港のミヤコ

jazzydays2018-01-11

久々に横浜美術館へ。
年末からずーっと
見たかったのに、
なかなか出かけられずにいた
石内都の写真展をようやく観賞。
彼女の存在は長らく
気になっていたのだが、
まとめて作品を見るのは初。
ザラついている。
尖っている。
絵に描いたような美は皆無。
熟視するには
ある種の痛みを伴う。


彼女が育った
横須賀と横浜の風景は
特にインパクト大。
そう。
港のミヤコ・ヨコハマ・ヨコスカ。
不肖キツネ、
いずれの土地にも縁が深いので、
他人目線では見られない。
1枚1枚がいちいち
響いてきやがる。


とりわけ。
廃墟と化した互楽荘
(同潤会アパート)を撮った
作品群からは視線を
引き剥がすのが困難。
互楽荘の目と鼻の先、
旧・警友病院は
我が生誕の地であった。
どちらも現存しないが、
古びた洋風建築の姿は
今も目に焼きついている。


今日は鏡開き。
七草粥に続き、
例年通りぜんざいを
食べられる幸せ。
かつて。
港のケイコを自認してた
頃もあったけど。
今や。
昔話になりやんした。
余生は静かに穏やかに。
何もないのが一番。