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Wed 2008.01/30

近況

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 綺麗に一週間更新を休んでしまいました。ちょっと作業ばかりしていたもので。

 先週のカオスフレアセッションはうまくいって楽しかったです。


 あと最近は、シスプリ直撃世代のサガとして『BabyPrincess』の話ばかり友達としてるからそれも大変です。

 とりあえずYU-SHOWさんとみやもさん、頑張ってください。

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Wed 2008.01/23

今週のマガジンの「面白かったもの五つ」

| 今週のマガジンの「面白かったもの五つ」を含むブックマーク

週刊少年マガジン 8号

※掲載順(オバドラは休載)

 一歩の800回記念ということで巻頭記事が(グラビアまで)一歩づくしなんですが、それでもチャンピオンの水島祭り(通称「超水島」)みたいな騒ぎにまではならないのはマガジンだからなのか、森川ジョージだからなのか。


 ネギまは手堅く『拳児』式(回転寿司形式)の師匠ラブコメに突入してますね。いまひとつまだ新師匠キャラが掴みきれませんが……。


 トッキューはめちゃくちゃレディースコミックみたいな「社会人の女の視点の恋愛話」になってるのに、それほど「少年マガジン」の誌面から浮いてるように感じないのが不思議ですね。

 逆に、スマッシュにおける「女性視点の要素」はマガジンで浮いてると感じるんですけど。

今週のデータベース更新

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『School Rumble』における反復・対比・暗示のリスト更新

 本誌の今週分(♯258)と、マガスペの今月分(♭59)を更新してあります。

♯258 「YOU CAN'T RUN AWAY FROM IT」(夜の乗合自動車

f:id:izumino:20080124135747j:image

♭59 「SGT KABUKIMAN N.Y.P.D」(カブキマン)

f:id:izumino:20080124135534j:imageKABUKI MAN
リック・ジアナシー スーザン・バイアン ビル・ウィーデン

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あ 2008/01/26 02:55 八百回記念であの肩透かしはありえないと思うのですがいかがでしょうか。先週あれだけもったいぶっておいて、やっぱなしって、予想外を通り越してあきれ果てる一歩手前の激怒って感じです。

izuminoizumino 2008/01/26 10:40 まぁ一歩が自分のやりたい試合をやれないのはいつものことですから(笑)

Tue 2008.01/22

日記

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 ちょっと風邪引きました。

異界戦記カオスフレア (Role & Roll RPG)異界戦記カオスフレア (Role & Roll RPG)
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 週末に友達とカオスフレアというTRPGを遊ぶ予定を入れたので、キャラメイクしています。とりあえず経験点無使用で、ダメージは最大「147+6D+差分値(達成値ボーナスは21)」*1まで叩き出せるように組んでみました。

漫画論の近況

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 ところで、夏目房之介さんがブログで、大学院での講義のレジュメを載せておられました。

?マンガの「読み」と表現4 視線誘導

  ○ 様々なジャンル傾向と「読み」視線のパターン

参照 イズミノウユキ「視線構造」

?マンガの「読み」と表現5 画像とコマの構造

  ○ コマに関する理解

 夏目、四方田、竹内伊藤

  ○ 諸表現の比較試論

 浦沢直樹佐藤秀峰かわぐちかいじ青年マンガの完成形

 夏目少女マンガレイアー構造

 伊藤・「萌え」系論

 イズミノ・『ジョジョ』論 

 ぼくの筆名(イズミノウユキ)も出ていました。


 そういえばまだ発売はされていないんですが……、夏目さんは『表現』という雑誌の連載でも、ぼくが『ユリイカ 2007年11月臨時増刊号 総特集*荒木飛呂彦』に発表した内容を「漫画による漫画論」の形で展開されています。

彦根屏風とジョジョ立ちの謎:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

・・・・というような話を、最近ユリイカとかで活躍しているイズミノウユキ氏の「視線力学」の問題とからめて、「表現」誌(旧「文字」 ミネルヴァ書房 http://www.minervashobo.co.jp/find/details.php?isbn=04917-2 )の連載(現在唯一のマンガ連載!)「マンガ思想」6pに描いてるところです。

 ぼくはこっそりその原稿を入校前に読ませていただいたんですが(役得!)、やっぱり漫画のことは「漫画で説明するとわかりやすい」なぁ、と溜息が出ました(笑)。


 このようにして、自分の論じたことが他の方々の道具として使われていって、「漫画」というものの礎になっていくというのは、大変嬉しいことです。

「作者」よりも「作品」よりも「全体」はもっとおっきい

| 「作者」よりも「作品」よりも「全体」はもっとおっきいを含むブックマーク

 お返事。 - Something Orange

典型的なヲタの深読みですね。作者はそこまで考えてませんぜ

 作者じゃなくて作品が重要なんだってば。作者の考えていることがすべてなら、そもそも作品を語る意味がない。やれやれ。

「これも、部分で全体を語るなの例のひとつだね。作者は“部分”でしかない」


「というか“典型的”という言い回し自体、相手の意見の“部分”だけを理解した人が、相手の“全体”を無視したい時に使いがちな言葉ですけどね」


「このたった一行の発言も、“本人がどこまで考えてそんな意見になったのか”という“作者の意図”を離れた“作品”になっているから、こういう時こそ彼(彼女?)の意志や人格はひとまず無視して話を進めちゃおう。で、こういう発言をする人っていうのは、作者という“部分”を“ものの全体”だと思ってるんだろうか? まさかそうではあるまい」


「どちらかというと、“自分からの見え方”という“部分”が“全体”になってる場合が多い気がします。自分にとってのその“全体”を崩されたくなくて、作者を盾に守ろうとしてる感じ。意訳するなら『私はこの作品をそんなふうに考えたくありません』以上のものではないのでは」


「まぁこの発言者も、作品をひっくるめた上で『作品全体にとって作者の意図大黒柱なんだよ』と言いたいのかもしれないが。でも本当は、作者も部分でしかないし、作品も部分でしかない。たとえば複数の作品に作者がまたがった場合は作者で作品が包括されるからね。逆に、偉大な一作品を複数の作者が独自解釈でオマージュしまくるケースもある。どんな文化でも“全体”というのは、クリエイターコンテンツを超えたもっと大きなものなのだ。宗教的な壮大ささえあるよ」


「見も知らぬ、おおぜいの他人から注がれている解釈のアングルひとつひとつすらも“部分”を構成しているわけで、まさに“全体”は“全知”の神のみぞ知る、の世界ですよ」


「まぁ手持ちの部分と部分をつなぎ合わせて、なんとか全体に近づこうというのが人間のできることさ。たとえば俺のアングルとお前のアングルを合わせてみたりとか、我々はそういうことを泥臭くやっていくんだ」

*1:やってる人ならわかることですが、かなりはしたない数値です

Fri 2008.01/18

日記

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 ノートパソコン我が家に来ました。今は環境構築の最中です。

梶原一騎と『新約「巨人の星」花形』の作者の関係

| 梶原一騎と『新約「巨人の星」花形』の作者の関係を含むブックマーク

 花形の最新刊を読んで知る事実


 梶原一騎村上よしゆき誕生日が一緒!(9月4日)


 本人は最近気付いたことらしいです。凄い……。

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  • 話数もキリのいい所で終わってるし、村上先生はホントどんどん漫画がうまくなっていく人だなと

 それはそうと今日買った漫画

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  • 右はまだ自分で買ってなかったので

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Thu 2008.01/17

日記

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 本も読めず、InDesignDTP作業してました。一日で6ページ分進む(遅)。

 明日は、注文していたノートパソコンが完成したとのことで、ショップへ受け取りに行ってきます。

今週のスクランの感想

| 今週のスクランの感想を含むブックマーク

 こちらの感想はまったくの同感でしたので、その部分をクリップ

下手の考え休むに似たる マンガ感想別館 : 少年マガジン7号感想

本当に本当にもうどうしようもなくて、

バカバカしくも輝いていたあの時間は過ぎ去っていくの?

幸せなすれ違いに満ちていたあの日々は、終わるのか……。

正直、前回の段階で締めに向かっているとは思ったものの、

ここまで徹底的に「終わり」を意識させる方向にくるとは

意外だった。そして同時に、今までのこの作品世界は、

烏丸決断を先延ばしにすることによって得られていた

モラトリアムに過ぎなかったのだという

基本構造の脆さがありありとさらけ出されたことに愕然。

今まで、何て脆い遊び場ではしゃいでいたんだ……!!

それにしても烏丸八雲は普段無口なだけに

喋り出すと互いに核心を打ち合う凄まじさがあるなぁ。

烏丸八雲も他人の気持ちや人生を優先して

自己犠牲に走って自爆している点では同じなのだろうが、

そういう烏丸の姿を突き付けられての八雲のあの言葉

それでもなお天満優先になるのか……!!

最終的にこれはどう納まるのだろう……。

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Wed 2008.01/16

今週のマガジンの「面白かったもの五つ」

| 今週のマガジンの「面白かったもの五つ」を含むブックマーク

週刊少年マガジン 7号

※掲載順(一歩、エア・ギアトッキューは休載)

 今週のマガジンは、「ネウロシックス編に突入した当時のジャンプ」を読んでいる気分に凄く近くて、あの頃は某キャラの死亡シーンを読んでからというもの、感情移入が強すぎた自分は、三週間くらいジャンプを手に取る度に沈み込んだ気分にされていたものですが、同時にテニプリアイシルを読んで感動に震えもしていたという、読書体験としてのアンバランスさもありました。

 つまり何を言いたいのかというと、今週のスクランを読んでまたモロにダメージくらって体調悪くするほど気を沈めていたのですが、ジャンプネウロテニプリが両方載っていることよろしく、マガジンにもスクランと一緒に花形が載っており自分はその熱血ぶりにも感動したいわけで、またぞろアンバランス精神状態を味わっているなぁということです。

 好きで作品の中に入り込んでいるとはいえ、度を超しすぎるのも辛いものです。

 ちなみにネウロにせよスクランにせよ、「期待が外れたから」という否定的な理由で落ち込んだわけではないんですが。キャラクターへの感情移入のしすぎですね。


 もうしまでやってた、両親指と両腕でやる性格診断はぼくも周囲の人と試してやることが多いです。そこそこ納得できる結果が出る気もするから面白いですね(自分の場合は右脳インプット左脳アウトプット型)。

今週のデータベース更新

| 今週のデータベース更新を含むブックマーク

『School Rumble』における反復・対比・暗示のリスト更新

 本誌の今週分(♯257)を更新してあります。

♯257 「THE ACCUSED」(告発の行方

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今週

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♯216(41話前のエピソード)

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Tue 2008.01/15

部分で全体を語らない。部分と部分をむすぶことに価値がある

| 部分で全体を語らない。部分と部分をむすぶことに価値があるを含むブックマーク

最近のオタクの半分はネタでできてると思うんだ - 記憶のメモ帖

 萌え文化よ、さようなら。 - Something Orange

ニコマス洗脳者は「ネタ」から入り「萌え」に至る - 敷居の先住民


「例えばスポーツにしろ“戦い”と“遊び”というそれぞれの局面で分かれていて、どちらか片方だけで全体を語ろうとしたら貧しい文化になってしまう。もちろん“教育”や“信仰”や“救い”という局面もあって、それぞれの部分が干渉しあいながらスポーツの全体を形作っている」


「戦うことが遊びだったり、遊ぶことが勝利につながったり、勝つことが救いになったり、救いが信仰心教育者を生む瞬間もあるわけだ。これはどんな文化にでも当てはめて言えることだけど、そんな流れを双方向に生みだしていくのも一種のインフラ整備というやつで、部分と部分をつなぐ“むすび”を作れる人こそが偉くて強いっていうことだな」


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Sat 2008.01/12

あなたに向けられた言葉には理由や動機がある

| あなたに向けられた言葉には理由や動機があるを含むブックマーク

マジレスされても困るんですけど」

マジレスをされたという時点で、そんなマジレスをしなければならないくらい“自分の言葉に相手が困らされたのだ”という事実に気付け。自分だけが困らされてると思うな」

新人育成誌としての赤マルジャンプ

| 新人育成誌としての赤マルジャンプを含むブックマーク

 去年のジャンプ本誌で「アナアキーズ」って読み切りを描いた普津澤画乃新さんと、今の赤マル読み切り描いてる川井十三さんの作風というか作家性が凄い似てると思う(Wikipediaで調べてみるまで同一人物だと思ってたくらい)んですが、全然無関係の別人なんでしょうか。

 普津澤画乃新と川井十三のどちらにしても、個性的な資質があって注目しておきたい新人さんなんですが……。どちらの読み切りも、言うなれば「スリラーパークで影を100体取り込んだルフィ」と重なるヒーロー像を追究している点で共通していて、「その先」があるなら見てみたいんですよね。

Fri 2008.01/11

近況

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 今日国会図書館関西館に見学へ行ってきました。建物がやたらスタイリッシュなので建築好きの人にも楽しめそうな所でした。


 あと、ほぼ半年は触ってなかったInDesignを再勉強中なんですが、色々サッパリでヒーヒー言ってます。とりあえず今日はもう寝る。

今日の読了物

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Wed 2008.01/09

今週のデータベース更新

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『School Rumble』における反復・対比・暗示のリスト更新

 本誌の今週分(♯256)を更新してあります。

♯256 「MOONSTRUCK」(月の輝く夜に

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今週

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♯056(200話前のエピソード)

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  • ♯056♯256は読者からすれば5年の間が空いていますが、作中時間では「8ヶ月前」の出来事です

小林尽に関する「演繹/帰納」議論の決着(のようなもの)

| 小林尽に関する「演繹/帰納」議論の決着(のようなもの)を含むブックマーク

 小林尽の反復対比手法については、「はじめに」の「リスト制作の切っ掛け」でも議論していたように、通りすがり氏(ぼんやりさん)による小林尽を構成オタクとして仮定する見方」と、ぼくの「本人の言質が取れるまで判断保留する見方」とで分かれていました。


 そこで最近出た『月刊ぱふ』の小林尽インタビューから推測できる創作スタイルから考えてみれば、この議論の結論はほぼ出たと言って良いのかもしれません。

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――タイムトリップものは物語の帰結点が特に気になるジャンルですが、連載開始前のプロットではどのくらい考えていましたか?

小林 それほどきっちり決めてはいませんが、だいたいこんな感じで締めようというのはあります。ただ僕の場合、話やエピソードは編集さんとの打ち合わせや描いていく中でできていくという感じで、方向性も変化することがあるんです。この作品についても、最初は戦時中の出来事を拾っていく話にしていこうと思っていたのが、だんだんと戦争の部分が主軸になっていって、今はそこを基点に考えてキャラクターに役割を与えるようになりました。

  • 「この作品についても」と断りを入れていることからすると、スクランこそが「打ち合わせや描いていく中でできていく」作り方をしているということなのだろう

――マスターと同じく英雄も第1話から出てきたキャラクターですが、あらしとの関係やその後の展開についても考えての最初の登場だったのですか?

小林 いえ、はっきり考えてはいませんでした。描きながら、これは辻褄が合わないでしょうというところが出てきたら回避しようと思っていました(笑)。(中略)ほとんどはぶっつけ本番。

  • 逆に言えば「描いている内に生じた辻褄」はなるべく守る、ということを言っている

 これは要するに、創作に際して「演繹」と「帰納」のどちらを重点的に使うか? という問題でして、このインタビューを読む限り小林尽は、緻密に練ったプロットに基づいて描き進める「帰納寄りの作家」ではないことが示唆されています。

 おおまかな結末のイメージだけを用意しておいて、その結末を目指そうとする「演繹寄りの作家」なのでしょう。


 ミステリ者であり、自らも構成オタを自称するぼんやりさんは主に「帰納」を使ってスクランを読んでいる感じですが、ぼくはどちらかといえば「演繹」をメインにして読む読者です。

 なので、小林尽が「演繹寄りの作家」だと判明した後でも、実はスクランに対する「読み方」はあんまり変わらなかったりするんですね。

 スクランストーリーは、帰納法よりもむしろ、演繹法で作られているとみなした方がしっくりくる所があるくらいですから。

演繹法」と相性の良い反復対比

 というのも、反復対比という手法をフル活用することを考えた場合、実は構成オタ的な「帰納法」より、長期連載に則った「演繹法」の方がその特性を活かしやすいと考えられるからです。

 反復対比手法というのは、トランプゲーム「スピード」のような要領で、とにかく「場と合うカード」をポンポンと出し続けていくことでドラマを作るようなものだと喩えられる手法じゃないでしょうか。

ルール的には、「スートが同じで数が近いカード」と「数が近くてスートが違うカード」を場に積んでいくような感覚。前者が「反復」で、後者が「対比」。)


 このトランプゲーム感覚創作することの利点は、おおまかにイメージしておいた結末へと導きやすい「コントロールのしやすさ」と、そのゲーム状況が自然に生んでくれる「マクロな構造の作りやすさ」でしょう。


 コントロールしやすいというのは、両天秤に載せるオモリのバランスを作り出すシーソーゲームである、という本質があるおかげですね。

 例えば「最後にAが負けそう」という暗示を生む反復対比を思わず重ねすぎてしまったら、その都度「最後にAが勝つ」という暗示を作りだしてバランスを取り返せば済むわけです。


 マクロな構造が作りやすいというのは、反復と対比を繰り返すことで幅広い人間関係因縁、あるいは世界観価値観テーマ性)が出来上がっていくという、自動生成アルゴリズムのような面白さがあることを意味します。

 自動生成による世界観構築は不可逆でリセットの効かないリスクも抱えていますが、同時にシーソーゲームでもあるので、オモリの釣り合いさえ守れば、おおむね意図通りのストーリーを描くことができます(そこはセンスも必要ですが)。


 それに小林尽本人も言うように、方向性がだんだん変化していく面白さもあるでしょう。しかしそれが「おおまかにイメージしておいた結末」まで裏切るものかどうかは限らなくて、意識さえしていれば作者がコントロールできる範囲のものでしょう。

自然に生まれる「辻褄」

 この自動生成アルゴリズム、つまり「演繹法による反復対比」の手法を徹底していけば、いずれ「守らなければならない辻褄」が生まれてきます。そして、それが結末を左右するファクターとなります。


 我々読者からすると、その「辻褄」の蓄積を観測していくことが「読む」ということなのですが、それは作者が帰納法で描いていようが、演繹法で描いていようが大差の無い問題だったりします。

 もし帰納法で描いているなら「どう帰納させるために辻褄を構築していたか」を読むことになり、逆に演繹法で描いているのなら「どう演繹させて辻褄を蓄積してきたか」を読むことになるわけですが、どちらにせよ結果的に読み取らなければいけない「辻褄」は同一だからです。


(そして、「作者がその辻褄を守るかどうかは保証できない」という可能性もまた、帰納法だろうが演繹法だろうがどちらでも同じなので、やはり大差無いわけです。)


 で、結論としては「小林尽演繹法によって結末に至ろうとしている」という解釈でいいと思います。

 そして、この結論に影響されて「自分が今までやってきたスクランの読み方」が変わるようなことは、特に無いんですね。

 結局の所、ウチは「現在の蓄積とバランスの取れる次のカード」や、「今までと辻褄が合う結末」や、「作者がイメージしてそうな結末」の予想しかしていないからです(つまり、小林尽帰納寄りだろうと演繹寄りだろうとどちらにも対応できる読み方しかしていなかった、ということ)。

 で、スクランというものは連載初期から特に軸がブレるような所も見せていない*1ので、おそらく作者にとってもおおよそイメージ通りの結末に向かっている、と理解していいような気がします。


 ちなみに、「リスト制作の切っ掛け」でぼんやりさん側がしていた予想(【クライマックスの〜】と書いて消してある部分)は外れる可能性が高まってきた、と見ています。まだホント微妙なラインですけどね。

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*1:ブレそうになると軌道修正が入っている。奈良を登場させてすぐにフェードアウトさせたあたりとか、沢近が大人しくなるまでの過程とか

bonyari_catbonyari_cat 2008/01/10 13:57 これに関しての私のほうの意見は、明日……か、明後日か……に私の日記の方でちゃんと書くと思います。今日は時間がなさ過ぎてだめかもですねー……。

Tue 2008.01/08

批判したいなら「相手のせい」にはしないこと

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批判評がすべて迷惑だってのは本当か | こどものもうそうblog

 本を読むということは、作者と読者の合唱だ。


(中略)


 合唱をして、「おまえの歌い方がダメだから、うまくいかなかった」というのは批判というよりも、責任転嫁だ。言われたほうがいい気がするはずがない。

 責任転嫁せずに批判するためには、自分の歌も含めて批判するしかない。

 読んだ本を批判するということは、自分の読みを批判することだ。

新年オフ会みっつめ

| 新年オフ会みっつめを含むブックマーク

 今度はみやもさん、大槻牧場さん、ヨシ沢さん、クインテッサさんと日本橋オフ会してきました。

 みやもさん、テッサさんとで、BabyPrincessの話題で盛り上がる。

 『空の境界劇場版を観てきたのは自分だけ、そして『Fate/Zero』を読了しているのも自分だけだったのでちょっと寂しかったり(空の境界東京でしかやってないんだから仕方ないですが)。


 電気屋街をぶらつきがてら、そろそろ買おうと思っていたノートパソコンを物色して、十万くらいのオーダーメイド機を購入(届くのは十日ほど先)。こういうのは今のうちに買っておかないとXP機が手に入らなくなるかもしれませんしね。こないだウチの姉がTOSHIBA製のノーパソVista機を導入するのに付き合ってたんですが、それを実際に触ってみると「やっぱまだVistaは使いたくないな……」と痛感したもので。

購入録

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 あと、永山さんからの献本で『マンガ論争勃発』が届きました。インタビュー集というか、分野が多岐にわたる取材録なので、パラパラめくりながら目に付く順に読んでます。

2007-2008 マンガ論争勃発2007-2008 マンガ論争勃発
永山 薫 昼間 たかし

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Sat 2008.01/05

近況

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 オフ会二件目(吉田アミさんに呼ばれた新年会)も済んで、劇場版空の境界』も第二章まで連日で観賞して、東京での用事は終わりました。


 ところで『空の境界』はパンフレットのクオリティが高かったので、二作ともパンフ購入したら結局結構な出費に(1,000×2+900×2=3,800)。

 買って損しない内容なのは確かなんですが。第二章のパンフには小林尽イラスト提供してますし。

 最近虚淵さんは、自分語りする時はいつもイイ発言してますね。泣ける泣ける。

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Thu 2008.01/03

漫画喫茶から更新

| 漫画喫茶から更新を含むブックマーク

 オフ会一件目は好評の内に済ませられました。主催はぼくとペトロニウスさんで、集まったのは総勢8人。

 話題は非常に多岐に及びましたが、0次会と二次会の時にペトロニウスさんと語り合った、『Fate/Zero』4巻の、感想と分析はかなり搾り出すことができて良かったです。

 本当に名作ですよこれは、小説としても物語としても歴史教養としても。それにこれは原作の二次作品ではなくて完全に「原作の一部」で、まさに「一次創作」以外の何物でもないですからね。

 ゲームを遊ばない人でも、小説である『Fate/Zero』だけを読んだって全然構わない(勿論その後からゲームに進んだって構わない)レベルにまで達してますから。


 明日は『空の境界』の劇場版(第一章)を観る予定。こちらのタイトルはそれほど興味があるわけでもなかったんですが、一本が一時間くらいでチケット代が千円と聞けば、それは一巻につき二話入ったOVAをスクリーンで鑑賞できるようなもんで、リーズナブル劇場アニメを楽しめそうだしアリだなぁ、でもそれなら七章全部通して観ないとな……、と、いつのまにか脳内でチェックの入ったタイトルになってしまいました。

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Tue 2008.01/01

ことしもよろしくおねがいします

| ことしもよろしくおねがいしますを含むブックマーク

 明日から東京で二件ほどオフ会の予定を入れていますので、お正月第一週の更新は少なくなってしまいそうですが、今月も今年も宜しくお願い致します。


 去年の漫画業界で自分的にベストニュースだったのは、『昴』の連載再開だったでしょうか(吟味無しで、パッと思いつきだけで選ぶなら)。自分基準では、ハンタが連載再開したり乙一ジョジョ小説版を上梓したりとかよりもよっぽど重大事だったことです。

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