Hatena::ブログ(Diary)

jkondoの日記

2008-04-12

たこつぼ

TGIF最近考えていたサービスの方向についての話をした。インターネットがこれからさらに進化をしていき、多くの人の生活に浸透していくのは確実だと思う。そして、はてなはその変化を自分たちの手で起こしていかなければならない。しかし、今のまま行くと、単にインターネット好きの人々が集まるたこつぼを作るだけで、ネット進化は別の方向に行ってしまう可能性があるという強い危惧を感じる。

検索はもちろんのこと、ブログSNSくらいまではネットの先端ユーザーがやっている事がその後一般のユーザーにも広がり、数年間で国内でも1000万人規模の人に使われるだろうという期待感があったし、実際そうなって行った。しかし、最近話題のサービスには、一日中インターネットを見ているようなユーザーしか想定していないようなサービスも多い。これははてな内でもはてな外でもそうだと思う。これでは、数十万人規模のネット好きが集まるたこつぼは作れるかもしれないが、世の中を変えていく事業にはならないのではないか。

そうこうしているうちに、携帯ネットを見る人がほとんどになったり、あるいはテレビゲーム機進化が起こって、予想もしない事業者がネットサービスを席巻してしまう、ということも十分にあり得ると思う。

多くのイノベーションが、流行に敏感なアーリーアダプターによって発見され、拡大していくのは常であるし、先端的なユーザーに人気があること自体は非常に良い事だ。ここを欠いてはいけないのはもちろんだが、問題はそこから、そこから1000万人、1億人に届くものを作ろうという気持ちを忘れてしまわないようにしたい。そのためには、たとえば自分の恋人や奥さん(旦那)、友人にも使ってもらえるものか、両親、子供にも自信を持って勧められるか、そういう視点を欠いてはいけないと思う。サービスの構想、設計に携わる者は特に、ネットの最新技術や動向を追いかける一方で、きちんと人と接していこう、仕事以外でも人と会い、話していこう、という話をした。

例えば久しぶりに友人に会えば、日常的にはてなを使っている人はほとんど居ない、という現実を目の当たりにする事になる。毎日これだけ全力で良いサービスと作ろうと努力しているのにまだ届かないのかと、惨めで悔しい想いをする事になるが、その悔しさを乗り越えない限り未来は無いと思う。

限られた時間の中で、勉強し、人と接し、そして自分で手を動かしてものづくりをするのは大変な事だが、中途半端にやって中途半端な結果に終わるくらいならちゃんとやった方が良い。ちゃんと生きて、ちゃんとものづくりをする、そういう風にやっていきたいものだ。

yukichi99yukichi99 2008/04/12 10:56 安心してください、ウィキペディアですら「知らない」という人もいますから。

avantistavantist 2008/04/12 11:12 先端的なユーザーでもネットに無関心でもない、中途半端なユーザーの自分としても、とても期待できる話です。がんばってください。

shingotadashingotada 2008/04/12 12:55 パソコンの画面からサービスを提供するっていうことから少し、距離をおいて考えるのもありかなーと最近思っております。

nanako17girlsnanako17girls 2008/04/12 16:06 はじめまして。「へんな会社の作り方」読んでから、はてなを愛用してます。bk1にて、その本について書評をだいぶ前に書きました。

http://www.bk1.jp/review/0000441779

これからも頑張ってください

hedachihedachi 2008/04/12 22:23 近藤社長、はじめまして。
僕も「へんな会社の作り方」読んで以来、はてなを愛用しております。また、この本にあった「たとえ未熟な考えだろうと、世の中に広く出した方が良いことが多いのではないか」という言葉に後押しされてブログをはじめました。そのブログ自体もはてなから来るユーザに支えられています。
世の中たくさんの人がいますから、はてなを使ってない人も多いでしょうが、使っている人がたくさんいるのも事実だと思います。少なくとも僕ははてなには大変お世話になっているので、はてなも近藤社長も応援してます。頑張って下さい。

byoububyoubu 2008/04/13 00:39 たぶん、その最初の1歩は「TGIF」というような一般の人がすぐに分からない単語を使わないところから始まるんだと思いますよ。応援していますので、がんばってください。

realisterealiste 2008/04/13 01:01 え?有名はてなーとかぶくまつけてる人たちってバイトでしょう?マニュアルで動いているんでしょう?そこが「うさんくさい」と思われているのではないですか?

sigmundsigmund 2008/04/13 01:55 あれこれ考えてたんですけど、(日本では)PC持っている人ってデスクトップよりラップトップ型を持っている方が圧倒的に多いような気がします。そうなると、ラップトップにはトラックパッドがあるんで、それを使ったウェブサービスなんてできないですかね。
「どんな感じの?」と聞かれたらなんとも答えようがないけれど、キーボード&マウスから離れて考えてみるのもひとつの手段かと…。

realisterealiste 2008/04/13 02:05 え?有名はてなーとかぶくまつけてる人たちってバイトでしょう?マニュアルで動いているんでしょう?そこが「うさんくさい」と思われているのではないですか?

fm315fm315 2008/04/13 07:20 こんにちは。

「はてな」が「Hatena」になってから、ちょっと”うさんくさく”なったように思えます。

以前のトップページにあった
「探しているページを言葉で質問すれば
代わりに誰かがさがしてくれる
それが人力検索サイト はてな です」

というコピーが好きでした。
暮らしの手帖みたいな雰囲気で。

zosojhzosojh 2008/04/13 15:18 jkondoさんのジレンマや悩みを取り除く唯一の方法は、現実問題として、まずマスメディアに取り上げられることしかありません。それが先決問題です。本当にあなたが悩み考え抜かなければならないのは、それから、です。mixiが、そうでしょう?ニコ動ですら、そこまで行ってません。まだまだ悩む必要は、ないですよ。

miho_koumiho_kou 2008/04/13 20:46 初めて月面に一歩踏み込んだアポロのアームストロング船長の第一声を知ってますか?
(近藤社長はまだ生まれてなかったですよね)
「一人の男にとって小さな一歩でも人類には大きな一歩です」
私はその言葉が大好きです。以前も書きましたが微力は無力ではありません。
頑張ってください。いやそのままでいいやんって気持ちも大事やんって思ってください。

golgo139golgo139 2008/04/14 03:03 インターネットって、所詮アメリカでも日本でも普及率7割位で止まっているサービスです。会社だけではなく家庭でもアクティブに使う人って、多分、人口の4割位でしょう。情報に対してアクティブに時分から求める人なんて、そんな物でしょう。コアにはてブとかアンテナ使う人って、どれだけいると思います?1000万人規模の人が使うサービスって、はてなの延長では考えられないです。大体、サーバーの運営能力だって(涙)。志は高いにこしたことないですけど、「はてな」という会社のコンセプトはどこへ向かうべきか?という視点で考えた方がいいんでは。それで限界感じるんなら、IPOして、その利益で1000万人向けの新しいサービスを別会社でチャレンジしたら?もう、「はてな」は「はてな」でしょ。

mikichumikichu 2008/04/14 08:42 はじめまして。
最初うさんくさいを読んで、謙虚な人なんだなぁって好印象をもちました。
たぶん私は置いてきぼりの一人だと思うので、心遣いが嬉しくて。
でも私自身は自分のできる範囲で楽しく利用しているので、
気にせずどんどん突き進んで行かれたらいいのにと思いました。
そう思ってふと、置いてきぼりと言うのは近藤さんのことなのかなと
思ったりもしました。昨日たまたま『おもてなしの経営学』を読んでいて、
ああ、近藤さんの仰ってたのはこの「おもてなし」のことかぁと思いました。
いろんな人と話をしてやっていることを観察してめーいっぱい想像力を
豊かに発揮して相手に寄り添ってみることをこれからも続けていかれるのが
よいのではないでしょうか。

jimmyhommajimmyhomma 2008/04/14 11:07 私は、はてな は素晴らしい会社だと思います。社員達が魅力あって、会社がオープンで、ユーザに愛されている。こんなにオープンな会社は、世界初では??

日本のハッカーとギークのプラットフォームとなって、能力ある若者に学習の機会を与えているだけでも、既に立派な成果だと思います。

teraponterapon 2008/04/14 14:03 パレートの法則で言うところの上位2割をきっちりと攻めていったらそれでいいとおもいます。はてなははてならしく、「先端技術をお手軽に使える」サービスであって欲しいなぁ。

tricksterchaostricksterchaos 2008/04/15 21:00 酷いことを言ってしまえば、”1億人に届くもの”が今のはてなだとは思わない。
今のはてなを利用しているのが自発的に情報に食いついていく(あるいは、単なるネット中毒の)層だとしても、それを否定してサービスを切り捨てるべきではない。はてなにつきまとう”うさんくささ=濃さ・とっつきにくさ”の問題は、ライトユーザ向けにキャッチーな別のドアを作り、いらっしゃい×2と叫ぶことで解決できると思うから。
社長がこんな風に世間に対してあけっぴろげに会社の進むべき夢を語れる会社って羨ましいな、働いてみたいなって思ったのは内緒だw

はてなユーザーのみコメントできます。はてなへログインもしくは新規登録をおこなってください。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20080412/1207953693