『侯爵夫人は五時に外出した』

question:1123913689
今答えを見つけたのだけど、調べてみると先に答えられていたので残念。
アンドレ・ブルトンシュールレアリスム宣言」の出だし部分に、「小説の書き出しだけを集めたアンソロジー、というある意味馬鹿げた思いつきをポール・ヴァレリーは先頃提案したが」というような内容のあとに次の一節があります。

このような思いつきは、ポール・ヴァレリーにいっそうの名誉をくわえるものである、というのは、彼はさきごろ小説を話題にして、自分にかんするかぎり、「侯爵夫人は五時に外出した」などと書くことはいつまでもこばみつづけたい、と私に確言したものだった。もっとも彼は約束をまもっただろうか?
シュルレアリスム宣言・溶ける魚」巌谷國士訳 岩波文庫'92.6

創作とは想像力に基づくべきであって、かような「報告文体」で小説を書くような自然主義ブンガクみたいなのは滅びてしまえ! ……といった文脈の一文みたいですね。
で、ここを見る限り(確言した、とあるので)そのセリフはブルトンに直接向けられた言葉であって著作物ではない、よって、「ブルトンシュルレアリスム宣言」が正解。または、岩波文庫版の解説にも「(ヴァレリーの)こうした見解は、彼の『カイエ』の中にも示されている。」とありますので、強いて言えばそれが答えということでも良いかと思います。「いわし」がまだ使えなかったので、忘れないうちにメモしてトラックバック

ツキノワグマの「はな」ちゃん

「ツキノワグマ搬送基金」薬殺を逃れるために、輸送費40万円がかかるそうだ。色々心ない人に荒らされたりして大変なようだ。とりあえずトラバを打ってみる。
(追伸)
 9/1現在、搬送は無事終了したようだ。2週間という時間を一所懸命走り続けたボランティアの皆さんにはお疲れ様といいたい。また、ブログに参加した人、文句を言っていた人も含めて、私はそれが「必要なこと」でありブログの管理人さんがコメント削除等しなかったことは正しかったと思う。厳しい指摘もあったが、最終的に愉快犯的な「荒らし」は消え、厳しいツッコミという程度で終わっていたのは、指摘する側もそれなりに筋を通したことと、対処されるボランティアの方々の真摯な対応が功を奏したためだと思う。
 今回のことでボランティア関係の人は「やはりインターネットは無法地帯だ」と思われただろうか?私は、インターネットという「顔の見えない社会」ではこの程度の指摘が来るのは当然だと思うしこの程度ならむしろ「ネットの良心の実例」と言っても良い位だと思う。今回の件は、もちろん全てが無事終了したということを大前提として、募金を募る側も、募金する側にも、チェックを入れる側にも、色々と得る物の多かった良い事例だったと言えるのではないか。まだ始まって日の浅い日本のブログ界であるが、今後似たようなブログがまた出てこないとも限らないし、そのとき「いい加減な内容だとこれだけツッコミを受けるのだ(もし騙りだったとしたら割に合わないぐらい)」という実例として今回の件が残ることは大切なことだと思う。みんながみんな変に物分かり良く対処すれば、次にどこかで大きく欺そうとする人間が現れることは必然だ。そうさせない為には、多少恨まれようがああいうツッコミはやはり必要だったと思う。ツッコミを入れていた人がしていたのはそういう「未来の為の仕事」だということを、どうか動物愛護ボランティアの方々にはご理解頂きたい。彼らもまたブログ界を守るための「ボランティア」なのだから。