Hatena::ブログ(Diary)

日々平安録 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-09-27

[]日本文学全集29「近現代詩歌」 H・G・フランクファート「不平等論」

 近現代の日本の詩を池澤夏樹氏が、短歌穂村弘氏が、俳句を小澤實氏が選んだ選集。

 池澤氏の詩人選択はきわめて真っ当なもので、島崎藤村、伊良子清白、高村光太郎北原白秋萩原朔太郎室生犀星日夏耿之介堀口大學佐藤春夫西脇順三郎金子光晴・・。北村初雄という知らないひとがそこででてくるが、あと、井伏鱒二安西冬衛、吉田一穂、三好達治中野重治、山之内獏、伊藤整中原中也天野忠・・。それぞれの詩の選択も穏当である。「初恋、小諸なる古城のほとり」「漂白」「樹下の二人」「砂の枕」「秋刀魚の歌」「春の岬、乳母車」・・。ちょっと気に入らないのが中村真一郎福永武彦、原條あき子らの「マチネ・ポエティク」の詩をおさめていること。これらは詩になっていないと思う。お父さんを気にしすぎ。そしてもっとも気に入らないのが池澤夏樹という方の詩を収めていること。まったくつまらない作なのだもの。

 短歌とか俳句は全然知らないので、このようなアンソロジーはうれしい。しかし、ここに採られなかった人から選者はうらまれるだろうなと思う。俳句はそれを考慮してか現在すでに没しているひとだけを選んでいる。ちなみに短歌俵万智はとられいない。

 

 著者は哲学者らしい。訳者の山形浩生氏によれば、格差は問題ではなく貧困が問題だということをいっている本らしい。格差がなくみんな貧乏などというのは意味がなく、みんなが最低限の生活ができる程度に貧困から脱出ができていれば、そこにとんでもない大金持ちがいたってちっともかまわないではないかということを言ってらしい(違うかもしれないが)。本文はこれから。