じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

鉄道唱歌と大和田建樹(宇和島にて)

先週に続き、愛媛・宇和島へ行ったときのお話を。
松山駅から鉄路でのんびりと宇和島駅に向かい、駅を降りると懐かしくもかわいらしい蒸気機関車が駅前に。ここに蒸気機関車がある理由……これはみなさんもご存知の鉄道唱歌の作詞を手掛けた明治期の著名な詩人で国文学者、作詞家の大和田建樹のふるさとだったからなんです。
大和田建樹といえば、箏の巨匠・宮城道雄との作品ほか、じゃぽ音っとでお名前のあるタイトルを検索することができます。

上記の写真右下のボタン二つ「実録の機関車走行音」と「鉄道唱歌メロディー」を押してみました。南国のような景色に懐かしく響く音はどこか不思議な感覚。それと街で見つけた相撲の番付表のような闘牛大会の番付表(写真左)などを撮影、もっと時間があればまたじっくり見て回りたいところですね。


さて、この予讃線の一部、とくに松山―宇和島間は二通りの路線……海沿いの路線、山を抜けていく路線と分かれています(写真左は伊予大洲駅のホームにあった路線図)。せっかくの遠出。行きは山の路線(内子経由)、帰りは海沿いの路線(伊予長浜経由)の二通りで鉄路を楽しんできました。とくに印象的だったのは海沿いの灘駅。この駅は、映画『男はつらいよ 寅次郎と殿様』(1977年)やかつての青春18きっぷのポスターに使われたのだそう(日本鉄道旅行歴史地図帳11号中国四国/新潮社発行より)。実際に駅にいたファンがカメラで到着した車両を海とともに撮影していました。

自動車ではなかなか味わえない、ちょっと楽しい旅になりました。

(じゃぽ音っと編集部T)