久しぶりに曇、マフラーを要する冷え込み

 過去への逃避行動、第2弾。大昔に NHK 総合で放送されていた少年向けドラマ(少年が捨て犬を拾って、アバラーと名付けて飼う話)の主題歌を再現してみた。ドラマの題名すら覚えていないのに、歌のメロディーと3番の歌詞だけは鮮明に記憶に残っている。下記の全歌詞や曲情報は今になってネット情報から補完したものだ。しかし音源作成に当たっては自分の記憶だけが頼りなので、前奏部やコード進行など、自信のない箇所もある。でもぜひこの曲はフルコーラスでお届けしたい。

『ぼくのアバラー』(MP3 ファイル、1分27秒)
     − ドラマ『わんぱく天使』(1971 – 73 年 NHK 総合)主題歌 −
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 父さんの革靴が ドブ川を流れてる 
 母さんのサンダルが 古池に浮かんでる
 誰のいたずらだいたずらだ アバラーかもしれないぞ

 さっきまで泣いていた 泣き虫の赤ん坊 
 もう今はニコニコ ご機嫌で笑ってる
 誰があやしたかあやしたか アバラーかもしれないぞ

 土砂降りの雨の中 傘くわえとぼとぼと 
 ご主人をお迎えに びしょ濡れの犬が行く
 みんなみんなよく見ておくれ アバラーかもしれないぞ
 みんなみんなよく見ておくれ これがぼくのアバラーなのさ

 うまく音を再現できたかな? この歌は口ずさむたびにジーンと来てしまう。3番でキーが半音上がる感動盛り上げパターン。1番ではやんちゃで困りものだった犬が、3番では献身的な賢い犬に成長しているところにも‘物語’を感じる。「ご主人をお迎えに」は有名な渋谷の犬を連想させるし、「びしょ濡れの犬」とくればもう。日本人の涙腺を刺激してやまない要素がたっぷり盛り込まれた一曲。
 オリジナルは本田路津子さんが歌っていたことを今更に知って驚いた。『耳をすましてごらん』といい、この人の歌には心が洗われる。この歌が自分の心に長年棲み続けたのは、彼女の歌声によるところも大きかったのかも。

(追記:その後オリジナル音源をご教示いただいたのに伴い、MP3 ファイルを改訂。まったく違っていたイントロ部は全面的に改め、本メロ部もコードの明らかな間違いを2、3箇所修正しました。2014.11.19)