中山敦支『ねじまきカギュー』がヤンジャンで連載化
規格外&ド迫力の表現で描きだすハイテンション&ハイリスク&ハイパワーLOVEアクション!!
ねじまきカギュー - Web YOUNG JUMP
『トラウマイスタ』終盤における怒涛の展開で、一部マンガ読みから注目を浴びていた中山敦支。
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ちょっと前に、ヤンジャンで読み切り掲載していた『ねじまきカギュー』が連載作品として帰ってきました。木曜発売の最新号に第1話が載っています。
第1話の構成自体は、わりと読み切り版そのまんまの内容でしたが、続きものとして広がるであろう展開には期待ですね。
少年誌から青年誌に移ったことでセーブする必要も無くなったのでしょうけど、『トラウマイスタ』では終盤から弾けるようになったハイテンションが最初からノリノリで解放されてます。
ヤンジャンは現在、『ハチワンダイバー』や『TOUGH』や『嘘喰い』のようにテンションが異様な連載が並んでいるので、相乗効果の得られる誌面と出会えたんじゃないかという気も。
ちなみに中山敦支は、このカギューの前に『クラブサンデー』でヤンデレストーカー男をテーマにしたマッドな読み切りを一本描いているのですが、そちらを『ねじまきカギュー』の叩き台として参照してみるのもオススメです。
……と思ってアクセスしてみたら公開終了していた件。うわ、これは小学館と集英社のどっちで単行本収録されるんでしょう。
むしろ今ならJコミ? という気もしないではないですが。
今期アニメ中間インプレッション
今年の一月から始まったアニメは、意外と多めの本数をチェックしています。
半クール経過したタイミングでインプレッションを記録しておこうかと。
じっくり観るというよりも、とりあえず録画して軽くチェックしたり、後追いで途中から観るようになったものも含みます。
カードファイト!! ヴァンガード
一番好きなのを挙げろと言われるとこのアニメですね。
1クールのみの深夜アニメが多い中で、自分はやっぱり「一年以上続ける予定で作られてるTVアニメ」のユルさや安定感を求めてるんだなあと再確認したりも。
一月スタートではないですが、いま放送中の番組では『遊戯王5D's』『ジュエルペット てぃんくる☆』『スイートプリキュア♪』も「4クール以上のシリーズだからこそ好き」と言えるアニメです。
ゲームやおもちゃの販促キッズアニメじゃないと、4クール以上のシリーズは難しい、という現状は寂しいものがありますね。
ともかく『ヴァンガード』は以前書いたようにヒロインがめちゃ可愛いだけでなく、( ブシロードのアニメらしく)わりと人間の出来てない発言が多いキャラクターたちや、テンプレ化されやすい名台詞の数々(例1,例2)、『遊戯王』シリーズと比較すると面白い地味なカードバトル(ホログラフの上にさらにイメージを重ねる演出にはやられました)など、見所や期待のさせどころが多く、飽きさせないですね。
これはゾンビですか?
各話の面白さで、一番気に入っているのはこれかも。
最初は声優遊び(ユーの脳内CVキャスティング) をピンポイントに期待してただけなんですが、ユーやセラが好みのヒロインだったりして、全体的にも好きになってきました。
たぶん、ライトノベルとしては低年齢層向けのテイストが気に入っているんだと思います。うーん、『生徒会の一存』にもハマったことだし富士見ファンタジア文庫は自分好みのレーベルなのだろうか。
あと聞いた話では、ストーリー進行がかなりゆっくり原作を再現してるそうなので、深夜アニメ特有の「急ぎすぎたストーリー展開」をしていないのが、ぼくの肌に合うのかもしれません。
芝居の演出もかなり丁寧で、完成度高いなあと思います。
特に、無表情なユーの「微笑み」を「口元の作画」ではなく「瞳の光り方」で表現したあたりは巧い! と舌を巻きましたね。
- 口元を動画として動かすわけではないのに、目の演出に変化を加えるだけで「微笑みから口角がつり上がる様子」をなぜか幻視?させてしまう繊細なテクニック
魔法少女まどか☆マギカ
今期の問題作。
これはぼくも記事を書きました。1〜6話は個人的にけっこう退屈だったんですが、7話以降の畳み掛けにはかなり期待しています(そういう意味で、クライマックスに向けた期待のハードルは高め)。
夢喰いメリー
他のアニメが「徐々に面白さがわかってくる」タイプが多かったのに対して、1話や2話の時点からユニークな演出センスで楽しませてくれていたアニメです。
その代わり、山内監督の演出が行き届かなくなったシリーズ中盤は小康状態で、ややテンションが落ちるぶん話題性でソンしてる気も。
インフィニット・ストラトス
話数が進むごとに追い上げてきた人気ハーレムアニメ。
周囲と話題を合わせるためにちょっと観てますが、「極端なハーレムアニメを作ってそうに見えて、実はそんなに奇形的じゃなさそう」なテイストにも注目してます。
こういうアニメが、いかにも「お約束」だけで「記号的」か、っていうとそんなこともないと感じるんですよね。
楽天的でネアカなノリに徹してるのも面白い。まぁ、まじめにラブコメとして突き詰めてしまうと、どっかで破綻してもおかしくないと思いますが……。今のところ、そんな余計なことを考えさせないつくりなのがむしろ長所のような。
君に届け 2ND SEASON
第二期。
ビジュアル面において、下記の『放浪息子』と比較して観ると面白い、と思います。
こちらも「急ぎすぎないペースで進行するTVアニメ」なので、ぼくとしては観賞しやすい対象なのかも。
放浪息子
厳密には『放浪息子』の原作は「少女漫画ではない」のですが、女性作家によるリリカルな世界を映像化しようとしている点で、『君に届け』との対比で論じられそうだと考えています。
『君に届け』は原作のタッチがラフで情緒的なのに、アニメ版では「背景のみ水彩で情緒的、セル画調の人物はタッチがハッキリしてて客観的」というビジュアル化をしている。
逆に『放浪息子』は原作の方が主線のハッキリしたタッチなのに、アニメ版は背景も人物もリリカルな水彩調で統一してます。
このアニメ化における情緒性(リリカルさ、主観性)の落差によって、「観客の感情移入」の落差も対照的になっている……という理解もできると。
フリージング
ぼくは林達永のファンなので、原作の『フリージング』は好きなんですよね。
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しかし最近のアニメは、原作のビジュアルをアップデートする感じでうまく映像化してくれているケースが多いと思うんですが、『フリージング』は珍しくアップデートで失敗してるケースに入ると思います。画面の色調を暗くする必要はまったくないと思うんですよね。キャラデザも、元の丸っこい線のタッチを殺してますし。
「絵柄のレベルではシリアスさを押し出さない中で、シリアスなバイオレンスをやっている」というのが林達永作品(特に金光鉉の作画作品)の魅力なので、そこが損なわれているのは普通に残念だなぁと。
ただ、原作でも面白かったシーンが面白く再現されているシーンもたまにあったりします。アニメ化としてはそこまで悪くはない、という感じ。
ドラゴンクライシス!
OPとEDは好みです。
倉田脚本らしいシナリオと、倉田アニメらしい作画。安定したライトノベル原作アニメ……ですね。
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