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Mon 2004.05/31

izumino2004-05-31

桑田乃梨子『豪放ライラック』1巻(ISBN:4847034724)

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 少女漫画だと思ってたら、ガムコミックスだったんですね(←おかげで本屋で探すのに苦労した)。

 桑田乃梨子は読んだことなかったんですが齋藤さんの書評が気に入ったので買ってみました。あとこちらの方も読まれていたので。

 まぁ徹夜明けの頭で読んでたせいもあるだろうけど、始終ニンマリしながら読んじゃってたな。世話やきっ子の楓ちゃんが好きです(※表紙で一番左の子)。

やおいニュース

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 今日はなんとなくやおい関連の記事が目に付いたので並べてみる。

 関係ないですがid:fujikoさんの言う「愛したいけど愛せない、でも愛してる」というモチーフは、男女共に欲求のあるテーマだと思うけど、男性の場合は近親相姦や小児性愛のフィクションで満足を得てるんじゃないかと想像してみたりした。多分全然違うものだけどこのまま想像を進めてみよう。

 例えば、ガンスリで「少女に手を出したいんだけど手を出せない、でも手を出したい*1」というジレンマはロリコンの涙を誘うわけでして。『恋風』は原作もアニメも知らないけど、根底に流れているのは多分そんなモチーフなんだろうというのは解る。

 プラトニックな恋愛の部分とセックスを区別しながら妄想するのも、やおい読み替えと似てると言えば似てるかな。

 まぁ最近のオタクロリコンものにすっかり慣れてしまって、インセストタブーや小児性愛に対する禁制感覚がマヒしてる感がありますが……。*2


 逆に女性の少年愛者や弟萌えの人がそういうジレンマに悩むっていう作品はあまり見かけない気がしますね(対象が「父兄」だったり「姉婿」だったりする場合はもう少し多いかな)。

 あと、男→男や男→少女の方が(女→女や女→少年に比べて)それに関わるジレンマが大きいような気がするのは、男性の方がロジックに支配されがちだっていう先入観があるからじゃないだろうか。(実際の女性心理がどうかはともかくとして)フィクションの中の女性はロジックよりもエモーションの方が先行で、「愛したいから愛したい、でも愛せない」っていう順番でモノを考えてそうな印象がありますから(あくまでフィクションにおいてですが)。

 そういうロジックが邪魔してくる部分に萌えるのかなと。

『快楽天』立ち読み

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 上連雀三平朔ユキ蔵んとこだけ。

 朔ユキ蔵はまぁまだ大丈夫、というくらいには面白かった。なんジャパ+同性愛+尿、みたいな感じ。

 それで気付いたけど、朔ユキ蔵レズシーンを描く時にはたいがい放尿シーンがあるなぁ(まぁレズシーンじゃなくても放尿率は高いんだが)。

 そういやぁ、最近は読んでないけど『つゆダク』の主人公って射精しちゃいけない設定なんだっけ。射精の代償行為として放尿があんのかな(妄言)。

日記

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 久しぶりに髪を短くしてヒゲも剃った。

*1:これは読者の妄想であって、勝手セクシャリティに置き換えて読んじゃってることに注意

*2:それを言やぁ、「禁断の愛」であることを全く意識せずに楽しんでる腐女子、っていう層も増えてるんだろうな

urouro360urouro360 2004/06/02 00:35 桑田乃梨子はいいですよ。どれもこれもおすすめです。桑田乃梨子と遠藤淑子が仲良しというのはなるほどと思います。

izuminoizumino 2004/06/03 05:29 コメントありがとうございます。遠藤淑子も読んでないんですけど、共通のファンサイトなんかがあったりして興味深いですね

fujikofujiko 2004/06/10 01:07 禁制感覚が麻痺した腐女子層が、商業BLを支えているようです。男性向けエロでも同じ現象が起こっていたのか…。あと、女性は確かに、フィクションの中でストイックでありにくい存在だと思います。

Sun 2004.05/30

『ふたりはプリキュア』第18話「ドキドキ!中間テストは恋の迷宮」

| 『ふたりはプリキュア』第18話「ドキドキ!中間テストは恋の迷宮」を含むブックマーク

 なんだこの面白さは! というわけで大絶賛します。

 脚本シリーズ構成川崎良本人なんですが、これはかなり練られた脚本なのではないかと感じました。とてもプリキュアという作品を表すことに成功していた筈です。


 まずアヴァンタイトルでのドツクゾーンの描写。ここでようやく敵サイドの目的が一本化して説明されましたね。今までよくわかんなかったもんなぁ。それによって、キリヤの優柔不断な立場も明確化されると(ここらへん、特に理由も無く仲間と不仲だったピーサードとは対照的)。

 前回から引っ張る形でのほのかの描き方もうまい。ほのかは自分がなぎさに対して行ったこと、なぎさから得たことを周囲の人達にも広げようと努力しているのですが、ここでも相変わらずの一人上手にハマってしまって現実の壁に直面してしまうと。しかしそれでもキリヤに想いは届いていたんだと(このパターンは第10話を反復強化している)。

 これは以前にも指摘したことですが、友情関係がプリキュアのふたりだけで閉じてはいけないわけで、こういう他者への方向性が描かれるのは好感が持てますね。

 演出面では所々80年代アニメを思い出させるような古典的演出(なぎさのギャグシーンやバトルの導入あたり)が印象的でしたが、プリキュアって作品はそれでいいんですよ。「古いもの」が強い力を持っているということは最近でも今川版『鉄人28号』が証明してくれたことですが、古典的な演出の良い部分と、今日的な演出の良い部分とを合わせて活かしつつ今のアニメを作るということに価値があるわけですから。夕焼けや陰影を多用するのも、既にこの作品の味として定着してる感がありますね。安定度高いです。


 そして次回予告では、うわ、なんか2クールで終わりそうなクライマックスっぷりだな……と思わせておいて、「また見てね」のカットでベローネ学園の夏服を初披露し、未来への展開も予感させるという、ニクい視聴者サービスになっていて、いや、とても楽しい。

 素晴らしかった。今後への期待が高まります。


 あと、今回注目すべきは「失敗したら慰めてあげる」発言に代表されるなぎさの男っぷりでしょうね。そりゃ女子にモテるわけですよと。

 更に余談ですが「聖子」というネーミング自体に「80年代」という時代に対する因縁深い引用を感じなくもなく。『燃えよドラゴン』のミラールームは70年代なんですが。

観測

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 「(プリキュアに変身する前のなぎさとほのかは、周囲の人達に対して)できることだけができるという基本的設定」というid:dokoikoさんの書き方は面白い。

 ぼくは何度かプリキュア対ドツクゾーンの戦いを「私達と関係の無い戦争」という比喩を用いて説明しているのですが、その戦争に参加する「戦士」としてのプリキュアは「私達」に積極的な影響を与えることが「できない」。彼女プリキュアが「できる」ことはドツクゾーンの驚異を排除し、そして、生身の彼女達自身が「強く近く」なることだけなのでしょう。

 第16話では「戦士としてのプリキュア」は「周囲の人達の悩みを解決できるとは限らない」という現実を(図ってか図らずか)描いてしまったわけですが、今回の第18話では「生身のほのか」が戦いを通じて得た「何か」で友達の悩みを解決しようと努力している。

 この「戦士/生身」の二層性もまた、プリキュアの通底的なテーマとして流れている筈で、注目のしどころだと思います。

第17話についての書き忘れ

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 ほのかが妙に土いじりに慣れていたり、ミミズが平気だったりしたのは、平屋住まいの影響かもしれませんね(反面、なぎさはマンション住まい)。

 両親も使用人も居ない家のようですから、庭の手入れとして草むしりなんかを手伝っていた可能性は高いでしょう。

(ちなみにこの説の言い出しっぺはid:y_shinobu氏)

みやもみやも 2004/05/30 10:31 ほのかが「気持ちを伝えなきゃ」云々と言うのが明らかに(第8話の)なぎさと自分をモデルケースにして発言してるっぽいのが面白いですね。聖子ちゃんの恋愛の後押しをする際になぎさとの友情関係に拠った発言を出すというのが、ほのかの現在のメンタリティ(と、おそらくは実経験不足)を表してる感じです。あと、キリヤが予想以上に掘り下げられて嬉しい驚き。てか、萌え。

izuminoizumino 2004/05/30 10:40 キリヤの宇宙人的な思考回路が、逆に感情移入しやすいものになっているっていうのは面白いですね

Sat 2004.05/29

はてなダイアリー占い

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 id:mae-9さん経由。

 やってみた。

 結果↓


いずみのさんは アニメ に向いています。


 なめんな。

きらすきらす 2004/06/01 10:00 私は「日記」でした(笑)。心のふるさとは「ガラパゴス」。進化論?

Fri 2004.05/28

izumino2004-05-28

吉住渉『ミントな僕ら』4巻(ISBN:408856152X)

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 そろそろ女装分の摂取にもゲップが出そうになってきましたが頑張って読みます。

 今までの無理がありすぎたストーリー展開は不可抗力で強引にリセットして(そりゃ、あんなこじれた関係を正面から収拾つけるのは大変だろう)新展開へ。

 まりあのダメっぷりはここまでくると同情したくなってきました。というか、似たようなシチュエーション経験したことあるしなあ。

 結局はこれからまりあの話として回収されていくのかな。そして佐々とのえるはくっつくのだろうか(しつこい)。


 それにしても「友達としての笑顔を向けてくれる女の子に男の子が惚れてしまう」というシチュエーションはどんな時代のどんな関係でも切ないなと思ってしまうのであった。

みやもみやも 2004/05/28 08:12 友達としての笑顔を<プリキュアでキリヤがこれにあたるかどうか、次の回あたりで見えてきそうですな(^^;

izuminoizumino 2004/05/28 22:52 そんなこと言われたら、女装するキリヤを想像しちゃったじゃないですか……(お前の視点はおかしい)

Thu 2004.05/27

日記

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 ぼくは半年以上前から慢性的な免疫力不足と完治しない風邪の後遺症(咳)に悩まされていたのだけど、その原因が全身の冷え性であるらしいということがそろそろ解るようになってきた。

 身体の末端が冷え、内臓が冷えるとウイルスに対する抵抗力が落ち、炎症を起こす。

 人間は恒温動物の筈なのに、ぼくは変温動物のようだ。じっとしているとどんどん体温が抜けていき、そして肺が弱くなって咳き込んでしまう。

 二度ほど医者に診てもらったのだが、「身体の冷えは西洋医学では扱っていないから、治せない」というようなこと言われてサジを投げられた。どうしても治したかったら漢方方面に行った方がいいそうだ。


 一週間前から抜長功という気功を試しているのだが、少しずつ効果は出ている気がする。

 加えて、昨日から冷え性に効くドリンクを作って飲んでいる。これは存外に効果があるようだ。レシピメモしておこう。

  1. ニンニクひとかけを包丁の腹でツブす
  2. 大さじ3杯の黒砂糖を1カップの水で煮詰めてシロップを作る
  3. 2.に1.を入れて煮詰める
  4. 3.を牛乳1.5カップで割って完成(ホットでもアイスでもいいらしい)

 最後に牛乳を入れるのは、ニンニクを口臭に残さない為の工夫だろうね。

 材料が材料なだけに少し腹にモタつくけど、体温は長持ちする。冷え性の人にはお勧め。

コズミック・ブルース

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 久しぶりに「洋楽(Jazz etc)」というフォルダを開いてMP3を再生してみた。

 ジャニスは良い。実は『パール』はまだ聴いたことないんだけどな。

一昨日からのリファを見ると

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 ヤフーメールmixi内のページから来てる人が居ておかしい。

 こっそり話題にされたり噂になったりしてんのかな。

古本屋行ってきました

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  • 吉住渉『ミントな僕ら』4巻
  • 秋元奈美『ミラクル☆ガールズ』4、7、9巻

 やたらバラ売り。

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Wed 2004.05/26

昨日のつづき

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 ああいうネタを読んで楽しんで貰えるか不安だったんですが、面白いという反応もいただいているので(昨日のリファ参照)届く所には届いたかなという感じです。

 あとはリファを飛ばした先の皆さんが凄くムッとしてるんじゃないかと心配なのですが。

  • 女性はどうなん、と

 昨日の「鴨」の例え話ですが、あれで「そーね、男の子ってこんな感じかもね」と思っていただいても結構なんですが、あれは女性でも当て嵌まるんやないのんという。いや知りませんけど。

 というか、少女漫画に出てくる男キャラは基本的にヴァルネラブルすぎる。あと「実に微笑ましい光景」がソフトBLに相当するのかとかそういう話。*1

 コバルト文庫はできるだけ参考資料に当たっているつもりです。

 マリみてが特別新しいものではなく、過去の少女小説の流れの上にあり、オマージュや同人的要素を持っている(地雷犬さんの言い方なら原点回帰)、という話ならこの日記でも幾度か言及しています。ていうか、それはマリみて考察の基礎知識だと思ってましたが……。毎回イチから説明しなきゃいけないのかな……。

 まぁ、地雷犬さんが今回うまくまとめてくださいましたから、知らない人はそちらを参照してくださいってことで。


 ぼくが言おうとしたのも「男性オタク史観のみでマリみてを語られるとかなり違和感がある」という点で、近いものだと思います。

 マリみてを欲する男性のメンタリティは「男性オタク萌え歴史」の途上にポンと出てきたわけじゃないんですよと。だから「女の子いじめ」っていう視点から、もっと普遍的な「鴨」っていう視点まで引き下げた話をしたんです。

 それらの基礎的な分析を踏まえた上で、男性オタク史観を用いるべき、という話ならその通りですね。ぼくはそうしてきたつもりなので。

マリみて」がヒットしたのは、「マリみて」における今野緒雪キャラクター造形の巧みさ、「レイニーブルー」「パラソルをさして」に代表される構成のうまさ……。要するに出来がいい小説だったからということでしょう。(※1)それ以上でもそれ以下でもない、と思います。(だから出来が悪いマリみて以前の今野緒雪の作品はスルーされている)

 基準にもよるでしょうがデビュー作の『夢の宮』の時点で今野緒雪はレベル高かったと思います。しかしスルーされてるっていやあ『クララ白書』も丘ミキも律儀にチェックしてる人って少ないですよね(Amazonさんは熱心にオススメしてきましたが)。現在進行形の作品じゃないにしろ、じゃあクララは(今野緒雪の過去作品並に)レベル低いのいやそうじゃないでしょっていう話で。

 レベルの問題というよりは、話題性の違いではないでしょうか。まぁめっちゃ単純に言えば萌えがあるか無いかストーリー重視の氷室さんに比べて、キャラ萌え/カプ萌えを前面に出すことを憚らない今野さんはオタクっぽい(悪い意味ではない)なと感じます。しかも小説が巧い、萌える、流行ってる、サイト巡りが楽しい、同人も面白い。こりゃ買うだろうと。

 「レイニー」と「パラソル」のデキの良さが強力な起爆剤になったというのは同感ですが、それだけだと「凄く泣けるラノベ」止まり(言ってみれば秋山瑞人みたいな評価のされ方?)の筈で、今みたいなキャラ消費はなんでされてるの? という問いに対するアンサーにはならない気もします。それについて考えたのが、昨日の日記であるわけですが。

 あ、もちろん昨日のだけで全てを語りきったとは考えていませんよ。そりゃー色んな理由でマリみてキャラ達は愛されている筈です。

*1:もしかすると高原英理っていう人がそのへんのことを本に書いているのかもしれない

みやもみやも 2004/05/26 08:46 「マリみて」がヒットしたのは<少なくとも男性層に膾炙した最初のきっかけはまんが王倶楽部のサイトで紹介されたからじゃなかったでしょうか。ネット評がなくても(男オタ層内での)マリみてブームは起きていたか否か? 今の時代、作品自体のレベルの高い低いよりもネット上で祭りが生じるかどうかの「機会」が無視できないような気がしますね。ある意味おそろしいんですが(^^;

地雷犬地雷犬 2004/05/26 15:29 自分が違和感を感じるのは「今野緒雪が男性的側面・オタク的側面を備えていただろうから」というところです。マリみては少女小説文法(クララ、おかみき以来の伝統)+キャラ萌え(ハイスクールオーラバスターあたりからの伝統)で出来ていると思います。コバルトではキャラのデータベース消費(この言葉嫌いですが敢えて使います(笑))なんてのは、ごく普通に行われていたことです。ただ、それが男オタのあまり目に付かないところで行われていただけで。そういう意味では、今野緒雪は極めてコバルト的な作家であって、特異な作家ではないように思います。izuminoさんの言う「男性的側面・オタク的側面」は、コバルトのみならずラノベ作家ならば(一部の例外を除いて)男女を問わず持っていると思いますが。クララ白書やおかみきがスルーされるのは、リメイクもされていない20年前の作品に話題性を持たせるのは無理があるというだけでしょう(笑)

izuminoizumino 2004/05/26 17:01 >みやもさん 布教を狙った作品がまんが王なりニュースな本棚で特集組まれるのは過程としてあるのであって、原因ではないでしょう。布教は結局誰かがやっていたのであって(雑誌だとピュアガとか同人だとUGOとか)、あとはスピードの問題でしか無いと思います

izuminoizumino 2004/05/26 17:09 ある程度ブームになった時点で、事後的にでもまんが王は特集組んでたでしょうね。商売ですし

izuminoizumino 2004/05/26 17:38 >地雷犬さん 書き方が良くなかったと反省していますが、ぼくは今野さんだけを特権視しているわけではないです。少女漫画家の例を出して「こういうタイプの作家が男性に人気が出るのは10年前からあることだよ」と書いていますから、「よくいる作家」ですよと。まぁ男性的側面という呼び方はあまり拘って言うつもりはなくて(何をもって男性的かどうかを決めるんやという疑問もあるし)、ただ、男性オタクの求めていた物語と作者の書きたくなった物語が偶然重なった、という事象を示したかっただけです。他の作品は重なっていなかったということでしょう

izuminoizumino 2004/05/26 18:08 なんで今更こういうことを言うというと、最近多い「男が女に合わせて無理矢理読んでいる」という分析をする人達(多分、自己卑下的に言ってる人が多いと思う)に反動を覚えるからなんですが。少女視点になりきって読むのが確かに王道である一方、男性的に読む人も居るし、両方の視点を使い分けている人達も居ますから。まったくの「今更」ですがそれだけのことです

izuminoizumino 2004/05/26 19:38 あともうひとつ誤解を解消しておくと、ぼくは「なぜ売れたのか」ではなく「オタクがどういう歓迎の仕方をしているのか」という話を最初からしているつもりです。それをロリコン、というかぶっちゃけ俺が語るとこうなりますよ、と

みやもみやも 2004/05/27 00:25 どういう歓迎の仕方を<と言われてぱっと頭に浮かぶのは、やっぱり「少年マンガを読む腐女子」の男性コンパチブルという図(^^; とりあえず彼女たちが別に男に合わせて無理矢理読んでるわけではない(彼女たちなりの読み方をしている)のは確かだと思うんですが、ここで問題とされているのもそういう事でしょうか。

izuminoizumino 2004/05/27 01:11 「女のやおい読み」「男の百合読み」を同列に並べて語ろうとするのは危険なのでそこにいくのはやめた方がいいですよ。シンメトリな関係ではないので

みやもみやも 2004/05/27 01:24 シンメトリな関係ではない<あう、浅薄さを晒してしまいお恥ずかしい(^^; 僕自身はどうあがいても女性にはなりえないんで、なにか例えで推測しようと思うんですが、マズいやり方でしたね(^^;

地雷犬地雷犬 2004/05/27 12:09 うーん、ちょっと自分の書き方が悪かったみたいですね。自分の言いたいことは、作家特性としてのオタ的要素は他のコバルト作家も持っているし、むしろ他の作家の方が強いから、それは「マリみて」が男性読者に受け入れられた理由にはならないんじゃないか、というところなんですが。

izuminoizumino 2004/05/27 13:34 こちらもいい加減な書き方をしていて申し訳ないんですが、少し具体的に説明します。この「側面」は「要素の強弱」がそのまま受容に繋がるわけではないと考えられます。むしろ、オタクは「オタクっぽい作品」からは一歩引いてしまう天邪鬼ですから、オタク要素が強すぎると逆効果でしょう。今野さんはコバルト作家の「例に漏れず」オタク的要素を備えた作家だった反面、それを少女趣味でくるんで隠せるだけの手腕を持っていた(←これは作品のレベルが高かった、という指摘と同一だと思います)、この二重構造が男性オタクの受け入れやすさを生んだのだろう、という考え方です。こういうのを「悪い意味ではないオタクっぽさ」と呼んでもいいんじゃないでしょうか(当然、悪い意味でのオタクっぽさは世間にいくらでも転がっている)

ityouityou 2004/05/27 13:41 はじめまして、どうも。いろいろな回路の血圧が上がって、刺激されました。その刺激がまたまわりまわって、そのうちなんか文章になると思いますが、たぶん正面からの反論にはならず、いくらか角度や距離がずれると思います。それでは。

izuminoizumino 2004/05/27 16:07 >ityouさん はじめまして。こちらの不意打ち的な言及になってしまって、礼を逸していたと思います。せめてその刺激が良い方向に働いていれば幸いです。今では自分の文章の拙かった部分も見えてきましたし、伊藤さんの文章の正しい部分も良く見えるようになってきました。今後の、そのうちなんかの文章を楽しみにしています

地雷犬地雷犬 2004/05/28 14:25 とりあえず了解です>izuminoさん

izuminoizumino 2004/05/29 07:01 問題となっている当日の箇所を、これまでの経緯を踏まえた上で加筆修正しました。まぁまだ不十分な内容だと思いますが、こんな所です

Tue 2004.05/25

 以前予告していたネタです。

マリみてブームとロリコンの精神性の関わりについて

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 この記事では「キル・ビルの絆創膏と女の子いじめ指輪世界)」とその下部のコメント欄に対する反論という形をとりながらぼく自身の勝手な考えを述べていく(反論して意見を否定したいのではなくて、自分の意見の提出がメインであることを断っておく)。

  • 0

 本題とは直接関係無いのだが、まず日記本文の方にコメントしておこう。タランティーノオタクの嗜好を良く理解しているかのように書かれているが、しかしタランティーノ自身は自分の観たい映画をただ撮っているだけで、そこに我々に対する理解は僅かにしか無いように思えるのはぼくの偏見だろうか。彼が日本人オタクの気持ちを「良く解ってくれている」ように見えるのは、単にタランティーノ自身が日本アニメが大好きだからというだけではないか。「日本人にとって楽しめる」というのは「日本人に向けて作られている」とはイコールではない筈だ。

 彼の映画を観る時に「こいつは俺達に近づいてるな」と勘違いする前に、観客がタランティーノ趣味嗜好性癖に「近づけられている」という映画の仕組みには気付いていた方がいいと思うのだがどうだろう。痛めつけられるザ・ブライドを観る時、我々の心は日本人オタクのそれではなく、タランティーノのそれに変化させられてはいないだろうか。

 もちろん、タランティーノと嗜好が同じ人が観るならそれでいいのだが、それを日本人オタクの問題に引き寄せるのには無理があるような気がする。

  • 1

 では、コメント欄からの引用を開始する。

id:uel 『(略)無意識的に「女の子いじめすぎるとよくない」ことにはみんな気がついてると思うのですが、明確に意識してる/言語化できる人はどのくらいいるのだろう。探し方がわからぬ。  さて、今まで日本フィクション世界で婦女子を苛めすぎたせいか、対抗として男の存在を抹消されたフィクションが大ヒットしてしまいました。容姿端麗頭脳明晰な生徒会長もギンナンの汚汁にまみれ足をカカトで踏まれる世界。(略)恋愛感情すらも自給自足できる世界。まことに恐ろしい。  しょうがないので心の中にいる腐女子を増幅してなんとか同調しようとするヲタクたちの姿は感涙を禁じ得ません。』

id:ityou 『(略)無意識が担当しているのは多くの場合、「女の子いじめると楽しい」ではないかと思います。◆「わたしの無意識はこれそれという展開を楽しむ。それは社会的な世界ではよくないことだが、フィクションの世界でそれを娯楽として、よりその快楽量を増すために施すべき演出手法は…云々」という話をしているのは、僕の知る限り(これまでにも何箇所かで紹介してますが)、EBMの右山さんです。◆マリみて女の子いじめに飽いた人が、女の子を徹底的に幸せ漬けにする話を見たくなって読まれているのではないかという気もします。つまり、「女の子地球をぶつけたり、王蟲をぶつけたりするのは飽きた。女の子にかたっぱしから幸福をぶつけてやりたい」であり、そう考えた場合、第一の御質問の答えになっている可能性があります。』

 id:uelさんは「女の子いじめ文脈」の直後に、マリみてを「カウンター」として置いているのだが(原典にあたらず話題性だけの俯瞰で萌えを語ろうとする人達に多いことだが)シスプリの存在を見逃している。

 シスプリは今から5年前、1999年に発表されたもので、このシリーズは「エロゲー的な女の子いじめに対するカウンター」としての要素を充分に備えていた。その世界は一見、「兄」が妹たちを支配し/奉仕させる世界として思われがちだが、その実態は「優しくてかっこいいお兄ちゃん(←この兄は必ずしも読者と同一ではない)が大好きな妹たち」が「いじめられずに」自らの幸福を充足させる話として描き出される。

 誰の手によって描かれるかといえば、公野櫻子という女性ライターによってである。

  • 2

 少し話を飛躍させて、ここから今回のテーマであるロリコン二次元のではなくリアリティのあるそれ)の話に繋げる。

 非ロリを自称するオタクの皆さんは言いつくろうであろうが、オタクの精神性とロリコンの精神性には深い繋がりと共通性がある。ロリコンオタクを語る場合において忘れてはいけないのが、鎌やんというロリコン漫画家の発言である。

 『小さな玩具』(ISBN:487278121X)のコラムの中で、彼はこう言う。これはロリコンの精神性をうまく言い表した喩え話えにもなっているが、全ての人間に共通して言えることでもある。

 …おもしろい現象があって。わし、以前、とある湖畔で生活してたんですけど。毎朝その湖畔には、鴨が群れ集まっていましてね。鴨って、結構、可愛らしいんですわ。(中略)

 たまたま餌になるパンとかオニギリとか持っている人たちは、それを投げ与えるんですよね。鴨さん達、一生懸命それを食べて、実に微笑ましい光景が展開されるわけです。でも、たいていの人達は、そう都合良く餌になるものを持っちゃいません。…じゃあどうするか。九割のひとが同じ行動に出ます。

 即ち、鴨にめがけて、小石を投げつけるんです。本当だから。何年も観察したんだから。

 可愛らしいなあ、関係を持ちたいなあ、と思って、そのための適切な手段がないと、とりあえず手近かな物で攻撃を始める、というのは、どうやら人間の共通したパターンであるようで。

 この「鴨」はそのまま「女の子」に置き換えることが可能だろう。

 つまり、オタクロリコン)は「女の子」が手に入らないものだと知っているし、アプローチもできないと知っているから「いじめる」のである。もっとストレートに言えば、和姦ができない相手の強姦を妄想するのと同じだろう。

 真性ロリコンの中には、最高のロリータポルノとは「森の中で裸の女の子が幸せそうに歩いているだけのビデオ」であると主張する人も居る。レイプビデオエロ漫画は下の下なのだそうだ。これも、本当は「小石を投げつける」んじゃなくて「実に微笑ましい光景」を観たいだけなのだという、悲痛な叫びでもある。

 ただ、そういう映像はなかなか観ることはできない。女の子の親身な協力が必要だからだ。アニメコミックにおいても、「幸せそうにしている女の子」を描くのは難しい。なぜなら、男性は女の子がどう「幸せそう」に振る舞うかを知らないし、女の子に幸福を与えられないからだ。

 少女性は永遠に謎だからこそ、女の子に愛されるというフィクションが満足に描けない。だからロリコンの描く漫画は「女の子いじめる(=小石を投げつける)」鬼畜モノが多いのだ。中には、いびつな恋愛女の子いじめが一体化した作品も出てきてくる(サイカノやガンスリがそうだ。むしろギャルゲーは殆どそうだ)。

  • 3

 そこにシスプリは登場し、熱狂を持って迎え入れられた。もちろんシスプリは男性中心の世界観だし男性作家が二次創作の主流だったから、妹たちを「いじめる」ことを求めるユーザーも居た。だがシスプリのコアなファンが本当に歓喜したのは、妹たちが男に押しつけられるでもなく、「自分の言葉で幸福感を語っていた」からだと思う。その視点を保証するのが公野櫻子という女性ライターのクレジットだった。

 そこでは幸福は「女の子にぶつけられる」ものではなく、女の子自身が演じている。限りなくウソっぽくはあるが、男が書くようなウソとは、確実に違う。

 マリみても女性が描いた「女の子」だという点でシスプリと似ている(方向性は大きく異なるのだが)。逆に、男性が書いていたらブームにならなかったと断言してもいいだろう。単に「幸福をぶつける」ことに快感があるのだとしたら、男性作者でも売れていた筈だ。

 「女性が幸福な女の子を描くこと」が男性人気の理由であるなら、なぜマリみてだけがこのような受け入れ方をされ、他の少女小説はそうでないのか、という疑問に答える必要はあるかもしれない。第一に「そもそもそういうテーマを扱った少女小説が少なくなっている」という事実が挙げられるだろうが、私見も述べておく。マリみての作者である今野緒雪が男性的側面・オタク的側面を適度に備えており、その作者の「書きたかったもの」が、偶然、男性オタクの「みたかったもの」に重なり合ったからだろうとぼくは考えている(もちろん、逆に男性が女性的側面を備えていることも確かであって、そこの重なりも重視すべきなのだが、ここでは一般的に見逃されがちな男性的側面の重なりを敢えて指摘しておきたい)。だから、作者と男性の視点がたまたま似ていたから楽しめる、というだけのことなのだ。

 またグリーン・ウッド那州雪絵カレカノ津田雅美のように、男性人気の高い少女漫画家は、自分が男性的だとコラムで述べていることが多い。つまりマリみてブームは今に始まった話ではなく、10年以上前から前例のある売れ方をしているのだ。それを見落とすようでは、歴史分析として片手落ちだろう。

  • 4

 マリみてが男性に強く受け入れられている理由は、多分こんな所ではないかと思うのだがどうだろうか。また、多くの男性ファン腐女子化する必要もない。ただ「元々見たかったが見れなかったもの」を運良く消費しているだけだと思う。確かに少女的視点を身に付けることになったファンは多いが、それは少女趣味に触れていれば自然と修得される類のものだろう(少女漫画ファンの男性なんていうのは、30年前から居るのだ)。

 あと一応言っておかないといけないと思われるのは、マリみて女の子達は年がら年中幸福なわけではなく、ヴァルネラビリティをきちんと備えているということだ。実際、不幸にも彼女達が傷つけられるシーンは「(男性的にみても)魅力的」だと言っていい(例えば佐藤聖や藤堂志摩子に男性ファンが多いのも、そのヴァルネラビリティ──傷つきやすさ──故かもしれない)。最終的には確かにハッピーエンドが用意されているが、それを言えばザ・ブライドもヴァルネラビリティハッピーエンドを同時に備えた女性だ。両者の違いは、女性自身によって傷付けられるか、男性によって傷付けられるかの違いでしかないと思う。

  • 5

 このような時代の流れ(女の子いじめることが難しくなり、女性作家の需要が増す→男性的視点が衰退する)の中で、我々男性が考えなければならないのは「少女性に頼ってばかりではいけない」ということであることは言うまでもない。

 我々男性は、男であることを肯定できるようでなければならない。

 具体的に言うと、マリみてのような作品がある一方で、「男が描いたカッコイイ男の子」がもっと必要とされる時代が来るのではないかと思う。

  • 6

 上記とはまったく関係無い話だが、ぼくは「真性ロリコンの治療薬としてのマリみて」ということをたまに考えることがある。

 街中で女子高生の群れを発見して、迂闊にもマリみてを連想してなんだかいい気持ちになってしまい(←妄想)、恥ずかしい思いをしたロリコンは結構多いんじゃないかと思う。だが、(妄想に萌えていたのだとしても)それはいい傾向だと思うのだ。今まで女子高生にちっとも魅力を感じなかった人間が、もしマリみてを通じて女子高生萌えることができたとすれば、(それは世間的に言えばやはりロリコンなのだが)あなたの性癖は改善方向に向かっているかもしれないと、余計なお世話かもしれないが、ぼくはその人に言ってあげたいのである。

みやもみやも 2004/05/25 12:54 最近のエロゲーでは姉キャラ萌えや母キャラ萌えの流れも目立ってきてますんで、オタクのマザコン心理面についてあわせて考えると面白いかもです。

みやもみやも 2004/05/25 12:55 マリみてを通じて女子高生に萌える<それで彼女たちに物理的コンタクトが出来るようになるならいいんですが、見て萌えるところで止まるなら対象が二次元でも三次元でもフィクション消費に変わりないような気もします(^^; その場合、何を持って改「善」というのかな、と思わなくもなかったり。

izuminoizumino 2004/05/25 13:16 まずひとつ目。「今どきの男はロリコンかマザコンかホモしか居ないんだ」ってやつですね。どれも共通の病理に基づいているというか、ミソジニーの表れだよなあ、と

izuminoizumino 2004/05/25 13:47 ふたつ目。ぼくは自給自足可能な「二次コン」や「萌えオタ」の話じゃなくて、ロリコンで苦しんでいるかもしれない人達の話をしています。このふたつは混同しない方がいいです。他人に好感を持つきっかけが増えるのなら、それは改善なんじゃないですか。その方向を活かすか殺すかは気持ち次第ですし、「フィクション消費に変わりない」とシニカルに構えた時点でその人は死に体でしょう。だから「ぼくはその人に言ってあげたい」と書いたんです。また、コンタクトできるかどうかも別問題であって、些細な安堵感を得ることはできるでしょう。「改善」とはそういう切実なレベルの問題だと考えています

みやもみやも 2004/05/25 18:00 うあっ、すみません。きちんと別件であることを明記された上で「真性ロリコン」と区別されておられますね。完全に失言でした(^^; たしかに本人が自覚的に苦悩しているケースでは、それが和らぐのであれば「改善」といえると思います。……と、そこでひとつ思ったんですが、ガチガチの「真性」までいってると、今度は苦しむのを通り越して理論武装で正当化の道筋をつけるようになるのではないでしょうか。治療を必要とするのは、真性への境界線に立つ”過渡期”の層なんじゃないか、とか。

izuminoizumino 2004/05/25 18:25 真性であることに満足している人達はそうだと思います(二次元に逃げ道を作ってるケースが多いイメージですが)。ただまぁ、ぼくが知識として知っているロリコンの人達は、治療法を模索し続けているケースが多かったですから

izuminoizumino 2004/05/25 18:34 割と有名なケースだと、「ひとりのチャイドルを好きになって、その子の成人後も愛し続けることを自分に義務づける」なんていう気の長いトレーニングを実践する人が居たりとか。>治療法 そういう人は過渡期どころじゃないですよね

izuminoizumino 2004/05/25 18:42 そんな人達がマリみてにハマるかっていうとまた別の話なんですけど。小説なんで、漫画とかよりも現実寄りだと思うんですけどね

kagamikagami 2004/05/25 19:49 「森のなかで戯れる幸せそうな裸の少女」はルイス・キャロルですね。私も同じように感じます。少女は幸せなのが一番だし、ロリコンを治療するというのはちょっとう〜ん(^^;少女の美と優しさを感じるセンシティヴは貴いものだし、それを大切にして豊かに生きる事は素晴らしいと思いますよ。

izuminoizumino 2004/05/25 22:37 kagamiさん、お待ちしておりました! まぁまったく期待通りのコメントをいただけたわけですが……。少女美の素晴らしさは肯定します。それを育むことも肯定します。その上で、大切にしたい対象が増えることも、豊かさですよね? と

kagamikagami 2004/05/26 00:45 「大切にしたい対象が増えることも、豊かさ」、まさにその通りだと思います。人間の精神は限定されえない豊饒なものですし、様々なものを愛する豊かさは素晴らしいと思いますよ(^^)

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Sun 2004.05/23

今週のスーパーヒーロータイム

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 販促回の前編。キャラが立ってるっていうだけで見ていて楽しいです。小梅とジャスミンの掛け合いもいいですけどスワンさんも萌えますよね。っていうか捨てキャラが居ないのが凄いよな……。その分、敵組織の存在感が結構薄くて、これをどうクライマックスに持っていくのかは気になりますが。

 四人目のライダーが出てきただけで、こんなに面白く感じられるようになるとは思わなんだ。まぁ、動いてないストーリーがやっと動いたから面白い気がするだけかもしれませんが。

 で、この番組の主人公は誰なんでしょうか……。剣崎じゃないことは確かだから、橘さんかな、やっぱり。

『ふたりはプリキュア』第17話「ハートをゲット!トキメキ農作業」

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 解説するまでもなく良く出来てますね。

 「敵との語り合い」をこんな自然な描写で見せてもらえるとは思いませんでした。これは、お見事。

 ほのかの心の変化も良く描かれていて、かつてなぎさの逆鱗に触れてしまった「恋愛関係のおせっかい」を、今では何気なく行えるようになっているし、なぎさもそれを受け入れている。あー、この子達は成長してるんだなあ、と遠い目になってしみじみですよ。*1

 敵方も、やっとこさプリキュア達の弱点を攻めるように進歩したり、今まで宙ぶらりんだった設定が活かされ始めてますね。うーんこれは盛り上がりを期待しちゃっていいんだろうか。ドキドキ。

 陰影や静寂を多用して抑揚を抑えた演出は、意識的に五十嵐演出に近づけた結果かな。なんとも優等生的な演出といいますか、いやそういうのでいいんですけどね。


 回想シーンではマドンナを笑い者にしていたことをすっかり忘れて、全部ポイズニーに責任転嫁しているなぎさに思わずツッコみが。か、可哀相な先輩だ……。再登場させてあげてください。

今週のレジェンド

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 大地監督がやりたいことは、結局「スポンサーを騙しながらギャグアニメを作ること」なんじゃないかと思った。まぁつまり、後期チャチャなんかの雰囲気をもっかいやろうとしてるんじゃないか、っていうことなんですけど。それなら応援しないでもないなあ。

 で、ギャグ以外のパートは観ていてしんどいです。シュウやメグ、シロンが絡んでる辺りの芝居は好きなんですけどね。

今週のマシュマロ通信

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 オープニングからちゃんと観たのはこれが初めてで、今日やっと「マシュマロつうしん」ではなく「マシュマロタイムス」だと知ったのは内緒です。

 とても面白い。

 なんでもないような日常の発端から、これだけ面白い話に広げられると。伝言ゲームをスパッと落とすのも気持ちいい。こういうのをスタイリッシュなアニメと言うべきなんじゃないですか。

 まぁ髪をおろしたサンディに萌えたわけですが。サンディかわいいよサンディ、という感じで。ジャスミンも萌えます。こういうのを萌えアニメと言うべきなんじゃないですか(違)。

ヒーローになるプリキュア、ヒロインになるプリキュア(好き好き大好きっ)

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 YU-SHOWさんが良い視点を与えておられるので、まずそちらをお読み下さい。

 あの「ヒーロー参上!」「ヒロインでしょ」っていうやり取りは、ネット配信された1話の予告でも使われている重要な台詞なんですよね(→参考)。それをここで使ってくるかあ、と驚いたものです。


 問題は「美墨なぎさ」という女の子が元々ヒーロー的なのか、それとも、彼女が「キュアブラック」という女の子に変身することで「ヒーロー」に「なる」のか、ということ。

 もちろん視聴者はなぎさの乙女っぽさ・可愛らしさを良く知っていますから、前者はすぐに否定されることでしょう。じゃあ、なぎさはキュアブラックに変身することでヒーローに「なる」んでしょうか。

 その答えを今出そうとはしませんが、ぼくはデュアルオーロラウェーブの変身シーケンスを観る度に、何故かいつも泣きそうなくらい感動してしまうんですよね。

 それは、この変身シーケンスが(他の多くの変身ヒロインと違って)「ヒーローになる」ということを強く描いているからじゃないかと思うことがあります。まぁそれだけの話なんですが。この不思議な感覚にはゆっくりと付き合っていきたい所ですね。

↑と連続して

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 これと良く似た問題でぼくが面白いと思っている漫画安野モヨコの『働きマン』(週刊モーニングで月イチ連載)で、この作品の主人公である女性編集者(28歳)は、職場が修羅場突入すると「男スイッチ」が入って「働きマン」に「なる」というワークスタイルを持っています。

 「仕事のできる女」じゃなくて、はっきりと「仕事のできる」になることを意識しているわけです。逆に言えば、普段は女性であること念頭に置いているわけだし、男になると言っても女性から見たバイアスのかかった男像だから「男性性のいいとこどり」をしてるわけ。例えば社会人としてのジェンダーが変化しても、セクシャリティは変化しなかったりする。ああ、こういうジェンダー観は面白いなと。

↑で働きマンの話をしたからついでに言及すると

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 つだみきよのプリ・プリは、働きマンと同じことを男がやってる漫画だと思うんですよね。

 プリ・プリの主人公達は「姫」として女性性を押しつけられるにあたって、生き抜くための武器として「愛想」や「女王の微笑み」なんかを積極的に身に付けていく。

 特に主人公・亨の人当たりの良さ、周囲への合わせ方の上手さは(作者が女性だから無意識にそうなったのかもしれませんが)非常に女性的で、実にうまく「女性性のいいとこどり」をしているのが解ります。*2女装していてもセクシャリティは変化せず、自分を男だと信じている、という点でも働きマンと良く似ている。


 このように女性性や男性性というのはパーツ毎に着脱可能・入替可能な形で利用されるのが理想的な筈で、そこにセクシャリティがセットでくっついてくる必要も無い。そういうことを(作者は絶対意識してないだろうけど)描いているプリ・プリは、他の女装漫画と一線を画して*3いるなと評価しているわけです。

*1百合妄想的には脳内補正が大変そうだけど。いやそこをなんとか

*2:良くある「女の可愛さを武器にしている」だけじゃなくて、気配りとか思いやりのレベルで女性的なんだよね

*3:他の女装漫画だと、性自認セクシャリティからくるジェンダーパニックがメインに描かれるので(←それも読み物としては楽しいのだが)

みやもみやも 2004/05/23 12:46 脳内補正が大変<あくまでヘテロ&シスターフッドの世界に「あえて」百合妄想で挑むわけですから、まあハナから分の悪い戦いではありますな(^^; ……そういえば本来のターゲットであるお子様たちはどうなんでしょーか? なぎさの恋愛話となぎ/ほの友情話、どっちが主・副で受け取られてるのかなぁ。

みやもみやも 2004/05/23 12:51 というか、どっちが需要があるのかなぁ、と。

izuminoizumino 2004/05/23 20:42 年齢層のブレが大きいと思いますけどね。ホントのお子様は淫獣目当てで観てたりするわけですし(笑)。ただこれはスタッフの手腕だと思うんですが、色恋よりも友情に目が向けられるように作られているのは確かだと

izuminoizumino 2004/05/23 20:50 基本的には恋愛を期待して観ちゃうんじゃないかと思んですけどね。昔の少女漫画や少女小説の読まれ方をみるとそんな感じなんですが(作者が恋愛話を書いてるつもりじゃなくても、読者はラブコメとして読んじゃうケースとか)

Sat 2004.05/22

明日はプリキュア

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 ということで、第16話のおさらいをしておきましょう。

 この回はストーリー的な完成度では批判を浴びていた反面、奇跡的と言っていいほど幸せそうな映像をつくりあげることに成功しており、今までのストーリー全体を通しても非常に価値の高いものとして評価されています。

 それが「実質30秒にも満たない」オクラホマミキサーのシーンを指していることは言うまでもないのですが、これはその30秒間の作画や芝居が単に優れていたという代物ではなくて、そこに至るまでのフィルムの流れが産み出した映像であることもまた理解されていることでしょう。

 それはまず「パンをくわえて登校して遅刻」という学園ラブコメの王道から始まり(ラブコメ的でありながら相手役の男が登場しないことに注意しなくてはならなくて、この演出は「学園もの」の楽しさに味付けをする意匠としてのみ用意されている)、直後の演出で白眉なのは、遅刻したなぎさに対するよし美先生クラスメイト達のリアクションです。「アウトぉ!」という台詞と共にサムズアップし、他愛のない罰を与え、そして指でバッテンを作って笑いを注ぐクラスメイト……。平和極まりない学園生活。この時点で「学園ものアニメ」としての幸福感はほぼ完成されていると言ってもいいでしょう。

 その流れの先に、あのダンスシーンが加えられることで映像が活き、たまらなく幸福なイメージを漂わせることになります。

 さて、第16話は「ストレス全開!マドンナはつらいよ」と、サブタイトルがゲストキャラを押し出している割に、結局は主人公ふたりにスポットが当てられた話になっています。あくまで主役は主役、ということでしょう。

 マドンナの役割は主人公達の「観察者」として終始し、ほのかという親友を持ったなぎさと、親友らしい相手が居ないマドンナの対比が一貫して描かれてます。


 増殖したマドンナストレス解消の為にやろうとしたことは、「ひとり遊び」でした。ひとりだけで行われる「花いちもんめ」……。なぎさとほのかの幸福なオクラホマミキサーを経験した後だけに、視聴者はそこに言いようの無い居心地の悪さ、気持ち悪さのようなものを覚えます。沢山のマドンナに囲まれたなぎさが「キモイ」と感想を漏らしたのも、彼女達が「どこまでいってもひとりでしかない」からではなかったでしょうか。

 それとは対照的に、なぎさとほのかはどこまでも協力的に、相互補助的に描かれます。ほのかがアイディアを思い付き、なぎさがそれを発展させ、オフェンスとディフェンスを役割分担し、行き過ぎたなぎさをほのかが抑え、ボケにツッコみ……というように。

 戦いを通して第16話で印象的に描かれるのは、ふたりのプリキュアの力関係の変化です。

 第2話では「脳天気なほのか」の率先に対して「現実感覚のあるなぎさ」が追随していくという構図が提示され、暫くはその関係が維持されてきました。第16話ではその構図の逆転を発見することができます。*1むしろ「アクティブななぎさ」に「パッシブなほのか」が引っ張られるという構図にシフトし、更に言えば、ドツクゾーンとの戦いを「ありえない」と感じ続けていたなぎさが「ほのかと一緒に戦うことに喜びを感じ始めている」という変化が、明らかにあるわけです。

 この変化は第15話において「力を合わせて……」となぎさがさなえの言葉を反芻し、「伝説の武者達」の友情に共感していた描写と符合します。その点で15、16話は連続したエピソードであり、シリーズ構成が活きていることが窺えるでしょう。*2

  • 今後の課題

 ただこれから『ふたりはプリキュア』という物語が解決しなければならないのは、この幸福な共闘関係がふたりの間だけで閉じている、という問題についてです。

 確かに親友が存在するということは素晴らしい。しかし、ならば親友を持たない人間(ここではマドンナ)はただストレスを抱え、恥ずかしさを耐え続けるしかないのか? イチャイチャっぷりを周囲に見せびらかしているだけでいいのか? 第16話は、こういう疑問に対する答えを保留したまま終わっています。いずれは克服されるのだと期待していますが。*3

*1:これは放送当初から予想していた展開なので嬉しい

*2:ただ、回想シーンのモノローグではそこらへんのやり取りがすっとばされていて、繋がりが見えにくい、という至らなさはある

*3:ここでマリみてを例に持ち出すのはどうかと思うが、マリみての場合「あえてパートナーを作らない生徒」の心理もしっかりとケアされていて、だからこそ主要カップルを安心して見ていられるというフォローが物語側からされている

みやもみやも 2004/05/23 00:29 第16話<個人的には、執拗なまでに「やっぱ嫌われてるぅ?」と気にするなぎさが興味深かったです。単にくどい反復ギャグだと脚本レベルで断じることも出来ますが、彼女の性格の表出として考えるのも面白いな、と。

izuminoizumino 2004/05/23 00:35 そこらへん、常識で推察して片付けようとするほのかと、皮膚感覚に頼るなぎさの違いが出ていて面白かったですね。まぁホンは弱かったんですけど

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Fri 2004.05/21

izumino2004-05-21

那州雪絵『イリュージョン・フード・マスター』(ISBN:4592127560)

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 『月光』の後、那州雪絵1996年に発表した作品を集めたもの。

 巻末短編の「踏まれた天使のように」がとても良いですね。

 花とゆめでの活動は(多分)これが最後であることを考えると感慨深い。んで、2000年には新書館で活動再開するわけですか。

山本夜羽『ばちかぶり姫』(ISBN:408875591X)

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 現在のペンネーム山本夜羽音(小林少年小林少年丸みたいなもんでしょうか)。キーワード化しにくいなあ。

 表紙に描かれているヒロインが「黒縁眼鏡+黒タートルネック+黒ミニスカ+黒タイツ+異様に横にフレアした黒髪*1」というまるで90年代のイコンのような造形をしている上に「私家版エヴァ漫画」もばっちり入っている因業極まりないくらい世紀末してる短編集。このどろどろさだけでも買いかと(話の中身は別にして)。

サムライチャンプルー第1話

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 非常に薄っぺらいですね。

 ビバップの場合はまだ「SF+ジャズ=嘘ハードボイルド」みたいな方程式が機能していて、スタッフに「ジャズの思想でアニメ作ってます」とかのハッタリを言われても騙されて付き合える大風呂敷さ、みたいなのがあったわけですが、今作では「時代劇ヒップホップ=」から何も出てこないのだからどうしようもない。BGM入れて場面転換の演出にスクラッチをフィーチャーしてはい終わりって手法が表層的すぎ。

 あと、アニメが「つくりもの」であることを強調する異化効果が繰り返し狙われているわけですが、異化効果っていうのは本編が「観客がのめりこめるほど面白いお話」である場合に対して使わないと意味無いんじゃないですか。その必要最低要項を満たしていない時点でただのつくりものになっていますよと。

  • 案の定、

 キーワードで人がバリバリ来るので一言フォローしておきます。

「カッコ悪い、とはどこにも書きませんでしたよ」

 オープニングをリピートで流してたりしますし。

ゲーム内でのジェンダーと、RPGにおける「キャラクターの製作」(Tale of the Dragon’s Tail)

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 ある人からは「スルーしとけ」みたいなことを言われてたんですが、以前なんでTRPG系のサイトは交流したがらないのっていう話題を振っていた手前。できるだけ反応しといた方がいいかなと考えなくもなく。


 えーと、TRPGにおけるキャラクター製作は、アマチュア絵描きにとっての「オリキャラを描くこと」と相似していると思いますよ。

 男絵描きは女性キャラでも男性キャラでも描くし、女絵描きも両方描くでしょう(女性キャラが多い気がするのは今の「流行」ってやつです)。彼らが異性のキャラ絵をアップする度に「お前の性的嗜好がどうこう」とツッコまれるとしたら、少し可哀相な気もします。

 そこにおいてセクシャリティの投影は確かに目立ちますが、セクシャリティが必須というわけでもないです。実際に絵描きサイトを巡ってみれば解ることですが、性的でストレートな欲求以外にも

  1. ウケが取れるキャラ
  2. アクセスが稼げるキャラ
  3. 描くのが難しいとされるデザインのキャラ
  4. 描きやすいデザインのキャラ(※これは「描きたくても好きなキャラを描ける画力が無い」場合もある)
  5. 単なるフリーハンド

と、異性キャラを描く動機には色々あります。これは男でも女でもあんまり変わんないじゃないでしょうか。

 こういうアマチュア絵描きの意識は、TRPGプレイヤーの意識に結構似てるんじゃないでしょうか。1.や2.をTRPGに置き換えると「他のプレイヤーの評価を予測しやすいキャラ」になりますし、3.は向上心として理解できますし、4.や5.は「設定に凝らなくてもその場で動かせるキャラ」ってことでしょう。

 まぁつまり、ジェンダーセクシャリティに拘らず、その場に適したキャラクターをやればいいんじゃないですか、っていう話なんですが。

ひみつの階段ファンサイト「B館26号〜ひみつのお茶会〜」

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 ウチのアクセス解析にきた検索ワードを逆に辿って遊んでいたら、発見。

 こんなサイトがあったのか。しかも3年も前から。気付かなかった……。キャラ一覧もちゃんとあるし! BBSに作者降臨してたりするし。と思ってたら管理人さんは(以前からチェックしてた)ここの中の人だったサイトから直接リンクされてないから解りませんでしたよ……。


 というわけでid:asukasyoさんやid:nyahさん辺りは見にいくといいと思いますよ。

*1モデルほたるちゃんなんだろうけどこの時代で連想するのはハル@冬目景だよな

nyahnyah 2004/05/21 21:14 ありゃ、てっきり知ってるものかと。教えればよかったかな。(B館26号)

asukasyoasukasyo 2004/05/21 21:58 ありがとうございますー。早速見にいきました。毬絵が多めで嬉しかったです

izuminoizumino 2004/05/22 00:40 知らなかったんですよ。というか知ってたらああいうの作らないと思います

nyahnyah 2004/05/22 12:57 ぬむむ、確かにそうか。でもアレ、分かりやすくて良かったですよ。

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Thu 2004.05/20

izumino2004-05-20

 最近は小説を読みたいという気持ちが激減していて、娯楽はマンガアニメで充分、活字は小説以外のものを熱心に読むというスタイルが固まりつつあります。

 気が向いたら中上健次読破とかしたいんですけどね。兄(※渡米中)の部屋の本棚に文庫本は揃ってるので。


 日記に書きたいテーマはあるんですが書くのに体力要りそうなので筆が追いつかない。

 とりあえず今考えているのは「マリみてブームとロリコンの精神性の関わりについて」と「プリ・プリがもしエロマンガだった場合に見えてくるもの(BLじゃなくて男性向けのエロね)」のふたつ。

 こんなこと思い付く上にそれを文章にしようだとか考えくさるのは俺だけだろうなあ。それは間違いない(面白いものを書ける自信はあるのに、それが大抵の人がヒキそうなネタだったりするのがジレンマチックだなあ)。

吉住渉『ミントな僕ら』3巻(ISBN:4088561252)

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 女装っ子・のえるの可愛らしさは相変わらずなのですが、いとも簡単に彼氏を変えてしまえるのえるの姉・まりあの「女っぽさ」には、「うわ、ひっでえ女だ(笑)」と思わずツッコみを入れずにはいられません。

 実際人気投票でもまりあの人気は芳しくないというかむしろ嫌われているらしく、作者も(おそらく今作の主人公である)のえるの魅力を引き立てるべく意図的にそういうキャラにしてるんでしょうね。


 その点、『ミントな僕ら』は富所和子の『ライバルはキュートBoy』とうまく対になってる漫画なんだなーと。

 『ライバルは〜』も『ミントな僕ら』と同じく「女装美少年」と「姉」の組み合わせがメインテーマ(ただし『ミントな僕ら』の姉は弟と瓜二つだが、『ライバルは〜』の姉はルックスで弟に劣っている)。でも『ライバルは〜』の主人公は明らかに姉・野花であって、弟・空也はとても華やかに描かれるものの最終的には野花の引き立て役を勤めるだけです。そんな弟に大事にされる姉の姿を見て、読者はホッと安心させられるのであります。*1

長野晃子『日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか』(ISBN:4794212666)

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 タイトルからして『ノーと言えない日本人』みたいな、自虐日本人論を想像されると思いますが、その中身はベネディクトの『菊と刀』に対する批判本であり、日本文化を高く評価しています。

 『菊と刀』における「欧米人=罪の文化」「日本人=恥の文化」という定義は「誤ったイメージの刷り込み」であるとして細かく検証・反論しつつ、欧米的な「罪の文化」よりも日本的な「罪の文化」の方が犯罪抑止効果が高いと言えるのではないか、と結論づけています。

 とりあえず、「なんとなく日本=恥の文化だと思ってました」っていう人は読んでおくと良さそうですね。


 キリスト教文化圏と比較した日本人論としては、かなり面白い本でした。民話や伝説が多く引用されているので、先日読んだ『ケルト巡り』とセットで考えても楽しめますね。

 まぁ、ぼく自身が「うまく謝る(償う)のが苦手」な人間*2であって、日本人的な罪の意識に興味があったから読んだわけですが。この本では「日本人の方が内面的な罪の意識が強い」と言われているだけに、ぼくのように謝罪や贖罪が下手で罪の意識だけを余らせてしまうタイプの人間は苦労する気がします。そういう点では「自分が悪いことをしたとは滅多に考えない」アメリカ人フランス人は羨ましいんですけどね。


 あと、海外でエヴァのシンジくんが嫌われてるのは、欧米人の考える「罪の意識」は外罰的なものでしかなくて、シンジくんの内罰的な考え方には全然共感できんからだろーなー、と実感。彼は割と日本人相手にも嫌われているキャラですが、そっちは「共感できるからこその同族嫌悪」みたいなのが多そうですし。

*1:「一見読者の目を引く弟キャラが地味な姉の引き立て役になる」っていうのは『はじめちゃんが一番!』もそうだったな。少女漫画では多分定番パターンなんだろう

*2:ぼくは「心のこもってない謝罪をした所で相手の気は晴れないだろうから、いっそのこと謝罪せずに自分が恨まれてしまった方が償いになる」という異様な考え方を良くする

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Wed 2004.05/19

izumino2004-05-19

伊藤剛さんの洋楽ちょっといい話(Living with Imigran&Minerals)

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 個人的にはこういう話を増やしてほしかったり。

河合隼雄『ケルト巡り』(ISBN:4140808446)

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 実際にイギリスアイルランドを旅しながら、ケルト日本の精神文化の類似性を指摘しつつ現代人がどう(非キリスト教的な)神秘思想と向き合っていくべきかという読み物。

 イギリスといえばストーンヘンジやら良く解らない遺跡の多い土地でもあり、そこには東洋思想やオセアニアの原始宗教やネイティヴ・アメリカンにひけを取らない高度な精神文化が……と思いきや、文字を持たないケルト民族は自分たちの宗教様式や儀式の内容を殆ど喪失しているのだった。いや、ホントに跡形も残ってない感じなので、こりゃシャーマンファイトにドルイドが出るのは無理っぽいですな。だから、ニュー・ドルイドと自称する現代のドルイド達は、想像と創作で儀式を発展させてるんだそうな。


 ただ、童話や伝説の類は口伝で多く残っており、「浦島太郎」や「天人女房」にそっくりな話があって確かに興味深い。特に、ハッピーエンドの物語が少ないのは反・グリム童話的と言っていいかもしれない。*1

 グリム兄弟が編纂した童話は、本来バッドエンドだったお話が「めでたしめでたし」のハッピーエンドに改編されている、というのは『本当は怖いグリム童話』のブームで有名になりましたね。

 これはキリスト教文化の影響を強く受けたからだと河合隼雄は指摘しています。

 しかしよく考えると、実際の人生には納得できないことや悲しいこと、苦しいことの方が、ハッピーなことより余程多い。それなのに、キリスト教文明は、そういった苦しみや悲しみを越えてハッピーを勝ち取ることができるのだと、おはなしを通じて言おうとした。

 その上、現代科学が発達することによって「苦しみや悲しみ」は「克服」可能なものになっていくし、大衆物語はハッピーエンドが増えていくことになると。

 そう考えてみると、今世に溢れている、トラウマや弱点を「克服」する物語が、いかに現代科学的/キリスト教的な考え方に影響されているか……という気もしますね。*2

古本屋行ってきました

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  • 吉住渉『ミントな僕ら』3巻
  • 那州雪絵『イリュージョン・フード・マスター』
  • 山本夜羽『ばちかぶり姫』

 原作の方の『ミラクルガールズ』も全巻揃えたいんだけどなあ。

*1:本書では指摘されてないが、中国伝説にしても理不尽で後味の悪いオチが少なくない。世界的に見れば、おそらくグリム童話の方が特殊なのだろうと思う

*2仏教の因果論も、基本的には「原因を取り除けば問題は克服できる」という考え方をしているので、日本ではそちらの影響も強いかもしれない

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Tue 2004.05/18

『THE 大美人?』

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 ぼくがネットを始めて間もない頃、強烈なインスパイアを受けたフェチがひとつありました。眼鏡じゃないですよ。メイドでもないですよ。

 その名は巨大娘フェチ

 ちょっと「巨大娘」でGoogle検索してみましょう。あなたの知らない世界が見えてくると思います。

 ちなみに、ぼくが入り浸ってたのは巨大娘普及委員会さんとこでした。

 個人的には、当時エヴァにはまり狂ってた所為もあって言いようのないエロスを感じていたのですが(←エヴァと同列に語ってる時点でお前はおかしい)、面白いのは、このフェチは明らかなマイノリティでありながらも熱心な支持者が複数居るということ。

 そう、日本数人レベルで居るんですよ。


 そんな「巨大娘フェチ界」に今、新風が巻き起こっています。

 ここを読んで最近知ったのですが『THE 大美人』という名の巨大娘フェチをピンポイントにターゲットにしたフェチゲーが発売されるのです。ちなみに発売日は5月20日。

 発売前のカウントダウン祭りが、各巨大娘サイトで始まっていてなかなか楽しめます。熱いですね。これは愛ですね。

 なんというか、人間のイマジネーションというものはビルよりも大きいんだなあ、ということを実感できる機会なので皆さんも是非このムーブメントを楽しんでみてはいかがでしょうか。


参考リンクTHE大美人同盟総本部

感想の書き方について

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 すぎたさんのこちらから。こんなしかつめらしいサイトに反応していただいてありがとうございます。

熱烈ファンを公言しているような方々が作品に秘められた面白さを蕩蕩と説き洗脳を導くほどの「誘い書き」をあまりしないのが不服なの。それらの中心的サイトプリキュア感想巡回の起点にしている人も多いんじゃないかな、その真っ先に目にするトコロで残念がってる姿を見てしまうと釣られてガッカリしてしまいますもの、一般的に面白くないと言われているエピソードこそ、そのポテンシャルを引き出すコメントを以て同志を増やすんだ! くらいやってもいいじゃない。

 ウチは知らない間にはてな100傑入りしているらしい(正確には101番目)ですし、自意識過剰なことを言ってしまえば非アニメファンはてなユーザーに読まれる機会もそれだけ多いと言えるでしょうね。

 ただ、ぼくは分析的に書くことで他のサイトさん達と差別化を図っているし、むしろそういうのを求められているようなコメントも良くいただきます。なので今後スタイルを変えるかといえば微妙な所……ですが、もちろん、スタイルを変えた方が全体的なメリットが大きい(好意的な感想が殆ど無くなった時など)、と確信した場合は変えるでしょうね。

 ですからできるだけ、布教的なコメント戦略は他のサイトさん達にお任せしたい次第なのですが。あと、普段辛口だからこそ、絶賛した時に「あの人が今回は誉めてるからには何かあるんだろう」と思ってもらえるものだとも考えていますしね。


 そういえばぼくにとってのプリキュアは「毎回内心では楽しんでいる」ものなのでわざわざ「今週も面白かった」とは書かないものなんですが、やっぱそういうのは書かなきゃ読む人には伝わらんよね、とは思い直しました。

 なにはともあれ、貴重なご意見をわざわざいただき、大変ありがとうございました。>すぎたさん

図書館行ってきました

| 23:34 | 図書館行ってきましたを含むブックマーク

 本当は、噂の『骨単』を探しに行ったのですが置いてませんでした。学習書扱いだからかな?

 そしてついにボーヴォワールに手を出しますわよ。ちなみにダナ・ハラウェイも探したんですが置いてませんでした。

Mon 2004.05/17

第16話について

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 すぎたさんの感想がまた面白かったので紹介しておきます。

 なぎさの長所(短所でもある)は、相手を「肩書き」じゃなくって、いきなり人間性で捉えてしまえる所なんだろうなあ、と思う次第。ほのかと接近できたのもそのお陰だし、藤Pを「人気者」として全く見ていなかったり、マドンナの顔に平気でラクガキして大笑いしてしまえる所もそうでしょうし(ただ、そういうなぎさに対するマドンナの反応があそこ止まりなのは、フォローになってないような……。隣でほのかが一緒に笑っているのはいいと思うんですが)。


 今回脚本の影山由美さんって、ママレード・ボーイ小説版を書いてるんですね。脚本参加はどれみナージャ以外ではママレ、花より男子ご近所物語などの少女漫画原作アニメが多くて、あと不思議三つ目がとおるでも書いてるのか。

 すぎたさんは脚本に集中して高評価を与えているようなんですが(ただの言葉の綾で、フィルムとして評価されているのかもしれませんけど)、ぼくが昨日の感想でも書いたように脚本レベルの面白さがフィルムに出せていないと思えるのが今話でした。全体的に不評なのも、好みや嗜好の問題というより、やはりフィルムに説得力が足りなかったからではないかと。もちろん、説得力が無かろうが、心眼でドラマを読めればそれに越したことはないんですが(むしろそういうアニメの見方は大好きですが)。

 で、これが演出の問題かというとそれがプリキュア不思議な所で、部分的な演出はデキがいいんですよね。Aパートの日常描写は特に。

 バトルを挟むと途端に整合性が失われてくるのは、単純に日常と非日常を描き分けるのが不得手なのか、それとも現場のコンセンサスが足りない所為かなあという気もするのですが。

 あと思うに、サブタイの付け方が毎度ヘタなんじゃないかなと。サブタイは誰が決めてるのか解らないんですが、「ストレス全開!」っていうタイトルだとストレスを発散→解放されるエピソードを連想してしまうでしょう(過去のサブタイでも「ポイズニー参上!」なのに野沢雅子キャラを食われたりとか、「にせプリキュア大暴れ」なのに大暴れのベクトルがなんか違ってたりとか。それも味と言えば味なんですけど)。


 個人的な好みで言えば30分間を通して演出の調和が取れたアニメが好きなので、そういう意味では今回は、うーん、と。過去の話数で言うと1話、6話、8話、10話、13話、15話辺りが調和の取れていた回であって、アニメ的な気持ちよさがあるなあと思うのでした。

第16話2周目

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 では、マドンナ・小田島友華先輩のキャラを掘り下げてみよう。

 友華は、なぎさとほのかの長所を合体させて強化したようなスーパー女子校生(体育会系文化系を制覇し、美少女で家柄も良く人気者)として印象的に登場する。

  • 友華から見たなぎさ

 ただ、友華はなぎさの性格的な長所を受け継いではいない。なぎさはバスケットボールを通じた「ボケ」で自然と周囲の笑いを引き出すことができるのだが、それ(=ボケ)は友華にはできない芸当なのだ。ここで「ムッ」とした表情を彼女はなぎさに向ける。

 友華がなぎさに対して持った第一印象は、多分「嫉妬」や「羨望」であることが想像に難くない。他人の感情の変化に敏感ななぎさは、「ひょっとして嫌われてる?」、と、彼女が自分を特別扱いしていることを鋭敏に感じ取る。

  • 友華から見たほのか

 人気がありながら、特定の親友を持たないように見える友華の姿は、どちらかと言えば以前のほのかの姿に近しい。同じ科学部に在籍することで、「マドンナ」が「うんちく女王」に対して同族意識・仲間意識のようなものを抱いていた可能性は低くない。ひょっとすると、ほのかの存在が、友華の孤高さを慰めていたかもしれない。

  • 友華から見たなぎさとほのか

 そこで、ほのかがなぎさと幸せそうにフォークダンスを楽しみ、仲良く下校している様子を友華は発見する。それも、なぎさの無邪気さにほのかが引っぱられているという形で。更に、なぎさは「(科学部は)ほのかに任せておけば全然オッケーですよ」と、意図せず「あなたは必要ない」宣言をしてしまうのだ。

 友華は「ほのかを取られた」あるいは「ほのかに抜け駆けされた」と感じたかもしれない。

 なぎさに対しては「私が小学生だったら」と潜在的な憧憬を明らかにしながらも、冷たく当たってしまう。また、「あなた達に、マドンナと呼ばれる者の苦労なんてわからないわよね」と、ほのかが自分の理解者足り得なくなったことを認識している。

 ほのかという支えを失い、なぎさへの憧憬によってピークに達した友華のストレスは、ポイズニーの策略によって噴出させられる。

 「小学生のように遊びたい」という潜在的な欲求がそれによって満たされた……かというと、そうなのかどうかは描かれないままフィルムは終わる。だから、ポイズニーが結果的にいいことをしたのか、悪いことをしたのかも良く解らない。一面的には説明不足とも言えるし、一面的にはしゃれた演出だとも言えるのだが。

 ただ、彼女ピアノ英会話のレッスンを一日サボることができた、という事実だけはある。ラクガキされた自分の顔も、家族(使用人?)や家庭教師に見られたかもしれない。

 ……どっちかというと、その方がストレスが溜まりそうなシチュエーションなのだが、これをどう解釈するかは視聴者に任せられている。

  • なぎさのラクガキ

 マドンナの顔にラクガキして、それを笑いの対象にしてしまえる生徒は、おそらくベローネ学院の中でなぎさただひとりであると思われる。

 藤Pやほのかに対してもそうなのだが、なぎさは「女子の憧れの的」だったり「うんちく女王」だったりする他者の「レッテル」に、全くこだわりを見せない人間だからだ。だから多分、マドンナの朝寝坊癖や、隠れた幼児性を知った所で、まったく気にやしないのがなぎさという女の子であろう。

 ただこれも、フィルムの中で肯定的に描かれるわけでも、友華との関係が深まるように描かれるでもないし、次回でフォローされるようにも見えない。

 あえて説明過剰にしないことも演出上の選択かもしれない。だが多くの視聴者(要はアニメオタクなんだが)が今話のオチに「?」を浮かばせている以上、やはりストーリーの詰めが甘かったのだと思う。


 もちろん、こういう批評的な視点を持ちつつ「キッズアニメだから」「制作が満足じゃないだろうから」「心で楽しめればそれでいい」「TVシリーズは一話単位じゃなくてシリーズ全体で評価すべき」というバイアスをかけて許容する態度も必要であることを記して本稿を閉じる。

みやもみやも 2004/05/17 21:15 シリーズ全体で評価すべき<本来はシリーズとしての連続性とエピソード単体の区切りってのは両立しうるものですけど、現状ではちょっと高望みでしょうか(^^; ここでどれみを引き合いに出すのもアレですが、クラスメート話の引っ張り方ではもうちょっと見習うべきところがあるような気がします。

izuminoizumino 2004/05/18 14:31 そこらへんはスタッフ性の違いみたいなものを感じますね。個人的には、どれみとは違う方向性を打ち出しているのは好評価のポイントなんですが

Sun 2004.05/16

赤松さんによる岡崎律子さんの思い出

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 何回かに分けて更新中とのこと。読んどけ。

『ふたりはプリキュア』第16話「ストレス全開!マドンナはつらいよ」

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 一話完結の、後にひかない話……なのかな?

 どうも、企画レベルや脚本レベルでのストーリー性がうまくフィルムに反映されていないように感じます。学園のマドンナストレスを爆発させる、というアイディア自体はまぁいいとして、その舞台が学園内と繋がりが無いものだから、それじゃあストレスを爆発させる意味が無いじゃん、と。

 ただ人物の芝居は面白い絵が多くて、特に脚までの全身を使った作画*1が目立って可愛らしかったのと、ゆかなが妙にエロ台詞(違)を喋らされていた所が面白かったです。

 まぁこんな回があってもいいかな。先輩のキャラを立てることにはあまり成功しているようには思えない一方、なぎさとほのかの仲がとても自然に描けているのは評価できるわけで、むしろ今回はそちらの描写がメインだったのかもしれません。*2


 さて来週からラブコメ時空(最近流出しているネタバレ展開も含めて)に突入しそうな雰囲気なのですが色々と不安になりますな。最終的にはなぎさとほのかの関係に回収されると考えてぼくは楽観視してるんですが、一部のファンが妙な祭り騒ぎを起こしそうなのがヤだなあと。キッズアニメを観てるお友達は、そんな大人げないことしないよね。

 個人的には「ビームを使って抵抗してくるザケンナーにはマーブルスクリュー」で、「抵抗しないザケンナーにはレインボーセラピー」っていう使い分けだと推測してます。

 あと、レインボーセラピーはなんとなく「スキ」の大きい技っていうイメージがあって、乱戦中に使わないのはその所為じゃないかなとか。格ゲー的に言うと、大きな当たり判定が手元から出てくる技がマーブルスクリューで、遠間の地上投げ扱いでジャンプで逃げられたり潰されやすい技がレインボーセラピーです(わかりにくい)。

昨日の(id:izumino:20040515#p2)続き

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 先の文章でぼくは「セクシャリティ」という言葉をほとんど「異性愛」と同義の言葉として使ってしまっていますが、これはもちろんヘテロにとってのセクシャリティ(性的指向)だからそういう書き方をしています。

いずみのさんが言うように「セクシャリティ」的関係は異性愛にとどまらない。しかしその先が僕とは少し違う。いずみのさんは異性愛の影響下にボーイズラブガールズラブを置いている。僕の理解は多少異なっていて、異性愛とボーイズラブガールズラブは等値であると思う。

はてなダイアリー - ほぼプリキュアの決意

 という意見を頂いたので。

 「ボーイズラブガールズラブ」っていうのは同性愛を意味してるんじゃなくて、ジャンル名なのです。基本的にはヘテロな男女向けのジャンルですから、やはりそのベースには異性愛が見え隠れしているように思えます。って、ここらへんはフィールドワーク不足なので大したことは言えませんが。

 そんな中で、一部の作品が異性愛から脱却していることもあって、そういう作品なら、(セクシャルマイノリティの人達によって)異性愛と等値に消費されることもあると思います。

*1アニメキャラデザが活きてくるのはこういう全身の芝居だと思う

*2:ふたりの行動が「似てきている」ことを作品のテーマから見て疑問視している向きもあるようだが、これはむしろ、ふたりの「蜜月」の期間がピークにきていると捉えるべきだろう。今回に限らず、第9話以降の彼女達は似たような行動を取ることが度々あった。仲が良くなり、親密になればなるほど行動が似かよってくるのは仕方がないし自然なことだろう。むしろ、おそらくはこの後の展開で、彼女達はお互いの違いを再確認する経験を繰り返して、また強くなっていくのだろう、と予想しておく

みやもみやも 2004/05/16 12:57 先輩のメンタリティの問題が解決されなかったのは、再登場への含みじゃないでしょうか、せっかくの長期シリーズだし。……そこまで引っ張るキャラでもない気はしますが(^^;

みやもみやも 2004/05/16 13:00 異性愛が見え隠れ<この手のジャンル談義にはまったく疎いんですが、「攻め」「受け」なる概念の”男性”役・”女性”役みたいな機能分担があるのもそのへんが絡んでるのかな??

izuminoizumino 2004/05/16 15:33 ジャンルの構造的な問題もあるでしょうが、結局は読者のセクシャリティの問題という気がします。異性愛者が読めば異性愛的に読まれる(その上で同性愛を理解したつもりにはなれる)し、同性愛者が読めば同性愛的に読まれる(or異性愛的構造を見抜ける)のではないかと。想像で言ってるだけで、そう断言できる話じゃないですが

izuminoizumino 2004/05/16 16:04 って、セクシャリティを持ち出すと一応なんでも語れるからつまらなくはあるんですけどね(自分で言っててそれか)。せめてもう少し勉強しないとな

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Sat 2004.05/15

 今日はふたつのことを書きたいと思う。

 どちらもリミッターを解除して書きがちなので、読み難いと感じたら読まない方がいいでしょう。

あの娘さんの可愛さ(パート2)

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 曾祖父に似ているのはむしろ直系の方のプリンセスだという説もありますが。まだ判断するには時期尚早なのは当然ですが、あの愛嬌がありつつも非・俗な顔つき、外界をあまり視野に入れてなさそうな目つきに、その可能性を感じなくもなく、ちょっぴり期待したりしなかったりなんかしちゃったりしています。

 一方、今主題とされているプリンセスから受ける印象は「既視感」ではなく「意外性」ではなかったでしょうか。逆説的な言い方をすれば「まるで漫画のように可愛いらしい」のであって、その現実超越性こそが昨今のインペリアリズムに対する我々の意識を「現代の萌えづらい時代」から「過去の萌えやすかった時代」へと一気に押し戻したように思えてなりません。

 またその萌え化がオタクによってなされる際、かの人は「クシャナ/芝村」タイプのキャラクター付けと「女子校的お嬢様」タイプのキャラクター付けで両断されることが多く、ここに王族アーキタイプに対する想像力の典型を見ることもできるでしょう。また勿論、オリジナルの魅力に肉薄しようとする試みも見られるのですが(この試みについては、「遊びで」虚構に萌えるのが安全な態度なのか? 「本気で」実像に萌えるのは危険でないのか? という問題を内包していて、やはり王族萌えの難しさを感じます)。


 余談ですが「女子校的お嬢様」の典型であった『おにいさまへ…』のソロリティメンバーは奇しくも「宮さま」「○○の君」とまるで平安貴族のように呼ばれていたし、同じ池田理代子の「ベルばら」も(宝塚女優の受容され方も含めて)「雲の上の人々萌え」の様態をなしており、この池田理代子を通した関連性は少し面白いかもしれません。

最近考えていることをつらつらと書き残すことにするが

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 「現代の日本人は『愛』という言葉の意味を説明する時にセクシャリティを用いることが最も効果的な時代を生きている」と思う。

 現代の日本人、という括りが大風呂敷すぎるなら、「現代のオタクは〜」と言ってもいい。

 前述プリンセス萌えもしかりで、まずセクシャルな魅力を入り口にして、我々はインペリアリズムに対する帰属精神や忠誠心、つまり愛情を強く感じることができる。

 『愛してるぜベイベ★★』もそうだし『シスタープリンセス』もそうである。我々はゆずゆに、妹たちに絶大な家族愛を感じるのだが、その前段階にはやはりセクシャルな関係が用意されているし、我々もその関係に心を揺さぶられる。

 ボーイズラブガールズラブ百合)もそうで、優れたBL/GL作品は、性愛に囚われない愛情エロス的ではなくアガペー的な)を描こうとするのだが、その入り口として我々が期待するのはやはり「同性を異性のように好きになる」というセクシャリティなのだ。

 我々は何かを愛そうとした時に「まるで恋人のように愛する」ことに説得力を感じる時代に生きている。そのような時代にある社会を「セクシャリティが支配的な社会」と呼んでもいいかもしれない。

 逆に、我々は異性愛以外の「愛」を説明しようとする時、途端に捕らえ所が無くて、カビくさい、嘘くさいような感覚を覚える。「愛は地球を救う」時に使われる「愛」などはその最たるものである。


 この「まるで○○のように愛する」の「○○」に入る言葉は、民族宗教時代などの背景によって多様に変化するため、今我々が「○○」の中に「恋人」を代入しているのは、その内のひとつの様態であるにすぎない。

 例えば一神教が支配的な社会では「まるで主を愛するように隣人を愛しなさい」と説かれるし、血縁を重視する社会では「血は繋がっていないが、まるで家族のようにお前を愛する」という言葉が真実味をもって語られる。セクシャリティよりも友情が支配的な社会もある。

 古代日本では兄弟関係をとても大切にしていた為「まるで妹のように大切にする」という意味で妻を「妹(いも)」と呼んだという説もあるし、戦中の日本では「臣民は陛下の赤子」であるとしてこれを同胞愛の基盤にしていた。


 以前プリキュアテーマについて語ったこと(id:izumino:20040509#1084112893)も、このようなものの見方に関係している。

 『ふたりはプリキュア』というアニメは、プロデューサーコメントなどから察するに「友達を作るのが苦手な女の子が友達をつくれるようにしよう」というただそれだけのことを届けようとしている作品である。

 「最近の女の子は友達を作るのが苦手」というプロデューサーの分析は、現代が「友情が支配的な社会」ではないことを示している。そのような社会を生きる女の子にとって、「友情」よりも「ロマンス」を想像する方が容易いだろう、とスタッフが判断するのは自然だし、実際それは有効そうに思える。だから、プリキュア同士の友情物語に説得力を持たせる為に意図的な「混同」*1が繰り返されているのだとぼくは読む。


 一方、「セクシャリティが支配的な社会」に唯一抵抗しているのが、言うまでもなくホモソーシャルに生きる男性達である。フィクションの世界で言えば、少年漫画的友情やサムライ的主従関係などが代表的なホモソーシャルだろう。

 しかしこれもオタクの世界では少しずつセクシャリティに置き換えられつつある。多くの萌えヒロイン少年漫画の主人公を女性化したような性格をしているし、大抵の主従関係も片方を女性化することが容易い。古い例で言えば牛若丸は弁慶に対して女性化されてきたし、最近の例で言えばサムはフロドに対して女性化されているのである。「ガンパレ」における芝村と速水の描かれ方などは、「異性愛化された友情」の典型でもある。

 そこでは友情と異性愛、主従関係と異性愛は渾然一体となっている。


 急に話題は飛ぶが、最近は身障者をモデルにしたTVドラマが流行しており、かつ、不評らしい

 安易なお涙頂戴として酷評されているようだが、これは感動ドラマで「愛」を説明しようとするからいけないのだ。むしろ、登場人物が(役者が)ちっともセクシャルじゃなかったから飽きられたんじゃないの? という気がしてならない。観てないけど。

 なぜ障害者をひたすら可愛く、性的に、魅力的に描こうとしないのか。主人公にクソ萌えられれば、視聴者は勝手にクソ癒されてしまうのだから、そうすれば良かったのだ。純真無垢に描くくらいなら、嘘っぱちなくらい可愛くしてしまっても良かったはずだ。これも、セクシャリティが入り口となって「愛」に誘導することのできるケースである。

 ぶっちゃけた話、魅力的な障害者は健常者よりも萌える。

 その場合、ヒロインイノセンスである必要は無く、自分の性的魅力を良く理解している図太い女の子であれば好ましい。

 やおい的な想像力で言えば、車椅子生活でワガママなダメ男と良妻賢母的な男の組み合わせなんかも萌えるだろう。

 いっそのこと、乙一の『暗いところで待ち合わせ』をドラマ化すれば良かったんじゃないのか? あの萌えを再現できるとは、期待してないが。

 相手をセクシャルに好きになる所から、「障害者に優しく」という考え方をスタートさせてもいいんじゃないだろうか。

 そういうことに気付いている人は、どうも少ないように思える。

  • 追記

 セクシャリティの優位性だけを強調するのは危険なので、それが当てはまらないケースも提示しておこう。

 現代では、母娘間の愛情を「まるで友達のような」と説明する女性は多い(もしくは父子間の愛情をそのように説明する男性も少ないながら居るだろう)。この場合、家族愛よりも友情の方が彼女ら(彼ら)にとってリアリティのある言葉であることが窺える。「まるで友達のような」という説明の中にセクシャリティが入り込む隙間は、あまり無い。

*1:異性愛とその他の愛情をわざと「間違えられる」ように描くこと。前出の記事を参照されたし

dokoikodokoiko 2004/05/16 05:48 お越しいただきコメントありがとうございました。僕がまだ相対的に繊細で脆く傷つきやすくモノを考えていた頃に読んでいたいろいろな本のことを思い出しました。というのも何年かこういう感じの主題や方法からは意識的に遠ざかっていたのですが、やはりこういうのは好きなのだなあと思うのでした。

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Fri 2004.05/14

izumino2004-05-14

雑誌『新潮』創刊一○○周年記念特大号

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 記念に買ってみました。

 例によって佐藤友哉から読む。

 これはかなり面白くて満足。

 「世界の終わりの終わり」シリーズや「大洪水の小さな家」の迷走っぷりを見て不安を感じていた向きも多かったろうと思いますがなるほどこういうのも書けるのねといった感じ。

 「世界の終わりの終わり」シリーズでは象徴的交換や代換的救済*1をゲリラ的に多用しまくることで「象徴的救済の物語」に対して反抗していたような所があったわけですが、この「死体と、」の場合はお話の中心に「象徴的なもの」がただ存在しているだけで、そのものについてただ客観的な説明を重ねていくという手法を取っている。「象徴的なもの」は不動の中心であって、何かと交換されることも代換されることも(文章の上では)行われない。だからこそ読者は「象徴的なもの」に対する気持ちを思い思いに重ねることができて……と、まぁ、至極「賢い書き方」をした小説なんですよねこれ。*2

 わからん。これはいくらなんでもちょっと。

夏目房之介氏がブログを開始したらしい

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http://www.ringolab.com/note/natsume/

 おお、ついにこの人が。

 っていうか、夏目さんが八卦掌やってるってことの方に驚きましたが。

*1:いずれも佐藤友哉造語。今考えると、あのシリーズは私小説というより「挿話付きの文学エッセイサリンジャー論)」とみた方が面白い気がする

*2北野武の書く脚本で「賢い」と言われる部分と近い手法を取ってると思う

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Thu 2004.05/13

izumino2004-05-13

恩田陸『六番目の小夜子』(ISBN:4101234132)

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 面白い。何かしらの伝統を持った学校、という設定自体に魅力がありますが*1期待を裏切らない展開でオチにも納得。

 ヒロイン・沙世子の完璧美少女っぷりもまぁありえない美少女っぷりなんですが、それよりもサブヒロイン・雅子のいい人っぷりがなかなかありえないいい人っぷりで面白かった。自分は彼氏持ちなくせに沙世子と恋人ごっこしていちゃついてるあたりの描写がほのぼのします。


 あと余計な話なんですが「この小説アニメ絵がついてたら完璧ラノベ」とか言い出す人が居ると荒れそうだなあと思いました。

久しぶりに快楽天を買ってみた

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 次号は朔ユキ蔵が載るのか。芸風変わってるかどうか気になる。

 広告タカハシマコがフルカラーのビジュアルコミックを出すらしい。うーん、結構思い切った売り方するんだなあ。

*1:そういう「学校の伝統」を主軸にした作品って面白いよねっていうか今連想してるのがまぁあの女子校小説とかあの男子校漫画なのが恥ずかしいんだけど

manpukutaromanpukutaro 2004/05/13 21:27 恩田陸の小説って総じてそんな感じなんですよね。そして一番面白いのが未だに「六番目の小夜子」だと思ってますが。

izuminoizumino 2004/05/14 02:07 そう言われると他の作品読まなくていーやとか思ってしまうのがアレですがまぁそれで正しいのかも……(一応『小夜子』以外では短編を一本読んだことはある)

redmanredman 2004/05/14 07:29 初めまして。いつも読ませてもらっています。「小夜子」が面白かったので「球形の季節」というのを続けて読んだんですが、小夜子の見事な構成は何処に?というくらいアレだったので、以後手を出していません(苦笑)冒頭の小夜子が花瓶を持って登場するシーンがビジュアル的に一番好きです。

izuminoizumino 2004/05/14 13:34 まぁ読まない宣言をするのもアレですので、次があれば『蛇行する川のほとり』あたりを読もうかなと

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Wed 2004.05/12

 Winnyのことについて何も触れない日記。私見はあるんですがあえて書かない。

観る側の性差と観られる側の性差

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 ハラさんは「男→女」視線における価値観(美醜を重視)と「女→男」視線における価値観(美醜を重視するとは限らない)の違いに注目して男女の性差を発見しているように思えるわけですが(だからどうだ、とは何も語られてないのでただそれだけの話なんでしょうけど話のマクラとして出させていただきました。なのでこの先は関係の無い話になるはず)。

 それを「男/女→男」の視線と「男/女→女」の視線の違いで比べてみればどうでしょう。性差はむしろ「観る側」ではなく「観られる側としての男性」と「観られる側としての女性」の間にあるんじゃないでしょうか、というのが今回のお題。


 とりあえず「男が好きになる男像」っていうのも美醜を問わないんですよね。禿もオヤジもカッコイイ。第一、少年漫画の主要人物に不細工は多いですが、彼らだってカッコイイのです(性格や行動が、とかではなくその容貌自体にも魅力がある)。好みや触れる琴線の違いはあるでしょうが、そういう意味では「男を観る側としての男性」と「男を観る側としての女性」の間に性差は少ないような気がします。*1

 逆に「女が好きになる女像」がどうかというと、ぼくは女性ではないので良く解らない。でも少女漫画の主要人物は「可愛く」描かれるのが定番ではあるし、設定上美人でなくても「自称ブサイク(客観的には人並み)なキャラクターの魅力を作者が引き出して美人に見えるように描く」のが少女漫画の王道なのだろう、ということは解る。だからやはり、一般的な女性読者は可愛い/美人キャラクターを求めて読んでいるのではないか、という印象を持つわけです(ここらへん、例外的なケースがあれば教えてほしい所ですが)。

 でも不細工なサブキャラでも人気ありますよね。サリーちゃんのよっちゃんとか。あと少女漫画界には「作者の自画像美少女にして描くとファンに嫌われる」法則というのがあるらしくて、その対策としてわざと不細工に描いたりそもそも人間以外のものを自画像にしたりする慣習があるらしいのが興味深かったりします。


 そこで以前、なぜ女性が美少女萌えるのかという疑問を投げかけていたこと(id:izumino:20040218#p1)にも繋がるのですが、オタク男性の好みとオタク女性の好みっていうのは、どう重なっていてどう違うのかにぼくは興味があると。*2

苗字のないファミリーのあの娘さんの可愛さ(四季折々のかおるさん)

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 というか、ロイヤルだったりインペリアルだったりする「雲の上の人々」に向けられる愛情っていうのは人類史上ですげえ根元的な部分にある萌えの感情だと思うんですよ。むしろ人類初の萌えと言っても過言じゃないんじゃないかしら。

 実像に触れられないという意味ではシミュラークル的(!)であるとも言えるし、あのお嬢様を萌え絵化したり勝手キャラ付けされた台詞を想像しながら愛するのっていうのは物凄く本能的な行動で、それは大昔の萌えと大差ないんじゃないかしら、と。

 むしろそのような、「雲の上」への愛情が失われがちな現在の日本の方が、異常なのではないか。あんな生っぽくて神性が感じられないアイドルタレントとかじゃダメだよと。だから現代のオタク二次元に行っちゃうんじゃないかという気もするのですが。


 「王族に萌えづらくなっている時代」を「大きな物語の喪失」とかに繋げてしまうと非常にイヤーな感じがするのでここでストップ。

*1:まぁ、美形度を重視するのは明らかに女性側だろうし、「腐女子好きのする」オヤジの基準っていうのは男から見て良くわかんなかったりはする

*2:最終的には違ってていいんですけどね

hisamura75hisamura75 2004/05/12 04:50 女性がどう女の子キャラに感情移入するかという点、「ミルクハウス」の涼音と芹香はわりと考えやすい例ではないかと。ぶっちゃけていうと「きれい」と「かわいい」の差みたいな。

hisamura75hisamura75 2004/05/12 04:54 婦女子好きのするオヤジは、ちょっと寝て考えます(笑) 「こいつに萌えるのがわかんねー」っていう好例があったら教えてくださいね。

izuminoizumino 2004/05/14 02:25 川原由美子ですか。あの人の漫画は10代の頃に「観用少女」を読んだだけなんですが、あれはいかにも男性が勝手な読み方のできる少女漫画という感じがしててニガテーな印象なのでした(偏見なんだろうけど)

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Sun 2004.05/09

『ふたりはプリキュア』第15話「メッチャ危ない家族旅行」

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 ザ・子安・ショー。

 前回が嘘のように、ストレートに楽しめる回でした。うーんなるほど、暫くはこの調子で一話完結型のエピソードが続くと考えていいのかな。とか言ってるとまた予想を覆されそうだけど。


 脚本清水東さん(4、8、11話担当)なんですが、プリキュア的な要素をうまく盛り込んだ構成だったなと。

 「なぎさ→ほのか」と比べた「志穂莉奈→ほのか」の温度差っぷりとか、「愛の力」の再度強調*1とか、さりげなく「力を合わせて」といったテーマ性のある台詞を混ぜ込む所とか。それに、バトルにおける肉体動作がちゃんと「力を合わせて」になっているのがニクい。母親ではなく父親が娘を心配する話、というのは第6話と対応しているようで面白いですし。

 今まで描かれた世界観を、きちんと拾って反復させる、っていうのは必要な作業でしょう。堅実さが光っていました(今まではそういう所がおざなりだった印象があるので)。

 そして来週はお蝶婦人……というかお姉さまの登場ですか。やっぱりスタッフは狙ってやってるのか。そっち方面の需要。

それにしても

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 今日のデカレンは素晴らしかった!

 今デカレンジャーごっこなんかした暁には、デカマスターの取り合いで血を見ますね!

『マシュマロ通信』第6話 「ジャスミンの秘密」

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 初見です。

 あ、これは面白いですね。どのキャラもいい根性してるのが、好印象。

 ジャスミンの中の人は、もっとベテラン声優さんかと思って聴いてたら植田佳奈嬢だったという……。祐巳より全然合ってるじゃないですか(というか、芝居が堂に入ってる感じ)。

NHK教育『トップランナー』ゲスト:庵野秀明

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 エヴァに関してのコメントは8年前と変化無し。まぁ今更あえて語るつもりは無いんだろうなあ。

 もう一度TVアニメ監督しないのか、という話になって「(今のアニメ業界の状況は)異常なんですよ。スタッフ集まんないですよ」と言っていたのが印象的でした。

 スタッフアニメといって思い浮かぶのが……J2なんですが、J2のスタッフでもまだ物足りないということ? まぁ、2クールアニメをやりたいからなんでしょうけど。

 何年後になるかは解りませんが、待ってます。

第15話に追記

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 一息で結論から言ってしまえば「愛情には色んな形もあるけど、どれも愛としては同じであって、ひとつの愛なんだよ」というテーマなんだろうなあと思う。

 元々『ふたりはプリキュア』は、メップル・ミップル間の異性的(夫婦的)愛情と、プリキュア同士の同性間の愛情が「混同」される描写が繰り返されていて(特に第5話。参考→id:izumino:20040308#p2)、それがこの作品のテーマのひとつを形作っていると思います。

 それを今回は、ほのか自身が意識的に反芻してますね(ここで「愛の力」という言葉が用いられる)。この回でメップルとミップルの食事シーンが夫婦然として仲睦まじく描かれているのも、この「混同」を踏まえれば丁寧な演出だと言えるでしょう。

 そしてそのようにして描かれる「愛」の中へ、今回のシナリオは更に「家族愛」をも投げ込んでしまう。伝説における武者達にとって「一番大切なもの」は恋人としての異性なのですけど、そこに家族愛が重ねられます。父・岳にとって「一番大切なもの」は娘・なぎさなんですね。その所為か、ラストでなぎさは、父親相手とは思えないほど過剰な甘え方をして描かれます。なぎさの頭の中で、恋人を守って討ち死にする武者達と自分を心配してくれる父親は等式で結ばれるから。

 id:bluefieldさんも感想で「これを恋愛譚ではなく家族譚にしてなぎさと父のエピソードに絡めてみせたら」と、異性愛と家族愛がごっちゃに描かれていることを指摘していて、すぎたさんも「素材が混ぜ損ね」で「いずれも個別に浮いてしまい纏まりの見えない」と、やはり「ごっちゃ」な部分を気にかけているようです。しかし逆に、(その個別の種類の愛情に対して)意図的な「混同」を何度も繰り返して描くのがスタッフの狙いなのではないか、とぼくは読むわけです。どうでしょうか。


 まぁ、こういうユニセックスで近親姦的な「愛」がどういう意味を持ってどういう方向に向かうのかはまだ良く解らない……のですが。とりあえず、(思春期であろう)なぎさが疑似恋愛的に同級生や弟や父とイチャイチャしてる様子は観ていて楽しいと。*2 

マシュマロ通信のシナリオ

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 もう一度誉めときます。

 何がいいかというと、単純な「因果応報」の話になってない所なんですよね。

 「ジャスミンちゃんは○○なことをしたから結果的に●●な結果になってしまいました」……っていう「いい/悪い行い」と「いい/悪い結果」の因果関係がまるっきり無い。だから説教臭さがしないし、ドラマとしてスマートなんですね。

*1:しかしあのほのかのリアクションは妄想しろと言わんばかりだなあ

*2:ともすればどろどろと閉塞した方向に向かいそうなネタだけれども、むしろそういうのは誰か同人でやってほしいな。……って、あー、上田大王セラムン本(「OLIVE」)を思い出しましたよ

みやもみやも 2004/05/10 00:53 個人的には、母の日にあえて父親フィーチャーしまくるお話を持ってくるというスケジューリングが興味深かったです(笑) もしもこれが狙ってやっているのなら、意外と思想性があるなぁとか(^^;

みやもみやも 2004/05/10 01:00 デカマスター<ほ、惚れた!(笑) 三国無双ばりの100人斬りは腰抜かしました。あと、時代劇をしっかり踏まえてますねぇ。刀の柄をトンと叩く動作とか、すげぇ細かい。

izuminoizumino 2004/05/10 02:43 しっかり特撮であり、しっかり刑事ドラマであり、しっかり殺陣であると。そこらへん、「現場の蓄積」の有無が平成ライダーと対照的ですよねえ

izuminoizumino 2004/05/10 03:13 デカレンジャーは「大人がつくってるな」って感じがして実にカッコいいです。最初危惧していた「自己満足になるんじゃないか?」っていう傾向も見られませんし、かなりいい番組になるんじゃないでしょうか。逆に今のブレイドは少しずつ愛着みたいなのが湧いてきて(笑)、あのどうしようもないシナリオと役者でもドラマを続けていけるっていうのはある意味スゴイなと

Sat 2004.05/08

最近

| 最近を含むブックマーク

 秋篠宮眞子さま関連のサイトスレッドに入り浸ってます。

 多くは語りませんが。

 

 いやホントは語りたいんですが、ここでいきなり皇室論をぶつとアレな人だと思われそうだし、それはボツ。*1

 とにかくお可愛らしい、としか。

  • 崇拝と萌えのバランスを取るために

 インペリアルでハートフルでありえな〜いな萌え分は陛下たんで補うことにします。

すぎたさんの第14話再評(杉の木工房)

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 こう説明していただいたら、14話がどういう回だったか納得できました。ありがたや。


 プリキュアは王道もあり、王道を外した展開もあり。

 色んな切り口から楽しめる、というのはいいことだと思うんですが、そういう多角的なつくりは計算からきているのか、単にコンセプトを絞り込めていないのか、そういう所も徐々に明らかになっていくのではないかと思います。

トランスジェンダー漫画とかやおいとか百合とか(Not a Serious Wound)

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 面白そうな話を皆さんされてるんですけど、実は今風邪をひいてて話の流れを理解できるだけの頭が回らなかったりします。

 あと自分の文章がどう恣意的にリンクされてるのかが解ら(悩)。


 とりあえずこの部分にだけコメントを投げときます。

ところで、百合好きの人って、やはりまだ美形同士じゃないと嫌なんでしょうか(Theガッツの百合版みたいなのって、どうなんでしょう?)。

 『エアマスター』の百合はどうでしょうか。

 あの漫画の女傑の皆さんは一応美人っていう扱いを受けてるみたいですがどっちかといえばTheガッツ寄りだよな。まぁ萌えていいかと。*2

 あと獄本野ばら先生の『ミシン』はヒロインが不美人のはず……(※未読)。こういうのは、ビジュアルが存在しない小説ならでは、という気もしますね。

 うーん、意外と男性作家の描いたものの方が美形度は低いのだなあ(恣意的な資料操作)。

  • 追記

 あ、忘れてた、あの人が居た! そう、深見真*3

*1:誰かこんな男の話相手になってやってください

*2:どっちかといえば女性の支持者が多いみたいなんですが

*3:勿論百合好きの間では不評。こういうハマり方をする人は居ますが

みやもみやも 2004/05/08 02:38 検索してみたら、二次元イラストまであるんですな(^^; 萌えネタに貴賤無しというオタクの業深さはすげぇと心底思います。あと、好意的なカリカチュアライズというのも萌え時代の特徴かな、とか。

yogirikazaruyogirikazaru 2004/05/08 02:38 ニュースなどで姫様のお姿を拝見すると愛国精神が芽生えます。萌え。

izuminoizumino 2004/05/08 03:19 >イラストまで まぁ描いているのはオタクだとしても、「似姿」を美化して描いていることには違いないわけで、そういう表現はいじらしいものだなと思うわけです(好意的な錯覚)

izuminoizumino 2004/05/08 03:33 >愛国精神が芽生えます 日本人に生まれたことを感謝する一瞬です。今はもう、日曜は早起きして皇室アルバム観ないと……とかそんな感じになってます

babittobabitto 2004/05/08 03:52 はじめまして。プリキュアの話は簡潔にしてまさにそうですね。今後見ていきたい点だと思います。

dokoikodokoiko 2004/05/08 04:13 眞子様ですか。昔サーヤのことをたくさん書いていたサイトがありました。それだけ。

izuminoizumino 2004/05/08 04:16 >babittoさん いらっしゃいませ。プリキュアは、いい意味で予想を覆してほしい所ですね

izuminoizumino 2004/05/08 04:22 >dokoikoさん サーヤさまもまた眞子さま絡みでキャラ立ちに変化が出てきたよーな

dokoikodokoiko 2004/05/08 14:14 どこに書けばいいのか分からないのでここに。昨日から続き見てます。ありがとうございます。

izuminoizumino 2004/05/08 18:33 >dokoikoさん なんの続きって……ああ、あれですか。その手の感想はメールでいただけたらいいと思いますよ

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Fri 2004.05/07

izumino2004-05-07

那州雪絵『夜明け前、僕らは…』(ISBN:4403660584)

| 那州雪絵『夜明け前、僕らは…』(ISBN:4403660584)を含むブックマーク

 那州雪絵ボーイズラブ漫画3冊目。

 まぁ普通に読めますね。

 ところでこの漫画があまりやおい臭く感じないのは、「どっちが攻めでどっちが受けか」みたいな要素が希薄だからでしょうか(作者も受け攻めにあんまり拘らないタイプらしい)。

 雑誌百合姉妹』に読者が求めているのは(男でも女でも)、結局「どっちが攻めでどっちが受けか」みたいなやおい的要素なんじゃないかと思う。

 『百合姉妹』には「恋愛じゃないけどなんとなく少女漫画っぽいせつない話」系の作品も載っていてそれもそれなりに評価されているのだけど、読者のニーズからはズレているような印象もある。

 例えば『百合姉妹』Vol.3の中で言えば林家志弦紺野キタ、井上眞改、あたりが受け攻めのはっきりした漫画を描いており、大塚ぽてと森永みるく、テクノサマタ、辺りがはっきりしない漫画を描いている。

 まぁ前者が後者よりも優れているという話ではないのだが、この中では、紺野キタが最も「受け攻め」に意識を置いた漫画を描いていて、それが読者の高評価にも繋がっているのは、やはりニーズと合致しているからだろうと考えることもできる。*1

 漫画文法が未開拓な分野を開墾していく上で言えば、変に「少女漫画らしさ」を意識するよりボーイズラブの文法を「直訳」した方が即効性が高いということかもしれない。

 ところで、ボーイズラブ文法をガールズラブに「翻案」するテクニックで言えば、蔵王大志よりも影木栄貴の方が巧い気がするな。*2というわけで次号には期待しています。

  • なんでこういう話になったかというと

 最近、思考実験と称して「BL漫画のカップルを女性に置き換えて読む」という遊びをやってたんですが、これが結構互換性の効くもんだなあと思ったからなんですけどね。

*1:まぁ、作家陣中で、最もネームバリューのある作家だからでもあるけど

*2:蔵王……というか、つだみきよはそこまで計算するようなタイプではないと思うので

kaorineskaorines 2004/05/07 03:48 こんにちはです。「性別変換」(新選組を女の子に変換等の手法)はすでにメジャーなので、その流れからもBLをGLに変換というのも抵抗なく受け入れられる気がします。というか、私の場合「これが女の子だったら」想像は昔からしてきた事なので、やはりニーズは潜在的にあったのではないでしょうか。

izuminoizumino 2004/05/07 09:27 いらっしゃいませ。性別変換は、同人とかだとパロディのバリエーションとしてメジャーなんだと思いますが、創作だと少し勝手が違ってくるのかもしれませんね

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Thu 2004.05/06

izumino2004-05-06

うぅ

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 『爆裂天使』第5話と『MONSTER』第5話の感想を書いてたら、ミスクリックで全文消してしまった……。なので適当に済ませます。ちなみにどちらも初見です(『MONSTER』は原作を途中まで──丁度アニメ版の第4話の時点まで──なら読んでますが)。

 どの人の感想を読んでもリリアンリリアンと言われてるのが不憫。古典的な女子校ものパロディだと思うんですけど。「男から見たお嬢様学校」っていう意味では、この手のルーツは綾辻行人の「囁きシリーズ」にあると推測します(そこから更に『空の境界』へ枝が伸びたりする)。

 脚本は女性のようですが(お嬢様言葉はそれなりに研究の跡が見られる)、結局男が書いたような話になるのは演出の所為なのか。

 あとこの話のテーマは「レイラさんは強力なライバルが居ないと輝けない」という結論でオッケーでしょうか。あんな聖さまじゃダメだよと。

 また能登麻美子目当て。ミーハーですみません。表現の難しそうなキャラクターという印象なので、今後の芝居に期待したい所。

 というか能登仕事しすぎですね。まだ若手だし固定ファンも多いしいわゆる「アニメ声」じゃない声も出せるしで、キャスティング側からすれば使いやすいんだろうなあ。

「脚本アニメ」なる言葉(瞬間最大風速ひとりカイギ)

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 「萌えアニメ」という言葉が主観的な印象で決められる(萌え以外の要素を添え物の様に感じるかどうか、という基準)ように、脚本以外の要素が添え物の様に感じられたら、それは「脚本アニメ」なのではないでしょうか。


 あと、「脚本そのものの味を楽しむ」のと「脚本レベルでの演出コントロールや管理力を推察して楽しむ」の二種類に分かれるんじゃないかとか。

那州雪絵『暁に哭く、風に鳴くコラール』(ISBN:440366038X)

| 那州雪絵『暁に哭く、風に鳴くコラール』(ISBN:440366038X)を含むブックマーク

 那州雪絵ボーイズラブ漫画(単行本では2冊目にあたる)。

 表題作よりも、巻頭の短編の方が面白かった。同性愛をうまく前向きなイメージに還元している感じ。

 しかし作者の自画像は本当に目付き悪いな……。最愛の人が飼い犬、というあたりに厭世的なカッコ良さがある。一時期の冬目景自画像に通じるものが無くもないかもしれない。

manpukutaromanpukutaro 2004/05/06 20:04 「萌えアニメ」の定義は製作者側に「萌え」を狙う意識があるかどうかだと思うのですがどうでしょう? 脚本は土台なので「萌え」もその上に成り立つものだと個人的には思うのですが(これが主観か?)

izuminoizumino 2004/05/06 22:36 >manpukutaroさん なんだか通り魔的にリファ飛ばしてしまってすみません。えーと、「萌えアニメ」の場合はユーザー側からの一方的なレッテル貼りであるケースも多いですから、制作者側の意図に関わらず主観で決めてもいいんじゃないか、と考えています。今ある「脚本アニメ」という言葉の使われ方も、多分レッテルに近いものだと思いますし

izuminoizumino 2004/05/06 23:02 制作者側の意図としても、例えば、わざと脚本にスキマを作って演出家に好き勝手させるっていうケースもありますよね。それが演出アニメって呼ばれたり。だから逆に、脚本レベルで演出や芝居をびしっと管理しているように感じられたら、それを脚本アニメと呼んでいいのかな、と思ったのです。……まぁ、ぼく自身はあまり使いそうにない言葉ですけど

izuminoizumino 2004/05/06 23:07 あ、あと、そちらの日記はいつも楽しく読ませていただいております。今回反応しちゃったのは、ぼくが単に、こういう定義論っぽい言葉いじりが好きだからってだけですね

manpukutaromanpukutaro 2004/05/07 06:18 大変丁寧な返信ありがとうございます。こちらもいつも楽しく読ませていただいてます。私も言葉いじりは好きな口なのでちょっと面白そうだなと、反応してしまった次第で。

Wed 2004.05/05

吉住渉『ミントな僕ら』2巻

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 まぁ子供向けの雑誌連載だけあって、ストレートでクィアじゃないラブコメに進んでます。残念。この先の展開でどう転ぶのかは知らんですけど。

 しかしこの作者は、『ママレード・ボーイ』もそうでしたが、離婚とか再婚とか血縁を絡めた三角関係とか、ややこい設定が好きですね。


 あと、Amazonさんは『ミントな僕ら』と『ライバルはキュートBoy』をあわせてお薦めしてくるのが笑えます。掲載誌違うのに……。

ミントな僕ら (2) (りぼんマスコットコミックス (1099))

ミントな僕ら (2) (りぼんマスコットコミックス (1099))

トリビア

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『ミラクル☆ガールズ』第47話「傷だらけの天使」には、


二人組のヒロインが協力して光線技を出したり手を繋ぎながら戦ったりする『ふたりはプリキュア』めいた劇中特撮番組が登場する。


しかもその二人組の役者に声をアテているのは、


三石琴乃富沢美智恵のうさレイコンビである。*1

 

 

 やっぱ、ぼくがプリキュアにハマった原因はミラクル☆ガールズの原体験にあるんじゃなかろうか……。

*1:時期的にはセーラームーンRの頃

みやもみやも 2004/05/05 04:26 ミラクル☆ガールズ<多少なりでも、プリキュアがこれにインスパイアされてる可能性は高いと思いますが……つくづく企画レベルの設定資料が欲しいですねぇ(^^; あと、「ミラクル〜」は原作の秋元奈美さんが活躍してる「なかよし」でプリキュアのショート漫画が掲載という奇縁が(笑)

izuminoizumino 2004/05/06 02:59 >企画レベルの設定〜 まだ製作スタッフの露出が少ないんですよね。アニメ誌でインタビューとかがあったら是非読みたいんですが(最近チェックしてない)

キラスキラス 2004/05/06 09:39 『ミラクル☆ガールズ』といえば『』

キラスキラス 2004/05/06 09:40 『電波少年』の企画で松本明子が出てたのが記憶に残ってます。売店のおばちゃん役で。

Tue 2004.05/04

izumino2004-05-04

こちらの方が第14話に満足できなかったプリキュアン達の気持ちを殆ど代弁してくれています

| こちらの方が第14話に満足できなかったプリキュアン達の気持ちを殆ど代弁してくれていますを含むブックマーク

 今話が不満だった人の意見って、だいたいこんな風に集約できるんじゃはないでしょうか……、というご感想

 (色々考えた結果)ぼくとしては許容範囲に落ち着いてるんですけどね、今回は。

 しかし、期待していたのは原岡不動産さんの想像していた展開そのもの(いわく「ありきたりの王道」)だった、っていうのも確かなんですよねえ。

 スタッフがあえて「そう」しなかった理由というのも何かあるかもしれませんが。ただ王道展開を期待して観てればいいアニメ、ではないということでしょうか。まぁ、ぼくはかなり長い目で見るようにしてますから、一話ごとのデキはあまり気にしない方なんですけど。


 参考に、好意的な評価のあったサイトさんの感想をもう一度集めておきます。

 ……なんか、ぼくが個人的に気に入っているサイトの方々に限って誉めている、っていう現象だったりして面白いです。

吉住渉『ミントな僕ら』1巻(ISBN:4088560582)

| 吉住渉『ミントな僕ら』1巻(ISBN:4088560582)を含むブックマーク

ふたごの姉弟・南野まりあとのえるは大の仲良し。初恋の人を追いかけて全寮制の森ノ宮学園へ転入してしまったまりあを取り戻すため、のえるは女装までして姉を追いかけ森ノ宮学園にのりこむのだが…!?

 弟ののえるが可愛過ぎる!!!

 やばい。おかしくなりそうなくらい可愛い。ああもうとっとと佐々(※男キャラとくっつけばいいのに!


 女装っ子の魅力を説明するもののひとつとして「女の恋愛を知らないから」というのがあるんじゃないかなあ少女恋愛を知った時点で少しずつ女の重みを増していき少女の軽さを失っていくものなのだが少年恋愛を知り得ないが故にその重さとは無縁でいられるわけであってでももしその少年が人に好かれたり人を好きになったとしたらそれはああ2巻を読むのが勿体無い。

  • 追記

 …………。

プリキュアライブショー@近鉄阿倍野百貨店行ってきました

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 ホントは一人で行こうかどうか迷ってたんですが、意外にもid:dokoikoさんが行くというのでそれに乗っかることにしました。


 正直かなり恥ずかしかったですが頑張って感想書きます。

 11時、13時、15時の3回あって、1部あたりの時間は30分弱。

 出演者は司会のお姉さん、五條真由美さん、キュアブラックキュアホワイトザケンナーナマズ?)、の5人。

 構成はこんな感じで、3回とも特に変化は無し。

    1. お姉さんの司会
    2. プリキュアが登場しつつ販促
    3. 五條真由美さんが登場、オープニングとエンディングのフルコーラスを歌唱
    4. ピーサードが声だけ出演しつつザケンナー登場、アクションショー
    5. お別れにオープニングのTVサイズを歌唱
    6. 販促

 ザケンナー戦の脚本は、ショー向けにオリジナルの設定がアレンジされてて面白いですね。プリズムストーンを巡る戦いだとかそういう世界観は無視されていて、ザケンナー仕事は小さなお友達を怖がらせるだけ(本気で怖がってた子も多かった)。それからみんなを守るプリキュア達……という構図。単純な勧善懲悪は観ていて安心します。

 ザケンナー武器がただの「鈍器(※ハンマー)」っていうのは、想像できるダメージが生々しくてウケましたが。


 1回目を観た後は同じことの繰り返しなので、お客さんの変化の方に注目していました。

 主な客層は明らかに園児以下な女の子と親御さん。大きい子で小学校低学年くらいが限界かなあこういうのは。

 大きなお友達は、やっぱり午後から増えてきた感じ(あの中に本スレ住人とかサイト管理人は何人居たんだろうか……)。比較的皆さんマナーの良い方だったと思います。でも後から知った話ですが、一番元気に手拍子や拍手していたのは自分だったようです。もしあの場で浮いてたらすみませんでした。

 3回目はステージの真横から客のリアクションを観察してましたが、こっちの方が面白いですね。小さなお友達の反応を読み取りながらの方が、こういうショーは楽しめるんじゃないかと思います。3回目が一番テンションが高かったようでもあって、なかなか充実感を感じることができました(しかし子供向けのショーを楽しめてしまうのは、人としてやっぱどうなんだろうか……)。


 ショー以外の時間は、ことあるごとにプリキュア語りをしていました。相手がid:dokoikoさんなので心置きなくしかつめらしい話ばかり披露する。紙にメモしながら話をしていたのですが、今それを見ると「ヤマト ウルトラマン ガンダム ナウシカ マクロス パトレイバー エヴァ セラムン レイアース ウイングマン マリみて 龍騎 デビルマン」とか書いてあって、これだけ総動員してまで語ろうとする自分はやっぱりどうかと思います。

 あと展開予想なんですが、キリヤとポイズニーが負けた後にイルクーボプリズムストーンを回収、それをリサイクルして地球人を操り闇のプリキュア(pretty○○だとしてcureの反対語だから……chainとか?)を結成、2対2の戦いで3、4クール目の長丁場を乗り切る……っていう展開だとアツいですねえとか。もちろん救済後は来年レギュラーキャラというか次のプリキュアになる方向で。

emiriemiri 2004/05/05 01:25 いまよんでるのか(w 少女少年もドゾー

izuminoizumino 2004/05/05 01:52 面白いんだろうけど、先入観で読みたくないんだよー>少女少年 まぁ、女装分に飢えたら手を出すと思う

dokoikodokoiko 2004/05/05 01:54 おー正確なレポートありがとうございます。機会が無くてもまた。

Mon 2004.05/03

izumino2004-05-03

レポート

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 プリキュアライブショー@近鉄百貨店レポートは明日の更新にまわすとして、プリキュア以外のことを書きます。

 

 ショーの合間を縫って『愛してるぜベイベ★★』を探しに古本屋へ。無い……ッ!_| ̄|○ しゃあなくベイベの代わりに、

を購入。

 ライブショー終了後はid:dokoikoさんと日本橋巡り。メロンブックスアニメイトボークス、とらの穴、明輝堂、をうろうろして足を棒に。プリキュアレヴォ新刊は5冊ほど入ってましたが、ぼくは買い控えしました。あと探してた蔵王大志アンパンマン本を発見しましたが、値札に3000円て付けられてる……ッ!_| ̄|○ こんなんが相場なんでしょうか。>女子のみなさん

 ネット喫茶id:dokoikoさんとのプリキュアン会議を終えた後、撤収。帰りの電車でなんジャパの最終巻を読了しました。

山内直美/氷室冴子原作『なんて素敵にジャパネスク』全11巻

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 原作は未読ですが、氷室冴子のテイストを感じることはできて、面白かった。

 平安貴族の間における古風極まりない社会空間に80年代チックな「自由な恋愛」「理想の結婚」などの近代的恋愛観を投げ込むことでパワフルな「少女」の在り方を照射せしめ……云々、なんていう評論はとっくの昔になされているでしょうから、しませんよ。

 あえて今語るとしたら、うーん。

 平安貴族達が「歌」をやりとりすることで恋のかけひきをするっていうシステムは、サイト管理人同士のコミュニケーションを見ているようで、微笑ましく映りました。相手の顔も見えないのにテキストの文体だけで萌えてみたりとか、メールのレスが来ないことでいちいち気に病んでみたりとか(脳内変換)。しかも平安時代の人達は一様に精神年齢が低いので、尚更厨房っぽく見えます。


 個人的には、本編よりも、最終巻に付いていた「小萩のジャパネスク日記*1にツボを刺激されてました。やはりというかまぁ、自分は女の子女の子の話が好きらしいです(百合に限らず)。

 あと、本編がミステリを主軸に進行させられていることといい、「小萩のジャパネスク日記」における少女間の関係性といい、この作品も今野緒雪の「引き出し」のひとつとしてストックされていたのだろうなあ、という源流探しもできますね。

*1ヒロインの女房(この「女房」は今で言うと侍女とかそういう意味)が、一生ヒロインにお仕えします、と決心する話

南瓜右衛門南瓜右衛門 2004/05/04 22:49 なるほど、現代のネット上のコミュニケーションに置き換えてみると、あの歌のやりとりの際の彼らの心情がわかってくるような気がします。個人的には、現代的な価値観で行動する瑠璃よりも、当時の価値観に縛られながら瑠璃に振り回される小萩や高彬の言動が興味深く、好きでした。いつか原作を読もうと思いつつ、不精者ゆえ読んでなかったもので、今度の「ジャパネスク」再開は非常に嬉しいニュースです。

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Sun 2004.05/02

 よしりんさんのマネしてOsakaフォントに対応してみました。

 確かに綺麗になりましたが、若干の違和感が。もう少しいじってみます。

 いじってみました。全然綺麗じゃねえよ、と感じた方はOS環境を添えてコメントして下さい。


 あと明日、近鉄阿倍野店へ「ふたりはプリキュアライブショー」ミニ着ぐるみショー&五条真由美さんのミニライブ(11時、13時、15時)を見に行くわけですが、ご一緒していだけるプリキュアンを募集したいと思います。

 参加資格は、プリキュア感想を一度でも書いたことのある人。

『ふたりはプリキュア』第14話「ウソホント!?にせプリキュア大暴れ」

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 先日語りすぎた反動か、ストーリーに集中して観れなかったことを告白しておきます。そういうのはやっぱり良くないなあ、と自戒することしきり。でも脚本に対する評価は高いみたいですね(参考→id:bluefield:20040502id:tobofu:20040502)。

 しかし中学生が人前でコスプレするっていうのは、傍目には非常に恥ずかしい。テレビの前で身悶えしてしまいました。*1なぜ彼女達がプリキュアに憧れ、マネしようとまで思ったのか、そこが理解できるように描いていないのも問題。一度やめようと決心したコスプレをやめられなかったのも疑問で、「ただの憧れ」から「本当の憧れ」にシフトしたからだろうとか想像はいくらでもできるのですが*2、そこはバトルを削ってでも説明してほしかった所です。

 まぁ、今話は伏線として活きてきそうですし、来週はまた面白そうなのでよしとしましょう。


 ところで久しぶりに早起きして観たデカレンジャーは非常に面白かったです。正直に言うとプリキュアよりもこちらに感動してしまいました。刑事ドラマ脚本家スタッフに招き入れているらしいですが、実際、登場人物の芝居が脚本レベルでしっかり管理されてるのが素晴らしい。それに応えているアクター達も、見事。

 そしてこちらも来週の予告がアツすぎです。うっひょー。狙ってるなあ。

 ブレイドは比較的面白い回だった模様。しかしこちらの脚本シリーズ構成は、やはり行き当たりばったりな感があります。あと、天音ちゃんはゆずゆたんの可愛らしさを少しは見習うべきだと思います(無茶な言い草)。

*1:多分、集中して観れなかったのは恥ずかしくて身悶えしっぱなしだった所為もあると思う

*2:脳内補完再び

みやもみやも 2004/05/02 17:27 今回は観賞しながら「自己責任」という単語がアタマの中をぐるぐる渦巻いておりました。奇しくも時事ネタになってるなぁ、と(^^; デカレンは予告を見て興奮。お犬さまが大変なことに!視聴者の興味の惹きつけ方を心得たシリーズ構成がいいですな。

izuminoizumino 2004/05/02 21:51 デカレン予告はツボ突かれまくりです。六人目の戦士キタワァー

dokoikodokoiko 2004/05/02 23:23 私は11時の部から阿倍野店に入ります。いずみのさんが午後からということであれば13時と15時も見ますよ。ほぼプリに出したアドレスにメールいただければ電話番号でも何でもお知らせします。

izuminoizumino 2004/05/03 00:09 アドレスが見当たらない……。@yahoo.co.jpのメアドでいいんですよね? 送信しておきました

dokoikodokoiko 2004/05/03 01:22 届きました。分かりにくくて申し訳ない。では明日。

Sat 2004.05/01

明日はプリキュア

| 明日はプリキュアを含むブックマーク

 以前、『ふたりはプリキュア』と国産アニメの「愛と戦争の歴史」について考える試みという記事を書いたが、今度は日本のヒーロー史においてプリキュアがどういう位置に居るのかを整理してみたい。

  • 戦隊ヒーローの系譜

 さて、プリキュアは「セラムン」と「どれみ」との関連性が言及されることもあるようですが、ヒーローものとして見た場合、プリキュアはいずれとも異なるレールの上を走っているように見えます。

 なぜかといえば、セラムンもどれみも、少女向け作品に「戦隊もの」の要素を取り入れることで成功したケースと言えるからです。

 話はズレますが、女性受けするアニメ作品は「戦隊もの」の影響下にあることが多い傾向があるようで、ちょっと思い付くだけでもトルーパーガンダムW、ダグオンなどがそう。思いっきり遡ってしまえば、サイボーグ009も戦隊ものとしてこの中に入れていいかもしれません。石ノ森先生は偉大です。


 プリキュアセラムンとどれみとの差別化を図る為に、あえて戦隊もののレールから外れることを選んでいます。それはただ頭数の問題だけではなく、武器やアイテムを使用しないことや、そしてドラマ性にも表れています。

  • 変身ヒーローの系譜

 石ノ森章太郎は戦隊ヒーローだけでなく、変身ヒーローを産み出してもいます。代表的なのが仮面ライダーであり、メタルダーでありイナズマンです。

 この場合、プリキュアモデルとして考えられるのは当然初代ライダーでしょう──もっとも、一号二号の二人ライダー制は番組の撮影上の事故が原因で、石ノ森原作とは無関係なのですが。

 プリキュア達の最初の敵でありながら、早々に退場した敵幹部が平成ライダーを思わせる個人主義者であったこと(→参考)までも考慮すると、この「二人ライダー制への回帰」は意味深さを増すでしょう。

 セラムンやどれみが少女向け作品に戦隊もの要素を取り入れたように、プリキュア仮面ライダーの要素を少女向け作品に取り入れているとは言えないでしょうか。

 良く指摘されることですが、プリキュアストーリー展開は非常に早く、一話ごとに必ずドラマチックな要素が詰め込まれています。要するに、まったりと敵と戦い、倒した後に「日常」を取り戻すような「マンネリズム」がほぼ無いのです。

 プリキュアストーリーを振り返ると、驚くべきことに「敵を倒すごとにヒロイン達の日常に変化が訪れている」という事実を我々は発見するでしょう(更には「敵との戦い方が毎回異なっている」ということにも驚かされるだろう。参考に「とどめのさし方リスト」を付記した)。

 エピソードが1話毎に切断されて繰り返されるのではなく、不断の連続であるのがプリキュアの特徴です。それは、導入の台詞が「わたし美墨なぎさ14歳、中2★」という自己紹介ではなく「あの巨大な男も石を残して消えた。今度こそ全てが終わったと思いたいけど……」という回想シーンを必要としていることからも窺えます。


 プリキュア同士の関係構築を主軸とした第8話までを、仮に「第一部」としましょう。第9話以降は、プリキュア達が日常生活を安穏に過ごすことの困難さ(変身アイテムを大人に見咎められ、隣人が戦いに巻き込まれ、一般人に変身後の姿を見られ……)がメインに描かれており、これを「第二部」と呼ぶことにします。

 この第二部以降のドラマこそがつまり「変身ヒーローの要素」なのだと言ってもいいでしょう。

 バトルシーンも少しずつ悲壮さを増している。また、プリキュア達がお互いの実名とプリキュア名を呼び分けているのも、変身前/変身後の二面性や分裂を良く表していると言えます(特撮ヒーローの場合「普段は不透明のヘルメットが半透明になって素顔が透けて見える」という演出が「変身前の人格」を表現する為に活用される。ヘルメットを被らないプリキュアの場合は、呼び名を使い分けることで「変身前の人格」を描いているのではないだろうか?)。

 その要素は第11話から加速度的に上昇しており──何度も言ってることの繰り返しですが──これからのストーリー展開に俄然注目する必要があるわけです。*1

 理由としては、視聴者に飽きられるのが怖い、一年打ち切りが怖い、シリーズディレクターの「やりたいこと」を早くやりたくて焦っている、などの理由が考えられるでしょう。基盤となるフォーマットの積み重ねが微弱な為、単なる「記号的なシチュエーションの組み合わせではないか」という非難を逃れるのは今の所難しいようにも思えます。

 プリキュア仮面ライダードラマ性を受け継いでいるとは書きましたが、その往年の特撮番組自体は、基本的にマンネリズムの繰り返しでできています。ドラマが大きく進むのはシリーズ終盤においてでしょう。

 だから『ふたりはプリキュア』という作品は、常に物語のクライマックスにあるような、異様なテンションを持った番組でもあります。このテンションを維持できるのか、それとも空回りするのかという点も観賞していく上で重要です。

  • 考察漏れ──今後の作品論に向けて
    1. 変身ヒーローの系譜は石ノ森作品だけでは語れない。特に永井豪作品の存在が大きい。そもそも変身ヒーローの女性化だって永井豪のお家芸なのだから、キューティハニーやけっこう仮面を無視できない
    2. バロム1は原作も特撮も詳しくないのでなんとも言えない。まぁ「プリキュア=バロム1」説は既に出尽くしているから、いいか
    3. あと誰か、魔物ハンター妖子や淫獣聖戦あたりのエロアニメと絡めて語ってください。ほのかのおばあちゃんが先代プリキュアを仄めかしているのは、明らかに魔物ハンター妖子の影響だと思う

メモ:とどめのさし方リスト

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第1話 『私たちが変身!?ありえない!』疑いながらも最初のPMS

第2話 『カンベンして!闇に狙われた街』バリア→PMS→無駄に?とどめのキック

第3話 『イケてる実習生に気をつけろ!』風雲たけし城(PMS自体はひねりが無い)

第4話 『ミラクル!?生きている美術館』心眼&サイコガンなPMS→ステンドグラスを活かした光演出

第5話 『マジヤバ!捨て身のピーサード』ホワイト激昂PMS

第6話 『新たな闇!危険な森のクマさん』初PRT

第7話 『熱闘ラクロス乙女心は超ビミョ―!』敵が仲間割れ→PMS

第8話 『プリキュア解散!ぶっちゃけ早すぎ!?』バトルは非常に短い→喧嘩中PMS

第9話 『取り返せ!メポメポ大作戦』ブラック衰弱PMS

第10話 『ほのか炸裂!素敵な誕生日PMS宝石の力

第11話 『亮太を救え!ゲキドラーゴ・パニック』ブラック暴走PMS(ホワイト顔しかめ)

第12話 『悪の華・ポイズニー参上!って誰?』バトル無し(!)→PRTのみ

第13話 『ご用心!年下の転校生』これが最もオーソドックスだが、全体的に悲壮的


 プリキュアマーブルスクリューはワンパターンだと言われがちだが、こうして見てみると、毎回工夫に満ちているのが解る。

 いまいちバトルが盛り上がっていない気がするのは、PMSがマンネリをおこしている所為ではなくて別の理由によるものだと思うが、それが何かは良く解らない。カタルシスの盛り上げ方がちょっと変だなあという印象はいつも残っているのだけど、なんでだろうか。

プリキュアに絡めて−ダブルヒロインの物語(身辺雑感/脳をとろ火で煮詰める日記)

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 みやもさんが、女の子二人組が主役のアニメタイトルを列挙しておられるので、これも参考に。

 ダーティペア、ミラクル☆ガールズあたりが重要そう(関係ないですがミラクル☆ガールズは無茶苦茶好き。ふたりとも可愛すぎる! また観たいアニメのひとつ)。

 しかし「ダーティペア」って言い換えると「ふたりはダーティ」なんだな。

*1:特に第2〜5話あたりを「脳内補完」しながら観ていた視聴の仕方からは、大きく切り替えていきたい

みやもみやも 2004/05/01 12:55 エロアニメ<こっちはこっちで戦隊やヒーロー物の翻案的側面があるんで、セラムン系とは市場を違えた兄弟みたいな位置になるのでは、とか(^^; プリキュアに限っていえば、女の子が身体を張って他人の欲を「浄化」する点で共通構造がありますね。淫獣聖戦の巫女コンビとはなんかは思いっきり相似的。

みやもみやも 2004/05/01 13:00 ですから、実は我々男オタがプリキュアを観る時の快楽は淫獣聖戦を観賞する快楽と裏表なのかもと思います(^^; 女性視聴者にとってどうなのかはちょっとわかりかねますが。

ハラハラ 2004/05/01 22:59 石森ネタで恐縮ですが、「魔法少女ちゅうかないぱねま!」が石ノ森作品だと知ったときはかなり驚きました(苦笑)

izuminoizumino 2004/05/01 23:49 >みやもさん 語っていただきありがとうございます。ぶっちゃけ、プリキュアのスタッフも男性的快楽の側面が大きいと思うんですよ。それでいてスタッフが意欲的だなと感じるのは、それをさらに女児向けに翻案し直そうとしている所です。女の子にとってそれがどういう意味を持つのか、というのを考えるのは今後の課題ですね

izuminoizumino 2004/05/01 23:58 >ハラさん うっひゃーい、ぼくも今知りました(笑)。ああ、というか東映不思議コメディーシリーズはみんな石ノ森原作なのか……



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