もともと、実の姉妹というのは女性学においても特殊な関係とされるようで、海外には "Sororophobia(ソロロフォビア=姉妹恐怖)"というまんまなタイトル研究書もあります。

 もちろん仲が良くないよりは仲が良い方が望ましいわけで、ですからこの短編は(スール制度に頼らない方法で)ソロロフォビアを克服する話、として読めるんじゃないでしょうか。そういう意味で、マリみてというシリーズ全体に必要なエピソードだったと思います。


 あ、そういえば令と吉乃の母親はお互いの実兄と結婚してるんでしたっけ。由乃は瞳子に向かって「血のつながらない」「遠縁」などと血縁関係にこだわった指摘をする辺り、リリアンの中ではちょっと変わった子なのかも。

  • 羊が一匹さく越えて

 これは特に考えることもせず、普通に読んでました。

 まぁ、リリアンを外部の視点から眺めた話ということで。

  • 毒入りリンゴ

 リリアン卒業した生徒はスール制度とどう折り合いをつけるのか、という問いの上で貴重なサンプルケースなんではないかと。

 するっと姉妹離れをするのが一般的で、「パラソル〜」の頃の蓉子の様に、卒業しても妹べったりっていうケースの方が特殊みたいですけどね。

 結論から言うと、「奇跡」は奇跡ではないと。

 キョウコが受けた手術は盲腸ではなく、とても成功率の低い難病の手術だったのでは。

 だから周囲の大人達は、本人を怯えさせないために「盲腸」としてキョウコに信じ込ませていたのでは?

 そしてキョウコの手術は失敗し、死亡した。

 周囲の大人達にとって想定外だったのは、亡くなったキョウコが黒須ひかりという少女と絆を築いていたこと。

 ひかりの母親からそれを知った大人達は、キョウコを「夢」としてひかりに信じ込ませることを選ぶ。思いやりから生まれた嘘の反復。

 だが、ひかりは自分の体験を信じようとする。

 ひかりは「クリスマスの直前に盲腸で入院した生徒」を探し続けるが、キョウコは「盲腸」で入院していないから、見つけられない。

 ひかりから事情を聞いた三田今日子は、自分が盲腸で入院した時に、親切心からかひとりで調査を開始する。

 そして今日子は真実を知ったのではないか?

 それで彼女の選択した行動が、あのようなものだったのではないだろうか?

 以上は想像にすぎないが、今日子の決断はとても貴いもののようにぼくは思える。


 どういう読み方をしてもいい様に書かれたお話ですから、どんな解釈でもいいと思います。基本的には。子供が読む小説でもあることだし、奇跡だとしても構わないと思う。

 ですが、こういう真相を表面的な結末とは別に用意してしまうあたりに、作者の人間観が窺えて、なんだかいいなあとぼくは感じるんですが。

*1:俺的には

*2:肉親相手じゃできっこないことにスールの意義があるんだから、当然ですが

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Fri 2004.01/02

izumino2004-01-02

 時節の挨拶日記の本文に書くのはあまり好きじゃないので、何も書きませんよ。

 年越しに読んだ小説は、速水さんの引っ越しゴミの中から拝借した『天使は結果オーライ』でした。

野尻抱介『天使は結果オーライ』(ISBN:4829127236)

| 野尻抱介『天使は結果オーライ』(ISBN:4829127236)を含むブックマーク

 『ロケットガール』(ISBN:4829126183)の続編というか、仕切り直しバージョンですな。実は、ぼくはまだ読んでなかったので。

 「萌え」や「ライトノベル」という言葉も無かった頃の小説ですが、女の子が沢山出てきます。ヒロインの口癖が「ちょっち」だったり「だわさ」だったりする辺りに時代を感じたりしますが。

 この頃の野尻さんは、いわゆる「プロジェクトX的」な「技術者の意地」みたいなのを熱心に描いていたり、人間ドラマ萌えキャラの融合に成功していたりと、かなり時代を先取りしていた人なんだなー、と再認識。

 本書に関しては、新キャラの茜が可愛くて良いです。クレギオンシリーズのメイに近いタイプかな。


 しかし、野尻さんがファンタジア文庫から出した本はみんな絶版になってるのか……。『ヴェイスの盲点』が新装版で出た(ISBN:4150307423)みたいですけど、弘司さんの絵がもう見られないのはやっぱり残念だと思います。

ザ・収穫物@コミック・マーケット65

| 23:46 | ザ・収穫物@コミック・マーケット65を含むブックマーク

 まずは中古同人屋で買ったものから。

  • おもいつき(カマヤン)『おもいつき2号 虐待の構造』
  • おもいつき(カマヤン)『おもいつき4号 子供たちを責めないで』
  • アリス書店鎌やん) & もりしげ『おもいつき5号完全版&高高度爆撃』

 おもいつきの本は『世紀末鳥獣戯画』しか持ってなかったのと、3冊合わせて 800円という超安価だったので購入しました。

 これはロリコン必携の同人誌。つうか、最近のロリコン理論武装をしなさすぎ/自己批判をしなさすぎなので、せめて鎌やん先生の『小さな玩具』(ISBN:487278121X)か『アニマル・フォーム』(ISBN:487734361X)くらいは目を通して基礎知識を身に付けておくようにお願いします。

 あなたとの対話はそれからだ(大袈裟)。


 あとはコミケで買ったものを順不同に。

 絵描き系から。

 あびゅうきょはやっぱりいいなあ。あびゅうきょが好きな人がもし居たら、ぼくと友達になってください(ハードルの高い友情)。

 次に、テキスト系はこれだけ。

 さっき編集してて気付きましたけど、この本サークル名義が無いよ! 未成年さん。

漫画ニュース

| 漫画ニュースを含むブックマーク

 ななーんと、あびゅうきょの商業単行本の情報ですよ。

 しかも中身は『彼女たちのカンプグルッペ』と『JET STREAM MISSON』の再録!

 凄い凄い。「彼女たちの〜」は単行本で持ってるんですけど、「JET〜」は読んだことも無かったので無茶苦茶嬉しいです。

 タイトルは『あなたの遺産(仮)』。来月(2月24日)に出るらしいので、興味のある人は投資でもするもんだと思ってお買いあげ下さい(そんな宣伝の仕方でいいのか)。


 そうそう、高野真之は『電撃大王』誌上で「クロエミサキ」シリーズ*1を連載するらしいですね。予想してなかったから、これはちょっとびっくり。

*1同人誌で延々続けている、ロリコン主人公とιょぅι゛ょ吸血鬼がひたすらイチャイチャし続けるシリーズ

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