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今年は月イチ更新がんばります!

九州旅行、乗り鉄旅と桜島その1

jimbos_19772011-05-22

ちょうど一ヶ月前,チビちゃんはオナカの風邪で1週間寝込んで,
私にも伝染し,ツワリに似た症状に苦しんでいました。
・・・が,夫の唯一のゆとりをもって休める5月の休日計画をたてるため,
体調不良をおして,みどりの窓口へ。
JRの切符は,1ヶ月前の朝10時に発売。
今回ねらうは,九州SL人吉号の指定席券。
熊本から鹿児島へむけての肥薩線,観光列車で,SLと特急を組み合わせて高原を走る。
国分駅まで行って,霧島温泉に宿をとり,そのあとはレンタカーで,桜島を目指し,
帰りは鹿児島中央から,九州新幹線で帰ってくるという,
1泊2日とは思えない壮大な計画。


特急の座席数が少ないので,切符は発売と同時に売り切れてしまうそう。
なので,朝9時半に売り場へ行き,お姉さんに特急指定席切符を買いたい旨を伝えると,
ものすごい勢いでタイプして,登録し,発売と同時にかなりがんばって切符をゲット。
右上の切符は,コドモ券。当日,ガイドさん手書きのチケットをいただきました。


そんなこんなで,とても楽しみにしていた旅行。
なのに,チビちゃんはまた,GWあたりから風邪をひき,私にもまた伝染。
どうにかこうにか体調管理をすすめて,不調をおして,でかけました。
天気予報は,まさかの下り坂。土曜は曇り,日曜は雨!


ちなみに,SLは,1日1本,熊本駅を9:44に出発する。
それに間に合う新幹線は,新神戸を朝6:13発!
半分寝たままのチビちゃんを担いで,朝食おにぎりを持って,乗り込む。
予定通り,熊本に到着して,SLの着くホームに移動すると,ディーゼルカーにひかれて,人吉号がすーっといきなり現れた!

あっけにとられて,しばらく呆然とするチビちゃん。
写真を撮ろうとするも,照れまくる(ナゼ?)。
ひとしきり撮影を終えて,中に入ってみるとこれまた夢の国。
レトロな凝ったつくりで,出発までの時間,なかを探索。

指定席をとったけど,ボックス席は前の人と足が当たってしまうくらい狭い。
なので,前後のラウンジで過ごす。
汽笛を鳴らして2時間半の旅。


ひたすら田舎道を走るので,暇かなーと思いきや,
車内の図書館からチビちゃんが絵本を大量に借りてきて,読まされる・・・。
車窓を見ていると,たくさんの人たちが手を振る,車で併走する人,
途中古い駅に止まると,停車時間を5−10分とって,写真撮影や地元のひとたちの歓迎,
出発の鐘をならしたり,D51の保管倉庫を見たり,
ときおり聞こえる汽笛,トンネル,橋,イベントが盛りだくさん!
幸い,お天気はもって,ときおり晴れ間も見えるほど。
さらに,もちろん鉄っこがたくさん居るので,チビちゃんは4歳のTくんと意気投合。
コドモ席で,制服を貸してもらって,意気揚々。

前へ行ったり,後ろへ行ったり,もう本当にあっという間に人吉に着いてしまった。
(TくんはここからUターンして,熊本へ。
 「またSLで逢おう!」って握手してくれた)


ここから,駅弁栗蒸し弁当を買って,いさぶろう・しんぺい号に乗り換え,
日本一遅い特急電車で吉松を目指す。

栗べんとうは,出汁が効いている炊き込みごはんで,栗がたくさん入って美味。


この列車の見所は,山越えをするためのスイッチバックループ線
田舎の風景に真っ赤な車体が映える。

スイッチバックのさいは,運転手さんが車内を歩いて移動するのがおもしろい。
ここでも,古い駅で停車時間を長くとったり,
日本三大車窓というビューポイントで,停車したり,いろいろとアナウンスが入る。
カウンターから三大車窓を眺めるチビちゃん。

あいにくの天気で,桜島までは望めなかったけど,霧島連山を見渡せた。
列車は標高500mくらいまで登った後,標高200mくらいの吉松駅まで一気に駆け下りる。
下り坂は結構な体感スピード。
吉松駅では,今度は真っ黒な車体の『はやとの風』という特急に乗り換えて,隼人駅まで。

こちらの内装も凝ってる。車内も座席もゆったり,それほど混雑していなかったのもよかった。
車内を探検したり,車窓をたのしんだり,九州鉄道のおもてなしの心をすっかり楽しんで,
新幹線で1時間ほどの距離を,6時間もかけて移動したことになる。
でも,退屈する瞬間はひとときもなく,チビちゃんも昼寝するひまもなかった。
最後に一駅乗った,普通電車は,なんだか外国の列車みたいで,
地元の学生さんの言葉も遠方に来た気分をかきたててくれた。


なかば放心状態で,霧島温泉の宿へ向かうレンタカーに乗り込んだとたん,
チビちゃんはぐっすり眠りました。