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漫画購入録/緒方てい『暁闇のヴォルフ』2巻

 『SUPER JUMP』誌上で連載していた『キメラ』シリーズで知られる、緒方ていの最新作。
 『月刊コミックバーズ』で連載中です。

暁闇のヴォルフ (2) (バーズコミックス)暁闇のヴォルフ (2) (バーズコミックス)
緒方 てい

幻冬舎 2012-01-24
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 第一次世界大戦後のヨーロッパを舞台にしたダークファンタジー
 「神は死んだ」という近代以降の思想を踏まえた上で、「宗教が善悪を決めてくれないのなら、己自身の良心に従うしかない」という、主体的に倫理を引き受けざるをえない近代的自我の問題…………を、エンターテイメントにくるんで「愛」と「正義」の勧善懲悪に落としこんだバトルアクション作品です。


 「神は(実際に存在したのが、本当に)いなくなった」にも関わらず、魔界から侵食してくるような怪物たちは健在で、実は主人公もそんな怪物の一人……という設定なのですが、このキリスト教的な天国は保証されなくなったけど、オカルトは実在する」というバランスの世界観がどう描かれるのか、というストーリーも気になるところです。
 ちょうどナチズムの台頭にさしかかる時代を舞台にしているので、ナチス神秘主義は「キリスト教的世界観に収まらないオカルト」という題材によくマッチするでしょうしね。

今週の『モーニング』と『ヤングジャンプ』、アツい

へうげもの』 in 『週刊モーニング

 今週のモーニングで熱かったのは『へうげもの』。
 関ヶ原の合戦を本作で扱う上において、「小早川秀秋の説得は古田織部の活躍にかかっていたのだ」という展開になるのはまぁ、なんでも織部の手柄ということにしてしまう『へうげもの』ならいつも通りのことだなと思ったのですが、まさか投石機で移動するとは、久しぶりにこの作品で「へー、知らなかったけど実際はそうだったんだ!」感を感じられて良かったですね。
(※「知らなかったけど実際はそうだったんだ感」の例:信長の胴体がああなったこと)


へうげもの(14) (モーニング KC)へうげもの(14) (モーニング KC)
山田 芳裕

講談社 2012-01-23
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ハチワンダイバー』 in 『週刊ヤングジャンプ

 ネタバレになっちゃいますが、なるぞう君の中身が描かれた瞬間にうわあああってなりました。
 以前、ヤムチャキャラに肩入れしたがるヨクサル先生なら、このキャラのことは見捨てないはずですよ! いつかパワーインフレに追いついてくるはずです、時田伸之助のように!」と友達に主張していたことがあるのですが、その期待がまさに叶った瞬間でした。
 パワーアップ(?)の根拠がほぼ精神論なことも素晴らしくて、うしろにいるスガタと一緒に喝采したい気分になります。熱い!


ハチワンダイバー 23 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 23 (ヤングジャンプコミックス)
柴田 ヨクサル

集英社 2011-12-19
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