Hatena::ブログ(Diary)

Jima-Don

2018-01-31

宇宙サービスからてっちゃんが抜けることになった

 タイトル通りだ。
 はじめて「俺、抜けてもいいかな」とメンバーに言われてしまったのだった。クビにしたのとは違う。こんなことは宇宙サービスの前身バンド「シンセパワー」以来だったのだ。
 ちょうどその時、我らが大将ボギー君のバンド「nontroppo」に相次ぐ脱退者が出た。脱退記念ライブも行えないのは不幸だな、と彼がブログで書いてた直後の彼のカミングアウトだった。
 なもので、俺の悲しみは実は結構深く、でもボギー君がブログで書いてた通り「脱退ライブはきちんとやんなきゃだめだ」っていう気持ちもあった。

 足かけ15年くらい宇宙サービスをやっている。
 32歳位の頃、劇団のイベントに駆り出されてのスタートだったので、「売れるためにやる」なんて痛々しいので「どうせなら徹底的に売れないことをしよう」ってコンセプトで始めた。これはブレていない。
 てっちゃんは実はああ見えて演劇人としてそこそこのキャリアがあり、プロの現場を裏方としてまじまじと見てきた人だ。そんな彼が離れたいと言ってきた理由は凶なのか吉なのかはわからない。ただ
 「ジマオさん一人でもステージ成立できてんじゃん、最近」
 と彼から言われた時は少しだけ嬉しい気分がした。まあ、社交辞令半分だろうけどさ。

 という訳でこないだ脱退ライブ、何とか終わった。
 てっちゃん抜きのこれからの楽曲を考えなきゃいけない。
 いろいろ考えることはある。けれど。

 宇宙サービスはどうやら終わらないようだ。まだこの期に及んで、作りたい曲や紡ぎたい世界観が俺の脳内に渦巻いている。風原君も、抜ける気はないようだ。
 「ラブライブ!」みたいに、このライブを終わったら、宇宙サービスをおしまいにします!!ってやりたかった気分はあったんだけど、こないだラウンジサウンズ即興祭の成功を見て思った、あのバックのミュージシャンに失礼すぎる。

 俺の旅はまだまだ、もうちょっとといいながら続く。

2016-10-13

ラウンジサウンズ御礼

 昨日は宇宙サービスのライブ。お客さんはなにやら別のイベントと客かぶりをしたらしくいっぱいお断りメールを戴いて普段来てくれる人の半分の実数に終わったのだけど、それでも満足なライブになった。きっとカミさんが居座る席が必要だったんだろう。そしてそっちを選んだ人々を悔しがらせるライブをしないとね、ということでずいぶん燃えたし何より観た人の評判を観るにつけ、最高によかったらしい。

 Stardusterという新曲がとても評判がよかったのだけど、この曲はまるで先の見えないカミさんとの闘病を歌った歌。大気圏に落ちゆくぶっ壊れた宇宙船ソユーズ1号に乗っていたソ連のコマロフ大佐の悲劇のいろんな記述を読むにつれ、病状がずっと思わしくなく先が見えなくなっていくカミさんもそういう気持ちだったのかなあと。
 で、この歌凄く難しい。8割の力でなおかつちゃんと喉の調子整えないと気持ちよく歌えない。少しでも感情を込めると喉が音割れしちゃう。なのでライブ前3日間はちゃんと栄養と三食を整えかなり増えていた酒を控えた。実際その3日前歌ったらガラガラだったから。いい出来になった。
 自分はかっこよくギターを構えてジャーンとかやるようなマッシブなかっこよさは音楽に求めてない。やっぱ中高生時代から楽器やってましたって人には勝てないもん。そういうのは委細合切別の皆様にお任せしたいと思っているし正直自分にとってその辺は「ふーん」。それを捨てると詩作と歌唱力でしか自分に出来るかっこいいことは残らないので、まあそういうライブ出来たのは大変うれしい。

 この日は僕らの呼んだ客以外がほとんど居なくて密会みたいなライブになったのだけど、福岡の平日は本当に音楽に溢れている。動画で満足とか言ってる場合じゃない、残業もこれから減るニッポン、もっと平日の夜にも自分の足で歩き回ってね、歩けるうちはと思った夜なのでした。
 ボギさんがツーフーで歩きづらそうにしてたのだけど、カミさんが足にガンが骨転移したあと本人の希望で天神に遊び行ったときは傍目で本当に辛かった。それをふと思い出した。老いとか病気とか、ふとしたことでちょっと会社帰りに好きなところに遊びに行くのも面白い人に出会いに行くのもままならなくなるのだよ、うん。
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2016-07-16

ラウンジサウンズ帰還

 7/11にラウンジサウンズに帰還しました。
 ラウンジサウンズと簡単に書きますが、今主催のボギー君は売れに売れっ子(※主に息子パワーで)。なので会場も彼目当てに…、という訳には行かず、あくまで一地方都市のライブハウスの平日ブッキングです。
 まあだけど、自分みたいなハミダシ者を10年以上ブッキングしてくれるし、まあ必死の営業の結果お客さんも結構来てくれて感動。
 月曜の夜なのにむちゃくちゃ若手の実力派バンドが集結。トリは今度全国流通版を出す鮫肌尻子とダイナマイト。そんな中でオラは4番目という実にプレッシャーがかかる出番でした。死ぬかと思った。

 せっかく新曲がたくさん出来たということで自分ではデモ程度と思っているのですが音源を作りました。
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 ラウンジサウンズの日、結構な人が買ってくださいまして増産をして久しぶりに通販をすることにしました。頒価500円(※ジマオ財閥救済キャンペーン価格)+送料手数料200円で販売します。
 そっけないタイトルで簡単に済まそうと思ったのに結局ジャケとか凝った作りにしてしまうのが自分らしいというかなんと言うか…。詳しくはjimaokibontine@gmail.comにお問い合わせいただければ幸いです。

2015-07-21

メルボルン特急

 多くの特急電車がそうなんだけど、終点というのは別の道への乗り継ぎの場所。
 本当の終点はいつか不意に訪れる。自分の意思と関係のないところで。

 http://www6.atpages.jp/jimadon/nikki/2006_10nikki.html
 ほぼ10年前に書いてた日記です。
 敬愛するオクムラユウスケの「メルボルン特急」を聴きながら東に逃避行をした思い出。本当はもっと東に行くつもりだった。妹からの引き止めの電話がなかったら、そのまま行ってただろう。

 戸川はこの当時小学生か!!
 日記には一種のおまじない的な理由があってさらっと下松まで通過したと書いてたのだけど、この帰宅の途中で白蛇記念館を発見したのですわ。戸川の実家の近く。とはいえ、彼女は昔そこには住んではいなかったみたいだけれども。詳しい事情は野暮だから聞かない。
 どんなおまじないか、って話だけどこの時期のほんの少し前、夢を見たんですよ。
 当時彼女のカミさんと二人で歩いてたら、小さな白蛇に噛まれた夢。
 吉夢というのは他人に話したら叶わなくなる、と訊いていたので。

 そしてこの日記の後に結婚の夢が叶い。
 何故か音楽を通じて岩国との縁が出来。
 そもそも父親が話していたのだけれど
 「この家には白蛇が住んでる、守り神なんや。俺見た」
 実家の地下には白蛇が居るのだそうです。

 ぼくは白い蛇のエンブレムを付けたメルボルン特急に乗っているんでしょう。

*****

 で、きのうライブがありました。
 岩国まで特急電車に乗せて行ったオクムラユウスケ。
 その岩国で出会った戸川祐華。
 そしてぼく。
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 ライブの前、戸川ちゃんとうちのカミさんで大宰府観光。
 少し休みたいと言うので、うちでゆっくり。
 まるで親子みたいな風景が写真に納まって。
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 昨日のライブで多分大体のあの夢の叶いごとが叶った気がします。
 全部、繋がっているんです。嘘みたいに。きれいに。
 ユウスケさんの歌。岩国の白蛇。
 
 「働くのはなぜ、君との明るい未来のため、でも言えないよ僕は人として駄目」
 (灰色の虹/「メルボルン特急」に収録)

 ユウスケさんはなんとこの「灰色の虹」をやってくれた。理由は偶然みたい。あの東への旅の帰り、今のカミさんにこの言い訳を告げなきゃいけないんだなー、と何度もリフレインした言葉。

 だから、きっとここであの吉夢の話を書くべきなのでしょう。
 昨日来たお客さんも納得してくれると思います。
 ちゃんと書いておきますが、これ、全部創作じゃないです。
 美しい出来事はなるべくして起こるものなんだなあと。
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*****

 でも、特急電車はまだ走っているんです。乗車中なのです。
 もっとギターが上手くなりたい!
 宇宙サービスもちゃんとやらねば!!
 帰り道、いろんな後悔が出て、まだ終点じゃないんだなーと。昨日はきっと、乗り換え地点なんです。3人の、それぞれの。

 こないだうちの表札を作りました。白蛇をあしらったかわいいデザインです。
 もうあの吉夢の先にぼくらはいます。きっとまだまだいい事があるに違いない。そういう思いで描きました。

 戸川ちゃんはあの蛇さんを見たから、次はユウスケさん親子がうちの白蛇さんを見に来てくれたら嬉しいな。いつか太宰府観光目当てに、うちに遊びに来てくださーい。カミさん、アビくんの大ファンです。

 あ、でもうちろくな冷房ないんで、秋冬辺りに・・・。

2015-05-31

29歳の誕生日

 ラウンジサウンズ10周年祭来ていただいた方どうもありがとうございました。
 宇宙サービスのセットリストは超初期の「イタイ」めのナンバーから後半のキラーチューンまでをヒストリー的に並べてみたので大変お客さまの反応が楽しかったですよ。「男気」やらなきゃよかったかな。

 ボギ君がこのイベントを始めたとき、俺は29でダメな大人だったと書いていました。
 
 29歳の誕生日のことを思い出しました。
 就職に失敗して、フリーターやりながら半分堅気のサラリーマンの相方と細々とライブしてるひきこもりでした。部屋はゴミ屋敷状態。仕事のスキルもせいぜいCADができるくらいでなーんもなし。
 恨み言でもなんでもないのですが、あたしゃ世間知らずであったのは両親が
 「まあ、大学ってアレだろ、一種の職業訓練校じゃね?」
 って認識であったことです。これはマジな話。だから大学出ても健康保険や年金の仕組みなんかを知らない、ましてまともに働こうとしない大卒の人間をどう扱っていいかわからなかったのだと思うわけですよ。ネグレクト状態でした。

 「もっとダメな大人」だったわけです。

 ただ細々とライブをしているうちに、細々とバイトをしているうちに、スキルというのは溜まっていきます。完全な引きこもりニートというわけではなかったのです。故にオファーというのはやってくるわけです。どちらにもです。均等にです。
 29歳の誕生日に。

 1.CADを使った製図会社の正社員
 2.北九州演劇祭にも出る劇団公演の役者

 当時今の嫁は彼女として居ましたし、順当に考えれば1番でした。一週間悩みました。悩んだ後、この仕事をして結婚したらどうなるかを想像したのです。
 つまんないやつ、って表情をしながら子供を抱えてけだるい視線をこっちに向ける、嫁の姿が映りました。
 そして果てしなく悩みながら、一週間後に2を選びました。社長に土下座をしました。今でも覚えています。友人全員がこの決断を「アホか!!」と蔑んだのはよく覚えています。宇宙サービスの前身バンドの喧嘩別れの決定的原因にもなりました。
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(その後の公演の写真、真ん中は猛者真澄、右は菊澤将憲。みんな現役!!)
 きっと役者を蹴っていれば徹底的に歌舞音曲の類を蔑みながら、仕事一辺倒のくだらないヤツになっていただろうなあと。年齢から考えて、あそこから技術者に転換するために研鑽練磨していただろう。家庭も顧みず。でも、文系出身という壁に当たってどこかで躓いて、ひねくれてやさぐれて…

(追記)http://www6.atpages.jp/jimadon/nikki/2001_5nikki.html
 この頃の日記が残ってました。文体若い!古い!


 うちのオヤジが、嫁に結婚前にこう言いました。
 「くだらない男やけどよろしく頼む」
 そう、どっちに転んでもくだらないやつになってた。だったら、人を楽しませるくだらないやつのほうがステキに決まってんじゃん。

 でも実は、これは嫁にも黙っていたのですが自分は2を選んだとき、二度と生きて帰れない宇宙船に乗り込むような、悲壮な覚悟がありました。

 ライブ後、打ち上げを乾杯と少々の会話で引き揚げ、家に帰り着いたらカミさんが普通に起きてました。パソコンを普通に立ち上げて、ネットサーフィンしてたらこんな記事にぶち当たりました。
 死ぬとわかっていながら宇宙に飛んだ、旧ソ宇宙飛行士コマロフの悲劇。
 http://www.gizmodo.jp/2011/03/post_8720.html

 いま自分がいるのは着地点じゃない。
 そもそも人生の着地点ってどこだ?明るい老後生活ってやつか?

 このコマロフの悲劇を下敷きにしたであろうシナリオがあるゲームに登場します。そう、「クドわふたー」です。こちらではパラシュートの欠陥ではなく別の問題で帰還が困難になる話。

 今月は本当に人生最大のピンチでした。ひょっとしたら餓死してたかも、ってくらい。
 沢山の人々による協力と、差し入れ、仕事提供など、様々な「赤い光の明滅」(※「クドわふたー」やった人ならニヤリとする表現)を受け取って、ライブで無事着地いたしました。

 共演したイフマサカさんのツイートが素晴らしかった。
 https://twitter.com/ifMASACA/status/604560106269741056?lang=ja

 今回のライブ、PCノイズが音出せなかったから(PAさんには黙ってたけど実はいつも使ってる音色自体を忘れてきてました・苦笑)本当にカラオケ芸になっていてなんじゃこりゃ、でしたのう。
 でも、ラウンジサウンズはこういうやつでも出れる!俺でも壇上に立てる!とお客様をそういう気にさせられる存在ってのは必要です。ぼくらが10年、その導きになっていたとしたら幸いです。

 とりあえず、無芸の割りに出たがりのサラリーマン技術者が生まれなかったことに乾杯です!多分出たがり欲求は2chあたりで発散とか、SNSでなんかやらかして炎上してたりして。

 とりあえず29の俺よ、いい景色は見れてるよ。宇宙船の乗り心地はどんなに悪くても、地球は美しい!
 ボギさんレポ
 http://bogggey.blog.jp/archives/32097762.html

***

 で、そのイフマサカさんとまた対バンで(笑)ラウンジサウンズに出ます。
 こっちはバス停トークです。芸です。新ネタをいくつか仕込みました。おたのしみにー。
 http://bogggey.blog.jp/archives/32098776.html

 6/25(木)「MUSK SOUNDS」@MUSK ※会場はMUSKです。
 open19:00 start19:30
 ¥1500+1ドリンクオーダー
 出演)
 LAGARN
 ヒゲLOOK
 イフマサカ
 ニシジマオ(宇宙サービス)
 深居優治(広島)
 司会とDJ)ボギー
 ● Vocal&GuitarのsyohとDJ&Guitarのsuzuki pigeonからなるエレクトロ・ロッキンデュオ、LAGARN。懐かしくも新しいメロディセンスでトロピカルというより泥ピカル・ロックな大牟田産ヒゲLOOK。ユーモア溢れる切り口のMCが味わい豊かな空間を創り出すイフマサカ。各地の変なバス停や異常な場所にあるバス停を探しては紹介するバス停のスペシャリスト、ニシジマオ(宇宙サービス)。そして、この人もの凄いよっ、シアトリカルなステージングとぶっとんだギター奏法、弾き語り界の劇団ひとり(?)広島から深居優治がくる!
 
 11年目も付き合うよ!!

 ところでWikipediaにさも真実然として記されているコマロフの悪態云々の話は、モジュール内の状況をシミュレートした場合到底ありえないとのことです。
 コマロフさんがぼくに、そう言いたかったのかも知れません。
 そしてお前のあのときの決断は間違いでもあり、間違ってないとも言えるんだと教えてくれているのやも!
 Я уважаю большую Владимир Михайлович Комаров!