ジェネラリストかスペシャリストか
ジェネラリストは多くの分野にわたって全般的な理解をしている。ジェネラリストは特定の問題を解決するのに必要なスキルは持っていないかもしれないが、問題をがどのようなものであるか、分類する分野で力を発揮する。スペシャリストの方はというと、ジェネラリストとは対照的に、特定の分野に深い理解を持っている人である。スペシャリストは問題解決や、計画を実行する上で最高のパフォーマンスを発揮する。Dave氏によれば、プロジェクトを成功に導くためには、両方のタイプのメンバーがプロジェクトにいる必要があるとのことである。
チームにおいて、スペシャリスト重視かジェネラリスト重視かというのは、規模によるのではないだろうか。必要な技術が5として、小規模なチームは2+3であるのに対して、大規模なチームは1+1+1+1+1というイメージ。小規模なチームほど、多能工的スペシャリストが求められる。
そして、どのチームにも自分のロールを越えて全体を俯瞰できる人間は必ず必要。プロジェクトには、誰もやらないデットスペースが必ず存在する。それを見つけ、埋めるのがこの人。
オルフェウス室内管弦楽団に見るリーダーシップ
[原則]
- 仕事をしている人に権限をもたせること
- 個人として最も質の高い演奏をする、自己責任を負うこと
- 役割を明確にすること
- リーダーシップを固定させないこと
- 平等なチームワークを育てること
- 話の聞き方を学び、話し方を学ぶこと
- コンセンサスを形成すること
- 職務へのひたむきな献身があること
[成立条件]
- メンバーが役割を果たすだけの能力/スキルを持っていること
- コミュニケーション能力が高いこと
- 協調性が高いこと
[課題]
- 従来の階層型組織に比べ、合意形成までに時間がかかる
- 大規模になるほど、チームが成立しにくい※コミュニケーションのリンク数が増えるため
僕も、リーダーシップは組織的機能であると思う。今の僕の理想のチームワークのイメージに最も近い。
オルフェウス室内管弦楽団
慶應MCC通信【てらこや】:指揮者のいないオーケストラ、アルクスとオルフェウス
Kiva
Kiva's mission is to connect people through lending for the sake of alleviating poverty.
Kiva is the world's first person-to-person micro-lending website, empowering individuals to lend directly to unique entrepreneurs in the developing world.
Kiva - Loans that change lives
従来の寄付という与え、与えられるというモデルよりも、貸す、借りるモデルにすることで、借りた人々の自発性を促し、貸した側も貢献していることが目に見える形で分かる。それは、おそらく従来のモデルよりも幸福感が大きいのではないだろうか。
そして、重要なのはこのモデルは、ITがなければ絶対にできないということ。インターネットを介して、アフリカの最貧国の小さな情熱と東京のマンションの一室の小さな善意とがつながる。
ITは道具に過ぎないけれど、ITを通じて、社会に貢献するモデルを創る。こういうことが僕はしたい。
プログラマー人生
優れたプログラマの価値をそれほど認めない日本のIT業界で、年功序列制度による賃金上昇と、職業的価値のバランスが取れなくなる年齢が、35歳くらいということなのでしょう。
プログラミングは、ほかの多くの活動に比較して、体力に依存する部分はそれほど多くありません。もちろん、IT業界の一部で常態化しているという、“徹夜当然”のデスマーチを乗り切るためには、若さと体力が必要かもしれません。
しかし、ほとんどの場合、必要なのは、知識、経験、判断力などで、これらは年齢とともに大幅に低下するようなものではありません。ということは、事情さえ許せば、生涯現役プログラマというのは夢ではないということです。この辺りがプロスポーツ選手とは異なるところです。
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何がアジャイルチームを成功(または失敗)させるのか?
「何がアジャイルチームを成功(または失敗)させるのか?(リンク)」というセッションで、参加者は、彼ら自身が取り組んだ成功するチームと失敗するチームの間の主な差別化要因の一覧を作成した。
その結果として、最大の効果をもたらしたことについてランク付けされた一覧表ができあがった。もっとも重要な項目が「やる気のある人を集める」であることは驚くにあたらないかもしれない。2番目の項目、「慎重に選んだ目的とメトリクスで管理する」はおそらくもっと興味深い。皆で共有した例は、第一のメトリクスとして「1週間毎に完成するストーリー」を選んだ部署のマネージャの話である。彼は、これによって実際の進捗を測ることができた。一方でより小さなサイズのストーリーを作成するようになる副産物があった。
InfoQ: 第1回アジャイルコーチキャンプにアジャイルコーチが参加
スペシャリストより早く覚えるジェネラリスト
我々はスペシャリストを雇うつもりはありません。彼等のディテールのこだわりは半端ではありません。我々のような小さなチームには、そのような一部にとてつもない能力を発揮する専門化肌の人間は合わないのです。
小さなチームには、何足もの草鞋を履けるような人間が必要です。ものを書くことができるデザイナー、デザインの分かるプログラマー…全てのメンバーが情報を(どんな情報でも)組み立てるアイディアを持つべきです。全員整った精神が必要だし、全員が顧客とコミュニケーションできることが必要なのです。
そして、メンバー全員にいつでも道から外れられる気持ちが必要です。小さなチームはしばしばその方向を変え、素早く軌道修正することがあります。そんな軌道修正にも応じて、学習できる人間が必要になるのです。1つのことに固執し変化を見出せない人間は我々のチームには合わないのです。
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