12年02月04日(土)
■1泊2日鎌倉紀行
先週、鎌倉に行こうと思うのだが、と夫に提案してみたら同意してくれたので、一緒に鎌倉へ行った。初めて行った時からすごく好きな街で、歩いているだけでとても楽しいのだが、たぶん生まれ育った所に似ているような気がするからだと思う。海と山にせばまれて、夏は蒸しそうな、冬は寒そうな。違うのは鎌倉は教科書に出てくるような単語にばんばんぶつかる、歴史ある古都であることだけれど。
旅の最初は円覚寺から。山号は瑞鹿山。夏目漱石の「門」の舞台になった、立派な山門。奥にある仏日庵は川端康成の「千羽鶴」にも登場する。華やかな令嬢の周りにぱっと千羽鶴が舞う、という表現がすごくいい。朝9時前だったので、人気もなく、静謐な気分になった。
続いては程近くの東慶寺へ。なんの予備知識もなく行ったのだが、著名人がたくさん弔われていて驚く。
横「ある時代の日本の頭脳が集結してる感じだなあ」
私「知らない人いっぱい…」
しばらく歩いて、誰が埋葬されているかクイズを出してくれ、という。
横「小林秀雄、和辻哲郎、鈴木大拙、西田幾多郎、 岩波茂雄、 安倍能成」
私「よく覚えてるね」
横「あと一人が出てこない」
私「高見順」
横「高見順!ああ!そうか!」
次は、浄智寺。ここもふと立ち寄っただけだったのだが、澁澤龍彦のお墓があった!朱印帳とか買うべきだったか・・・
続いては建長寺へ。二人とも知らなかったのだが「けんちん汁」の名前の由来となったお寺らしい。一時は修行僧を1000人も抱える豪寺だった。山門がこれまた立派。山門の下で和尚さんが説法していたので、10分ほど聞き入る。莫妄想(妄想すること莫れ)についての話だった。北条時宗が元軍と戦う際に祖元が説いた教えだという。うまくやろう、とか、失敗したらどうしよう、という気持ちに捕らわれてはならない、ということだそうだ。
県立近代美術館の横を過ぎり、鶴岡八幡宮へ。急に人ごみにぽんと出たような雰囲気。大銀杏の後からは新しい枝がどんどん生えていた。
横「公暁隠れられないね」
私「多分ちびくろサンボみたいにぐるぐる周りを走るはめに・・・待て待てーみたいな」
源平池の上の弁財天に参り、若宮大路へ。源平池ってすごい名前だよな、と清盛を見ているからこそ一層すごく感じる。
ここで正午少し前になったので、早めのお昼ということで段葛こ寿々さんで蕎麦を食べる。大食漢の夫はもの足りなさそうにしていた。私はこ寿々そばという大葉や三つ葉、おろしやねぎなど薬味がたくさん乗った冷たいおそばを食べた。歩き疲れた体にしみるー。
お腹がまだ3割にも満たないという夫に、腸詰屋のソーセージサンドを買ってあげた。
藝林荘という、古書店へ。夫のこの旅の一番の目的は、鎌倉には良質な古書店が多いからなのだそうで、一度店に入ると中々出てこないので、私はまめやを見たり、ちょっとしたお菓子を買い食いしたりしていた(らお金がなくなった)。
その後も木犀堂、という近くの古書店へ。私は永六輔監修の「普通人名語録」という文庫を100円で買った。
線路を渡って扇ガ谷のほうへ行き、Romi-Unie Confitureへ。鎌倉へ来たら必ず寄る、私をジャム作りのとりこにした張本人(?)のお店。とにかくおいしい、けどちょっと80gで600〜700円は高いなぁ。迷いに迷って「Tartiner Banane-Rhum」というバナナとビターチョコとラム酒風味のもの、「Je T'aime」といういちごとりんごとレモン、「Claire」というキウイとりんごとレモンのコンフィチュール、を買った。自分で試す勇気のない組み合わせのもので、おいしかったら作ってみよう、という気概で買う。りんごとレモンかーって。試してみよう。
そのまま鎌倉駅のほうまで歩いて、袈裟丸家、という店を訪れたのだが、残念ながら店休日だった。隣の四季書林という古書店へ。ここでも夫は何かを買い求めていたようだった。
游古洞という骨董品も覗く。楽しかった。益子焼のかわいい猪口を見つけたのだが、値段が書いてなくて、法外な値段でもかなしいしな、と買わずに出る。おもしろげなお店だったので結構長居してしまった。
そのまま若宮大路まで抜ける途中、納言志るこというお店に寄る(足がぱんぱんだった)。何の気なしに食べたおしるこ(田舎しるこというやつで、小豆がつぶつぶ)が、すごおおくおいしかった。まで食べたお店のぜんざいの中で、一番じゃないかってくらいおいしい。くどいんじゃないか、っていう一歩手前まできっちり甘くて、大納言あずきがでっかいのに、ほわほわほろほろにやわらかい。感動した。
若宮大路を由比ガ浜の方向へ散策。夫は途中ここで公文堂という古書店を覗く、私も見た後、夫が長引きそうだったので途中のクラウドキッチンというおしゃれな雑貨屋さんを覗いてみた。予想以上におしゃれな客層で、おののいた。
日も暮れそうだし、明日もあるので宿へ行くことに。御成通りを鎌倉駅の方面へ歩く。宿は藤沢に取っていたので、横須賀線と東海道線ですぐに着いた。藤沢、いつ、何で乗り換えたのだったか、驚くほど自分が街の様子を記憶していてびっくりした。
宿について私はうとうと眠り、夫は藤沢の街にも古書店がいっぱいあるようで、出かけていった。健脚だなぁ…帰ってきたときたくさん荷物を持っていたので、びっくり。
夜は近くの定食やで魚介を食べる。夫は海鮮丼、私はかさごの煮魚定食を食べた。ぱさぱさしておらず、ふんわりとしてすごくおいしかった。







