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Tue 2006.01/24

「キャラクターが立った」という瞬間には二通りのケースがある

| 「キャラクターが立った」という瞬間には二通りのケースがあるを含むブックマーク

 『テヅカ・イズ・デッド』の「キャラ/キャラクター概念自己解釈を少しずつ深めている最中なのですが、その過程でちょっと思い立ったのは、受け手側が「キャラクターが立った!」と感じる瞬間には二種類あるのではないか、ということです。


 以下、些細な話なのであんまり面白くない説明ですが。

 そのひとつというのは、

「(脳内で)キャラクターが立った!」

であり、もうひとつは

「(作品世界の中で)キャラクターが立った!」

このふたつです。これらはそれぞれ異なる快感や興奮を受け手側にもたらすものであって、ちょっと分けて考えてみるのも良さそうなんですね。

 具体的にどう違うかというと、

脳内

作品世界



 こんな感じに分けていいと思います。

 確かに我々は、どちらの状態の時でも「キャラクターが立った!」と感じていたんじゃないかと思うんですが、実感としてはどんなもんでしょうか。

 小池一夫作品で喩えたら、「乳母車を押して旅するめっちゃ強い復讐の剣客(『子連れ狼』)」なんてのは、キャラクター紹介と絵面だけでも脳内イメージが焼き付くケースでしょう。

 逆に、「なんやかんや因縁が色々あってチャイニーズマフィアボスとして愛する人と共に頑張っていく覚悟を決めた日本人暗殺者(『クライングフリーマン』)」とかだと、作品世界舞台に立った、というケースでしょう。

  1. キャラ」(プロトキャラクター
  2. 脳内で立った「キャラクター」(インプット後、アウトプット前の「キャラ」)
  3. 作品世界で立った「キャラクター」(アウトプットされた「キャラ」)

 こう並べてみると、「キャラ/キャラクター」の境目が曖昧になって、その中間点のようなものが見えてくるような気もします。


 付け加えれば、キャラクター単体では「脳内に焼き付」きにくくても、カップリングキャラクターのセット)としてなら焼き付きやすい、というケースも珍しくなくて、細かく見比べていくと興味深いものです。

 例えば『NANA』なんかは「キャラは弱い*1が、キャラクターは立っている*2タイプ作品の例として良く持ち出されます。でも確かにナナとハチというキャラクター単体では「弱い」としても、いわんやカップリングとしては断然「強い」ような気もするわけです。

 そういえば『子連れ狼』にしたって「拝一刀と大五郎カップリング」であって、一刀単体だとイメージを浮かばせにくいですしね。


参考:はてなダイアリー - キャラ/キャラクターとは

関連記事:萌えの入口論

*1:具体的には、他の作品クロスオーバーさせにくい、キャラクターコンテンツが成立しにくい、ということ

*2:この場合は「作品世界の中で活き活きと良く動く」という程度のニュアンス

izuminoizumino 2006/01/25 15:41 記事を紹介して下さったYU-SHOWさんから「脳内ってのはオタクにしか通じなさげな単語だからヤだなぁ」というニュアンスのご意見が。うーん「印象キャラクター」とか「刷り込みキャラクター」とかでどうでしょうか。imageじゃなくてimpressionやimprintの方です

izuminoizumino 2006/01/25 15:49 ちなみに以前、「イメージキャラ」と「ストーリーキャラ」に分けられないだろうか? という提案はしてたのでした。→http://d.hatena.ne.jp/izumino/20051022

izuminoizumino 2006/01/25 15:58 あぁ、ごく単純に「頭の中のキャラクター」「作品の中のキャラクター」が一番、誰にでも分かりやすいでしょうね(笑)

izuminoizumino 2006/01/25 16:54 更に付け加えると、最後には「作品世界もひっくるめて頭の中に入る」ものですから、「作品世界イコール頭の外」、ではないでしょう。作品の中のキャラクターも、脳内で自由に解釈していいわけで。YU-SHOWさんが「最終的に行き着く場所は同じ」と仰るのはその通り



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