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2014-03-23

「7つの習慣」まとめ

本テキストは「7つの習慣」を本を読む本のフレームワークを活用して、私個人の現時点(2014年3月)の視点でまとめています。

読書の目的

  • この本を理解するため(本質的読書)

点検読書

それはどんな種類の本か
  • 自己啓発成功哲学
    • L正しい原則に導かれているとき、個人も、家庭も、組織も成功します。(P. 著者からの挨拶)
    • L真の原則は、伝統、社会、宗教、文化または国民性などの障壁をすべて超越するものです。本書が説明している「7つの習慣」はこれらの普遍的な原則に基づくものなのです。(P. 著者からの挨拶)
全体として何を言おうとしているのか
  • 人生を成功させるための普遍的な原則
    • L原則は時や場所を問わず作用するものです。そして、それは人々の精神を高揚させ、人格を向上させ、心を深く満足させ、かつ人を舞妓する価値観、思想、社会規範、あるいは教えとして我々の前にその姿を現します。原則は自明的な自然の法則といえます。変化したり、なくなったりすることはありません。戦略は変わりますが、原則は変わりません。仕事は変わりますが、原則は変わりません。生活の役割は変わりますが、原則は変わりません。経済事情は変わりますが、原則は変わりません。常に真北を指すコンパスと同じように、周りの状況がどうかわろうと、原則が我々の生活に安定した変わらざる方向性を与えてくれます。(P. 著者からの挨拶)
    • L7つの習慣は、効果的に生きるための基礎的な原則に基づいている。(P.15)
  • 「自立」と「相互依存」双方の大切さ
    • L本書では、私生活、家庭生活、また職場をすべて取り上げており、そこにおける「自立」と「相互依存」双方の大切さを強調しています。そして、この二つの要素の相互関係も説いています。(P. 著者からの挨拶)
そのために著者は、どのような構成で概念や知識を展開しているのか

本書の全体は「四部」で構成されており、それぞれ下記のように概念や知識を展開している。

  • 第一部(パラダイムと原則について)(P3〜P72:約70ページ:全体の約15%)
    • 7つの習慣を本当の意味で理解するための準備(自分たちの持つパラダイムというものを理解する)
      • L「7つの習慣」を本当の意味で理解するには、まず自分たちの持つパラダイムというものを理解し、そしてそのパラダイムを転換させる方法を知らなければならない。(P.15〜P.16)
    • 7つの習慣の説明
      • L「7つの習慣」のうち第一、第二、第三の習慣は、自己克服と自制に関した習慣であり、依存から自立へと成長するためのプロセスである。この三つは人格を育成する核ともいえる私的成功の習慣である。私的成功は必ず公的成功に先立つものであり、種を蒔く前に収穫することが出来ないのと同じように、このプロセスを逆にすることは絶対にできない。(P.59〜60)
      • L真の自立を達成するにつれて、効果的な相互依存の土台ができあがる。チームワーク・協力・コミュニケーションなど、ある意味では個性主義的ともいえる公的成功にかかわる第四、第五、第六の習慣がこの人格の土台の上に築かれるものである。(P.60)
      • Lだからといって、第一、第二、第三の習慣が完璧にできるまで、第四、第五、第六の習慣に取り組めないというわけではない。順序を理解することにより成長をさらに効果的に進めることができるが、第一、第二、第三の習慣を完全にマスターするまで、仙人のように「山奥でひとりで過ごせ」と勧めているわけではない。相互依存的な関係によって成り立っている社会に住む人間として、周りの世界や人たちと毎日接しないわけにはいかない。(P.60)
      • L第七の習慣は再新再生の習慣であり、肉体、社会・情緒、知性、精神という人生における四つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣である。これは残りの習慣すべてを支えるものであり、継続的な改善を図ることである。ほかの習慣をさらに高い次元で理解できるようにし、成長における上向きの螺旋状の循環をつくり出してくれるものだ。(P.60)
  • 第二部(私的成功)(P77〜P258:約180ページ:全体の約40%)
    • 第一、第二、第三の習慣の説明である。
  • 第三部(公的成功)(P265〜P427:約160ページ:全体の約35%)
    • 相互依存パラダイム、第四、第五、第六の習慣の習慣の説明である。
  • 第四部(再新再生)(P431〜P480:約50ページ:全体の約10%)
    • 第七の習慣の習慣の説明である。

分析読書(第一段階:概略)

「7つの習慣」のアウトライン

第一部(パラダイムと原則について)
  • 「7つの習慣を本当の意味で理解するための準備(自分たちの持つパラダイムというものを理解する)」として「インサイド・アウト(内から外へ)」という新しい考えのレベルを説明している。
  • インサイド・アウトとは、自分自身の内面(インサイド)を変えることから始めるということであり、自分自身の根本的なパラダイム、人格、動機などを変えることから始めることである。(P.45)
  • インサイド・アウト(内から外へ)
    • インサイド・アウトの理解を深めるために、下記の項目が説明されている。冒頭では息子への教育の話を例に出し「状況を変えたければ、まず自分たちを変えなければならない。私たちは、物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通して見ているということだ。そして、そのレンズこそが、私たちの世界観をつくり出し、私たちのすべての行動を方向付けているのだ。」と説明している。
  • 人格主義の回復
    • 子育てを例に上げ「個性主義」と「人格主義」の違いを説明しており、さらに「人格主義」が重要であると説明している。「個性主義」とは上辺の症状に一時的に対応して問題の根本を解決しないアプローチのことである。「人格主義」とは、個性主義とは著しく対照的なものであり、「成功」といわれるような人生には、その裏付けとなる原理原則があり、その原則を体得し人格に取り入れる以外に、人が真に成功を達成し、永続的な幸福を手に入れる方法はないと教えている。
  • 真の成功とは
    • L個性主義の各要素(個性の発揮、コミュニケーションスキル、戦略、前向きな姿勢など)は成功するのに必要がないといっているのではない。それらは一次的なものではなく、二次的なものである。基礎となる人格があってはじめてテクニックが生きてくるのだ。人の成長や人間関係においても、最終的にはこの原則が必ず作用することになる。つまり、人の成長も人間関係も自然のシステムであり、農場の法則が支配しているのである。
  • 見方が変われば世界が変わる
    • L一枚の絵(若い女性にも見えるし老婆にも見える絵)を使い、パラダイムについて説明している。「人は皆、それぞれの頭の中に様々な地図(パラダイム)を持っている。こうした地図は二つに大別できる。現実を写し出す「物事のあるがままの姿」を描いた地図と、自分の価値観を写し出す「物事のあるべき姿」を描いた地図である。私たちは、あらゆる経験を、こうした地図をもとに解釈している。」、「人は、物事をあるがままに、つまり客観的に見ていると思い込んでいるのが常である。しかし、私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがまま(条件付けされたままに)世界を見ているのだ。物事を説明しようとすると、それは結果的に自分自身、自分の知覚、自分のパラダイムを説明しているにすぎない。そして自分の意見に相手が賛成しないとすれば、すぐにその人が間違っていると思ってしまう。しかし、一枚の絵の例から学べるように、誠意がありかつ知力に恵まれた人たちでも、それぞれの経験というレンズ(パラダイム)を通して、同じ事実について異なる見方をするのである。」

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  • 大きな改善を望むならばパラダイム転換
    • L「天動説が信じられていたこと」や「地下鉄の出来事」を例に出して、著しい変化を遂げたいのであれば「パラダイム変換」が必要であると説明している。
  • 見方があり方を決める
    • L「パラダイムを、人格から切り離すことはできない。それは「どうあるか」は「どう見るか」に直結しているからである。見方を変えれば、あり方も変わる。そして、その逆もしかりである。」、「パラダイム変換が、一瞬の出来事によって起きるものであっても、ゆっくりとした意識的なプロセスからもたらされるものであっても、それは同様である。」
  • 原則中心のパラダイム
    • L灯台のお話の例を出して、原則が存在することについて説明している。「人格主義は、私たちの人生を支配する原則が存在するという基本的な概念に基づいている。」、「客観的な現実は、人間の成長や幸福を司る「灯台」の原則からなっている。いくら優れたパラダイムを持っていたとしても、それは原則を超えるものではない。」、「原則は、”場所”そのものであり、価値観は”地図”である。正しい原則に価値をおけば、真理(物事のあるがままの知識)を手に入れることになる。」
  • 成長はプロセスである
    • L娘への教育を例にプロセスが絶対に必要であることを説明している。「人間の成長過程には、しかるべき順序とプロセスがある。子供はまず寝返りを覚え、座り、這うことを学んでから、はじめて歩いたり走ったりすることができるようになる。各段階ともそれぞれ大切であり、またそれぞれに時間がかかる。どの段階も飛ばすことはできない。」、「成長プロセスを無視したり、近道をすることは絶対に不可能なのだ。」
  • 問題の見方が問題である
    • L経営がうまくいかない例や結婚生活がうまくいかない例を上げ、個性主義のパラダイムが問題に対する見方や解決策に、どれほど強烈な影響を及ぼしているか説明している。「本当は、実質とプロセスが見たいのだ。鎮痛剤やバンドエイド以上のものが欲しいのだ。表面化の慢性的な問題を解決し、長期的な結果をもたらす原則に集中したいのである。」
  • インサイド・アウトという新しい考えのレベル
    • L個性主義で生活する中で私たちがつくってきた人間関係などの問題は、実はもっと深い根本的な問題の結果であり、その問題が生じたときに考えていたような上辺だけのレベルで解決することはできないということだ。「7つの習慣」は、新しい考えのレベルを提供してくれるものである。それは原則を中心におき、人格に基づいた個人の成長、または有意義人間関係の育成についてのインサイド・アウト(内から外へ)と呼ぶべきアプローチである。インサイド・アウトとは、自分自身の内面(インサイド)を変えることから始めるということであり、自分自身の根本的なパラダイム、人格、動機などを変えることから始めるということである。
  • 7つの習慣の説明
    • 「そもそも習慣とはなにか」と「7つの習慣の概要」の理解を深めるために、下記の項目が説明されている。冒頭では地球の強い引力を克服してロケットが宇宙へ行く話を例に出し、習慣の力強さと重要性について説明している。「人格は繰り返す行動の総計である。それゆえに優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である。」、「習慣が私たちの生活に決定的な影響を及ぼしている。習慣によって無意識のうちに生活のパターンが決められ、人格が育成され、そして生活そのものが効果的あるいは非効率的なものになってしまう。」
  • 習慣の三つの要素
    • 人間関係の例を出して習慣の三つの要素について説明している。「習慣は、知識とスキルとやる気という三つの要素からなりたっている。」、「知識は、「何をするか」または「なぜそれをするか」という二つの質問に答えてくれる。スキルは「どうやってするか」を示すものである。、やる気は動機であり「それを実行したい」という気持ちである。」

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  • 相互依存への道
    • L「成長の連続体」という図で「7つの習慣」は断片的な行動規範ではなく順序だった極めて総合的なアプローチであると説明している。「7つの習慣」のうち第一、第二、第三の習慣は、自己克服と自制に関した習慣であり、依存から自立へと成長するためのプロセスである。この三つは人格を育成する核ともいえる私的成功の習慣である。私的成功は必ず公的成功に先立つものであり、種を蒔く前に収穫することができないのと同じように、このプロセスを逆にすることは絶対にできない。真の自立を達成するにつれて、効果的な相互依存の土台が出来上がる。チームワーク・協力・コミュニケーションなど、ある意味では個性主義的ともいえる公的成功にかかわる第四、第五、第六の習慣がこの人格の土台の上に築かれるものである。だからといって、第一、第二、第三の習慣が完璧にできるまで、第四、第五、第六の習慣に取り組めないというわけではない。順序を理解することにより成長をさらに効果的に進めることができるが、第一、第二、第三の習慣を完全にマスターするまで、仙人のように「山奥でひとりで過ごせ」と勧めているわけではない。相互依存的な関係によって成り立っている社会に住む人間として、周りの世界や人たちと毎日接しないわけにはいかない。第七の習慣は再新再生の習慣であり、肉体、社会・情緒、知性、精神という人生における四つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣である。これは残りの習慣すべてを支えるものであり、継続的な改善を図ることである。ほかの習慣をさらに高い次元で理解できるようにし、成長における上向きの螺旋状の循環をつくり出してくれるものだ。

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  • 「ガチョウと黄金の卵」の教訓
    • L「ガチョウと黄金の卵」というイソップ物語を例に「効果性」と「P/PCバランス」について説明している。「7つの習慣は、効果性の習慣である。」、「効果性は、二つの側面のバランスにある。それをP/PCバランスと呼んでいる。すなわち、目標達成(Performance)のPと、目標達成能力またはそれを可能にする資源(Performance Capability)のPCから名付けられた原則である。」
  • 人・物・金、鍵はバランスにある
    • L「芝刈り機」や「ガチョウと黄金の卵」や「子供への教育」について例を出し「資源」について説明している。「資源には基本的に三種類がある。それは、物的、金銭的、および人的な資源である。」
  • 組織の目標達成能力
    • L「黄金の卵主義のパラダイム」ではなく、「P/PCバランス(黄金の卵とガチョウの健康のバランス、または目標達成と目標達成能力のバランス)」を維持することが大切であり、難しい判断が要求されるが、これこそが効果性の本質なのだ。P/PCバランスは効果性の中心的な概念であり、人生のすべての側面で実証されるものである。この原則に従うか、あるいはそれに反発するかは自分で選べるが、どちらにしても原則が必ず作用する。いわゆる「灯台」なのだ。「7つの習慣」はこの効果性の定義とパラダイムに基いているものである。
  • この本の活用方法について
    • L「この本を最大限に活かすための二つのパラダイム転換を提案したい。」、「1つ目は、理解と応用の度合いが進むにつれて、何度でもそれぞれの習慣に含まれている原則を復習し、知識・スキル・やる気を高めることができるので、近くに置いて何度でも必要に応じて読み返して欲しい。」、「2つ目は、この「7つの習慣」との関わり方についてのパラダイムを、生徒(教わる側)から教師(教える側)へと転換するように提案したい。インサイド・アウトのアプローチをとり、四十八時間以内に自分の勉強した内容を他の人に分かち合う、あるいは話し合うことを前提に読んで欲しい。」
  • 変化の扉を開く
    • L「変化の扉」は自分でしか(中からしか)開けないと言っている。「最終的には、マリリン・ファーガソンが述べたとおり、「だれも説得によって人を変えることはできない。すべての人は堅くガードされた心の変化の扉を持っており、その扉は中からしか開けられない。説得や感情に訴えることによって他人の扉を外から開くことはできない」のである。」
第二部(私的成功)

第一、第二、第三の習慣の説明である。

第一の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第一の習慣を一文で表すと「問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。」である。冒頭では人間の「自覚」の能力について説明し、自覚という能力があるからこそ、自らの習慣を変えることができると説明している。「私たちはこの自覚によって、自分の持っている最も基礎的なパラダイムのひとつである自己パラダイム(自分自身についてのパラダイム)」さえも客観的に見つめることができるし、それを変えることもできる。」

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  • 人生の責任を引き受ける
    • L態度を選ぶ(主体的に生きる)大切さについて「末期の病気に苦しむ人の例」と「恩知らずな男の面倒を見る看護婦の例」を上げて説明している。「自分の身に何が起こるかではなく、それにどう反応するかが重要なのだ。」、「主体的な人は、自分の天気を持ち合わせている。雨が降ろうが陽が照ろうが関係ない。彼らの行動は価値観に導かれており、質の高い仕事をする価値観を持っていれば、天気がどうあろうと関係ない。反応的な人は社会的な環境(社会の天気)にも大きく影響される。」
  • 頭と率先力を使いなさい
    • L良い仕事に就きたいと願う人にアドバイスをする例を出して「頭と率先力」を使うことの大切さを説明している。「率先力を発揮することは、押し付けがましくなるとか、わがままであるとか、またはしつこくなるとかいうことではない。自分から進んで状況を改善する行動を起こすようにすることである。」
  • 作用するか、作用されるか
    • ホームセンター業界のコンサルティングの経験を説明して、率先力を発揮する場合としない場合について説明している。「率先力を発揮する人としない人の間には、天と地ほどの開きがある。それは二十五%や五〇%の差ではなく、五〇〇〇%以上の効果性の差になる。」、「P/PCバランスを作り出すには率先力が必要である。」、「7つの習慣を身につけるにも率先力が必要である。」
  • 言葉が「自己達成予言」になる
    • L「大学の生徒の例」や「妻を愛せない男性の例」を上げ決定論的なパラダイムは間違いであると説明している。「反応的な言葉がなぜ重要な問題かというと、それが心理学でいう「自己達成予言」になるからである。つまり、そういう言葉を使う人は、決定づけられているというパラダイムをさらに強く持つことになり、その信念を支える証拠を自分で作り出すことになる。」
  • 影響の輪と関心の輪
    • 主体性に対する自覚を高めるもうひとつ(ひとつめは「自己達成予言」)の方法は、時間やエネルギーを集中させているところを観察することである。「主体的な人は、自分のコントロールできる事柄(影響の輪)に集中することにより、積極的なエネルギーを生み出し、それによって影響の輪を拡大する。」、「反応的な人は、自分のコントロールできない事柄(関心の輪)に集中することにより、消極的なエネルギーを生み出し、影響の輪を縮める。」、「自己中心的な人は、影響の輪が関心の輪よりも大きくなる場合がある。これは、人や社会に対して無責任な状態であり、本来、自分が解決できる問題をも無視してしまう結果である。」

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  • すべての問題は影響できる
    • L直接的、間接的、あるいは全くコントロールできない問題のいずれにせよ、その解決の第一歩は私たちの手に委ねられている。直接コントロールできる問題は習慣を変えることによって解決できる、間接的にコントロールできる問題は、影響を及ぼす方法を変えることによって解決される。全くコントロールできない問題については、自分の態度を変える必要がある。
  • 影響の輪を広げる
    • L「ある会社で主体的に動く人と反応的に動く人」と「ガンジーの活動」を例に影響の輪を広げることについて説明している。主体性という言葉を聞くと、それは押し付けがましく、強引で、わがままで、無神経になることだと考える人もいる。しかし、それは全く違う。主体的になるということは押し付けがましくなることではなく、賢くなることなのだ。価値観に基いて行動し、現実を正しく認識し、その中で他人の気持ちや周りの状況を理解することなのである。
  • 「持つ」か「なる」か
    • L「持つ」ことと「なる」ことの区別について説明している。関心の輪は「持つ」ことに満ちている。「家さえ持てば幸せになれる」「もっと素直な子供を持っていたら・・・」など。これに対して影響の輪は「なる」ことに満ちている。「私はもっと忍耐強くなる」「もっと賢くなる」「もっと優しくなれる」など。つまり、人格主義の考え方である。
  • 成功は失敗の彼方にある
    • L関心の輪の中のもう二つの事柄である「結果」と「間違い」について説明している。まず「結果」を選択する自由はない。行動を選択する自由はあるものの、その行動の結果を選択する自由はない。それは関心の輪に入っているからである。つぎに「間違い」について説明している。間違いは2種類ある。1つ目の間違いは「後になって誤りだった、やり直すことができるならば違う選択をするだろうと思ったことがあるはずだ。こういう選択を間違いという。」、2つ目の間違いは「間違いを認めず、行動を修正もせず、そこから何も学ぼうとしないということは、全く異なった次元の間違いになる。こうすることで人は自己を欺き、正当化を繰り返し、嘘を重ねることになる。この2つ目の間違い、つまり自己背信は、最初の間違いに異常な力を与えることになり、必要以上の意味を持たせ、自分自身にさらに深い傷を負わせることになる。次の瞬間に悪影響を与えないようにするために、すぐに自分の間違いを認め修正するkとが大切なのだ。」
  • 生活の主導権を取り戻す
    • L自分の生活の主導権を取り戻す方法を二つ提案している。1つは「約束をし、それを守ることである。」、もうひとつは「目標を設定し、それを達成するために働くことである。」
  • 三十日間のテスト
    • 主体性の原則を30日間試すようお勧めしている。自分は責任のある(反応を選択することのできる)人間だということを悟ることが、効果性の基本であり、残りのすべての習慣の基礎となる。
  • 「第一の習慣/主体性を発揮する」(応用の提案)
    • L下記の4つを提案している。
      • 1. 自分自身と周りの人々の言葉を二日間聞いてみてほしい。反応的な言葉をどれくらい聞き取れるだろうか。
      • 2. 近い将来、直面するであろう状況で、過去の経験からして反応的になる可能性が高いものをひとつ選んでみる。主体的な反応を示すためには何ができるだろうか。頭のなかでその状況を連想してみてほしい。そして、主体的に反応している自分の姿と行動をイメージしてみよう。刺激と反応の間のスペースを思い起こし、その中に存在する選択の自由を活用する約束を自分自身にする。
      • 3. 仕事や私生活の中で抱えている問題をひとつ選択する。それが直接的、間接的、あるいは全くコントロールできない問題のいずれかを考えてみる。その問題を解決するために自分の影響の輪の中でとれる具体的な行動を打ち出して、それを実行する。
      • 4. 主体性の30日間テストを実行する。影響の輪の変化を意識してみる。
  • 第二の習慣「目的を持って始める(自己リーダーシップの原則)」
    • 第二の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第二の習慣を一文で表すと「もし、はしごをかけ違えば、一段ずつ昇るごとに間違った場所に早く辿り着くだけである。」である。冒頭では「ここから先読み進める前に、あなたの葬式の場で、あなたは葬式に集まってくれた方々みんなに自分のどういうところを見て欲しかったのか。どういう貢献や業績を覚えてほしいのか。葬式に集まってくれたみんなの人生いあなたはどういう影響を及ぼしたのだろうか。考えたことや感じたことを書きとめてほしい。この作業が、第二の習慣に対するあなたの理解度を著しく高めることになる。」と書かれている。
  • 成功のはしご
    • L「目的を持って始める」ことの大切さを説明している。「すべての行動を測るための尺度として、人生の最後の姿を描き、それを念頭において今日という一日を始めることである。」
  • すべてのものは二度つくられる
    • L目的を持って始めるという習慣は、「すべてのものは二度つくられる」という原則に基いている。万物にはまず知的な第一の創造があり、それから物的な第二の創造がある。
  • 意図するか放任するか
    • L第一の習慣は「あなたは創造者である」ということであり、第二の習慣は「第一の創造を行う」ことである。
  • リーダーシップとマネジメント:二つの創造
    • Lリーダーシップとマネジメントの違いについて説明している。「マネジメントは手段に集中しており、どうすれば目標を達成できるかという質問に答えようとするものである。一方、リーダーシップは望む結果を定義しており、何を達成したいのかという質問に答えようとするものである。」
  • 人生の新しい脚本
    • L脚本を書き直すプロセスを説明している。主体性を向上させるには「自覚」の他に2つの性質ある。それは「想像力」と「良心」である。「想像力」により将来について考え、「良心」によって普遍の原則や自然の法則を理解し、自分自身の独自の才能や貢献する能力を意識することができる。そして、それを開発するために必要な個人的なガイドライを打ち出すことができる。「自覚」と合わせて、この三つの性質が私たちに自らの脚本を書き直す力を与えてくれる。
  • 個人的なミッション・ステートメント
    • L目的を持って始める最も簡単で大きな効果をもたらす方法のひとつは、ミッション・ステートメント(個人的な憲法、または信条)を書くことである。
  • 中心から変わる
    • L個人的なミッション・ステートメントを書くには自分の影響の輪の中心から始めなければならない。自分のビジョンと価値観を考えることは、影響の輪の中心に働きかけることである。自分の生活中心におくものがなんであれ、それは自分の安定性、方向性、知恵、ならびに力の根源になる。

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  • 生活の中心におくもの
    • L多くの人が選択する中心的なパラダイムを見て、それが四つの要素(安定性、方向性、知恵、力)とその人の人生そのものにどのような影響を与えるかについて説明している。「夫・妻中心、家族中心、お金中心、仕事中心、所有物中心、遊び中心、友達・敵中心、宗教組織中心、自己中心」
  • あなたの生活の中心はなにか
    • L自分の中心を見分ける方法を提示している。自分の中心を見分ける最も良い方法は、自分の安定性、方向性、知恵、力を見つめることである。
  • 原則中心の生活
    • L原則中心の生活から生まれる個人的な力は、自覚と知識を持ち、他人の行動・態度や環境・状況の影響に制限されない主体的な人間の力である。原則中心の人の力に対する唯一の制限は、原則そのものがもたらす自然の結果である。正しい原則に関する知識に基いて、自分の行動を自由に選択することはできるが、その行動の結果を選択する自由はない。
  • 個人的なミッション・ステートメントを書く
    • L個人的なミッション・ステートメントを書く大切さ、方法について説明している。「ミッション・ステートメントは短期間に書けるものではない。深い反省、注意深い分析、入念な表現、そして多くの書き直しを経なければ、完成には至らない。本当に自分のものにするには、あるいはそれが自分の心の奥底の価値観と方向性を十分に表現できるまでは、数週間あるいは数ヶ月を要するかもしれない。そして何度も復習を重ね、年月と共に理解が深まり、状況が変化していくに伴い、細かい修正を加える事が望ましいだろう。」
  • 家族のミッション・ステートメント
    • L家族の本当の中心にあるものは、不変であり、なくならないものである。つまり、その家族の共有化しているビジョンと価値観である。家族のミッション・ステートメントを書くことにより、家族の本当の基礎を表現することができる。
  • 組織のミッション・ステートメント
    • Lミッション・ステートメントは、組織の成功にとっても重要な役割を果たす。組織内の全員の深く共有化されたビジョンと価値観を、本当に反映している組織のミッション・ステートメントは、強い一体感と強い決意をつくり出すものである。人々の心の中に自律のための基準とガイドラインを植え付けることにより、指示、管理、批評、評価する人は必要でなくなる。なぜなら、従業員はその組織の不変の核心を、自分のものとして受け入れているからである。
  • 「第二の習慣/目的を持って始める」(応用の提案)
    • L下記の7つを提案している。
      • 1. この章のはじめで葬式のイメージ化を行ったが、そこで経験した思いを記録してほしい。
      • 2. 自分の今の生活における役割を書いてみる。それぞれの役割とバランスに満足しているだろうか。
      • 3. 日常の生活を離れて、個人的なミッション・ステートメントを書き始める時間をスケジュールに入れる。
      • 4. 付録を読んで、自分に当てはまる「中心」に丸を付けてみる。それは生活のひとつのパターンを示唆しているだろうか。そのパターンは自分にとって望ましいものだろうか。
      • 5. 個人的なミッション・ステートメントの作成に役立ちそうなアイディアや引用文を集め始める。
      • 6. 近い将来直面するプロジェクトをひとつ取り上げて、知的創造の原則を活用してみる。望んでいる結果とそれをつくり出すのに必要な行動・手順を書いてみる。
      • 7. 第二の習慣の原則を家族や職場の同僚と分かち合い、家族もしくは職場のミッション・ステートメントをつくるプロセスを開始する。
  • 第三の習慣「重要事項を優先する(自己管理の原則)」
    • 第三の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第三の習慣を一文で表すと「大事を小事の犠牲にしてはならない。」である。冒頭に「次の二つの質問に答えてほしい」とある。
      • 1. 第一問 もし、常日頃から行っていれば、あなたの私生活の質を著しく向上させる活動がひとつあるとするなら、それは何だろうか。
      • 2. 第二問 同じように、あなたの仕事の業績または結果を著しく向上させる活動があるとするなら、それは何だろうか。
    • また、第三の習慣が紹介されている。「第一の習慣は、別の言葉で言えば、「あなたは創造主である。あなたは自分で考え、自分で決められる」ということである。第二の習慣は、第一の創造、すなわち知的創造を実際に行うことである。つまり、自分の価値観と将来あるべき姿のビジョンを心に刻むことである。したがって、第三の習慣は、第二の創造、つまり物質的な創造を行うことである。」と紹介されている。さらに、物理的創造の質は、マネジメントの質によって決まるとある。
  • 自由意志の力
    • L人間は、自覚、想像力、良心、そして自由意志という四つの独特な性質を持っている。第三の習慣、つまり自己管理を可能にしてくれるのは、この自由意志である。効果的なマネジメントの定義は、「重要事項を優先する」ことである。リーダーシップは「重要事項」とは何のかを決めることであり、それに対して、マネジメントはそれを優先して、毎日、瞬間瞬間において実行することである。つまり、マネジメントは自制する力であり、実行力なのだ。
  • 時間管理の四つの世代
    • L第三の習慣を考えるにあたって、いわゆる「時間管理」という分野が扱う多くの問題や課題を取り上げることになる。今までの時間管理の研究を、次のように四つの世代に分けることができる。
      • 1. 第一世代は、「メモ」や「チェックリスト」を特徴としている。これは、時間やエネルギーに対する私たちの様々な要求を認識し、それを整理しておくことを狙いとしているものである。
      • 2. 第二世代は、「カレンダー」や「予定を書き入れる手帳」に代表されている。この世代では、先に見据えて、将来の様々な出来事や活動をスケジュール化しようとする。
      • 3. 第三世代は、前の二つの概念に、「優先順位づけ」「価値観の明確化」および「目標設定」の概念を加えたもので、現在の時間管理の主流になっている。
      • 4. 第四世代は、物や時間に集中するより、「大切な人間関係」や「生活の役割」、あるいは「大切な目的の達成」に焦点を合わせている。簡単に言ってしまえば、生活における「P/PCバランスを維持する」ための手法である。
  • 生き方を変える第二領域
    • L第四世代の時間管理の中心的な概念を、時間管理マトリックスという図で示すことができる。私たちの時間の過ごし方は、基本的に四つの領域に大別することができる。活動を定義する二つの軸は、緊急度と重要度である。第二領域に集中することは、効果的な自己管理の目的である。第二領域は緊急ではないが、重要な事柄を取り上げているからである。人間関係づくり、ミッション・ステートメントを書くこと、長期的な計画、運動、予防保全、準備などはすべてこの領域に入っている。

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  • ノーと言える喜び
    • L第二領域の活動を行うための時間は、第三領域から第四領域からしかとれない。なぜなら、緊急かつ重要な第一領域の活動を無視することはできないからである。
  • 第二領域に入るためには
    • L第一〜第三世代は、前の世代の考え方を基にしているから、第四世代では前の三つの世代の強みが活かされている。それに加え、第四世代には新しい側面も多い。それは第二領域に集中し、原則中心になり、本当の重要事項を優先することができるためのパラダムと手法を提供してくれるものである。
  • 新しい時間管理のツール
    • L第二領域の時間管理の目的は、生活を効果的に管理することである。そして、緊急性ではなく重要性に集中するものであり、P(目標達成)とPC(目標達成能力)のバランスを向上させるプロセスである。第二領域時間管理のツールんは、六つの大切な特徴がある。
      • 1. 一貫性:自分のビジョンとミッション、役割と目標、優先順位と計画をうまく調和させてくれるものでなければならない。
      • 2. バランス:生活にバランスを生み出すものであるべきだ。
      • 3. 第二領域への集中:緊急な問題を処理する活動よりも、事前の予知・予防などの第二領域の活動に集中するツールが必要である。私に言わせれば、これを実行する最も良い方法は、週単位で時間を計画することである。
      • 4. 人間重視:ツールはスケジュールだけではなく、大切な人間関係について考えさせてくれるものになっていなければならない。
      • 5. 柔軟性:ツールはあなたのニーズやスタイル、そしてやり方に柔軟に合わせるべきである。
      • 6. 携帯性:ツールは携帯に便利なものがよい。
  • 時間管理への旅立ち
    • L第二領域に集中した一週間の計画プロセスを実体験していただきたい。第二領域に集中した計画プロセスには、四つの基本的なステップが含まれている。
      • 1. 役割を定義する:家族の役割、仕事の役割、自己管理の活動、地域社会や趣味などの役割も考えることができる。
      • 2. 目標設定:それぞれの役割において、次の一週間で達成したい大切な目標を二つか三つ設定することである。
      • 3. スケジュール化:設定した目標を念頭に置いて、これからの一週間を考え、目標をなし遂げるための活動をスケジュールに入れる。
      • 4. 日々の対応:週単位で計画を立て、後は日々の様々な出来事に対応しながら必要に応じてスケジュールを変更することになる。そして、人間関係づくりやその他の重要事項を優先しながら生活を送るようにする。
  • 原則に忠実、スケジュールに柔軟
    • Lどんなに深く考えて、一週間の計画を立てたとしても、スケジュールに入れた事柄よりも大切なことが発生することは必ずある。原則中心に生きているからこそ、そういう重要事項を優先するために、平安な気持ちでスケジュールを変更することができるのだ。
  • 第四世代の進展
    • L第四世代の時間管理は、第三世代のそれよりも、五つの大切な側面において優れている。
      • 1. 原則中心である。
      • 2. 良心によって方向付けられる。
      • 3. 独自のミッション、価値観、長期的な目標が定義される。
      • 4. 役割を打ち出し、それぞれの目標を設定し、活動を計画することにより、生活のバランスを促す。
      • 5. 週単位のスケジュールを立てることで、より広い視野を持つようになる。
  • レゲーションによりPとPCの双方を高める
    • L私たちが目標を達成するには二つの方法しかない。時間を投入して自分で実行するか、ほかの人に任せるかのどちらかである。ほかの人に仕事を任せることをデレゲーションという。自分で時間を投入する場合は「能率」を考え、人に任せる場合は「効果」を考えるべきである。

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  • 使い走りのデレゲーション
    • Lデレゲーションには、基本的に二種類ある。それは「使い走りのデレゲーション」と「完全なデレゲーション」である。「使い走りのデレゲーション」とは「これを取ってこい。これをやれ。あれをやれ。」といったやり方である。
  • 完全なデレゲーション
    • L完全なデレゲーションは、手段ではなく結果に、焦点を合わせている。手段を選択する自由を相手に与え、結果に責任をもたせるのである。完全なデレゲーションを行うためには、最初から次の五つの事柄を明確に打ち出し、相互理解と決意を得るようにしなければならない。
      • 1. 望む結果:出すべき結果について明確な相互理解を得る。
      • 2. ガイドライン:結果を出すにあたり、守らなければならないルールがあれば、それを明確にする。
      • 3. 望む結果を達成するために、活用できる人的、金銭的、技術的、組織的な資源の範囲を明確にする。
      • 4. 責任に対する報告:結果を評価するために使われる基準を設定し、評価する人はだれなのか、報告と評価が具体的にいつ行われるのかも設定する。
      • 5. 履行(不履行)の結果:評価の結果によってどうなるか(賞罰)を設定する。
  • 第二領域のパラダイム
    • L効果的なマネジメント(それが自分自身を管理するにせよ、デレゲーションによってほかの人を管理するにせよ)の鍵は、テクニック、ツール、外的な要因にあるのではない。それは内的なものである。第二領域のパラダイムによって、「緊急性」ではなく「重要性」のレンズを通して物事を見る力を身につけることにあるのだ。
  • 「第三の習慣/重要事項を優先する」(応用の提案)
    • L下記の6つを提案している。
      • 1. これまで疎かにしていた第二領域の活動をひとつ打ち出して、それを書き留めて実行するように決意する。
      • 2. 時間管理のマトリックスを書いて、あなたがそれぞれの領域で、何割ほど自分の時間をすごしているかを考えてみる。
      • 3. 人に任せることができそうな仕事や責任をリスト・アップしてみる。そして、それを任せる相手も書いてみる。デレゲーション、あるいは訓練のプロセスを開始するには、どうすればよいかを考えておく。
      • 4. 来週の計画を立てる。一週間の終わりに、自分の価値観と目的に対してどれだけ誠実だったかを評価する。
      • 5. 毎週、週単位の計画を立てることを決意し、その計画を立てる時間をスケジュールに入れておく。
      • 6. 自分の今使っている計画のツールを第四世代のツールに改良するか、またはそうした第四世代のツールを入手する。

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第三部(公的成功)

相互依存パラダイム、第四、第五、第六の習慣の習慣の説明である。

相互依存のパラダイム理解するために、下記の項目が説明されている。相互依存パラダイムのを一文で表すと「信頼がなければ、友情はない。誠実さがなければ、信頼はない。」である。他人のことを好きになるには、まず自分自身のことが好きでなければならない、とよく言われる。真の自尊心は、自らを支配する力、真の自立からくるものである。人間関係に大きな力を発揮するテクニックが本当にあるとすれば、それは真に自立した人格から自然にあふれでるものでなければならない。

  • 信頼残高という名の財産
    • L結婚生活子育てを例にだして、信頼残高について説明している。「信頼残高とは、ある関係において築かれた信頼レベルを表す比喩表現であり、言い換えれば、その人に接する安心感ともいえるだろう。」
  • 信頼残高をつくる六つの大切な預け入れ
    • L信頼残高を増やすために、六つの大きな預け入れを提案している。
      • 1. 相手を理解する。
      • 2. 小さなことを大切にする。
      • 3. 約束を守る。
      • 4. 期待を明確にする。
      • 5. 誠実さを示す。
      • 6. 引き出しをしてしまったときは、誠意を持って謝る。
  • 愛の法則と人生の法則
    • L私たちは見返りを求めず無条件の愛という形で預け入れを行うとき、愛の基礎的な法則を守っていることになる。そうした行為で私たちは、相手に安定感と安全な気持ちを感じさせる。そして相手は自分自身の本来の価値を感じることが出来、自分の真のアイデンティティを肯定されたことになる。
    • L人生の基礎的な法則(協力・貢献・自制・誠実)に沿って生活する動機づけになる。相手は自分の本来の可能性を発見し、発揮することができるようになる。それは、こちらの弱点に反応するのではなく、自身の内的価値観に沿って生活する自由を、私たちが相手に与えるからである。
    • L効果的に会社を運営し、幸せな家庭を営むための調和をつくり出すためには、大きな注意と勇気が必要である。人間関係をつくる過程においては、いかなる技術によっても、管理のスキルによっても、大衆のために働く努力によっても、人格の欠如を補うことはできない。ひとりひとりに対して愛と人生の基礎的な法則を守ることが、必要不可欠なのである。
  • P(目標達成)の問題はPC(目標達成能力)の機会である
    • L相互依存状態においては、すべての「Pの問題はPCの機会」である。それこそ信頼残高を増やす機会であり、相互依存関係における生産性を大きく向上させる機会なのである。
  • 相互依存の習慣
    • L信頼残高のパラダイムを持つと、ほかの人と一緒に効果的に働く「公的成功」の領域に入る用意ができたことになる。
  • 第四の習慣「WinWinを考える(人間関係におけるリーダーシップの原則)」
    • 第四の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第四の習慣を一文で表すと「黄金律は暗記した。さあ、実行しよう。」である。冒頭では従業員に競争させて、協力しあわない会社を例に出し、WinWinの大切さを説明している。「社長であろうが、掃除係りであろうが、自立から相互依存状態の領域に足を踏み入れる瞬間、必然的にリーダーシップの役割を引き受けることになる。なぜなら、それは他の人に影響を及ぼす立場に立つからである。」
  • 人間関係の六つのパラダイム
    • LWinWinは人間関係における六つのパラダイムのひとつである。六つのパラダイムとは下記である。
      • 1. Win-Win:自分も勝ち、相手も勝つ。人生を競争ではなく、協力する舞台とみるパラダイムである。
      • 2. Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける。
      • 3. Lose-Win:自分が負けて、相手が勝つ。
      • 4. Lose-Lose:自分も負けて、相手も負ける。
      • 5. Win:自分だけの勝ちを考える。
      • 6. Win-Win または No Deal:Win-Winの合意または取引き条件に至らなければ、取引をしないことに合意する。
  • WinWinを支える五つの柱
    • Win-Winの原則は、すべての対人関係において成功するための基礎であり、下記の五つの柱によって支えられている。

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  • 「第四の習慣/WinWinを考える」(応用の提案)
    • L下記の6つを提案している。
      • 1. これから誰かと一緒に、ある合意に至らなければならない状況、あるいは、解決に向けて交渉しなければならない状況をひとつ選ぶ。その状況において、勇気と思いやりのバランスを維持することを決意してほしい。
      • 2. あなたの生活の中で、Win-Winパラダイムの応用を妨げている要因や障害になっているものを、リスト・アップする。この障害を取り除くために、あなたは影響の輪の中で何ができるだろうか。
      • 3. 具体的にWin-Winの合意をつくりたい相手をひとり選ぶ。相手の視点と自分の視点から双方に満足する解決策を見つけるまでコミュニケーションを続ける用意があるかどうかを訊いてみる。
      • 4. 自分の生活の中で重要な人間関係を三つ選ぶ。今の信頼残高はどのくらいあるだろうか。その残高を増やすにはどういう預け入れができるかを書いてみる。
      • 5. 自分の今までの脚本づけを考えてみる。それはWin-Loseだろうか、Lose-Winだろうか。
      • 6. 難しい状況においても、相互利益を求める模範的な人を考えてみる。どうしたらこの人の模範をもっと身近に観察し、それから学べるかを考えてみる。
  • 第五の習慣「理解してから理解される(感情移入のコミュニケーションの原則)」
    • 第五の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第五の習慣を一文で表すと「心には理性で分からない理屈がある。」である。冒頭では「患者を理解しない眼科医」と「子供を理解しない親」を例に出し相手を理解することの重要性を説明している。「私たちは、急いで問題の中に飛び込んで、何かのアドバイスで問題を素早く解決しようとする傾向が極めて強い。しかも、多くの場合、診断する、あるいは問題を深く理解する時間をとることを忘れてしまっている。人間関係について私が今まで学んだ最も大切な教訓を要約すれば、それは「まず相手を理解するように努め、その後で、自分を理解してもらうようにしなさい」ということである。」
  • 人に影響を与える鍵は人に影響されることだ
    • L自分の夫・妻、隣人、上司、同僚、友人と効果的に接し、相手に影響を与えたければ、まずその人を理解する必要がある。私があなたに心の中を打ち明けない限り、そして、あなたが私という人間や私の独自の状況や気持ちを理解できない限り、あなたは、私にどういうアドバイスや助言を与えたらいいのか分かるはずもないということだ。つまり、あなたの口から発せられる言葉がいくら正しく素晴らしいものであっても、私の状況にあてはまらないものになってしまう。あなたが私の本質を理解し、それに影響されない限り、私はあなたの助言に聞き従い影響されることはない。だからこそ、人間関係において効果的なコミュニケーションを図りたければ、テクニックだけではだめなのだ。信頼を築き、相手が本音で話せるような人格の土台の上に、感情移入の傾聴のスキルを積み上げていかなければならない。そして、心と心の交流を可能にする信頼残高を、構築していかなければならないのである。
  • 相手を本当に理解するためには
    • L話をしているとき、ほとんどの人は、理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いているのだ。本当の感情移入は、心の底から理解するつもりで聞くことであり、まず相手を理解しようと努めることである。
  • 処方する前に診断する
    • Lつまり処方する前に診断することは、人生の多くの場面で表れる正しい原則である。もしあなたが医者の診断を信頼していなければ、医者の出した処方箋どおりの薬を飲む気にはなれないだろう。まず理解しようとすることこそ、人生のあらゆる場面に作用する正しい原則である。それは普遍にして共通の原則であるが、最も顕著に表れるのは人間関係においてである。
  • 四つの自叙伝的な反応と感情移入
    • L私たちは自分の過去の経験に基いて、「自叙伝的」に話を聞こうとする。つまr,多くの場合、次の四つのいずれかの方法で返答する。
      • 1. 評価する:賛成、もしくは反対する。
      • 2. 探る:自分の視点から質問する。
      • 3. 助言する:自分の経験に基づき、助言やアドバイスを与える。
      • 4. 自分の動機や行動を基に相手の動機や行動を捉え、解釈し、説明しようとする。
    • L本当に理解したいという気持ち、人格、相手との高い信頼残高、感情移入のスキルを身につけるまでは、ほかの人の見地に立って、その人の見ている世界を見ることは絶対にできない。このスキルの勉強には(スキルは、感情移入の傾聴においては氷山の一角にすぎないが)、四つの段階が含まれる。
      • 1. 第一段階:話の中身を繰り返す。
      • 2. 第二段階:話の中身を自分の言葉に置き換える。
      • 3. 第三段階:右脳を活用しはじめる。感情を反映する。
      • 4. 第四段階:内容を自分の言葉で言い、同時に感情を反映する。
    • L本当に理解しようとすると、そこに大きな違いが生じる。本当の問題に向き合っていなければ、どんなに優れた助言をしても意味がない。そして、自分の自叙伝とパラダイムに捉われず、自分の眼鏡を外し、相手の見地に立って、相手の観点から世界を見なければ、本当の問題を理解するところまでには至らない。
    • L人は理解されたい。だから、理解することにどんなに大きな時間の投資をしても、必ずそれを上回る時間の回収ができる。なぜならそれは、問題と課題に対する正しい理解と、人が深く理解されていると感じるときに発生する高い信頼残高をもとに、物事を進めることができるからである。
  • 理解することがWinWinの扉を開く
    • L人の言葉を深く聴くようになればなるほど、人と人との間にはものの見方に大きな違いがあることに気がつくだろう。この相違は、相互依存状態に大きな影響を及ぼすものだ。
    • Lさて、人は、様々な相違点あがるにもかかわらず、一緒に何かを成し遂げようとする。結婚において、会社において、地域社会において、資源を管理し結果を達成しようとしている。そのためには、どうすればいいのだろうか。個々人の知覚の限界を超えて、深いコミュニケーションを図り、直面する課題を処理し、協力し、Win-Winの解決策を打ち出すにはどうすればいいのか。答えは第五の習慣である。これこそWin-Winの過程の第一歩である。
  • エトス・バトス・ロゴス、効果的なプレゼンテーションとは
  • 一対一、相手の目を通して人生を見つめる
    • Lまず理解することを求めよ。問題が起こる前に、評価したり処方したりする前に、自分の考えを打ち出そうとする前に、まず理解しようとする。それが相互依存の強力な習慣なのである。真にお互いを深く理解するとき、創造的な解決や第三案の扉が開かれる。お互いの相違点が、コミュニケーションや進歩を妨げる障壁にならなくなる。逆にシナジー、相乗効果への踏み台になっていくに違いない。
  • 「第五の習慣/理解してから理解される」(応用の提案)
    • L下記の5つを提案している。
      • 1. 信頼残高が赤字になっている関係をひとつ考えてみる。
      • 2. 身近な人に感情移入の概念を紹介する。他人の話を真剣に聴くことを練習したい旨を伝え、一週間後にフィードバックを求める。結果はどうだっただろうか。その人をどういう気持ちにさせていただろうか。
      • 3. 他人のコミュニケーションを観察する機会があったら、耳をふさいで、目で見てみる。言葉だけでは分からないどのような感情を読み取ることができるだろうか。
      • 4. 次回、不適当な自叙伝(探り・評価・助言・解釈)を挟んでいると気がついたら、その状況を預け入れに取り換えるために、それを認めて謝るようにする。
      • 5. 次にプレゼンテーションをするとき、それを感情移入に基いて行ってみる。相手の立場を相手以上にうまく説明してみる。それあkら自分の立場を相手の見地から説明し、理解してもらう。
  • 第六の習慣「相乗効果を発揮する(創造的な協力の原則)」

第六の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第六の習慣を一文で表すと「二人の人が同じ意見を持っているとすれば、そのうちひとりは余分である。」である。冒頭では相乗効果について説明されている。「相乗効果とは何なのか。簡単に言ってしまえば、全体の合計が各部分の和よりも大きくなるということである。」、「相乗効果の本質は、相違点に価値をおき、それを尊重し、強みを伸ばし、弱さを補完することである。」、「正しく理解するなら、相乗効果は人生において最も崇高な活動である。残りの習慣すべてが身についているかどうかのテストであり、またその目的でもある。」、「相乗効果こそが、原則中心のリーダーシップの本質であr.それは人々に内在する大きな力を引き出し、統一し、解放を促す働きをする。今まで話してきたすべての習慣は、相乗効果の奇跡を作り出す準備にすぎない。」

  • コミュニケーションのアドベンチャー
    • L相乗効果的にコミュニケーションが展開されるとき、新しい可能性、代替案、新しい選択について、自分の意見や心を、ありのままにオープンに表現できるようになる。一見、それは第二の習慣(目的を持って始める)を放棄しているかのように感じられることもあるが、実際はその逆である。確かに相乗効果的コミュニケーションをするとき、その最終的な結果がどうなるかは、最初からは分からない。しかしながら、内的に興奮と冒険の気持ちを味わうことになる。それは、コミュニケーションによって生みだされる結果が以前よりもはるかに良いものになると、信じているからである。そして、このより優れた結果を出すことこそ、あなたの目的なのである。
    • Lそもそも、創造的な活動には、予期できない要素がつきものである。それは、試行錯誤の中で行うものだからだ。そうした曖昧さに耐える力を持ち、内的な安定性と原則に対する誠実さを持っていなければ、創造的な事業への参加は、極めて不愉快な気持ちを不安を感じさせるものになる。なぜなら、内的な安定性を持っていない人は、明確な構造や確実な結果を強く要求せずにはいられないからである。
  • カオスの彼方
    • コミュニケーションが相乗効果になってくると、非常に短い言葉でも会話が成立するようになる。他人にはまったく通じなくても、お互いの意味するところがすぐに理解できる。そこからまた、新しい世界が広がり、お互いに、さらに優れた新しいパラダイムをつくり、新しい代替案を出し合い、話し合い、考える。こうして打ち出されたアイディアは、完全な問題解決につながらない場合もあるが、通常、新しく有意義かつ現実的な解決策を生み出すことになる。
  • ビジネスにおける相乗効果
    • L人は、一度でも本当の相乗効果、つまりシナジーを経験していまうと、二度と前の状態に戻ることはできない。自分の考えを拡大させる、相乗効果という名の冒険の味を知っていまうからである。そしてまた、ある特定の状況で生まれた相乗効果的な経験を、もう一度再現しようとすることがある。しかしこういう試みはめったにうまくいかない。とはいうものの、全く新しい創造的な経験をつくり出すことはできる。この真理は、東洋では次のように表現されている。「師を真似ることを求めず、師の求めたものを求める」と。
  • 一プラス一は千六百?!

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    • L「防衛的なコミュニケーション」は、信頼のない状態で生まれるものである。それは自分の立場を守ることに重点をおいて、場合によっては契約書のような言葉で表現され、あらゆる状況を前もって想定し、問題が起きた時の対応策をすべて明確にして逃げ道を確保しようとするものである。
    • L 「尊厳的なコミュニケーション」は、ある程度成熟した人が普段接するレベルである。お互いに対する尊敬はあるが、難しい衝突をさけたいがために、丁寧に話し合うものの、感情移入には至らない。知的レベルでは相互理解が得られるかもしれないが、お互いの立場を裏付けるパラダイムを深く見つめることはなく、そのために新しい可能性を求める余裕もない。尊厳的なコミュニケーションは自立状態においてはうまくいくだろうし、相互依存状態においてもある程度はやっていけるだろう。しかし、新しい創造的な可能性を、それだけで実現することはできない。
    • L 「相乗効果的なコミュニケーション」を行えば、一プラス一は八、十六、あるいは千六百にもなる。高い信頼に基づいて相乗効果が発揮されれば、それは各当事者の最初の提案よりも優れた案を生み出し、すべての当事者がその案に対して決意することができる。そのうえ、創造的な活動に参加することを、心から楽しむことになる。そのプロセスから、小さくともひとつの組織文化が形成される。その命は短くとも、そこにはPとPCのバランスがあり、心を満足させるものがある。
  • 第三の案を探し出す
    • L高い信頼を持っているから、結婚生活において、開放的で率直なコミュニケーションができる。Win-Winを考えているからこそ、第三案の存在を確信し、最初のいずれの提案よりも相互利益をもたらす案を探し出すことができるのだ。
  • マイナスの相乗効果
    • L安定性や自尊心に欠けている人は、パラダイム転換を起こす勇気や内的な力がないため、現実をすべて自分のパラダイムに当てはめようとする。そして、そういう人は、相手を自分と同じ考え方に仕向けようという強い欲求を持っている。だから「違う意見を得ることこそが人間関係のもたらす利点」だ、ということに気づかない。ここで、同一と一致とは違うということを、はっきりさせなければならない。つまり、本当の一致とは相互補完することで、同一になるということではない。本当の意味では、同一は、想像力もなく、つまらないものである。相乗効果の源は、相違点を尊ぶことである。人間関係において、相乗効果を発揮する鍵は、自分の中で相乗効果を発揮することだ。
  • 相違点を尊ぶ
    • L相乗効果の本質は、相違点、つまり知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶことである。相違点を尊ぶ鍵は、すべての人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分のあるがままに見ているのだということを理解することである。
    • L本当に効果的に人生を営む人というのは、自分のものの見方の限界を認め、ほかの人のパラダイムと考え方に接することによって得られる、豊かな資源を活用する謙虚さを持っている人である。そういう人が相違点を尊ぶのは、その相違点こそが、自分の知識と現実に対する理解を増すものだと認識しているからである。自分の経験だけでは慢性的にデータ不足になってしまう、と知っているからである。
  • 「成功」を妨げるブレーキをはずせ
    • L相互依存状態においては、成長と変化を妨げる抑止力に対抗するために、相乗効果は特に強い武器になる。こうした抑止力を説明するために、社会学者のカート・レビンが場の分析というモデルを作り出している。このモデルによると、現在得られている結果は、上向きの成長を促す駆動力と、それを妨げる下向きの抑制力の均衡であるという。

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    • Lあなたが相乗効果を発揮すれば、第四の習慣の態度と、第五の習慣のスキルと、第六の習慣のエネルギーとを、抑止力を省く方向に直接向けることができる。その抑止力となっている問題について、安心して話せる雰囲気を醸し出すことができる。抑止力は、氷が溶けるように徐々に消え失せていくことだろう。そして、抑止力を駆動力にかえるような新しい理解生まれる。周りの人も問題の解決に参加し、真剣に取り組み、自らの問題として捉え、その解決に大きく貢献できるようになる。
  • 自然界のすべてが相乗効果的である
    • L相乗効果は実際に機能する、正しい原則である。これこそが、これまでのすべての習慣の最もたる目的であり、相互依存の現実における効果性の、まさに定義と呼ぶべきものである。それはまた、チームワーク、チームの形成、他の人との関係、あるいは想像力を発揮させるための鍵でもある。創造依存関係においては、他の人のパラダイム、あるいは相乗効果を発揮するプロセスそのものをコントロールすることはできないが、その相乗効果の多くの要因は、あなたの影響の輪に入ってくる。自分の中の内的な相乗効果は、完全に影響の輪の中に入っている。自分の本質の両側面(分析的な側面と創造的な側面)を尊ぶことができる。その間の相違点を尊び、その相違点を生かして想像力触媒にすることができるのだ。
  • 「第六の習慣/相乗効果を発揮する」(応用の提案)
    • L下記の4つを提案している。
      • 1. 自分と違った意見を頻繁に述べる人を考える。その相違点を、第三案を打ち出すための踏み台にする方法を考える。今あなたが直面している問題、またはプロジェクトについて、その人の意見を求める。そしてその意見に価値を起き、それを真剣に受け止める。
      • 2. 気に障る人をリスト・アップしてみる。あなたが、より高いレベルの内的安定性を持ち、その相違点を尊ぶようにすることによって、彼らの持つ観点が、相乗効果を生み出す原動力になることはないかを考える。
      • 3. 高いチームワークと相乗効果がほしい状況を考えてみる。必要な相乗効果を支えるためには、どういう条件を整えるひつようがあるだろうか。また、そのために、あなたは何ができるだろうか。
      • 4. 今後、意見の相違やぶつかり合いが発生したとき、その人の立場を裏付ける考えを理解しようとする。その人の意識している事柄を考慮に入れて、その問題を、創造的かつ双方の利益になるような方法で解決していく。
第四部(再新再生)

第七の習慣の習慣の説明である。

  • 第七の習慣「刃を研ぐ(バランスのとれた自己再新再生の原則)」
    • 第七の習慣を理解するために、下記の項目が説明されている。第七の習慣を一文で表すと「時々、小さな事から生じる大きな結果を考えると、小さな事はすべて大きな事に見えるようになる。」である。冒頭では「刃(のこぎり)を研がないきこり」の例を出して、刃を研ぐことの重要性について説明している。
  • 再新再生の四つの側面
    • L第七の習慣は個人のPCである。それは、あなたの持つ自分自身という最も大切な資源を維持することであり、つまり自分の中にある自然から授かった四つの側面<肉体的側面、精神的側面、知的側面、社会・情緒的側面>のそれぞれを再新再生させることである。

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    • L肉体:肉体的側面で刃を研ぐことは、自分の身体を大切にすることである。
    • L精神:精神的側面を再新再生することは、人生に自己リーダーシップを発揮することである。この側面の再新再生は、第二の習慣と非常に深く関係している。
    • L知的:定期的に優れた本を読むこと以上に、自分の精神を高め、養う方法はない。これもまた波及効果の大きい第二領域の活動である。また、書くことも、知的側面の刃を研ぐ強力な方法の一つである。自分の考え、経験、思いつき、学んだことなどを記録として日記をつけることは、知力の明瞭性、正確さなどを向上させる。手紙を書くことも、自分の考えを明確に伝え、論理を展開し、相手により深く理解してもらう表現力を高めるのに非常に役立つ活動である。
    • L社会・情緒:社会・情緒的側面は、第四、第五、第六の習慣と深くかかわっている。それは、人間関係におけるリーダーシップ、感情移入のコミュニケーション、創造的な協力の原則に基いているものである。
  • あなたの思いが相手を活かす
    • L世の中のほとんどの人は「社会の鏡」に依存しており、周りの人々の意見、知覚、パラダイムなどによって脚本づけられている。相互依存状態にいる人は、自分は周りの人にとって社会の鏡になっていると自覚している。
    • L今までの人生を振り返ってみてほしい。自信をなくしたときにも、あなたを信じてくれた人がいたはずだ。その人はあなたに良い脚本を与えてくれた。それがあなたの人生にどれだけ大きな影響を及ぼしただろうか。あなた自身がほかの人に対しても、そうした積極的な脚本を与える人になれるとしたら、どうだろうか。他の人が社会の鏡によって低迷への道に陥ろうとしているとき、あなたは、その人の可能性を信じ、より高い道を示すことができる。そして、その人の話に耳を傾けて感情移入をし、その人の本来の責任を否定することなく、主体性を発揮するように勇気付けることができるのだ。
  • 再新再生のバランス
    • L自己の再新再生のプロセスを効果的に行うためには、人間の持つ四つの重要な能力<肉体、精神、知性、社会・情緒>すべてにわたって、バランスよく刃を研ぐ必要がある。
    • Lこれは個人の生活だけでなく、組織についてもいえることである。組織にとっては、肉体的側面に当たるものとして「経済的側面」、知的側面は「人の才能の開発・活用・評価」、社会・情緒的側面は「人間関係・利害関係者との関係・従業員の扱い方など」、そして精神的側面は「組織の目的・貢献の意味の発見」である。
  • 「7つの習慣」における相乗効果
    • L再新再生の活動がバランスよく行われれば、活動そのものが相乗効果的なものになる。どの側面で刃を研いでも、「7つの習慣」を実行する能力が高まる。ここで注目すべきことは、「7つの習慣」も相乗効果的なものなのだということである。習慣には順序があるとはいえ、どの習慣を改善しても、それは残りの習慣すべてを実行する能力を向上させる。
    • L毎日の私的成功は、肉体的、精神的、知的側面で、毎日少なくとも一時間の再新再生を行うことである。これこそが「7つの習慣」を身につける鍵であり、完全にあなたの影響の輪に入っていることである。
  • 上向きの循環
    • L再新再生とは、螺旋状の上向きの成長、変化、常なる改善の良い循環をつくり出す原則であり、またそのプロセスでもある。
    • Lこの上向きの螺旋状の循環を歩むには、常に、より高い次元において「学び」、「決意」、「実行」することが要求される。もしこの三つのうち、ひとつだけで十分だと思ったならば、それは自らを騙しているにすぎない。成長を続けるためには、私たちは学び、決意し、実行し、さらに学び、決意し、実行し、そして、なおも学び、決意し、実行しなければならないのである。

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  • 「第七の習慣/刃を研ぐ」(応用の提案)
    • L下記の4つを提案している。
      • 1. 生活様式に見合った自分の健康状態を維持する活動で、長期にわたって継続できるものをリスト・アップしてみる。
      • 2. リスト・アップした活動のうち一つを選び、今週の目標に取り入れる。一週間が終わったところで自己評価を行う。目標が達成されていなければ、それは自分の真の価値観から判断して、もっと大切なことがあったからなのか、それとも自分の価値観に忠実ではなかったからなのか、考える。
      • 3. 同じように、精神的または知的再新再生の活動のリストをつくる。それから、今改善したいと思っている人間関係のリスト・アップする、あるいは公的成功が必要とする場面・状況を明確にする。それぞれのリストからひとつの項目を選び、今週の木曜に取り入れる。そして、実行し評価をする。
      • 4. 毎週、四つの側面のそれぞれにおいて、刃を研ぐ活動を書き、実行し、結果と実績を評価することを決意する。
  • 再びインサイド・アウト
    • 冒頭では著者のスティーブン・R・コヴィー氏とコヴィー氏の妻とのコミュニケーションで学んだことが書かれている。「上辺では他愛のないことのように見えても、過去の経験に深い根を下ろした大きな事柄もあるのだということを学んだ。深く潜んでいる問題を取り上げずに、上辺の枝葉末節に対応することは、人の心という聖地をむやみに踏みにじる行為である。」、「愛を保つ鍵は、話し合うこと、特に気持ちについて話し合うことだと、私は感じている。私は出張しちても、毎日数回電話をかけて、妻と話し合う。心の故郷に戻り、そこから得られる幸福、安定感、貴い価値を、毎日手に入れるのである。」
  • 世代を超えて生きる
    • L子供に相続できるもので永遠の価値を持つものは二つしかない。”ルーツ”と”翼”である。
  • 流れを変える人になる
    • L子供に”翼”を与えるということは、今まで引き継いできた悪い脚本を乗り越える力を与えることである。それは、私の友人であるテリー・ワーナー博士のいう流れを変える人になるということだと思う。今までの悪い脚本をそのまま次の世代に引き継ぐのではなく、その脚本を変えるのである。そしてその脚本を通して、さらにお互いの関係が強められるのである。仮にあなたが子供の頃両親に虐待されたからといって、あなたも自分の子供を虐待する必要はない。
  • 個人的な追伸
    • L我々は探求をやめてはならない。そして、我々のすべての探求は、初めにいた場所に戻ることであり、その場所を初めて知ることである。

分析読書(第二段階:解釈)

今回はなし。7つの習慣を一通り実践してからにする。

分析読書(第三段階:批評)

今回はなし。7つの習慣を一通り実践してからにする。

シントピカル読書

今回はなし。7つの習慣を一通り実践してからにする。