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2006-09-28

[][]42『風の影(上)』 42『風の影(上)』 - うさぎとちょこれいと を含むブックマーク

 帯の惹句が派手だと、ついつい手に取ってしまう乗せられやすい私なのですが、こちらもそういう一冊。帯の仰々しさでは自分のなかで歴代3位くらいに入るかも。表の「37カ国500万部突破」も目を引くけども、裏面がまた凄い。

ガルシア・マルケスウンベルト・エーコとルイス・ボルヘスが一堂に介した、破天荒なマジック・ショー。(The New York Times

 うおお。どんな傑作かと思うじゃないですか。もっとも、私はガルシア・マルケスにもウンベルト・エーコにもルイス・ボルヘスにも疎いので、その喩えが当たっているかどうかは読んでも分かりませんが…。

 「忘れられた本の墓場」とか本好きっ子の心をときめかす設定、魅力的な警句がちりばめられた会話、教養小説の趣きなど、好ましい部分は多々あるものの、上巻まで読んだところではいまひとつ塩味が足りないようなものたりない感じです。展開がゆったりなので、下巻からドッと(なにかが)来るかもしれない。

風の影〈上〉 (集英社文庫)

風の影〈上〉 (集英社文庫)

2006-09-23

[][]41『いつもの朝に』 41『いつもの朝に』 - うさぎとちょこれいと を含むブックマーク

 内容的にはかなりショッキングでえぐい部分もあるのだけど、小説としては大変まっとうな直球勝負の作品なので、ひねた読者としては、なーんか物足りない。もちょっと毒のひとつまみでも入れて欲しい、構成のひとひねりでもして欲しいと願ってしまうのだ。

 特に終盤のお母さんの説教が、余分に感じました。あんたがそんなに説明してどうするよっていう。小説が読みたいのであって、説教が読みたいわけじゃない(あー、でもここはしかし、母の愛に感動する場面なのか)。基本的にいろんなことが説明され過ぎていて、それがうざったく感じられる。

 もっとも中盤まではすごく面白くて、吸い付くように読んでましたが。中盤までは☆4つ、終わってみたら、☆2つという評価かな。しかしアマゾン書評を見るに、なんだかみんな大絶賛なのね。うーん、わかりません。

 関係ないけど、北上次郎って、いろんなところで大絶賛してるのな。

いつもの朝に

いつもの朝に

2006-09-21

janvier2006-09-21

[][]40『文学賞メッタ斬り!リターンズ40『文学賞メッタ斬り!リターンズ』 - うさぎとちょこれいと を含むブックマーク

 うーん、前回の面白さの6割減くらい…。特別ゲスト島田雅彦がいなかったら、もっと読むとこなかったと思うので、島田雅彦呼んで正解でした(島田さんって辛辣な方ですのね)。

 多数決ともっとも遠いところにあるのが文学本屋大賞ってどうなん?とか)、金原ひとみ芥川賞以降大化け(読まねば)、豊崎さんは島田理生が苦手らしい(私も巧いとは思うが苦手…。『ナラタージュ』読んで背中痒くなった)、津本陽はやっぱり選考会のとき、作品読んできてないらしい(ひどいと思います)、あたりのところが印象に残ってます。

文学賞メッタ斬り!リターンズ

文学賞メッタ斬り!リターンズ

2006-08-31

[][]38『ぼくは怖くない』,39『ロマンス小説の七日間』 38『ぼくは怖くない』,39『ロマンス小説の七日間』 - うさぎとちょこれいと を含むブックマーク

 映画の原作もので、けっこう有名な映画だったみたいです(私は知らなかったけど)。うーむ、これは本より映画で見たかったなー。一面の麦畑見たい。9歳のいたいけな男の子が語り手(←こういうのに弱い)。

三浦しをん初体験。文体軽いので読みやすいのは読みやすいのですが、なまぬる〜い展開で、どこが面白いのかよくわかんなかった。「…原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つは互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に!」というのが裏表紙の解説なんだけど、ちょっとそれは誇大広告なんじゃないかと思う。「現実」も「小説」も、展開ふつうだし、どこで影響及ぼし合ってるのかいまひとつわからん。一応恋愛小説らしいけど、恋愛小説としてもぬるいことこのうえない。ひょっとしてこのぬるさが、この作者の持ち味なのかなぁ…。まぁ、合いませんでしたってことで。

2006-08-22

[][]37『わらの女』 37『わらの女』 - うさぎとちょこれいと を含むブックマーク

 昼ドラ『美しい罠』が大変面白い。奇矯なふるまいをする女性が出てきて愛憎ドロドロ…のような昼ドラに飽きてきただけに、今回のようなミステリタッチのお話は非常に新鮮。…と思っていたら、面白いのもそのはず、原案はミステリの古典的名作である『わらの女』だったのですねー。

 さすがにタイトルは知っているものの、小説も映画も見ていないので、これは読んでおかねばっ、ということで手に取ってみました。一気に読了。完全犯罪のあざやかな手際に思わず唸る。

 ドラマは原案とは違い、ヒロインが流されていくだけでなく、丁丁発止とやりあっていく展開になってきているので、ドラマはドラマでどう決着をつけてくれるのか楽しみです。

わらの女 【新版】 (創元推理文庫)

わらの女 【新版】 (創元推理文庫)