『表現 Human Contact No.2』に夏目房之介さんの連載
そういえばちょっと前に献本をいただいていたんですが、『表現 Human Contact No.2』という雑誌の中で夏目房之介さんが「マンガ的思想」という連載をしておられまして、夏目さんは今回その中で、ユリイカ荒木飛呂彦特集においてぼくが公開していた理論である「アングルの傾きやすさ」を取り込んだ漫画論を書かれて――いや、これ自体が漫画連載なので、“描かれて”――います。
彦根屏風とジョジョ立ちの謎:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
・・・・というような話を、最近ユリイカとかで活躍しているイズミ ノウユキ氏の「視線力学」の問題とからめて、「表現」誌(旧「文字」 ミネルヴァ書房 http://www.minervashobo.co.jp/find/details.php?isbn=04917-2 )の連載(現在唯一のマンガ連載!)「マンガ的思想」6pに描いてるところです。
京都精華大表現研究機構「表現2」発刊:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
今のとこ、僕の唯一のマンガ連載「マンガ的思想」ix(6p イズミノウユキ氏の「視線力学」について)の載った京都精華大学表現研究機構編集発行「表現」2(ミネルヴァ書房)が届きました。
ウチでも以前、
漫画論の近況 - ピアノ・ファイア
こっそりその原稿を入校前に読ませていただいたんですが(役得!)、やっぱり漫画のことは「漫画で説明するとわかりやすい」なぁ、と溜息が出ました
……と書いて紹介していた連載ですね(それが五ヶ月前ですが、諸般の事情で発刊が大幅に遅れたのだそうです)。
これは、夏目さんによる表現論の系譜からしても、『マンガの読み方』で提示された「視線誘導」論(高野文子「田辺のつる」を使用したもの)の延長として、今のぼくがやっている「視線の力学」までを繋ぐであろうお仕事になっていると思います。
まさに「読み方から見え方まで」来た、という感じですね。
ぼくも本屋さんで見たことは無くて、入手経路の良く解らない本なのですが、面白いです。
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