今回はDisc 6(1988年)の指揮者「フェルディナント・ライトナー」氏のプロフィールをご紹介させていただきます。
フェルディナント・ライトナー(1912〜1996)
Ferdinand Leitner
ドイツ出身。ピアニストから指揮者へ転向し、1943〜45年ベルリン・ノレンドルフプラッツ劇場、45〜46年ハンブルク州立歌劇場、46〜47年バイエルン州立歌劇場を経て、50〜69年ヴュルテンベルク州立歌劇場(シュトゥットガルト歌劇場)の首席指揮者・音楽総監督を務め、オルフ「僭主オイディプス」(1959)、「プロメテウス」(1968)、ベルク「ルル」(1966)などを世界初演。47〜51年バッハ週間(アンスバッハ)上級音楽監督。オペラ指揮者として人気を博し、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、モーツァルトのほか、オルフなど20世紀作曲家の作品も得意とした。51年ベニスでストラヴィンスキー「放蕩者のなりゆき」世界初演のリハーサルを指揮(初演本番は作曲家自身が指揮)。56年、E.クライバーの後任としてブエノスアイレス・コロン劇場の指揮者に就任。69〜83年チューリヒ歌劇場音楽監督、76〜80年ハーグ・レジデンティ管弦楽団首席指揮者を兼任。88〜90年RAI国立交響楽団(トリノ)首席客演指揮者。シエナ・チギアーナ音楽院で教鞭も執る。客演も多く、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ドイツ各地の放送交響楽団などのオーケストラや、シカゴ、ミュンヘン、ハンブルクの歌劇場等で指揮。第二次世界大戦後、ドイツ・グラモフォンで精力的に録音をおこない、名盤とされるブゾーニ「ファウスト博士」など300以上の録音を残した。76〜90年NHK交響楽団客演指揮者。
(Yuji)