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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

近況

 27日は、赤松夫妻の5thウェディングパーティーを見に行くべく、渋谷へ。
 ホームパーティの延長線っぽいものを予想して行ってみたら、アニメ会さんというプロ芸人の司会もあいまって、ちゃんとバラエティ性のあるトークライブしていて面白うございました。
 ちなみに今回に関して、赤松さん自身は奥さんに「巻き込まれた側」であって、イベントの詳細も知らされていなかったらしく、始終その内容に驚かされっぱなしで、硬直しまくるという、貴重な姿を窺うことができました。


 しかし赤松さんの奥さんは初めて生で拝見しましたが、本当に天然な人で、あぁ、メジャー漫画家みたいなギラギラギトギトした競争社会で生きてる人にとっては、こういう天然で明るい人が横に居れば救われるんだろうなぁと、その関係については腑に落ちるように納得したものです。
 ファンとしてはどうしても、色川武大の奥さんとの関係を連想してしまいます(いや、それにしても佳音さんの方がユニークですが……)。


 そういえばネギま長谷川千雨は赤松さんの属性がモデルと言われていますが、実際「予想できない事象」に弱くて硬直してしまう赤松さんの様子は、確かに千雨そのまんまな感じ。
 逆に言うと、千雨のウィークポイント(好みのタイプ)は天然系なんでしょうね。ネギや茶々丸も天然と言えば天然ですし。


 引き出物として無料配布されていた同人誌は、メディアミックスに対する原作者としての姿勢が示されていた部分が興味深かったです。
 要約してしまうと、いわく「もしメディアミックス作品が原作以上に面白ければ原作を見てくれる人が増えて嬉しいし、もし面白くなかったら『やっぱり原作の方が面白い』『あれは原作のおかげで売れただけだ』という評価に繋がるから、どっちにしても損だとは思わない」だそうで、うーん、凄い割り切り方ができるもんだな、としばし呆然。こういうのは奥の深い問題です。

イベント終了後〜翌日

 イベント後はオフ会の予定を入れていたので、少しそそくさと退場。
 この日は架神恭介さん、リンドウさん、伊藤悠さん、エイブさんと合流。
 半年ぶりに会った伊藤悠さん以外とは初対面で、架神さん&リンドウさんとはテニプリ繋がり、エイブさんとはスクラン繋がりの出会いとなります。


 架神さんに対して、手塚ゾーンの「竜巻仮説」を超える「電磁竜巻仮説」を提唱してみたりする一方で、古典テニス学に属する「先読み/コントロール仮説」をリンドウさんにまとめて頂くようお願いしてみたり。
 翌日に予定のある架神さんと別れた後、残る4人がエイブさん宅で夜を過ごすことに。


 日が空けた後の28日は、リンドウさんが抜けた代わりに、午後からペトロニウスさんと二ヶ月ぶりに再会。余分に買っておいた『Fate/Zero』3巻を渡したりしつつ、組織のシステムやアジアの国際戦略についての話を……って漫画読みのオフの筈なのに、なんで国際戦略の話になるのだ。日本型の人材育成システムと、アメリカ型の人材育成システムの差異は、そのまま日本の漫画家のデビューシステムと、アメコミの企業体制の形に当てはまる話で、面白かった。「万人に平等に個性を求める」日本の社会は、やっぱりどこかねじれていて、平等に収まることのできない奇人変人を救済するシステムや、逆に「個性を発揮できない人材」を活かす(生かす)ことのできる組織が不可欠だと思う。
 夕食として、台湾料理の名店「青葉」で食事をして解散。


 原稿のシメキリ前でもあったので、ちょっと肩身の狭い気分のオフ会でしたが、伊藤悠さん相手にそっち方面の相談や打ち合わせをすることもできたから、まぁ良かったかな? と。今から作業に集中します。

漫画雑誌購入録/『ガンガンWING』9月号

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  • とりあえず、小林尽が構成オタクであることの確証が取れただけでも収穫
    • ノーヒントで堂々と伏線の回収をやるあたりも、「構成に気付かれたくない」感覚の強さを感じる。普通なら、もっとヒントをバラまいてからやりたくなるものだろう。腹の底を見せたがらない作家性?
  • 構図反復の使い方も、夏あらの場合は明確で自覚的な演出として行われている印象
    • 「あらしと加奈子は同じ場所で同じように跳躍する=あらしと加奈子は同じような存在である」わかりやすい
  • おそらく、夏あらは「構成通りに最後まで描ききる実験」というか、まだ完結作品を持たない作者が「スクランの最終回を描く前に一度最終回を描いてみようとした練習作」なんだろうな、というのが現時点の評価
    • いつかは本気を出した新作を手がけてほしい所