密度効果

 昨日と同じくらいの時間に来て、朝から晩まで実験。装置を使う上で今まで知らなかったワザをいろいろ覚えた。

 今の研究室はIDカードがあれば24時間出入りできるのだが、そのためについ夜中遅くまでダラダラと居残ってしまうのが自分のクセ。もし、夜に飲み会とか映画を見に行く計画とかが控えていたら、それまでに仕事を終らせようと集中するんだけどね。狭い場所に大人数の人間が活動しているとテンションが上がる‘密度効果’というものがあると思うが、それと同じことが時間にも言えるらしい。時間が限られているとテンションが上がる。ということは、いつも人一倍活発に行動している人は、時間が有限だということを人一倍認識している人だと言えそうだな。
 そういえば学部時代に所属していた研究室は、空間の密度効果と時間の密度効果を両方体感できる場所だった。今いる研究室の3分の1くらいの面積の部屋に3倍くらいの人数が生息していて、夜11時以降は建物の玄関が施錠されて入ることはおろか出ることもできなくなる。そんな部屋で私たちは毎晩のように宴会を催して、限られた空間と時間の中でハイテンションになって騒いだ。あの雰囲気は面白かったな。まあ部屋は広いに越したことはないのであるが。