なぜころ問答の非倫理的回答例

 こないだ示唆するだけして書かなかった奴の続き。やはりそれはよくないから・・・というよりは書いておきたいから。で、問題は倫理的になってはいけないというルール。その内実は「社会人一般」に通用するルールを使うな、と言う事になる。雑に言えばだが。そしてそうするとありうる回答例は「そう聞いてくるそいつ専用」のものであるべきだって事になる。そうすると「会話の中で」殺したくないという納得を作りだせればいい、という事になる。つまり「殺されても良い場合」を「そいつ自身に」あげさせ、それを通じ「そいつなりに生命を大事にする」理由を引っ張ってくれば「そいつなりの納得を与えた」も同然になる。

 勿論これは「理由」ではないし予め用意できる回答例にはならないが、だからこそ倫理ではないって事。そしてこのルートを狙って話しても相手次第で失敗に終わる場合もあるし、より悪い事に単に騙しただけの場合もありうる。何よりも可能な選択肢に対する思考実験の積み重ねが要るので使いづらい。しかしだからこそこの回答例は倫理から自由でありうるのである。

 勿論、単に騙すだけなら「非倫理的」っていうより「反倫理的」になるけど。