逆張り・ナンピン(2)

宇部興産建玉は、無事に全玉手仕舞いできました。
今年の売買はもうオシマイです。
(あ、システムトレードの方は、自動で売買が動いてますけど(笑))


年末は玉帖などを見ながら、独り反省会でもしようかと思います。



さて、逆張りナンピンの話ですが、
まずその前に、「リズム取り(うねり取り)って何なの?」ということを定義しておきます。



誤解を恐れずに言いますと、

私がやっているリズム取り・うねり取りは、
『パターン・マッチング』
であると考えています。



相場にはいろいろな波があります。


うねり取りでは、三月またがり60日とか、6ヶ月・一年ごとの、大きめの波を対象とします。
リズム取りではそれより短い期間、数日〜1,2ヶ月程度の波を対象にしています。
そして、それらの波には、ある程度の再現性が見られる、と言われています。



すなわち、


- 波が存在する
- 波の周期(波長)と振幅には再現性がある


ということを前提としているのです。



この前提が、我々がリズム取り・うねり取りを行うことで利益が出せるとする、
直接の根拠でしょう。




そして、この波の観測において、再現した波=自分が取れそうなパターンであることを
認識する方法が、『パターン・マッチング』という行為だと思っています...




(続く)


# あー、なんか収拾つくか心配になってきた(笑)

逆張り・ナンピン(1)

あっという間に師走ですね。
宇部興産のリズム取りは、少々ノリが悪く、利益も損も微小な状態です。
あの激動の相場を見てきたせいか、場帖を見ても「へぇ」と思うだけでして、心が鈍感になっているみたい。
でも年末なので、そろそろ全玉手仕舞いにしようと、こまごまとフタをしています。




さて、最近いろいろなトレーダーと出会う機会がありました。
その中で私が、「逆張りナンピンのリズム取り」をしていると言うと、皆さん一様に驚かれます。


  『信じられない』
  『それは、一番やってはいけない手法では?』
  『いつか大損しますよ』



うー、逆風。
まあ大損に値することは過去にやってますけどぉ。
最近はデリバティブというか、要するに「レバレッジ」が利く取引が増えてきたので、順張りの方が主流なのかもしれませんね。


私にとっては、逆張りも順張りも、それぞれメリット・デメリットの違いがあるだけで、
取り立てて逆張りナンピンだけが「やってはいけない手法」だとは思ってません。


なので、そういった、“アンチ逆張りナンピン”な皆さまに、軽〜く説明申し上げるのですが、どうも会話がヘタクソなせいか、なかなか理解して頂けません。


というわけで、逆張りナンピンについて、再度(軽〜く)書いてみたいと思います。
# 定期的に自分の手法を再確認しているとも言います。


(続く)

暴落

宇部興産は凄まじい下げに見舞われてますね。
9月2日に高値400円にタッチしてから、今日の終値263円まで、1ヶ月でなんと
35%弱の暴落です。


ここまで急激な動きは見たことがなく、あ然としています。
やはり材料があると、参加者の需給が一方向に傾きやすいため、要注意...。


順張りだとこういう相場こそ儲けるチャンスなのでしょうが、ボクの建玉
ずいぶん前に0になってしまい、指をくわえてるだけです。
こういう欲張りな思考はダメなんでしょうけど、やはりちょっとザンネン。


とはいえ、そろそろ買いの試し玉を入れようと考えています。
まさに「落ちてくるナイフ掴み」ですか?!(笑)

ツナギの効用(4)

 日付  終値 売買値 売買  残玉 売平均買平均 損益  備考 
05/26374
05/27381
05/28376
05/29393
05/303983931 - 1 - 0393
06/024103992 - 3 - 0397
06/034004032 - 5 - 0399
06/04406
06/05399
06/06391
06/09375
06/10368380 - 15 - 1380ツナギ買
06/113713711 - 5 - 0-9ツナギ損切
06/12365
06/13366369 - 50 - 0+150仕切
06/16372
  • 06/11・・・ツナギの玉を損切しました。
  • 06/13・・・全玉仕切りました。


この売買譜では、最終的に忙しい玉操作になり、効果のほどは大したことはありませんでした。
なので、ここでは「ツナギで利が伸びた」といったことを説明したかったのではありません。
それよりも、「ツナギを建てることで、相場を改めて観察し、それにより本玉の動向を判断することができた」こと、この事実を重んじています。
立花義正さんの言う「本玉維持のためのツナギ」が多少なりとも体感できたかと考えています。




さて、ツナギの利点ですが、前回は「アンテナ」という言い方をしました。
ここでは「関心がツナギの玉に移る」ことの利点を述べたいと思います。


既にある程度の枚数を重ねた玉は、どうしても方向性に思惑が出ています。
(利が乗っていても、引かされていても)
その思惑は、ナンピンしていくためには必要なものですが、同時に日々の相場の波を観測した結果により、細かく微調整していかなければなりません。


そういった技量が求められる中で、自分の関心が本玉の方ではなく、ツナギの玉に移ることのメリットは大きいのです。
すなわち本玉を持ちながらも、「逆方向の立場で相場を観ることができる」という点、これこそが、より確度の高い観測を可能にすると言えるのではないでしょうか。


古来、剣豪やプロの棋士なども、「敵の立場で判断する」ということを重んじています。
偏向された楽観ではなく、より厳しい敵の観点を得ることができる、それがツナギの最大の利点なのだと思います。


相場の波を機械のように判断できるのであれば、ツナギは不要でしょう。
しかし、人間が判断する相場の強弱を、より人間らしい方法で捉えやすくする、そういった伝来の知恵がツナギであり、我々が行っているうねり取り・リズム取りには、もはや不可欠の方法(観測方法)とも言えるのではないかと感じています。




最後に、ツナギには、保険・利益確定・コストダウンなどの目的があると言われていますが、私の今のスタイルであれば、ツナギの玉が試し玉となり、いずれドテンの本玉となるよう目指すのが良い結果を生むと考えています。



以上でツナギの話は終わりにしたいと思います。

ツナギの効用(3)

 日付  終値 売買値 売買  残玉 売平均買平均 損益  備考 
05/26374
05/27381
05/28376
05/29393
05/303983931 - 1 - 0393
06/024103992 - 3 - 0397
06/034004032 - 5 - 0399
06/04406
06/05399
06/06391
06/09375
06/10368380 - 15 - 1380ツナギ買


さんざん迷った挙句(といっても10分程度ですが)、取った行動は「ツナギ」でした。
でも発注時点では、ツナギを入れたら何か解があるといった確信などはまったくありません。
単に、立花義正さんや林輝太郎さんの教科書をで勧められてるから、という理由だけで行動しています。



しかしながら、この日(06/10)の場帖を付ける際には、ツナギに対する疑問は解消してしまいました。
というのは、このツナギの玉の良し悪しが、すぐに感じられたのです。
すなわち、「ああ、やっぱりもう少し下がある」という感覚です。



『玉を建てた感覚って何だ?』と思われるかもしれませんが、06/10の売買値と終値の関係は、日ごろから宇部興産の場帖を見ていなくても、比較的わかりやすいのではないでしょうか。


カンタンに言えば、長めの陰線になっているということです。



私のように、いつも終値しか見ていない場合は、売買をしたときだけに、初めて始値の情報が入ってきます。


始値終値を比較した場合、当然ながら終値の方がより強く、翌日の価格を決定する要素を含んでいると考えています。


しかし建玉始値として残るワケですので、終値の流れの意に添わない建玉は、すなわち「悪い玉だ」と言えるのではないでしょうか。
(もちろん、その日の終値だけとの対照で決定するとは限りません。これが値板の大切さにつながります。)


『それなら、終値だけでなく、毎日四本値を見ればいいじゃん』という指摘もありそうですが、今の私には、建玉しない時には、始値は不要に思います。


先日、別の銘柄のローソク足を何枚か描いてみたのですが、あまりにも情報が多すぎる感じがしました。


むしろ、ツナギの場合のように、玉を建てたときのみひとつだけ情報を増やすことによって、新たに感覚を注力するといった効果があるのではないかと思います。
その情報というのが、終値に対する始値であり、また、残存する建玉の値でもあります。
そして、追加された情報が、アンテナの役割を果たしてくれるのです。




多分に感覚の話なので、少々言を弄している感もありますが、今の私のチカラでは、こんな説明です。
# もう少し後になると、「あれは間違ってた」と言いかねないのでご注意を(笑)



長くなりましたが、もう少し続けます。

ツナギの効用(2)

「ツナギの威力」という意味ではあまり良い譜ではないですが、自分への備忘録も含めまして、売買譜を抜き出しました。

 日付  終値 売買値 売買  残玉 売平均買平均 損益  備考 
05/26374
05/27381
05/28376
05/29393
05/303983931 - 1 - 0393
06/024103992 - 3 - 0397
06/034004032 - 5 - 0399
06/04406
06/05399
06/06391
06/09375

※実際の場帖には、売平均・買平均・損益・備考はありません。


この頃の宇部興産は、適度なリズムでの押しを繰り返しながら、順調に上げ途上でした。
しかし、ぼちぼち上げ一服かと感じ、400円前後で売玉を建てました。
(5/30〜6/3)



さて、その後は幸運にも下げてくれたので、買い戻し時期を探っていたところ、

 06/09 終値375円

ここで迷いが生じます。


最近は意識して細かいリズムを取ることを自分に課しているため、利がほどほど乗っている状態では確実に手仕舞って区切りを付けたいのです。
しかしながら、日柄的にはあと少し維持すべきなのでないか?
そんなことを自問自答してました(実際はもっと感覚的なのですが)。


続きはまた後日に...。m(__)m

ツナギの効用(1)

宇部興産は小さめの波が続いてますね。
リズム取り(うねり取り)の成果は、ここのところは満足のいく波乗りができています。


さて、これまでの片張りの好調さにつられて、ここ数回の売買の中で、2回ほど「ツナギ」を導入してみました。

結果は...、とてもいい感じでした。
いや、いい感じという表現では足りません、たった2回の経験で、ツナギの素晴らしさが身にしみました!


ツナギの玉は2回とも、損切りだったのです。
以前の私の認識では、「上手なツナギとは、コストダウンが図れること」だと思っていました。
なので、損切りでは結果的にうまくいかなかった、ということになってしまいます。
しかしながら、この認識は少々間違ってました。
むしろ、結果的に損切りになった方が、ツナギを有効に使ったといえるかもしれません。


立花義正さんの本や、林輝太郎さんの本で、このようなツナギの有効性はいくらでも書いてあるのですが、重要性をぜんぜんわかってませんでした。
やはり実際にやってみて、自分の体で感じることが大切ですね。


次回、ツナギの有効性について、ボクが感覚的に得られたことなどを書いてみたいと思います。