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Fri 2005.04/29

赤松健論更新

| 赤松健論更新を含むブックマーク

 昨日紹介した「ネギま!93話のポイント」ですが、どうもウチのサイトから飛んで読んでる人があんまり居ないみたいです。

 ネタバレ満載なので立ち読み派/購読派の人向けの記事ではありますが、ぼくの書いた文章がそのまんま使用されてる段落もあるくらいですから、赤松健論の読者の方は漏らさず読んで頂きたいです。Taichiroさんの読みやすい文体とも相まって、非常に面白いですから(手前味噌)。

 あと、草の根ファンサイトの人達も遠慮せず広めてやってくださいね。


 というわけで、赤松健論更新しておきました。

 公認の出張版として(ちょっと偉そう)「ネギま!で遊ぶ」をリンクリンク先の記事内容と連動して、「クラスメイトのレギュラー化推移表」に「クラスメイト魔法バレ」をカウントする視点を新たに付け加えてみました。これはTaichiroさんの意見に影響を受けて取り入れたものだったりします。

 この視点はぼく自身にとっても盲点だったので、ちょっと興味深いデータが取れたと思います。これも、いずれTaichiroさんが記事にまとめてくださるかもしれません(その時はまたウチとの共同企画ということで)。

 レギュラー化推移表は毎週更新してますので、定期的にチェックしてくださると良いと思います。

ちなみに、今回の記事に盛り込みそこねたネタなんですが

 赤松さんがご自身の日記(4月24日)

ところで武道会トーナメント表ですが・・・・あれは、私(赤松)が

サイコロを振って決めたもので、作為的な組み合わせではありません。

で、あれが発表されたときには、(ネギ達のみならず)赤松スタジオの

スタッフまで「え〜っ?!」とドヨめいたものです。(笑)


・・・ただし、あまりにも興味深すぎる”某サブキャラ同士の対戦”が

あったため、そのサブキャラだけ他の位置と入れ替えをしました。

楽しすぎてバトルが長くなりすぎる心配があったからです。(^^;)


武道会自体の基本ストーリーは最初から決まっていますが、途中経過は

かなりワクワクしながら描くことになりそうです。

と述べておられた件について。

 これ、「なんだ、ストーリーを練らずに適当に決めてたのか」って思ってる人が多いんじゃないでしょうか?

 でも赤松さんは割と、ランダムな意外性の要素を作品に取り込むのを好む人ですし、何より、じっくり計算して決めるよりも時間も掛からず(週刊連載っていうのは「無駄な思考に時間をかける」のは厳禁であって、パッと決める所はパッと決めるのが鉄則です)、想定外の面白い展開も生まれやすいわけです。初戦からの龍宮vs古菲とか明日菜vs刹那とか、普通なら思い付かなそうですし。


 むしろ、対戦カードを一箇所入れ替えるだけで期待通りのトーナメント表が完成するという、赤松さんの(いつもながらの)豪運っぷりに呆れる所でしょう。本人も多分、それを自慢したくて(笑)日記ネタにしたんじゃないかなあと思います。「ランダムで決めた筈なのに、こんなにうまくいったぜ」みたいな。


 きっと、運悪くストーリープロットと矛盾する結果が出たら、もう一度振り直すか、大幅に手を加えるかのつもりで振ってるんだと思いますよ。「基本ストーリーは最初から決まっています」というコメントがある以上、そうして当然でしょう。

 それに、試合の順番(ブロック分け)は恣意的に入れ替えている可能性が高いでしょうね、流石に。小太郎戦が第一試合でエヴァ戦がトリっていうのは、いくら運が良いとは言っても出来すぎてる気もしますから。


 ……と、ぼくは赤松さんの日記を読む時は短い文章からこれだけのことを深読みしていますよという一例でした。

 赤松さんの日記は、書かれてることを鵜呑みにできないんですよ。どうせ、仕事の片手間に急いで推敲もしないまま書かれた日記なんでしょうし、足りない情報を補いながら読んだ方が、誤解も少なくなると思います。

コアラコアラ 2005/04/30 21:49 「ネギま!93話のポイント」読みましたよー。Taichiroさんの「ネギま!で遊ぶ」も、いずみのさんの「赤松健論」も凄いですね。考察力と文章力に脱帽です。

izuminoizumino 2005/05/08 18:47 >コアラさん 読んでいただいてありがとうございます。どうぞ今後に活かしてくださいね。ちなみに、赤松健論は考察も文章も数人で協力する体制でやっていますから、ぼく一人の手柄ではないんですよ

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Thu 2005.04/28

今週の『魔法先生ネギま!』の見所と展開予想

| 今週の『魔法先生ネギま!』の見所と展開予想を含むブックマーク

 リンク先の記事で、今週の『魔法先生ネギま!』の見所ピックアップと展開予想を特集しています。mixi赤松健コミュニティ*1を通じて知り合ったTaichiro(id:t3303)さんとの共同企画です。

 全体の構成や文体こそTaichiroさんのものですが、もう、ぼくがこれでもかというくらいに意見出しして最終チェックまでしてますので、殆ど赤松健論出張版みたいな感じに仕上がっております。是非ご一読をば。

Wizのサムライの呪文は剣技のバリエーション

| Wizのサムライの呪文は剣技のバリエーションを含むブックマーク

たしかゲームアーツの攻略本では「精神をも鍛えるサムライはメイジのスペルを習得していく」みたいなことを書いてあったが、俺は昔から「侍の呪文は剣技のバリエーション」という脳内解釈をしております。

 とりあえず、加納(id:therapyear)さんは厨房すぎる(賞賛)。リンク先の呪文リスト(恥ずかしい剣技名とその説明)は必見。

*1:ウチが管理人やってます

therapyeartherapyear 2005/04/28 14:44 うるせえ(笑)やあ、でもTaichiroさんの考察は面白いなあ。

t3303t3303 2005/04/28 16:46 どもありがとうございます! でもおもしろいところは、多分大体いずみのさんの部分だったりするんですがね(何

izuminoizumino 2005/04/28 20:02 いや、Taichiroさんがベースを用意してくれたお陰で、随分楽させていただきました。同じものを書けと言われたら多分めんどくさがる(笑)

y_shinobuy_shinobu 2005/04/30 22:05 そして俺は常にメンドクサイ(笑)。

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Wed 2005.04/27

今週のサンマガ

| 今週のサンマガを含むブックマーク

f:id:izumino:20050428052650:image

 あだち充新連載記念絵。*1

今週のサンデー

 『ブリザードアクセル』、演出の方法論がジャぱんと同じだ(笑)。これはこれでサンデー漫画らしさを狙っているということなんでしょうか(多分違う)。

 ケンイチは『ラブひな』でいう所の「住人編」。世界観が無闇に広げられてる所なんかも住人編っぽい。


 なんだかんだで今は『最強!都立あおい坂高校野球部』が一番面白いですわ。でもあだち充野球漫画に押し潰されそうで、ちと不安。

今週のマガジン

 『さよなら絶望先生』。全体にビミョー感が漂っていてまだなんとも。

 私見としては「オタクネタはしばらく封印して、社会派の時事ネタ中心でマガジン読者の顔色を窺う」状態が続くと予想してます。改蔵のあのオタク臭さはサンデー読者がアレだからできたもんですしね。でも「もうしま」の例があるから、マガジン内の内輪ネタなら可能かな。

 ちなみに、持ち技のバリエーションを「一個」に絞りつつある久米田先生は天才タイプに分類していいと思います。色んな意味でですが。

 (好きで読んでるっていう以前に)漫画的に興味深いポイントが多かったですね。読み込みするのが楽しくて仕方がない。

 ネギまはこの一話を基点にしてキャラクタードラマの拡大が図れる大局的な構成力、スクラン美琴中心の「少女漫画」になりそうでならないあたりの漫画センスが絶妙。

 それぞれ全く違うタイプの「うまさ」ですけど、これが同じ雑誌で読めるっていうのは贅沢だなあ。*2


 それと、コマ割りや構図の点でも見所が多いですね。特にネギまの4ページ目1コマ目が熱い。「映画」のアナクロなカメラワーク(シンメトリックな背景と背中越しの撮影)の中で「漫画」的な時間操作を同時にやってますよ。中心に立ってるネギの背中が「間白」の代わりになって時間軸の変化(映画でいうパン)を表現しているという、無茶苦茶に渋いレイアウト。これには思わず感心。

 ネギまの背景は殆どが3Dモデリングアナログ仕上げの融合で出来てたりしますし、赤松スタジオはホント最先端を(地味〜なカタチで)切り拓いてる感じ。

 で、何より、これを週刊連載でやってることがにわかに信じがたい。作画の密度云々の話じゃなくて、「色々工夫して考えながら描く」「プロットを練る」っていうこと自体が週刊連載じゃやってられない筈なんですよね(余裕が無さすぎて)。単行本で読んでる人は意識してないでしょうけど、エライことなんですよこれ。

  • そんな「小手先の漫画のうまさ」とは無縁の

 神to高田亮介の悪ノリっぷりが出まくり。そのテレの無さ、考えの無さは読んでるこっちが恥ずかしくなるくらいです。正直、読むのに体力が要ります

 「仮面先輩」でまずひと笑いし、そして天田先輩の殺害(見開き)ではやっぱりずっこけました。なんでこう、この人の「めくり」は唐突感に溢れてるんだろう……。

 そして加速していく「人死にのインフレ」。「どうせ息吹を使えば復活するから」っていう理由で簡単に人を殺すあたりも大昔の少年漫画のノリでいいなあ。

 さてそんな『神to戦国生徒会』でございますが、なんと同盟サイト存在していました(戦慄のニュース)。


神to戦国生徒会同盟


 「私はバカ漫画が大好きだ」と心から主張できる人は、サイトの片隅にf:id:izumino:20050428083411:imageでも貼って己の神toっぷりをアピールしてみてはいかがでしょうか。

  • その他

 『トッキュー!!』は主人公が「天才型」になってしまいそうな所をギリギリ「協力型」に押し止めている所が面白いですね。この漫画テーマを貫くなら天才タイプが居てはダメな筈で、だからこの主人公は「仲間を信頼すればするほど力を出せるタイプ」なんだと脳内補完

 最後に『トト!』。ううむ、コマ割りが微妙。

*1:こういう絵柄だったらスクランも一般層に人気が出たかもしれない(出ない)

*2:まぁ更にそれ以前に、両作品共に好きなヒロインが非常にいい役で出ていることに狂喜している自分が居ますが

AmericanAmerican 2005/04/28 14:37 その同盟サイトの絵、男二人なんですよね?(挨拶)さて、今週号の某神。まさか、天田を殺すとは思いもしませんでした。そこまで想像が回らなかったです。やっぱあかほり&高田は偉大です。まあ、犯人は天田に逆恨みをしていた鬼嶋君でしょうね(予想)。でも同時にこの漫画があと何週持つかが非常に心配です。なぜかと言うと、今のマガジンで「トト!」と共に打ち切られそうな漫画だからです(展開的にもまとめに入っているっぽいし、「一般的」な人気としてもヤバイ位置にいるから)。せめて5巻分まで続いてくれ・・・。

izuminoizumino 2005/04/28 16:26 まぁAmazonの売上見てくださいよ。トトと神toの売上実数なんて天地の差ですよ!(無論神toが天)//でもトトはあれだけ風呂敷を広げるといきなり最終回描くのもトホホなので、マガスペ送りで済ませたい所ですね。トトがつまらない原因の大半は、作者が週刊ペースに耐えられずに打ち負けたからでしょう//逆に、最近の高田亮介はその点勝ち組に入ってる気がします。初期に比べると、週刊ペースで話を区切るのが格段に上手くなってますんで

kamomokamomo 2005/04/28 19:56 ネギまの巧さは、赤松先生を筆頭に古参スタッフたちが皆研究者タイプだからだと思います。まぎぃ氏

izuminoizumino 2005/04/28 20:18 >kamomoさん ほお。でも全員が研究者タイプだったら漫画制作現場は成り立たないと思うんですけどね。MAX氏なんかは職人タイプですし、まぎぃ氏も分析好きなだけで、根っこは職人タイプっぽく見えますよ。//あと、あなたのような考え方をする人が見落としがちなのは、研究者タイプは週刊連載の「考えている余裕の無さ」に耐えられないということです。分析力よりも直感的な判断力の高さや「漫画のセンス」が週刊連載には必要不可欠で、それは職人的な才能なんですよね

mahalmahal 2005/04/30 14:01 八雲読み的には、今週のスクランは「八雲がやたらにこやかであること」と「八雲が天満の内心を読めてないこと」みたいな部分に色々深読みしたくなる要素がある、というところはあるでしょうか。ただ、今週の八雲の目の描き方、何となく晶に似てて、それが妙ににこやかなんで微妙に違和感が(笑)。

izuminoizumino 2005/04/30 18:20 >mahalさん あああ、わかってらっしゃる(笑)。そう、そこなんですよね。ただ、あんまり深読みしすぎると脳内で漫画が完結しそうでアレだという(笑)

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Sun 2005.04/24

今週の『仮面ライダー響鬼』

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 世界観キャラクターの紹介が一通り終わるまでは、明日夢くんはブレイクしないままずっとこの調子の扱いなんだと思いました。

今週の『ふたりはプリキュア マックスハート』

| 今週の『ふたりはプリキュア マックスハート』を含むブックマーク

 先週の感想に補足すると、「クイーンチェアレクトの出現を脚本に絡ませない」手法を選んでいるのはクレバーな選択だと思います。これはハーティエルの登場に理由が殆ど用意されないのも同じ。

 説明の必要の無い部分はざっくりスポイルして、それで浮いたリソースを中心となるドラマトランスファーしているのは評価されて良い筈で、その描写の少なさを誹る所ではないでしょう。

 以前は懸念材料として見ていた(id:izumino:20050313#p3)部分なんですが、今はむしろ安心して見ていられる理由にもなっていますね。


 今回は、プリキュアに求められるリアリティってこの程度でいいんだろうな、という印象が強まった回でした。「リアルっぽさ」はプリキュアっていう番組を構成する上で重要な要素の筈で、今回だとたこ焼き屋台をなぎさ達が手伝って盛り上げる段取り自体は現実味が薄く映るんですが、大人が感じる「現実味」と子供が感じる「リアルっぽさ」は違うんだろうな、と。

 それ以外は特にコメントのしようの無い、アベレージを維持した出来ですね。

 大きなサプライズは無いものの、地道に起承転結の「承」が重ねられていることが感じ取れる静かなシリーズ構成だと思います。「転」が楽しみです。

最近のアニメ

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 『ムシキング』は第3話だけを部分的にチェックして、ぼくの嗅覚が「なんとなく『十兵衛ちゃん2』の臭いに似てるな」と訴えてきたんですが、全話視聴している友人に尋ねてみると「それはあると思う」とのこと。

 うーん、それって要するに「お子様おいてけぼりオトナの満足アニメ」ってことなんだよな。そういうアニメだとしたらソソられないんですよね(直感で言ってるだけなので参考にはならない意見です)。


 『フタコイ オルタナティブ』第3話。だから演出上意味の無いシーンで映像に凝ってどうする。「そういうのがやりたいんだ」と熱意のこもった目で言い返されそうだけど、その手の映像主導アニメはお腹一杯です(『サムライチャンプルー』で自分の限界を感じた)。

 脚本レベルでお話がつまらないというよりも、やっぱり演出スタイルの問題でしょうか。


 『ガラスの仮面』第3話。監督自身の演出回が続いてますが、この演出力のアベレージがどのくらい続くのかが次のハードルかな。一番注目してます。

 ED映像、マヤと亜弓の腕の広げ方*1微妙に違っていて、それだけで「この作品の中心が誰か」が解ってしまう演出は流石、とうなるしか。映像の力が強すぎて、主題歌の印象が殆ど残らないのも凄い(笑)

*1:前者が脱力した投げ出すボディランゲージ、後者が力んだ迎入れるボディランゲージ

きらすきらす 2005/04/27 02:44 『ガラスの仮面』は旧作だと無かったキャラが白目になる演出があって嬉しいです。初代北島マヤ役の勝生真沙子が姫川歌子役で出演しているのは旧作ファン向けなんでしょうか。どこまでやってくれるのか楽しみです。

izuminoizumino 2005/04/27 19:44 楽しみですね。というか、なんでド深夜で放送するんだろう……もったいない

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Thu 2005.04/21

今、神to戦国生徒会が面白すぎる

| 今、神to戦国生徒会が面白すぎるを含むブックマーク

神to戦国生徒会とは

 ボンクラ漫画読み仲間である加納さん、みやもさんとの間で「今一番面白い」という話題で持ちきりなのが、あかほりさとる原作、高田亮介作画による『神to戦国生徒会』(週刊少年マガジン連載)です。

 あまりにも面白すぎるので、少しでもそのアツさを伝えられないか、普段は使わないスキャン画像を交えて紹介してみたいと思います。 


 「神to」は特に4週間ほど前からの展開が素晴らしく、主人公に与えられた武器の名前が「聖刀 神打多(かんだた)」。平成の世に「聖刀」……。そして何故カンダタなのか。

 でもこの時点でぼくの中の小学生マインドが刺激を受けまくり。

 しかもこの聖刀、主人公が使いこなせるようになる為に「持ち主の力を刀に認めさせる」というイベント(具体的には地面に突き刺さった刀をひっこぬく)をクリアする必要があるのですが、実はこれ、主人公一人の力で抜けないんですね。

 おや? じゃあどうやって抜いたのかというと、流とかおるという仲間二人と協力して抜いたら抜けました


 そ、それは主人公の力を認めさせたことになってないんじゃあ……。


 でも仲間と協力して戦うことのアツさは良く伝わってきますよ! まぁ理論破綻しまくってますが。

 その後の戦闘もまた素晴らしく、神打多を手に入れた主人公の戦い方といえば……


f:id:izumino:20050422001938:image

ただ横を通り過ぎるだけ。

 勿論この後主人公の能力が発動して圧勝するのですが、勝利後の主人公に対するメインヒロインコメントが……


f:id:izumino:20050422002656:image

「なんて美しく残酷な獣・・・・!!」

 こういう小学生が考えたような台詞回しがたまらなくキます。あと聖刀、デカすぎ。持ち方もなんかヘンだし。


 当時の加納さんの感想が以下のようなものでした。

 聖刀『神打多』。聖刀ですよ。そしてあの形状、能力、コマ割り、構成、台詞回し、完璧すぎる。なんでこう俺のアホの子回路にギュンギュン来るんだろうか、この漫画

完璧すぎるアホ漫画

 そう、神to戦国生徒会はハッタリの効きまくったアホ漫画として完璧すぎるのです。

 そして、この回のラストは「5週前に倒した敵ヒロイン二人が主人公のベッドで添い寝してる所を幼馴染み二人に目撃される」所でオチが付きます。

 学園伝奇バトルものだと思ってたけど、実は「学園ハーレム漫画」だったのかコレ……。しかもヒロイン集団の中に違和感なくショタキャラが溶け込んでいる所もポイント高いです。


 さて、この週を境にして、神toのやりすぎっぷりは更に加速。

 はっきり言ってここ数話の展開は神懸かっておりまして、一話につき数回は読む側がずっこけるポイントが用意されています。立ち読みや飲食しながら読む時はマガジン落っことしたり、お茶を吹き出したりしないように気をつけましょう。

 この漫画キャラは獣化能力を持っているのが特徴なのですが、「豹」の力を持ったヒロインがおっぱいを触られた時に「にゃん」と言うのはまぁいいとして、「羊」の力を持ったヒロインがおっぱいを触られて「めっえぇー」と口走るのは流石になんか怖い

 そして何の脈絡も無く主人公にメイド服を着させる「メイドさん大作戦」をかましたり、それまでどう見ても男性キャラとして描かれていたキャラクターが「実は女でした」という展開が待っていたり(絶対に伏線とか考えてない)、その実は女でしたキャラの設定が妙にネギまの某人気トップヒロインと被っていたり(同じ雑誌漫画なのに……)、主人公に「メインヒロインとキスすると変身して強くなる」「メインヒロイン以外の女の肌に触れると変身が解けて弱くなる」という恥ずかしい新設定(どっかで聞いたような……)がいつの間にか出来てたり。


 また、主人公は周囲に頼まれて生徒会長代理という役職に就かされるのですが、その時の次回予告のアオリに注目!

f:id:izumino:20050422010539:image

武蔵戴冠式に起きた異常事件!」


 生徒会長の座に就くのに「戴冠式」……!

 言うに事欠いて戴冠式ですよ。就任式とかじゃないんですか。

 そしてその戴冠式当日が描かれるのが今週連載分なんですが、3週間前にわざとらしく引かれた伏線(脇役の背中に敵の体の一部が張り付く)を堂々とそのまま使用したり、ポッと出の脇役ヒロインがいきなり死亡(演出が『金田一少年の事件簿』)したりと、ひとつひとつのネタクオリティ高すぎな上、予想のつかない展開の連続。

 めくりや大ゴマも、インパクト重視でここぞという所に(主に間違った方向で)使われるので破壊力高いです。

 これだけ「ページをめくる楽しみ」を味わえるスリリング少年漫画は、ここ最近ではそう無かったと言えるでしょう。自分の中では最近打ち切りが決まった某ジャンプ漫画を超えましたね(アホ漫画としては)。


 しかしまぁこれでもギリギリ「少年漫画的なアツさ」も維持しているのが神toの最もハラハラする所でもあります。主人公は一応自分の信念の為に戦っていますし、ヒロインは薄幸だし、周囲を取り巻く状況も適度に因縁深くて面白いのですが、いつこのドラマがバカテイストに浸食されて破綻するのやら、という。いやもう既に軋みが見えかけているんですけどね

 しかし、だからこそ神toは今一番面白い。

 そう、一言で言えば「ジャンル意識に無頓着漫画」だけが持つ予測不能な面白さ──。「巧さ」や「賢さ」は決して無いが、新鮮な驚きがそこにはある!

漫画家高田亮介

 そんな神toの作画を担当しているのが新人漫画家高田亮介なのですが、今月発売の『マガジンSpecial』にインタビュー記事が掲載されています。

 あかほりさとる適当に酒呑みながら書いたアホな脚本に仕方なく絵を付けているだけかと思いきや、実はノリノリで描いているらしいということが良く伝わってくる内容です。

 作者が照れずにノリノリで描いている漫画というのはそれだけでも勢いがあるものです。件の「メイドさん大作戦」なんかも、狙ってやったら鼻につくネタになりそうなものですが、「素」なんですよね、この人の場合(今現在、人生で第二期のオタクブームが到来しているらしく、メイド服描くのも楽しかったとのこと。ピュアだ)。


 特に驚きなのが、以下の発言でした。

あと、自分でキャラの裏設定を勝手に考えて暴走しがちです(笑)。流が実は十人委員会の一人だったとか、最近では、天田君が実は女だったという設定とか。

 ええっ! っていうかむしろ、神toの面白い部分は殆ど高田亮介アイディアだったりするんじゃあ(笑)

 あかほりあかほりで「面白いから、それでいこう」とあっさり通すあたり非常におおらかですね。ライブ感覚すぎ。というか原作者適当すぎ。

 他にも、漫画を描く時に気を付けていることを聞かれて「見せ場の見開きを最初に決めて、そこが盛り上がるように描いていきます」という、凄い大味なコメントを返すあたりとか、妙に好感の持てるナイスな漫画家です、高田亮介は。

 ぼくはあかほり原作の漫画ではなく、高田亮介の描く漫画として神toを応援しています。まぁ、あかほり作品として見てもここ数年来の大ヒットなんですけど。


 あと、どうも編集者の発言を信用するなら、神toは読者に大人気で単行本もバカ売れらしいのですが……いや信用してますよ。きっと。小中学生のセンスにはスマッシュヒットしているに違いない。そう思いたい。

 神toつまんないよとか打ち切れとか痛いネタマンガだとか言っている人達は、目の肥えた漫画オタだけに違いない……と!(言い過ぎ)

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余談ですが一言

 久米田康治マガジンで対決する作家って、赤松健よりもあかほりさとるの方が適当なんじゃないだろうか。


 妹選手権の人がいじってくれなくなりましたしね。>あかほり

ソックスセイバーソックスセイバー 2005/04/22 08:49 2巻は、大阪屋のランキングで22位で、同日発売のトッキュー・翔・トトには勝ってましたよ・・・。

izuminoizumino 2005/04/22 17:02 すばらしい。まぁトトはともかく、トッキューが負けてるのはどうかと思いますが(笑)。//ちなみにトラバ送ってくれた↓加納さんの神to記事もアホすぎるので皆さん併せてご一読ください

NEC花子NEC花子 2005/04/23 00:30 「伏線を考えていない」というよりは伏線を作りっぱなしで忘れている感も否めません。例えば主人公の不沈艦という当初の設定など。
普通天田の過去話をするのであれば鼻の傷ができた理由を絡ませるのが一般的な漫画の手法だと思うのですが、回想1ページのみで鼻の傷も豪快にスルーするあたりがこの作品っぽいです。
カンダタの前に敗れ去った使者に関して、「武蔵の動きが止まったあの瞬間、武蔵が何を見たのか」という伏線も微妙に忘れ去られそうで不安です。

izuminoizumino 2005/04/23 01:05 >NEC花子さん コメントありがとうございます。(最近スルーしてましたが)このコメント欄は改行禁止ですので宜しくお願いしますよ。//第一話の設定が忘れ去られるのもアホ漫画のお約束のようなものではないかと。そんなことよりも、主人公の口癖である「ついてねえ」が最近になって思い出したかのようにわざとらしく強調されたりするあたりが油断なりませんね。ところで伏線っていう言葉を使うとお利口そうな漫画に思えてきていけませんな

mahalmahal 2005/04/24 01:14 今さっき先月号のマガスペを読んでたのですが、神toより先に生徒会長の就任を「戴冠式」と呼んでる作品があることに気づきました。何気に流行ってるのか?』

izuminoizumino 2005/04/24 02:16 担当編集者同じだったりして。だとするとその編集者も侮れない存在だということになりますね

AmericanAmerican 2005/04/25 13:46 つまり、この作品は「負のパワー」が見事に勝ってしまっているということですな!自分も、1話から読んだとき「あっ、これは今年のマガジンのネタ漫画になるな。うん」とすぐさま直感しましたが、まさかこれまで大化けするとは思いませんでした。もし、気力があるのならば全話完全レビューをするかもしれませんが、あの漫画はいちいち突っ込んでいるだけでやる気が失せるので、ちょっとやらないかもしれません。(ちなみに、自分のAMAZONのカスタマーレビューが13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」となった時はちょっと感激しました)

izuminoizumino 2005/04/25 17:09 >Americanさん すみません、ぼくそれ「参考にならなかった」に投票してます(笑)。あとウチでは、この漫画に「負」があるとは一言も書いてないんですけど(あかほりのやる気次第で破綻する可能性があるから油断できない、というだけで)。ネタ漫画っていう斜に構えた、オシャレな読み方をしなくても面白い漫画です。みなさん深く考えすぎですね

otsuneotsune 2005/04/25 17:23 赤松健はネタに乗ってきそうな安心感が有るけど、あかほりさとるはネタにマジギレしそうな危機感があると思います。

izuminoizumino 2005/04/25 19:07 >otsuneさん あかほりさとるは『The Sneaker』の作者近況欄で中村うさぎとノリノリでバトルしていた前例がありますけどね

AmericanAmerican 2005/04/26 08:35 もう一度呼んでみたんですが(頭使わないで読んだ)、やっぱこれを大声で言いたくなりました。「あかほり先生は偉大です。高田先生も偉大です。これを連載に踏み切った久富保元編集長も偉大です。編集部の人も偉大です」と。//結局のところ、作品の価値は、その作品自体にあるのではなく、その作品を受け取る側に発生するのだと僕は思います。まあ、そんなことは本当にどうでもよくて、本質的には「偉大なねたを毎回毎回のように提供してくれるあかほり・高田さんは偉大です」ということです。もし、OVAアニメ化されたら見たいなあと思います。

izuminoizumino 2005/04/26 16:56 ちなみにmixiの神to戦国生徒会コミュでも感想を書いていますので、もし可能ならばご参加ください。OVAは高田先生じゃないので観なくてもいいような……

AmericanAmerican 2005/04/27 07:51 ごめん、MIXI面倒だからやっていないんです。

Wed 2005.04/20

izumino2005-04-20

今期のアニメ番組で

| 今期のアニメ番組でを含むブックマーク

 注目しているのは『ガラスの仮面』くらいです。完成度の高さと「全然ギャグになってなさ」が凄い。

 エウレカセブンは話題用の押さえかな。

 ちなみにこのふたつの番組の共通点はED映像の演出だったり。

金田達也『あやかし堂のホウライ』2巻

| 金田達也『あやかし堂のホウライ』2巻を含むブックマーク

 本屋に行くと出ていたので買ってきました。

 1巻の続きとなる「4話」と、サンデー本誌に短期集中連載していたバージョンがまとめて収録されています。ちょっとややこしいんですが、これでサンデー超版と本誌版のストーリーが合流したことになるんでしょうか。


 この漫画少年漫画として面白い所は、主人公のアヤカがただの女子小学生っていう所ですね。アヤカはいわゆる「勇気」や「精神力の強さ」でいえば作品世界の中で一番強いキャラなんですが、普通の少年漫画ならその精神力を利用して超能力や根性で戦う主人公になる筈なんですけど、アヤカは人間業でできる範囲のことしかできない。まぁあくまで「女の子」止まりの能力しか持たないしそれ相応の活躍しかできないわけです(小学生としては超優秀ではあるけど)。

 それでもアヤカはこの漫画の「主人公」であり、絶対的な強さの意思力や人間的な魅力(要するに可愛い)を備えている。小学生アヤカが動くことで他のキャラクター(主に準主人公であるホウライ)達に活力が与えられ、実質的なバトルを行うのはアヤカ以外なわけです。

 そこで周囲のキャラクターに「アヤカ(主人公)が居るから勝てる」と感じさせる展開を表現するのが、金田達也は凄く巧い。そこに読者は気持ち的に感情移入していきます。(心の強さに限れば超人的な)アヤカに憧れ、癒されるわけです。

 少年漫画(というか、藤田和日郎系統の少年漫画)のテーマのひとつは「ヒーローに憧れる感情」を描くことですから、その点で言えばアヤカは「守られるヒロイン」ではなく「ヒーロー」の位置に立っていると言えます。心の強い主人公に周囲のキャラクターが癒されていくという構図自体は『うしおととら』と同じですからね。*1

あやかし堂のホウライ 2 (2)
金田 達也


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 余談ですが、アヤカはプリティーン(小学5年生)の美少女キャラクターとしても大変魅力的で、ここまでの母性的魅力を備えたヒロインってのはそうそう見掛けないと思います。

 まぁ年若い少女に「真の母性愛」なんてのを投影したがる欲求っていうのはロリコン男性の悪い病気みたいなもんなんで、現実世界の少女にそんな「理想像」を求めても詮無いんですけど、アヤカというフィクション上の「理想像」に触れることでその欲求も充足して癒されようというものです。というかぼくは何回『あやかし堂のホウライ』を読んでも感動してます。泣ける。

 ロリコン男性が少女に求めているものっていうのは、究極的には母性愛なんじゃないでしょうか。セクシャルな関係は多分二の次なんですよね、これは個人的な意見ですけど。*2

*1:結局ヒロインが全てを解決してしまったり、聖女として理想化して終わる宮崎駿タイプヒロイン像とは微妙に異なることに注意

*2:現実的には「少女+母性」という組み合わせ自体が希有なので、目先のセクシャルな関係を求めてとりあえず満足しようとするのがいわゆるロリコン。ただしセクシャルな関係だけでは心が満たされない為、性欲がエスカレートしてしまう

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Sun 2005.04/17

『映画 ふたりはプリキュア マックスハート』

| 『映画 ふたりはプリキュア マックスハート』を含むブックマーク

 初日に観に行ってきました。

 往年の「東映まんが祭り」らしい内容で、まぁ一本の映画として「大人の真剣な評価」をすると可も無く不可も無くといった感想になりますね(クソ真面目に観ようとすると、大人げないツッコミ大会になるので要注意だ)。サービスシーンや、面白いアクションはそこそこアリ。

 二年目が決定したことを記念するような映画ですし、純粋にお祭として参加して楽しむのがいいでしょうね。

今週のスーパーヒーロータイム

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 エウレカセブンは後で観ます。流石に、毎週々々2時間ぶっ通しでアニメやら特撮やらを観る生活をする気にはなれん。

魔法戦隊マジレンジャー

 キャラを一人々々丁寧に立てようとしている手付きは、やっぱりデカレンジャーの名残を感じますね。

 戦隊モノで一般人との恋愛を成立させるっていうのは珍しい。それにしても、あんな金のかかりそうな女と付き合っていけるのかどうか心配。そもそもあのアニキ農場の収入だって怪しいというのに。

仮面ライダー響鬼

 今週の感想


  ↓


「何よこのハーレム特撮


 明日夢くんウハウハ。よもや平成ライダー美少女ラブコメを観れるようになったとは驚きです(間違った今週の感想、終わり)。

 それにしても、明日夢くんは本当に「ヒビキの世界の中をウロウロ移動する案内役」の役割を担わされていて面白い。ある意味、単なる「便利キャラ」的な扱いを受けていて、今後活躍するのかと問われれば首を傾げざるをえないようなヘタレさ加減も計算されたもの……なのかなあ。

今週の『ふたりはプリキュア マックスハート』

| 今週の『ふたりはプリキュア マックスハート』を含むブックマーク

 これはとても良い回。

 冒頭のサービスシーンでお兄さんお姉さんをドキドキさせつつ、中身では、去年の第48話(プレ最終話)をおさらいするような「プリキュア以外でも、プリキュアを真似れば友情パワーを出して戦えるんだ」ということを絵とドラマで解りやすく伝えてますね。

 去年のプリキュア感想のまとめ記事、途中で投げ出していて申し訳ないんですけど、あの第48話で描かれていたのって今回の話と同一なんですよ、基本的には。

 「“手をつないで協力して凄いパワーを出せる”というのはプリキュア達だけの特権じゃないんだ」、という、言葉で説明してしまえばそういうことなんですけど、それを最後の最後でポルンとウイズダムが提示してくれていたわけですね、無印プリキュアは。それが今回は、学校の仲間達に置き換えられて描かれているんだと解釈してます。


 戦闘シーン。お馴染み、山田起生氏の作画がユニーク……なんですが顔に作監修正が入ってないから、いくらか浮いたシーンになってました。単に時間が無かったのか、作監のはっとりますみが山田起生の作画に恐れをなして作業投げちゃったのか。まぁ憶測ですが。

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Fri 2005.04/15

しょうかい

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 実はまだ妹オーディション読んでません。でもこの乃梨志摩は好き。

 先日DL購入で数冊読ませて頂いたのですが、最高でした。「キャラクターに対する愛情度においてシンクロできる者同士のみに一生モノの感動が伝えられる」本当の意味での優れた同人誌。「ジャンル」としての男性向けエロパロでも百合二次創作でもなく、純粋な同人誌っていうのはこういうものだという印象です。正直、商業漫画で泣いたことはいくらでもあるけど、同人誌(しかもエロ)で泣いたのってこれが初めてですよ(でもそれって、個人的な体験であって、客観的な内容の善し悪しとは無関係なんですよね。そんなのが読めることが同人の良さなんだと)。現物が手に入らないのが残念でなりません。八雲好きは一度目を通すべきシリーズだと思います。

   2005/04/18 01:41 探検はらはらさんの塚本姉妹のラブっぷり、込められた愛情の密度の高さには自分もクラクラしました。ほんと素晴らしいです。ちなみに、同人誌は直接通販もしているようです。

izuminoizumino 2005/04/18 11:42 コメントありがとうございます。紹介した甲斐もありますね。密度の高さはホント凄いと思います。//ちなみに「うっかりDLで買ってしまったからわざわざ通販するのは……」と考えていたんですが、結局通販にも手を出すことにしました。やっぱり現物が欲しいので

izuminoizumino 2005/04/18 15:43 そういえば、種類が多くてどれから読もうか迷ってる人には、13番の「八雲は、天満のことが〜」から読むのをオススメしておきます>探検はらはらさんの本

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Thu 2005.04/14

『魔法先生ネギま!』第15話

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 一部がバカアニメのノリになってて脇役のキャラを壊しているのはいただけないのですが、全体的に言って、羽原信義監督(? 役職名はプロダクションディレクター)のディレクティング作業は信頼を置くにあたる、と判断できる内容だったと思います。

 まぁつまり、第1話の感想の時にぼくや飛龍乱センセが要求していた「秀才」の仕事を果たしている、ということですね。


 今回も、原作だと「18ページしかない」尺に詰め込まれたエピソードを、「30分」の尺の長さを利用して丁寧に描き込んであり、視聴者も感情移入しやすい、説得力の高いフィルムに仕上がっていたと思います。赤松さん自身も好きなドラマパターンである「ライトな感動系の回」のアニメ化としては良くまとまっていたんじゃないでしょうか。

 まぁツッコミ所は多かったんですけど今回は大目に見ましょう(ツッコミ所を作ってしまうスタッフのツメの甘さに懸念材料の臭いを嗅ぎ取らなくもないのですが……様子見かな)。

 ところでウケたのは、「第1話を回想するシーンの色指定をちゃんと修正していた」ことで、ああ、完全にあの「デジデジ彩色」は無かったことにするつもりなんだなと。むしろその意思表示と受け取りました(DVD版での)。TV放映版のビデオプレミア化必至!

 ただ、確かに鳴滝姉妹の髪の色なんかはショッキングピンク→珊瑚色に修正されていたんですが、明石裕奈なんかは相変わらずの黄土色(ややカーキ色っぽく修正されてはいるけど)。だとすると千雨なんかは緑のままなんだろうな……結局。

赤松健論と「入口論」

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 先日、赤松健論の解説をしていただいたみやもさんの日記の中に以下のようなくだりがあります。

 女の子がいっぱい出てくる漫画でも、なぜか読みやすい作品・読みにくい作品があるなあ……とおぼろげにでも感じた事のあるヒトにとって、ひとつの得心を与えてくれる内容です。


 そういえばシスプリなども「お兄ちゃん」という窓口があったので、"萌え"初心者の男を引っ張り込むことが可能だった向きがありますよね。あれでいきなり妹そのものへの移入を要求されてたら、それこそ『苺ましまろ』と同じ意味で敷居の高いタイトルになっていたのだろうと *2 。だからメディアワークスの作品史でいえば、シスプリが先で苺ましまろが後発なのは受け手の慣れ具合の時期的にみて必然であったのでしょう。


*2 : たぶん僕がシスプリの姉妹レズエロ同人を読めない理由もそのへんにある(^^;;

 みやもさんは、ぼくと直接ディスカッションする機会の多い人なのですが、ここで言われている「ひとつの得心」というのは実は赤松健論とはあまり関係の無い、ぼくが普段から考えている別のトピックから来たものだったりします。みやもさんはその内容を聞いて知っているから、こういう読み取り方が可能になるわけですが、普通の人が<赤松理論入門1>を読んでも多分、みやもさんと同じような読み取り方はしないでしょう、きっと。

 ぼくは今年の一月あたりから、「入口論」という、最近の萌えコンテンツ産業に関わる考察を温めていて、まとめて発表するタイミングを量っていました。そろそろ公表に移す価値もあるかな、と考えています。

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Wed 2005.04/13

今週のサンマガ

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 かなり散漫な感じで感想書きますが。

サンデー

 最高野球*1は脇キャラが増えることで熱が具現化されやすくなったような気がします。天才型漫画重要ポイントは、脇の普通人を描ききれるかどうかなんでしょうね。キャプ翼の方法論に近いというか。

マガジン(先週分も含む)

 クライマックス感漂う最近の『RAVE』は常に熱いです。まぁ1巻からまとめて読み返したいかといえば読み返さない漫画なんですけど、だからシリーズ全体としての評価は置いておくとして、瞬間最大風速の高さ(燃え尽きる直前の蝋燭の炎の強さ、というか)はかなりいい数値を弾き出してると思います。


 『神to戦国生徒会』はですね、もしこの漫画をつまらんっていう人が居たら凄い勢いで説教しますよ。メチャクチャ面白いじゃないですか。読んでて何度ずっこけたことか。バカ漫画として今最高に面白いっていうのは間違いない(身内での定評も非常に高い)のですが、少年漫画として熱いかどうかというと……もうちょい話が進んでから判断つけます(笑)。あと、あかほり先生は「週刊ペースでオチをつける」コツをようやっと覚えてくださったようです。今更になって。


 スクラン。多分この辺りの展開は「ライトな層の読者離れ」を引き起こす可能性をはらんでいて危ういなぁ(多分マガスペでやるならこれでもいいと思う。本誌でやるのは微妙)、とは思うんですが個人的には面白いと思う流れです。でも普通の読者は「ダレ場」として認識しそうなので勿体ないですね、『ラブひな』の東大卒業後なんかと同じ感じで。


 幸村誠の新連載。内容のクオリティテーマは置いておいて、「この絵柄はマガジン読者の年齢層を上げる(むしろ青年誌に卒業させてしまう)だけなんじゃないか」という懸念を先に覚えます。神toが折角低年齢化を頑張ってやってくれてる筈なんですが、編集部的にはアリなのかな。マガジンは連載陣の幅をこれだけ大きく持たせても大丈夫だろう、ということをあえて試しているのかもしれませんが。やってること自体は岩明均の『ヘウレーカ』とか『ヒストリエ』とかあそこらへんの感じなんですけどね。むしろ『ヒストリエ』の絵柄の方がまだ少年誌向きかもしれないという気もしたり。


 先週、先々週のネギまクラスメイト編をクリアしてるだけなので「いいんちょ千雨がとても良かったです」以外の感想の書きようが無かったり(「主人公としてのネギ子供であること」を上手く利用してドラマに組み込んでいるのは良かった、くらい)。

 まぁあれですね。長谷川千雨を見て「成瀬川を思い出した」という人はAI止まを読破してくださいと。AI止まのシンディこそが千雨の原点ですから。

*1:しつこいですが『最強!都立あおい坂高校野球部』のこと

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Tue 2005.04/12

今回の赤松健論の更新では

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 ニュース日記などで紹介して頂いたサイトの捕捉……はしない方向で。

 現在色々次の記事の企画を煮詰めている最中ですので、日記もお休みです。


 あとこないだ言っていた『THE STAR』夜話は某氏の物言いが入って一時延期。結局スクラン夜話を先に行うことになりました。よーし、語るぞ。

 『THE STAR』夜話はあれですね、直前までに『カレイドスター』未見の参加者(二人もまだ観てない人が居るんだ、これが。今世紀のTVアニメの最高傑作じゃないですか)にカレイドも観ておいてもらって、カレイドアニメ夜話とセットで開催すると盛り上がるんじゃないかなと、夢のようなことを考えたり。

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Mon 2005.04/11

<赤松理論入門>

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 赤松健論更新しました。

 これは「まえがき」程度のものですので、ここから先が本番になるんですが、なんとか書き続けたいと思います。

 しかし作品論に比べると、作家論の需要は少ないかもしれませんね。

  • 余談

 そういえば本文には書きませんでしたけど、「女脳でヒロインを描いてから男脳で入口を作る」っていう構図自体はあずまきよひこ以降でもなんでもない、エロ漫画の世界じゃ10年以上前から定番の手法だよなぁと後で気付いたりしました。りえちゃん14歳*1とか。他にもいくらでも。

 前世紀の美少女漫画というのは、現代の「萌え」の先を色んな意味で先行しすぎていて(ショタ女装とか)、そろそろ再評価されてもいい頃なんじゃないかと、思ったりなんかするわけですが(今はみむだ良雑の単行本を読んだりしつつ雑感)。

*1:りえちゃんはあんまり「入口」を作れてないか……ストレートなエロさは無いもんな

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Sun 2005.04/10

izumino2005-04-10

 日曜は赤松健論書いてました。

日曜朝番組

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 マジレンジャーの「マジで武器を燃やす特撮」に特撮スピリットを感じて感嘆の声を思わず漏らす。うおおおおおおおおおおお。呻くしかない迫力。『マッハ!!!!!!!!』のアクションと同じ、本物だけが放てる説得力があります。

 泣けた泣けた。

 あれですね、入魂の職人技っていうのは、ドラマハイライトシーン(=感動の山場)に使ってこそ意味があるし、そこに「泣き」が生まれるんだと。逆に無意味なシーンで無駄なコストをかけていないマジレンスタッフは「良く解って」います。

 特撮ではなくアニメの話になりますが、最近は「職人技だけが一人歩き」していて「ドラマハイライトと一致しない」使われ方をする映像ばかりを観せられる機会が多いので、余計そう感じました。

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Sat 2005.04/09

最近のTVアニメ雑感

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 新番組は(そもそもチェック数が少ないんですが)特にピンと来るものは無し。

 『フタコイ オルタナティブ』を観て「俺にとっては『双恋』の方が面白いよ」と口走るくらいです。時代のセンスに反抗しまくりですよ。

 あとは『いちご100%』の主題歌が良かったりBGMSEの使い方がアホすぎて大笑いしたり。これは必聴。マジオススメ。内容の面白さとは全く無関係ですが。


 ネギまの14話はなんというか、一言で言うと「整形手術で美人になった女に向かって素直に好きだと言えるものかな」という感じですか、監督交代によるディレクティング作業のテコ入れで「観れる」ものに変えることはできても作品の骨子まで変えられないわけで、良い方向に進むかどうかはまだ解りません。そういう意味では暫く様子見かな、と思います。

 ちなみに『舞-HiME』は最後まで耐えきって視聴しました。かつてぼくが志が低いと直感したスタッフ像だけは間違っていなかった、と確信できる内容でした。全編通じて。それ以上はノーコメント(今の所は)。

 あれですね、『舞-HiME』の感想がぼくと一致する人(あるいはぼくの予想以上のビジョンを提示してくれる人)がいらっしゃれば是非仲良くなりたいと思いますよ、本当に。

近日中に

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ローカル漫画夜話 島崎譲『THE STAR』」を身内で開催します。

 『THE STAR』はマガジン少年漫画の傑作だという話。

 でもうっかりするとスクラン夜話になっちゃいそうかな、このタイミングだと(身内のメンツ的にも)。

<赤松理論入門>執筆開始

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 なかなか執筆に踏み切れなかったんですが、重い腰を上げて手を付け始めることにしました。

 <少年漫画という〜>の方は「ネギま!編」で完結の目処が付くから良かったんですが、こちらはゴールの無い企画ですので、どこまで書ききれるのかは本人にも解りません。


 「小林尽論(あくまで小林尽論)」という企画も考えなくはないんですが、かなり自己満足的なものになりそうなのでちょっと微妙ですね。あの絵柄が持つ資質の話とか、やりたいんですが。

 読みたい人はweb拍手を押そう!(アンケート至上主義)

METHIEMETHIE 2005/04/09 23:58 こんにちわはじめまして。
仲良くなれるかわかりませんが、
僕も舞−HiMEはいまいちとマイHPで言いました。
SDガンダムフォースなど燃えの部分で目劣りしたのがなぁ

izuminoizumino 2005/04/10 00:35 はじめてまして、概ね一致したので仲良くなりましょう。といっても「寄せ集め型」で作られた作品を「特化型」の別作品と比較するのは良くないかな、とは思います。でもMETHIEさんの感性は正しいですよと言いたい。//あと、マイトガインオチをやってれば情状酌量の余地もあるのになぁってのはぼくも思いました。実際にやったら駄作確定ですが

itamasuitamasu 2005/04/10 02:02 舞-HiMEは実は途中から見てませんでした。んで最終2〜3話くらいだけ見たんですが、…う〜ん、まぁ特に語るべきことはないなぁとしか…。途中で見なくなったくらいなんで大して期待はしてなかったんでガッカリはしませんでしたが、「へぇ…いいんだ、こういうオチで…」とは思いました。//アニメの新番組では個人的にはムシキングがヒットです。ふたご姫は佐藤順一監督作品ということで期待してたんですが、今のところちょっと退屈。期待し過ぎてたのかも知れませんが、今のところお仕事で作ってるなぁという感触です。

izuminoizumino 2005/04/10 09:10 itamasuさん5話あたりまで誉めてたじゃないですか(笑)

itamasuitamasu 2005/04/12 01:34 そう、舞-HiMEの5話だったかの雨の話はすごく好きなんですよ。あれは非常によくできてました。んでも7話か8話あたりから見なくなってたんですよね。なんでだろう?(笑) 次回がどうしても気になる!という作りをしてないからかなぁ。良くも悪くも。後でまとめて見るつもりはあったんですが。//そんな僕が今すごく楽しみにしてるTV番組はウルトラマンネクサスとムシキングだったりします(笑)。

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Wed 2005.04/06

アニメによる漫画の販促効果というものは

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凄いもので、詳しくは『マンガ産業論』という本にも書かれているんですけど。

 スクランの8巻がトーハンで3位に入ったんだとか。

 スクランの場合、勿論「原作がいいものだから売れたんだ」という作品主義で語ることもできるんですが、結局あれはテレ東六時台っていう時間帯でアニメ版が優良なソフトとして放送されたことによる販促効果が大半なんですよね(ソフトの優良さについては今更疑う余地も無いでしょう)。アニメ化が上手くいくと、売上げが倍くらい違ってくる場合もありますから。

 逆に言うと、漫画としての人気の質が倍くらい差があっても、アニメ化すれば逆転する可能性が充分あるわけです。

 CLAMPの今の地位も、大量のアニメタイアップによって築き上げたものですしね。市場の規模は違いますが、CLAMPと同じことをやろうとしてるのが介錯です。


 その上で、ネギまの場合は元々、アニメ化戦略を100%度外視している時点でCLAMP介錯とはまるで異なるベクトル漫画を描いているわけですが、そういう意味じゃあ、赤松さんよりも『聖闘士星矢』の頃の車田正美の方がよっぽど商業主義的な漫画を描いてることになるんですよね、喩えて言えば。

 本人は今頃、アニメ化企画を人任せにし続けたことを一応後悔しながらも、まぁ仕方ない、漫画の方を頑張るしかないか……みたいなことを考えてるんだと思いますが。

 ぼくからしてみれば、こういう性格の漫画家を「優秀なプロデューサータイプ」と呼ぶのは、ちょっとおかしい。プロデューサーだとすれば、メディアミックスの見通しが甘すぎますからね。『ラブひな』の頃はもう少し大局的なビジョンも持っていたと思うんですが(リベンジ戦だったからヒットさせる野望も大きかっただろうし)、ネギまはかなり局所的なビジョンで描かれているように見受けられます。その分、漫画としての完成度は非常に高められているんですが、あくまで漫画として、の完成度に徹底されている。

 小林尽の場合は本人の才能もあれど、全体的に天運や巡り合わせの良さに恵まれた作家だと評価していて(でないと説明のつかない部分が多すぎる)、アニメ化による販促効果もその恵まれた結果のように思えます。正しい評価を世間から受けるのはいいことですけどね。


 ネギまアニメ版は「タダで見れるアニメ」としては一アニメファンとしてのんびり観ていられるんですけど(ネタアニメとして)、深夜放送とはいえ重要な販促アイテムなわけで、それであの完成度の低さというのは、やっぱり貶めていいものなのかもしれないなあと今更ながら思います。ぼくの主観は別として、客観的な商品としての評価でいえばです。


 ただ、アニメ化との巡り合わせが非常に悪かったことに対して、コナミ制作のゲーム版との巡り合わせは非常に良くて、これだけは恵まれていたといえるでしょうね。

 2chからのコピペですが

785 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2005/03/31(木) 23:49:04 ID:5XxLUWdG

電撃G'sマガジン読んだ。

サブエピソードの数は12個か。

やっぱ、CDの組み合わせでやるのかな?


ディレクターインタビューに感動した。

ゲームはすでにいわゆる原作のif世界になっていますので、

 できるだけ時系列的な部分を原作に合わせています。

 また、原作には最大限の敬意を払うことをポリシーにしていますので、

 原作で語られていないキャラの設定などゲームで先に作品の

 ネタばらしをすることは絶対にないですね」


「今作の属性には、モーションが全部それなりにおもしろいのがついてる」


属性のモーションは全部、最初からモーションキャプチャーで新しく

 取り直してありますし、1キャラで約2,000〜3,000、全体で

 6〜7万ある一行セリフも新属性用にすべて作り直していますよ」


ここまで原作を大事にし、かつ熱意を込めてくれるメーカー

そうはないと思う。

 ただ、TVゲームは手に取る人の層が限られているので販促効果もそれほど高くはなく、やはり不特定多数の人が観るであろうTVアニメには敵わない所があります。

kagamikagami 2005/04/08 07:43 ネギの作品の質と赤松氏のプロデュース能力との関連性は余り話題に上りませんが、よく考えるとご指摘の通りですね…。考えてみればまさに仰る通りです…。

izuminoizumino 2005/04/08 08:46 まぁ、今回の記事は「考えれば普通は解る」ことを噛み砕いて書いてみただけなので、「指摘通り」なのは当然だと思うのですが……。こういう視点で見る人は少ないのかもしれませんね。//赤松さんは、本業が漫画家である限りは漫画は漫画、と考える人だと思います。CD化やアニメ化にも最初は反対する立場を取っていたくらいですからね。企画自体が通ってしまった後はバックアップを怠らないなど、ビジネスとして柔軟な対応のできる人でもありますが、結局の所は「自分自身が手掛ける作品」だけに力を注げるタイプの作家ではないか、というのが仲間内で定説になっている評価です

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Mon 2005.04/04

web拍手のお返事

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 3月31日に、赤松健論の読者の方からweb拍手で質問をいただきました。遅くなりましたがお返事を。

赤松健論を読んでいて思ったのですが、僕のマリーという漫画は読まれていないのでしょうか。

AI止まを読んだとき、女神さまも連想しましたが、なにより僕のマリーにそっくりだと思ったので。

 『ぼくのマリー』はラジオから入って、知ってます。AI止まと同じ1994年の作品で、殆ど同時期ですね(わずかにぼくマリの方が早い)。参考作品として挙げる予定もあったんですが、青年向けコミックなので外しました。あの頃の竹内桜の絵は好きですよ。

 ぼくマリの主人公は潔癖なサイエンティストというのが特徴で、確かマリーも純粋に学術的な目的で作った筈で、恋人にする気はまったく無かった(そのラインは最後まで変わらない)というのがAI止まとの違いだと思います。

 AI止までの麻生さんに相当するキャラが真理さんなんですけど、主人公の雁狩ひろし──ってこいつもひろしか! 紛らわしいなぁ。星パラの主人公が「ひろし」でAI止まの主人公が「ひとし」なので思い出す度に混乱します──は基本的に真理さんの方を向いてますからね。割とまっとうな構造のラブコメ漫画だったと思います。マリーもあくまで妹役ですしね。いやそのマリーが一番可愛いというのもラブコメとしてどうかと思うんですけど。

 なので「少女型のロボットを作ってみたが、恋人にはしない」という設定で言えば、むしろぼくマリは『Dr.スランプ』に近い漫画だと考えています。

 AI止まのおかしい所(今思えば凄い所という気もしないでもない)は、「人工的に恋人を作って、そのまま恋人にする」所ですからねえ。手塚治虫じゃあないんだから……。


 余談ですが、AI止まは『電波男』的な視点で読んでみても面白い漫画で、なんせ、クライマックスはまんま「アナログ彼女デジタル彼女のどっちを取るか決断を迫られる話」ですからね。かといって安易な「脳内>現実」という結論にならないあたりが見所。

 しかし、AI止まのサーティは掃除をしてくれるわ看病もしてくれるわおっぱいも触れるわでいたれりつくせり。未来脳内彼女としては完璧ですな。そんな漫画が10年以上前に出てたわけで……早すぎです赤松先生

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Sun 2005.04/03

今週のスーパーヒーロータイム

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魔法戦隊マジレンジャー

 番組始まってあまり間もないのに、もうヒロイン回。女の子視聴者も意識してるのやら、単に(去年のジャスウメで味をしめた)スタッフがやりたくてやったのやら。

 ダンスという、視覚的な楽しさを取り入れた演出は好きです。

仮面ライダー響鬼

 戦闘シーンに対する期待度が十あったとしたら、六くらいの結果だったかなぁ。ヒビキイブキが一緒に戦うっていうことは、当然の如く太鼓トランペットセッションするんじゃないの? 違うの? と思ってしまいました(ちょっと高望みすぎた)。

 他のドラマ部分は充分面白いです。

今週の『ふたりはプリキュア マックスハート』

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 ほのかの誕生日回。

 ちょっとこれからは、日常パートと戦闘パートの演出を個別に採点した方がいい気もしてきました。

 というのも、演出家によって戦闘を(も)描くのが巧い人が居れば、そうでない人も居るからなんですが、プリキュアはその演出家ごとの差が特に目立つので。

 先週の座古演出は前者だったんですが、今週は後者ですね。だから、日常が80点で戦闘が40点くらいかな。

 座古演出は「マックスハートらしく進歩した戦闘パターン」をちゃんと獲得していて良かったんですが、今週の人は「前期と全く同じ戦闘パターン」を今期でも踏襲してるだけなんですよね(各話の作業を並行して進行させるから、一話前で得たメソッドが次の話に継承されないんでしょう)。だから戦闘パートの評価は落ちることになりますが、その他の演出は充分良かったと思います。

 本当は、全体をトータルで評価したい所なんですけどね。こうも演出家の向き不向きがはっきり出ちゃうシリーズだと、パーツごとに区切って採点した方が妥当かな、と。ちなみに、どちらかのパートの採点が30点あたりを下回ると「もう片方のパートの良さを削ぐくらいに悪い」ことになるので、トータルの評価も下がります。そういう意味じゃ、今回はギリギリセーフという感じ。

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Sat 2005.04/02

改めて、本田透『電波男』

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 以前、『電波男』を紹介した時は殆どノーコメント状態だったので、チラシの裏ことmixi日記から書評転載します。「既に読んだ人向け」の記事です。

 『電波男』は、その内容のスケールが大きい為、基本的に感想を書きにくい本です。ぼくも暫くの間は感想を書きあぐねてました。

03月31日 俺と電波男

 少しずつ『電波男』を落ち着いて考えられるようになってきたので、踏み込んだ文章を書いてみることにする。

 前半は『電波男』を冷静に読み込む為のテキストであるし、後半はぼくの自分語りになる。


 『電波男』のテーマは「萌え」と「恋愛」であり題材は「ギャルゲー」であるのだが、根底的なテーマは「物質世界と精神世界の融合」であるように思えた。

 だからオビの「現実に用は無い」というキャッチフレーズは、実は間違ったものとして受け止めなければならない。

 物質世界と精神世界は、両方「一人の人間にとっては現実」だからだ。『電波男』は後半に行けばいくほど、「物質と精神を融合させて、現実を一つにする方法」を説いていく。それは例えば「劇画」を「漫画」の中に取り込んだとされる手塚治虫論であったりするし、現実と妄想を往復しながらトレーニングを積んで想像力を高めていく実地論だったりする。


 『電波男』の真のテーマは、一言で言ってしまえば「心の復権」であると思う。その「心」の最たるものとしてオタクにとっての「萌え」や「脳内恋愛」が取り上げられているだけで、言わんとしていることは「現実の中に失われた心を取り戻そう」ということなのだ。

 「妄想の中に」、ではない。精神世界(妄想、二次元デジタル)に心が存在するのは当たり前であって、その心を物質世界(現実、三次元アナログ)にも照射して見出そうとする姿勢が『電波男』の中には隠さずあると思う。例えば、リアル女性に向かって「眼鏡だっ!眼鏡をかけるのだっ!」とサルまん風に説教するくだりでは、表面的には「眼鏡ッ子という記号的存在に女性をハメ込もうとする行為」のようにも読めてしまうが、実際の所は「もっと貴方の心が俺にも見えるようにしてください」と頼んでいるようなものなのだ。ドジな性格ならドジ眼鏡、性格がキツめなら委員長眼鏡というように。まぁこれ自体は無茶な理屈の例なので戯れ言だと聞き流してもらった方が良いくだりではあるが、ここでは「心の表現法」としての眼鏡装着が確かに奨められている。

 つまり、「物質化社会において流行のファッションはかえって心の奥を見えにくくさせているのだ」というクソ真っ正直なヒューマニズム、愚鈍とも言える精神主義がそこには込められているのである。その一方で、純愛ブームや『電車男』ブームで見られるような、資本主義に取り込まれた形での「心」などは、むしろ物質化社会の干涸らびた延命措置にすぎない、真の心は失われ続けているのだと『電波男』は痛切に説いていく。


 ただ、こういった精神主義が抱えやすい陥穽とは、精神世界が一人歩きする危険があるという部分である。70〜80年代の、オカルトブーム、カンフーブーム、気功ブームなどと同じ誘惑と罠が「萌え」にはある。

 正統派のオカルティストや武道家にとって「この世の真理を知ったつもりになる」「最強になったつもりになる」ことは、とても程度の低い階梯であるとされるが、それらと同じように、「萌え」にも「幸せになったつもりになる」という段階が存在する。

 引きこもりボクサーが実戦では竦み上がってしまうのと同じで、萌えによる多幸感もやはり室内での出来事だし、いくら「妄想>(壁)>現実」と嘯いてみても、そもそも現実を見ようとしていないのではその優劣の関係は何の意味も為さない。部屋を一歩外に出れば自殺したくなるような「萌え」では価値は無いのだ(部屋の中に居ても自殺したくなるような人にとっては確かに有益だが、その段階はあくまで「入門編」なのである)。


 常に、精神世界と物質世界は比較され、相互に価値を検証されていかなければならない。もし「萌え」を「道」と呼ぶのなら。武道や芸道は、精神世界を現実の生活に反映させるからこそ「道」と呼ばれるのであって、生活にフィードバックされない「萌え」はどう言いつくろった所で現実逃避以下でしかあるまい。

 精神世界フィードバックを「虚構と現実の混同」だと恐れる向きもあるかもしれないが、虚構と現実は互いに比較検証されないからこそ「混同のおそれ」があることを忘れてはならない。現実と虚構の間にはどのような関係があるのか、どこで繋がっていて、どこが繋がっていないのか。そのようなことを常に考えていないと、かえって「虚構のルールをいきなり現実に持ち込んでしまう」輩が発生するのである。

 現実と虚構は別物ではない。ルールが異なるだけで、世界としては地続きなのだ。唯脳論的に言えば、どちらも本人の主観による「脳内の出来事」なのだから。同じ脳内に過ぎないということならば、現実と虚構の違いとは「写真と絵の違い」のようなものだと言っていいかもしれない。写真と絵は別物だろうか? 違いは確かに多いだろうが、しかし、そこに描かれているもの(人間が感じ取れるもの)の本質だけは同じなのだ。

 そして、物質世界に生きる自分、精神世界に生きる自分、どちらが欠けても、人間の心は成立しないのである。


 『電波男』を正しく読み込んでいれば、著者である本田氏が「精神世界の一人歩き」という陥穽の存在を認識しており、そこに陥らない為の対処法も提示していることに気付ける筈だ。しかし、これから『電波男』はオタクバイブルと化す可能性があるわけだが、同時に、オカルトブームやカンフーブームと同じような広がり方をする危険性も確かにあるのである。フォロワーでありながら、大事な部分を読み飛ばしてしまう読者が少なからず輩出されるだろうと思う。

 丁度ブルース・リーブルース・リー信者の関係に近いかもしれない。リー師父も最終的に言っていることは「自分自身と現実を知ること」なのだが、信者の間ではその前段階である精神世界ばかりが持て囃されるからだ。


「それは月を指で示すようなものだ。指に意識を集中しすぎると、天の美観を見失ってしまう」

*1


 この有名な言葉は、「月」こそが真理(=精神)であり「指」は取るに足らないもの(=物質)なのであるという、精神主義的な解釈をされることが多いと思う。『電波男』の主張をこの言葉に重ねてみると、二次元(=精神)こそが到達すべき「月」であり、三次元(=物質)は無価値な「指」だという理屈になるだろう。

 しかしそうではない。

 ブルース・リーは一方で、「ジークンドーとは、月を示す指だ」「指の実用性とは、指をも含む全てを指し示すというその役割自体にある」*2というコメントを残している。彼の哲学そのものとも言えるジークンドーに喩えられているくらいなのだから、この「指」が無価値に片付けられている筈も無いだろう。

 つまり「月」とは現実(=物質)のことであり、「指」とは現実を指し示す自分自身(=精神)を意味しているとも考えられないか。この場合、指は月よりも優先順位が高い。もし指が存在しなければ、人間は月の位置を確かめることもできないのだから。

 『電波男』の結論もそれと同じだ。電波男にとっては二次元における「萌え」が「指」なのだろう。だから、実は三次元の現実こそが「月」なのだという理解が正しい。萌えは、現実を照らす光なのだと『電波男』は結論づけている筈だ。

 『電波男』に感化され、「萌え」を実践しようとしている読者は、こういった逆説がありうることを覚えておいた方が良い。


 ただ、現実を忘れてはならない、というのは確かだが、そこで行き過ぎて「じゃあやっぱり、現実で恋愛すべきなんだ」と考えてしまっては全てが台無しで、それでは「物質世界の一人歩き」になってしまうだろう。そうではなく、精神世界で自己救済しつつ、物質世界では強く生きよう、できうる限り幸せになろうというのが、あるべき「心の復権」の姿であると思う。

 恋愛は、適当に恋愛資本主義のシステムを利用しながら、自分なりにリスクを考慮しつつ行えばいいのだ。男と女のミゾというものも、ある所にはとことんあるだろうが、無い所には無いものなのだし。*3


 普段から自称しているように、生理的な理由でTVゲームを楽しめないぼくは、ギャルゲーを殆ど遊ばない。

 主に漫画アニメにしか触れないタイプオタクだが、「物質世界と精神世界の融合」は漫画でも試みることができる。「恋愛シミュレーション」というカテゴリに囚われないことからしても、「漫画を読む」という行為の方がもっと純粋にそれを行えるかもしれない(最近は「恋愛シミュレーション」の枠に留まらないギャルゲータイトルが増えていることは勿論知っているが、TVゲームはやっぱり苦手なのだ)。


 さて、ギャルゲーを遊ばないぼくは『電波男』の向こうを行くような考え方を持っているのだが、ぼくは脳内彼女や脳内家族を一切持たないし、これから持つつもりも無い。勿論『電波男』に共感しているくらいなのだから、「キャラ萌え」という行為自体は人並み以上に好きだ。しかし「脳内彼女」という形で昇華することはない。

 フィクションで描かれる恋愛は第一に「物語」であって、一時的に感情移入(追体験)することはあっても「自分自身の話」ではない。物語のヒロインは主人公と結ばれるものであって、ぼくと結ばれるものだとは決して思わない。

 これは、「生身の人間とキャラクターは全くの等価なのだ」という規定を突き詰めることで自然と辿り着いた結論である。

 キャラクターとは、細かな物理的な差異(触れられるかどうか、口頭で会話できるかなど)を除けば、生身の人間と等価である。つまりテレビの向こう側の芸能人や、遠距離の想い人と変わりない存在だということだ。現実のどこかに、キャラクターが受肉して生きているのだと考えてもいいかもしれない。

 ぼくは生身の女性を脳内彼女にする気にはならないが、「それと同じく」、キャラクター脳内彼女にしたいとは思わない。稀に空想することはあっても、その「脳内彼女」は「現実に存在する筈の彼女」の偶像コピー)、つまりフィクションに対する更なるフィクションにすぎない、とぼくはそう考える。

 ぼくはコピーに愛されたつもりになって満足することはない。たとえ関係を持つことができなかろうが、コピーよりもオリジナルの誰かを尊びたいと思う。実際にはオリジナルなんてどこにも存在しないのだが、その「どこかに存在するであろう」オリジナルの所在こそを妄想するということだ。

 そうすることによって、キャラクターの存在は限界まで純化され、キャラクターに対する愛情もまた限界に達する。片想いでもいいから、憧れたいのだと。

 その愛情の深さを自分自身が痛感できているから、関係を持てなくてもぼくは満たされると思うのだ。物語の中であるキャラクターが主人公と結ばれた場合、それを見て癒されたり、嫉妬したり、祝福したりするのだろうが、それらを含めてぼくは受け入れる。創作や二次創作で補完作業を楽しむかもしれないが、その中で「自分」をキャラクターと結ばせたりは、やはりしないと思う。


 また、脳内彼女を作らず、片想いを徹底することで、現実への経路を失わずにいられるという側面もあるかもしれない。これも、生身の人間とキャラクターとの間にミゾを認めていないからだ。かたや生身、かたや虚構、いずれかの世界に好きな人物がただ居るだけなのである。だから、二次元で失恋(!)することだってあるだろう。


 「萌え」は信仰のようなものだ、とはYU-SHOWさんの『電波男』感想でも強調されていることだが、だとすると様々な分派や教義が林立し、なおかつ宗教対立が発生しない世界が望ましいと思うし、多分本田さんもそのように考えていると思う(例えば「ハイブリッド恋愛」という言葉を生み出してみたり、「出家」と「在家」の違いなんかを考えに入れているようだ)。

 上記のように、ぼくはキャラクター脳内彼女化を否定するが、それは「萌え」の一派に過ぎない。

 ぼくのような考え方とは別に、例えば現実の人間を脳内彼女にする一派も存在するだろう。これは「生きた人間の性商品化」に繋がる為、原理主義的には異端視されかねないが、やはり認知し肯定しなければならない一派だろう。

 そして、こういった分派を許容する懐の広さが「脳内恋愛宣言」の今後に求められるものだと思う。

 無事増刷がかかって、売り切れていたAmazonでも再入荷されたようです

ちょっと書きすぎた(あとがきの代わりに)

 我ながらリー師父を持ち出したのはちょっとやりすぎだと後で思った(笑)

 本当は「『電波男』をバイブル化するのは危険ですよ」「本田さんをカリスマ視しちゃダメですよ」ということが言いたかった筈なんですが……。逆に権威付けしちゃったようにも読めるかもしれません。

 むしろどちらかといえば、ブルース・リーの教訓を一番意識しないといけないのは、本田さん本人かもしれません。


 額面通りに真に受けてはいけません、盲信するのだけはやめましょう、現実的な理解を心掛けましょう、ということなんですけどね。二重の注意を再三促しておきます。

 しかし、それでも『電波男』の真のテーマは「精神性の回復」であって、「人は萌えることによって満たされる」というメッセージがある。その程度だけは信じていいと思います。

紹介して頂いたサイト

*1:『燃えよドラゴン』より。原文:“It is like a Finger pointing a way to the moon. Don't concentrate on the finger or you will miss all that heavenly groly.”

*2:『BLACKBELT』誌9月号より。原文:“Remember, too, that Jeet Kune Do is merely a term, a label to be used as a boat to get one across; once across, it is to be discarded and not carried on one's back.
These few paragraphs are, at best, a finger pointing to the moon. Please do not take the finger to be the moon or fix your gaze so intently on the finger as to miss all the beautiful sights of heaven. After all, the usefulness of the finger is in pointing away from itself to the light which illumines finger and all.”

*3:この段落のみ、転載後からの加筆修正

K.IK.I 2005/04/03 03:21 初めまして。電波男まとめwikiからきました。いくつか私の感想を書かせていただきます。
>リアル女に向かって「眼鏡だっ!眼鏡をかけるのだっ!」とサルまん風に説教するくだりでは、表面的には「眼鏡ッ子という記号的存在に女性をハメ込もうとする行為」のようにも読めてしまうが、実際の所は「もっと貴方の心が俺にも見えるようにしてください」と頼んでいるようなものなのだ。ドジな性格ならドジ眼鏡、性格がキツ目なら委員長眼鏡というように。まぁこれは無茶な理屈の例ではあるが、ここでは「心の表現法」としての眼鏡装着が確かに奨められている。
ここのところなど、非常に斬新な指摘で、頭をハンマーで殴られるくらいの衝撃をうけました。これって、「電波男」54頁で「心は、目には見えない。だが、金は目に見える」という部分を「心」=「どじっ娘・ツンデレ委員長(属性)」、「金」=「眼鏡」と置き換えて読めるよなぁ、と。単なるファッションでなく、心を具現化するものとして各種萌えアイテムを身に着けたらどうかということですね?。非常に面白い考え方だと思いました。
>フィクションで描かれる恋愛は第一に「物語」であって、一時的に感情移入(追体験)することはあっても「自分自身の話」ではない。物語のヒロインは主人公と結ばれるものであって、ぼくと結ばれるものだとは決して思わない。
いずみのさんは、漫画や・アニメが中心で、ギャルゲーは、あまり好きでないということですが、あなたを含めそういうタイプの方は、あなたと同じ感覚をもつのは当然だと思うし、世間一般的にも同じような感覚をもっていると思います。ただ、おそらくこれは、漫画やアニメと、ギャルゲーとのメディア特性の違いから来るものじゃないかと思います。
アニメや漫画の場合、作家(製作者)側があらかじめキャラの性格や、作品の世界観・ストーリー展開を一義的に決めたものを、読者や視聴者(受け手)に向けて発信します。基本的に製作者>受け手という一方通行のメディアです。そこでは、受け手側で、そのストーリ展開を自分の好きなように選び取ることが出来ません。したがって、主人公と自分とのシンクロ感が非常に強く、かつ自分の「萌えツボ」を直撃しない限り、どうしても第3者的な視点で各キャラの行動を見守るしかないということになります。
これに対して、ギャルゲー(恋愛シミュレーションゲーム)
の場合、もちろん製作者側でキャラ設定や世界観・ストーリーはあらかじめ設定しますが、各キャラごとに複数のストーリを設定し、かつ、そのストーリー内でさらに複数の選択肢を設定しています。これにより、ギャルゲーのプレーヤーは
自分のお気に入りのキャラを選びその女の子とのストーリを楽しむことが出来るのです。そして、各ストーリーの途中で出てくる選択肢を選ぶことで、そのキャラが泣いたり、笑ったり、怒ったり、いろいろな表情や感情をみせ、または複数の異なったストーリ展開を楽しむことが出来るのです。つまり、ギャルゲーのプレーヤは、漫画や・アニメの受け手と違い、主体的・能動的にそのストーリーに関わって行くことになり、また、不完全ながら各キャラと双方向のコミュニケーションを楽しむ事ができるのです。この主体的・能動的・双方向なコミュニケーションが可能というメディア特性があるために、ギャルゲーマーは漫画やアニメのファンに比べて、より主人公を自分に置き換えることに抵抗がなく、それゆえに、そのゲームの特定のキャラに「激しく萌える」と、それこそ「脳内彼女」にすることも全く違和感なく行いやすくなるのです。そして、「電波男」のどこかに書いてあったと思いますが、その脳内彼女との恋愛をより強固なものとするために、単にゲームをするだけでなく、同人活動をしたり、また、そのキャラの各種アイテムを買い集めたりすることになります。たぶん、いずみのさんがギャルゲー萌えオタに感じる違和感は、以上に述べたような両者の相違にあるんじゃないかと思います。そしてそれは、どちらが正しく、どちらが間違っていると決められるものではなく、おそらく、「どちらも」正しい反応なのです。
>「萌え」は信仰のようなものだ、とはYU-SHOWさんの『電波男』感想でも強調されていることだが、だとすると様々な分派や教義が林立し、なおかつ宗教対立が発生しない世界が望ましいと思うし、多分本田さんもそのように考えていると思う。
これは、全くそのとおりです。「電波男」のなかでも、「基本的な構造としては、宗教と萌えは同じなのだが、萌えでは教会のような永続的な組織による支配・教典による永続的な教義体系が確立しない、すなわち各個人に自由がある(ユルい)という点が異なるのだ。」(174頁)と書かれています。だから、各個人で萌える対象や特性が異なっても、それぞれの優劣なんて決められないし、また決める必要なんかないのです。ようは、自分がそのキャラに対して萌えることができれば、それで十分なのです。
>常に、精神世界と物質世界は比較され、相互に価値を検証されていかなければならない。もし「萌え」を「道」と呼ぶのならば。武道や芸道は、精神世界を現実の生活に反映させるからこそ「道」と呼ばれるのであって、生活にフィードバックされない「萌え」はどう言いつくろった所で現実逃避以下でしかあるまい。
これも全くそのとおりです。「人はパンのみにて生きる」わけではないですが、また「ぱんを食べなければ生きられない」のも事実です。人間は、精神世界、物質世界のどちらか一方だけに逃避して生きていくことは出来ない。物質世界のみで生きるのでは、犬畜生と変わらないし、精神世界だけでは餓死してしまう。ただ、物質世界(現実世界)で深刻なダメージを受けるなどした、ある特定な個人にとっては、それ以上ダメージを受け続ければ最悪死に至ることもあるわけで、そういう人には一時的に「精神世界」に引きこもり、「二次元に萌えて」癒しを得るというのもまた必要なことなのでしょう。ようはそのバランスが大切なのだと思います。
以上、かなり長文で恐縮ですが、感想と意見を書いてみました。非常に面白いレビューでとても参考になりました。ありがとうございました。

※投稿になれてなくて、改行が変になってしまったので再投稿させていただきました。申し訳ありませんが、すぐ上のコメントを削除いただけませんでしょうか。本当に申し訳ありません。

izuminoizumino 2005/04/03 06:59 K.Iさん、コメント有り難うございます。参考になれているようでなによりです。一応ぼくのギャルゲーに対するスタンスに補足しておくと、ぼくも年に二回くらいはギャルゲーを遊ぶし、ギャルゲーマーの友達も沢山居ますからギャルゲーの良さというものは理解しています。「違和感」も持っていません。「あまり好きじゃない」というよりも、ぼくはTVゲーム自体が苦手な体質なので、単にやらないだけですね。//ぼくが自分語りをしたのも、ただ「電波男には書かれていない脳内恋愛の形だってあるんだ」という別ベクトルを示したかっただけで、ギャルゲー的な脳内恋愛も価値あるものだと考えています。ギャルゲーが「脳内恋愛宣言」のメインストリームであり、ぼくはその傍流なんですね

K.IK.I 2005/04/03 19:40 izuminoのさんレスありがとうございました。
>ギャルゲーが「脳内恋愛宣言」のメインストリームであり、ぼくはその傍流なんですね
いや、むしろその逆で、izuminoさんの考え方の方が、ギャルゲーが発生する以前、はるか昔からあった正統な感じ方であって、ギャルゲー的脳内恋愛というのは、つい最近現れた新参者だと私は考えています。小説やアニメ・漫画などにより得られる恋愛観(もっと普遍的には人生観)というのは、古今東西ありとあらゆる恋愛小説を読むことによって、より多様かつ豊かな恋愛観を育めるし、むしろ僕はこちらの方が今でも主流です。実は僕がギャルゲーをやるようになったのは、30歳過ぎてからで、それまでは、何でCG絵の女の子に恋愛感情が沸くのか理解できませんでした。それが、たまたまトゥハートをプレイする機会があって、「ゲームでもリアルな恋愛感情を抱くことができるんだ!」と今までの偏見が根底から覆ったのです。
だから、非ギャルゲー的な脳内恋愛もギャルゲー的恋愛も優劣なく、どちらも僕にとっては大事なものになってます。

izuminoizumino 2005/04/03 21:33 いや、歴史の順番の話ではなくて、あくまで「脳内恋愛宣言」という(今現在の)考え方の中において、ですよ。『電波男』のセンターにあるのはやはりギャルゲーであり脳内彼女だと思いますし、入門者もギャルゲーから入った方がいいと思います。//それに、ぼくの考え方が過去にもの近い(=原点回帰的)反面、脳内彼女に対する更なるカウンターとしての意義も込めていますから、自分では傍流だということにしておきたいんですね

izuminoizumino 2005/04/03 21:57 まぁ、なんか真面目に自己定義してますが、ぶっちゃけて言えば、ぼくも気が向いた時に脳内彼女をつまみ食いすることもあるわけでして。その時にこれは偶像なんだ、とカウンターを放って現実に立ち戻る為に、上記のような考え方をする必要があるんですね

ichiroichiro 2005/04/11 21:26 始めまして。飛び込みですが気になることがありましたのでコメントさせていただきます。話題になっている「脳内恋愛宣言」についてですが、私の考えではizuminoさんの述べている「ギャルゲーにおける擬似的なキャラクターとの双方向のコミュニケーション」を感じる(=理解できる)ことによって、初めてキャラクターにその「生」を感じ、K.Iさんの言う「生身の人間とキャラクターとを同一化」することができるのだと思います。ですから、既存の表現方法しか知りえない人々がその考えを理解するのが困難になっているのです。この点を踏まえて本田氏は「現実に存在していない理念のようなものに対するリアクション」として「萌え」る行為を宗教的行為の一種としているのでしょう。ですが、私も安易な「萌え」信仰には警戒感を持っています。ただ単に自己の理想で組み上げた概念を崇めているだけではただの妄想家として扱われるでしょう。それこそが「オタク関係者」のバッドイメージの原点であり、犯罪者予備軍と後ろ指を指される問題点ではないでしょうか。この点に関してはさらなる主張がなされても良いのではないかと思っています。最後に、少々冗長気味になってしまいましたが、少しでも思う所がありましたら幸いです。

izuminoizumino 2005/04/11 22:38 ichiroさん、はじめまして。コメントありがとうございます。仰るように、警戒感を持ち続けることは大事だと思います。その上で、本田さんは応援したい人ですけどね。相手の考えに賛同することと、疑問を問い掛けることは同時に行えることの筈ですから

Fri 2005.04/01

日記ではダンマリを決め込んでましたが

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 実はHPの方で連日絵更新してるんですが。

 なんでそんな珍しいことしてるかというと……って四百字近く萌え語りを書きそうになったけど恥ずかしくなったので全文ボツに。友達相手にはボロボロ心情を吐露してたりするんですけどね(多分知らない人に聞かれたら呆れられるような内容)。あー、それ自体も今思い出すと恥ずかしくなってきた! 一週間くらい前の出来事なのになぁ。

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