地球を、開けよう。

2007-06-01

 開高健がモンゴル酒を飲む・・・?


f:id:japanfoundation:20070601123402j:image:left『をちこち』とは、ご存知のとおり、国際交流基金が隔月で発行している雑誌ですが・・・

みなさん、この表紙の写真を見て何か気づくこと、ありませんか??








そうです!ロゴが「漢字」から「ひらがな」になりました。w(゚o゚)w オオー!

しかも、リニューアルしたのはロゴだけではありません。

第16号からは「週刊SPA!」や「週刊アスキー」「婦人公論」で編集長を歴任した渡邊直樹氏が新編集長に。2004年からは大学教授としてもご活躍の渡邊編集長が、今日、ブログに初登場です*1!!


ということで、第17号が特集する「世界のお酒と文化」について、舞台裏をのぞいてしまいましょう・・・(^^)

ちなみに目次(抜粋)は↓です!

○巻頭鼎談 世界の酒文化を楽しむ時代が来た

 樺山紘一×西川恵×山本容子

○対談 日本のウイスキー文化と作家・開高健を語る

 輿水精一×高橋昇

○カバ先生 ソウルへ行く 

 寺沢大介

村上春樹氏のオコナー賞授賞式に出席して 

 ジェイ・ルービン


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巻頭の座談会での山本容子さんのお話のように、私にもアブサン*2を飲んでみたいと熱望していた時期がありました。19世紀のパリに集まった芸術家が飲んだ「禁断の酒」。幻覚を起こすとか、体に悪いとして禁止されたということ自体も血気盛んな若者をひきつける魅力となります。しかし、残念ながら幻のアブサンとは巡り合えませんでした。


アブサンを真似てつくられたのがパスティスです。水を注ぐと白濁し、アニス系の独特の香りがする南仏で好まれるお酒です。日本でもベストセラーになったピーター・メイル『南仏プロヴァンスの12か月』のなかに頻繁に登場して一時話題になりましたが、癖が強いせいか日本で好む人は多くないようです。本が発売された直後、このパスティスを探し歩いたことがあります。パスティスのなかでもペルノーやリカールは日本でも入手できたので飲んでいましたが、本の挿絵に登場するパスティス51(サンカンテアン)は入手できません。これを入手しようと、パリに滞在した短い時間の合間に街中を探しました。でも、リカールはあるのですが51はなかなか見つかりません。あきらめてホテルへの帰途たまたま入った店でパスティスを頼んだところ、これが51のボトルだったのです。たずねてみると、すぐ裏の店で買えるとのこと。日本のタバコ屋さん(今はほとんど見かけませんが)のような小さな店で2本買い求めました。


その後しばらくはパスティスからはじまり、薬草系のリキュールにはまっていました。


薬草系で独特の香りといえば、ウンターベルグも忘れられません。ひとことでいえば「龍角散の味」です。喉に良いのは龍角散ですが、「ウンターベルグは二日酔いにいちばん」と、大阪ミナミのバーで教えてくれたのが、アートディレクターの長友啓典さんでした*3。たしかに、とくにひどい二日酔いで今日はもう飲めない、というときにこの酒を飲むとあら不思議、「さあ、今日も飲もう!」という新たな気分になったものです。


表紙の開高健さんとは残念ながら直接お目にかかったことはありませんでしたが、特集にご登場いただいた写真家の高橋昇さんや、サントリー宣伝部にも在籍していた作家の吉村喜彦さんから、生前のお話をいろいろとうかがったことがあります。誌面で紹介できなかったエピソードとして海外でのテレビ番組の取材で昼食に出た肉を開高さんが「うまそうやなあ」というのでテレビのクルーが「うまいうまい」と食べたところ、夜になると気持ちが悪くなってほとんど全員トイレにかけこんだそうです。大丈夫だったのは、その肉がちょっと臭ったのが気になって食べなかった高橋さんと開高さんの二人だけ。「先生、よく大丈夫でしたね」ときくと開高さん「あの肉少し臭ったよな」と答えたとのこと。開高先生も肉には口をつけなかったのでした。「ああ見えて、本当はとても繊細なんだ」と高橋さんは目を細め、開高先生が好んだマッカラン18年のグラスを傾けました。(来月に続く・・・)

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*1:今後も月に一度、編集長自ら「をちこち」の舞台裏を紹介していきますよー。お楽しみに!

*2オレペコより:ウィキペディアではこんな風に紹介されています。

*3オレペコより:長友さんの素敵なブログを発見してしまいました!お料理やお酒の写真がいっぱいで、楽しいブログです。気になる方は、こちら

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