プロダクトボックス

数か月前に受講したセミナーでプロジェクトの「プロダクトボックス」書いてみましょうと言われ、ずっと気になってた。

プロダクトボックスとは

プロダクトボックスは、パッケージ製品の箱。
製品の機能や特徴がコンパクトに書かれているので
製品の特徴を把握できて他の製品と比較でき、買う価値があるかどうか判断できる。


これを、プロジェクトに対しても作りましょう、ということ。

目的

目的が2つあると考えている。
ひとつは、自分の関わるプロジェクトやシステムの目的や特徴をダイレクトに把握すること。
もうひとつは、把握した目的や特徴を、関係者全員で共有すること。

ダイレクトに把握する

プロジェクトの目的や機能、特徴を詳しく書いた文書があることが多い。
せっかくなので二兎、三兎を狙うのは当然(?)だし、予算取りも有利になるし・・・といいことはたくさんあると思うけど、盛りだくさんに書くことで焦点がぼやけ勝ちだ。社内/取引先/仕入先、営業/経理、一般社員/管理者/経営層といった、関係者により狙いは異なるので、全部盛り込むことで余計ぼやける。結局何が狙いなのか?
雑音を捨てることにより、目的や特徴をダイレクトにとらえることができる。
目安は、エレベータテストに合格できるレベル(30秒で説明できるレベル)なのかな。

関係者全員で共有する

「プロダクトボックス」形式(A3用紙に1枚程度のポスターが適当なのかな)でコンパクトにまとめることで、関係者が全体を把握でき、共有しやすくなる。
お客さんとの合意で使えるし、メンバーで時々眺めてもいいし、新規参入メンバーへのオリエンテーションでも使える。
プロジェクト計画をまとめたファイルの先頭に挟んでもいいし、プロジェクトルームに貼ってもいい。
キックオフ時にも使えるし、要求変更時に眺めてブレがないか見直してもいい。

どんなことを書くか

  • なにものか?(XXXシステム、XXXサービス etc...)
  • 誰に対して(個人顧客に対して/取引先に対して/社内の営業部門に対して etc...)
  • 何するものか(商品化の提案〜販売をサポートする)
  • 特徴(これから作るものが、今まであったものとどう違うか。セリングポイントでなく、バイイングポイント中心がよい。例えば、写真でスタイル試せる etc...)
  • どんな機能を提供するか(商品を登録する/注文する/決済する etc...)


どうやら、この本に触れてある内容らしい。
Crossing the Chasm: Marketing and Selling Disruptive Products to Mainstream Customers (Collins Business Essentials)

キャズム

キャズム


誰が作るか

ビジネス側の人。
システム側の人が代行して書くとしても、ビジネス側の人と合意をとること。