2007-09-05 (水)
■[読書] 荻原雄一『魂極る』
荻原雄一『魂極る』を読んでる。すごい。豚の屠殺場の表現が淡々としててこわい。緊張感のある文体でぐいぐい読ませるが、途中で読むの嫌になりそう。
ちなみに、物語の冒頭で、教員を辞めるところから話が始まるのは『楽園の腐ったリンゴ』と同じ。冒頭での物語設定を表にすると以下のようになる。
| 作品名 | 『魂極る』 | 『楽園の腐ったリンゴ』 |
| 主人公の職業 | 高校教師 | 予備校講師 |
| 主人公は妻と | 死別 | 離婚 |
主人公の娘の名前が「るりか」であることと娘が主人公を「ふぁー」と呼ぶことは共通している。
余談:それにしてもほんとにATOKはダメだな。「屠殺」も「屠畜」も標準辞書に入ってない。言葉狩りは不便だ。
『楽園の腐ったリンゴ』を確認したついでにぱらぱらと見てみたら、些末なツッコミを以前書込んでたのを見付けてちょいげんなり。
荻原雄一『楽園の腐ったリンゴ』 p.47
クーラーを最大出力で働かせても、ただの換気扇の役割しかできないだろう。
室内外の空気は入換らない。
荻原雄一『楽園の腐ったリンゴ』 p.65
日本国内の空港で、電話の受話器を上げたまま長時間経った記述の後、
気がつくと、受話器からツーンという電子音だけが聴こえる。
オフフック状態で20秒以上放置すると話中音に変る。
…どうでもいいな。
■[www][作文][clip] 教材に使えそうなネタは多いと思う
誰か例の「夏休みの宿題」を丸ごとコピって、「ノートの取り方」(これとかこれとか)辺りをmergeして追記して、フリーの教材サイトを作ってくれると嬉しいかも。
これもいいなぁ。
私の父は、手紙を書けません。年賀状すら、結婚するまで書きませんでした。結婚してからは、すべて母が代筆しています。文盲ではないし、喋るにも苦労しない。母が年賀状の文面を書き、それを写しなさいと指示すれば、その通りにはできます。ところが、自分で文面を考えようとすると、石像のように1時間でも2時間でも机に向かって固まっているのです。当然、父はメールも日記も書けません。
【中略】
合理や論理といったレベルの話ではなく、とにかく「書く」ことができない人がいます。放っておいても書けるようになる、なんてウソです。賢い人の成功例を、お勉強が苦手な人に適用してはいけない。私は学力底辺層の子を多く抱えた塾で「書けない」事例にいくつも遭遇しました。文章を書くには基礎体力が必要です。駄文を書けない人は、内容・構成に気を配った文章だって書けません。段階を踏む必要があるのです。
賢い子の成功例を一般化することはできない
これも関連⇒わら日記<暴論>第壱百論:暴論論
■[ネタ] 掲示板オリエンテーリング
例の武田信弘埼玉県知事選ポスターだけど、どうせやるならゲームブックとか、県内の名所・旧跡散策コースとかにすればおもろいのに。ゲームブックは、うっかり結末を最初に読んじゃったりするのを避ける配置とか細切れでも読ませるフィクションを書くのが難しそうだけど、「名所・旧跡散策コース」なら蘊蓄をいろいろ解説すればいいので、元教師なら得意分野だろうし。告示直前に掲示板の位置情報をwebにコース別にして載せておいて、告示後はその地図を持って歩き廻るのだっ! 楽しそうでしょ。

