◎インターン生特集◎その15〜森下さんの場合〜

みなさんこんにちは、オレペコです。
今日は、久々にジャパンファウンデーションインターンを経験した学生さんからの感想をお届けします!

皆さん、初めまして。
立命館アジア太平洋大学の森下加那子と申します。
今回私は、国際交流基金日米センター(以下CGP)で2週間インターンをさせていただきました。


実はこのインターン、去年の9月に送った何気ない1通のメールがきっかけです。自分が大学生活を送る中で国際交流に漠然と興味を持ち、実際にその現場を見てみたいとの想いからでした。インターンが決まった時、嬉しくて自分の感情を抑えることができなかったのを今でも覚えています。


そして実際にインターンを無事終えることができた今、振り返りいつも思うことは、「国際交流基金で働いている方々は、人を惹きつけるパワーを持っている人のグループだな」ということです。なぜ、そう思うのか。それは、2週間のインターン内容が、全て人とのコミュニケーションで成り立っていたからだと思います。


私が、実際CGPで手伝わせていただいたことは、主に、1)JOIプログラムの選考補助と会議出席、 2)船橋洋一氏のセミナー手伝い、 3)CGPのメールマガジンの編集、 4)外勤、 5)事務作業 です。


1)のJOIプログラムとは、米国(特に南部)で草の根交流を図るために日本からコーディネーターを2年間派遣するプログラムで、私はその選考の受付とマッチング会議を傍聴させていただきました。私は所属サークルで、よく意見のぶつかり合いをし、結論のない議論を繰り返すことがあります。しかしこの会議は、お互いの意見を聞きあいながら、それにプラスして自分の案を提示するという流れでした。結果、そうしたやり取りがとても会議をスムーズにしているのだと知り、効率的なコミュニケーション方法を学ぶことができました。


2)の船橋洋一氏のセミナー*1では、当日スタッフをしました。ここでは、自分の日常生活ではお会いすることができないような方々とお会いし、同じ場所にいることさえ刺激的でした。その中で、基金の方々からは、社会人としての大切なマナーも教えていただいきました。


その他には、CGPのHPで発信するメールマガジンのお知らせの概要を書かせていただきました*2。少ない文字数で読み手が興味を引くことができる見出しを書くことはとても難しく、予想以上に時間がかかってしまいました。またCGPの知的交流課の方と一緒に、外勤でセミナーや会議を傍聴し、今後の国際交流に関するトピックにも触れることができました。実際に外に出て、外部の話が聞けたことは、新しい知識を得て、国際交流の奥深さを知る貴重な機会となりました。そして空いた時間には、市民交流課知的交流課の2つの課で構成されているCGPの事務作業を手伝わせていただきました。「何でも屋」という感じで、任された事務を締め切り順から仕上げていたのですが、1つ1つの作業でも、それぞれの職員が携わっている大切な業務につながっているのだと感じ、交流の基盤となる事務作業の大切さを実感しました。


今回のインターンでは、CGP以外にも会社説明会*3日中交流センターが行う中国高校生招聘帰国報告会の補助もしました。人事課の方々と2008年度の会社説明会を手伝わせていただいたのは、本当に貴重です。なぜなら、私も学生だからです。説明会の1時間という限られた時間以上に基金のことを知りました。そして、日中交流センターでは、中国各地から1ヶ月間日本に招聘されていた高校生の帰国報告会の手伝いをさせていただきました*4。驚いたのは、中国の高校生がしっかり自分の意見を持って相手に伝えることができる点です。そして何より日本を好きになってくれたこと。一人一人のスピーチが日本人である私の心に届きました。ある女子学生は、「私の任務はまだ終わっていません。中国に帰ってから日本の良さをたくさんの人に広めることが私の義務です」と言っていました。これこそ、国際交流の意義があるのでしょう。彼らの言葉を聞き、もっと日本を知り、そして相手国を知りたいと思いました。そうさせてくれた彼らの言葉は人の相互理解をきっと促してくれると思います。


毎日がコミュニケーションに溢れ、刺激に満ち溢れたとても楽しいインターンでした。やはりそれは、基金の方々が人を惹きつけるパワーを持っているからこそ、インターンを充実させてくれたのでしょう。本当に基金の方々にはお世話になりました。国際交流基金を通じて出会えた縁をこれからも大切にしていきたいなと思います。そして宣言します!この機会のおかげで基金のことをたくさん知ることができました。今度は私が主体となって、友人や大学の後輩に基金のことを伝えていきます。そして私も少しずつ相互理解の担い手になれれば幸いです。

二週間という限られた時間の中で、多くを吸収したようですね!実は、受け入れた日米センターからコメントが届いていますよ。お疲れ様でした!


(゜-^*)σ "森下さん、2月に2週間のインターンに来てもらって、ありがとうございました。明るく元気かつしっかりとした取り組みをしていただいて、受け入れた私たちもとても楽しく過ごさせてもらしました!慣れないオフィス勤務で知らず知らずのうちに気を遣って疲れることもあったのでは、と思いますが、今後の学業や就職活動に向けて有意義な経験となっていれば、嬉しいです。東京にくる機会にはぜひ気軽に立ち寄ってくださいね!日米センター一同より”

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*1:オレペコより:残念ながらこのセミナーは一般公開ではなかったのですが、日米センターは米国のシンクタンクであるブルッキングス研究所(米国)と共催し、船橋洋一氏の研究を支援しました。その研究成果として同氏が出版した近著『ザ・ペニンシュラエスチョン〜朝鮮半島第二次核危機〜』について専門家向けセミナーを開催したものです(共催:財団法人平和・安全保障研究所)。同著は韓国語版も出版済み、近々英語版も出ることになっています。著書についてより詳しく知りたい方はこちら↓

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

*2:オレペコより:手伝っていただいたメルマガは52号!詳細はこちら

*3:オレペコより:このブログでも二度にわたり、その様子を紹介しています→前編後編

*4:オレペコより:日中交流センターでは、一ヶ月間の「中期招へいプログラム」のほかにも、一年間日本に滞在する「長期招へいプログラム」や10日間ほどの短期プログラムなど様々なプログラムを実施しています。独自のHPも立ち上げ、中国人留学生たちの日記なども掲載していますので、ぜひご覧になってみてください!!!