北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークの旅籠

昔、日本人が馬や徒歩で旅行をしていたときに、旅籠と呼ばれる場所がありましたよね。街道の要所要所に馬を休ませ、人間も休める場所が。旅籠では、おいしいお団子を売っていたり、ちょっとお酒が飲めたり。もちろん宿泊も可能でした。水戸黄門が助さん角さんと旅行したときも旅籠に泊まっていましたっけ。私、そんな土地の香りがする旅籠、旅館が大好きで、それは日本以外の場所でも同じです。どこに行くのでもHoliday Innではなくて、イギリスに行くのならば、B&Bに泊まりたいし、フランスを旅するのならば、シャトーホテルに泊まりたい...。こじんまりとした宿泊施設が大好きでございます。

デンマークの旅籠は、Kro(クロ)と呼ばれています。これも、日本の旅籠と同じように、旅行する人の休息の場所だったようですが、今は飲み屋になっていたり、宿泊施設は併設されていなかったりするようです。コペンハーゲンの街中を歩いていると、Kroという看板が出ている場所を見かけたりするのですが、泊まれそうな場所ではなくて、飲み屋。でも、郊外に出ると、まだまだ素敵なKroが残っているのです。デンマーク国内でもそれほど注目されていなかったようですが、最近になって頻繁に記事を見かけます。

コペンハーゲンのエアポートマガジンで紹介されていたのは、Norsminde Kro。ユランド(Jutland)の東岸の街OdderにあるKroで、1693年に作られたKroをリニューアルしたもの。地元で取れるものばかりでなく、パリなどから食材を仕入れ、スローフードを提供(これってスローフードって言わないんじゃ...)しているようです。

昔ながらの、茅葺屋根のKroもあり、目の前に湖が広がるKroもあり、自家栽培をしている野菜を使うKroもあり。宿泊料金は、400krから3000Kr近くまで幅広いようです。本日のフリーペーパーでは、一本10,600Krする赤ワイン(ロマネコンティ)を提供している場所も紹介されていました。

ほかにもKroの情報は下記のWEBから手に入ります
http://www.krohotel.dk/
http://www.slotte-herregaarde.dk/
http://www.larsenhotel.dk