▼終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来(文春新書)/小泉 悠
2023年前半までの時点の話。
▽黒牢城/米澤穂信
面白かった。やっと読めた、2022年(第166回)の直木賞受賞作。この人の文章は映像が立ち上がってくるのがすごいと昔から思っているのだけど、ここまでホラー的で陰鬱な映像を見せられるとは…と舌を巻いた。──そして、史実との関係を何も知らない調べないまま読み進めて、読了してから少し調べたけど、へえ、その大筋まで史実だとは…。なるほど、それが最大の謎なのか…
▽鉄道と愛国 中国・アジア3万キロを列車で旅して考えた/吉岡桂子
▽ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景/国末憲人
朝日新聞の欧州総局長をやられた方の本。2020年のナゴルノ・カラバフ戦争のときに特派員としてこの人の名前は覚えたのだけど、その後もウクライナを出入りしながらの丹念な取材による記事やTwitterによる発信を折に触れて目にしていた。ブチャ以前と以後でこの戦争の位置づけががらっと変わった、という指摘、日本ではどこまで共有されているだろうか。最後は滞在していたキーウのホテルでミサイルの直撃に遭い(2022年12月31日)、負傷した同僚を国外に連れて行ったところで終わる。歴史の記録だ
▼隋 「流星王朝」の光芒(中公新書)/平田陽一郎
隋とは言ってもそれを語り起こすには欠かせない北周、楊堅や独孤皇后の時代に関する記述は、同じ中公新書の『南北朝時代』ではほとんど触れられなかったが、もしかしたらこちらに譲られていたのだろうか。面白かった。新書には珍しく、読ませる文章だった。かなり重きを置いて語られるのが突厥との力関係で、南北朝時代って南朝と北朝と突厥の三国鼎立時代と言えるのかも。
▽ロバのスーコと旅をする/高田晃太郎
ついったーで見たあの人か!と思って読んだ。なんか、基本的に淡々としているのね、意外と
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▼ストラヴィンスキー: 春の祭典、リムスキー=コルサコフ: シェエラザード/ヴラディーミル・フェドセーエフ、モスクワ放送交響楽団 (2022年K2HDマスタリング)<タワーレコード限定>(NCS-88003)
https://tower.jp/item/5558841/