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今日日の私・新

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2009-06-29

網戸


 新アパートと旧アパートを比べると、何と言っても交通の便が良くなった点は嬉しい。新アパートは目抜き通りに面していて、職場へ行くのも共同研究先へ行くのもバス1本で済む(以前は2本乗り継がねばならなかった)。また部屋数・総面積は増え、にもかかわらず家賃は少し安くなった。べつにボロアパートなわけではない。最上階で半分屋根裏のような部屋だからだと思う。
 難点は、階段を4階分上がらねばならないこと。家具付きでないこと。大通りの傍なので騒音があること(窓を閉めれば静かだけど)。そして暑いこと(窓を開ければ風が入るけど)。

 旧アパートにいた昨年は、外が蒸し暑い日でも自室にいれば全く暑さを感じなかった。窓を開ける必要もなかった。地階で直射日光を避けられたのもあるだろうけど、崖の前に建っていたことで建物全体が自然冷却されていたと思う。崖の横穴に作られたワインカーヴのように。

 これからの暑い季節、とりあえず窓を開けて過ごせるようにしたい。そのためには(騒音は我慢するとして)虫を遮断する何かが欲しい。しかし窓は中心を通る水平な線を軸に前後に回転する形式で、網戸の類いを設置するのが幾何学的に難しい。暑い → 窓を開けると虫が入る → 網戸をつけにくい、というジレンマはちょうど前職場のオフィスの状況と同じだ。ヨーロッパで同じ悩みに直面するとは思わなかった。
 町を歩きつつ観察してみると、窓を開け放している部屋が多い。彼らはどうやって虫とつきあっているのか?

2009-06-24

自転車盗難


 朝、出勤しようとアパートを出たら、路上に停めておいた自分の自転車が無いことに気付いた。駐車用柵に直径 1 cm ほどのケーブルで繋いでおいたのだが、ケーブルの鍵部が破壊されていた。やってくれますね。私をフランス嫌いにさせることで誰かが得をするとでもいうのか?

 旧アパートは地階にあったので、自転車は部屋に入れていた。が、今度は4階でエレベータもないので、毎回持って上がるのはちょっと現実的でない。かといって建物の中に自転車専用のスペースもない。で、やむを得ず歩道の自転車置き場に停めていた。しかし朝などは、自分の自転車だけがぽつんと残っているので、目立っていたのは確か。

 盗まれたと知った時は「ガーン」というショックはなく、むしろ絶えず盗難の危険性を心の片隅に意識していたので「来るものが来たか」という思い。それにしても、まさか此処に停め始めてたった1週間で持って行かれるとはね。健康のために歩け、という天の思し召しであろうか。そんなことはないか。
 しばらく自転車なしで生活することとする。もし次に買うことがあったら、今度は4階まで運ぶことも検討しよう。

2009-06-23

6/21-6/30 の記録


 6/21 (日):晴 コインランドリーにて洗濯・乾燥(渡仏後初)。IKEA のデスク組み立て。夜、Fête de la Musique を3時間ほどぶらぶら見る。
 6/22 (月):晴 他社のターボポンプの購入を検討。
 6/23 (火):晴 ターボポンプ検討続き。共同研究者からのメールについて半日考え、返事を書く。棚工作。
 6/24 (水):晴 チャンバーの真空度改善について考える。退勤後 Atlantes へ買い出し。新アパートの無秩序な空間をすこーしずつ整理。
 6/25 (木):晴一時雷雨 共同研究者にメール。退勤後 Atlantes へ。DVD 購入。IKEA にて布団取り寄せ注文、細かいもの買う。木・金は IKEA は 22 時まで開いている。IKEA 店舗のすぐそばを深夜バスが通っていることも最近知った。で今日は 21 時過ぎの深夜バスで帰る。
 6/26 (金):晴後曇一時雨 M. ジャクソンの訃報に「えーっ!?」と叫ぶ。ポンプ業者来訪。自分らのポンプの使用法の不備についていろいろクリアになり、すっきりした。先日知り合った日本人ポスドクと夕食。
 6/27 (土):晴、暑い DVD の仏語台詞勉強。Atlantes へ。IKEA: 木曜に注文した品物の代金を先払い。
 6/28 (日):快晴、風が気持ち良い コインランドリーDVD の仏語台詞勉強。台所用ワゴン組み立て。
 6/29 (月):晴、夏の暑さ フランス語の書類を読んだり、ドイツの業者に連絡したり、架台の設計したり。退勤後 Leroy Merlin にて工具購入。
 6/30 (火):晴、最高31℃ ポンプ業者来訪。各社ポンプ比較。書類書き。退勤後 Atlantes へ。扇風機を物色。一旦帰宅し、シャワー・夕食後また職場に来る。学会誌チェックなど。

 以後「予定と記録」は週ごとに1エントリーとする…と思ったけど月の境をまたいで不便なので、やはり旬ごとに1エントリーで行く。

空撮


■ 映画『HOME 空から見た地球』ヤン・アルテュス=ベルトラン監督(2009 仏)★★★★☆

 地球上のさまざまな場所の映像に乗せて、偉大な地球の自然を人間が破壊している現状が語られるドキュメンタリー。6月5日に全世界で同時に、しかも映画上映、テレビ放映、YouTube への全編アップ、DVD 発売と、あらゆるメディアを使って一斉公開されたことで話題になっていた。YouTube でアップされる期間はたしか 6/14 までだと聞いていて、引っ越しと重なって観る機会を逃したと思っていたけど、今日見たらまだあったので通して鑑賞した。氷河や密林のような人里離れた風景から東京ニューヨーク大都会まで、全編ほとんど空撮映像。メッセージ自体は特に新しくはないが、映像は信じられないほど美しく、驚きに満ちている。空撮の威力を感じずにはおれない。映像だけでも観る価値はある。ただ当然ながら YouTube の画質は十分に良いとは言えない。この作品なら、自分も含め、YouTube で全編観た後でも DVD を欲しいと思う人は多いだろうな。

2009-06-16

引っ越し (7)


 土・日の2日間で集中的に旧アパートの掃除をする。残っていた衣類や洗面用具や、その他分類の難しい細かい物品の移動も。朝から夜まで肉体労働。土曜の夜、作業を終えて新アパートに戻る途中、川辺で祭りをやっていたので、少し立ち寄ってビール飲みながらバンドの演奏に耳を傾けたり。いい感じに緊張と緩和のあった1日。

 本日、朝 9 時に旧アパートに来て、最後の可燃ゴミを出し、がらんとした部屋で読書しつつ静かに時を待つ。午前 11 時にオルレアンから管理人がやってきて、自分立会いのもと部屋のチェックをした。予想にたがわず、姑のように棚を指で拭って汚れ具合を細かく調べる管理人。ドキドキしながら見守るオレ。冷蔵庫の中の掃除とかすっかり忘れていた! でも総合的には、汚れた部分はあるものの1時間程度の業者掃除で済みそうだし、破損した物品も軽微なので、追加請求には及ばないだろうとのお達し。やれやれ良かった。
 これで旧アパートと完全にサヨナラだ。いろいろ問題もあったけど、何とか後腐れなく去ることができた。

 ◇ ◇ ◇
 土曜に郵便局に赴いて、新住所の連絡と郵便物転送の依頼をしようとしたら、決まった様式があるそうで用紙を渡された。記入して今日提出した。郵便物の転送は有料で、転送期間が半年だと 23€、1年だと 41€ 払わねばならない(フランス国内の引っ越しの場合)。そして転送が開始されるのは提出の5日後からだという。もっと早く出しておくべきだった。

2009-06-13

引っ越し (6)


 昨日 IKEA から電話があり、今日の朝 10 時にデスクを新アパートへ配達する旨告げられた(と思う)。なので今朝は 9 時過ぎに新アパートに移動して待てばいいと思い、旧アパートで出かける準備をしていたら、8:50 頃に電話が来て「今、新アパートの前にいるからドアを開けてくれ」という(たぶん)。なんで約束の時間より早く来るんだよ、と内心毒づきながら「今は別の場所にいるので、10 時に来て頂戴」と返事したら了解した様子だったが、新アパートに来ていくら待っても来ない。電話を入れても先方の言っている内容がわからない(後日改めて配達日を決めます、と言っていたのかもしれない)。15:30 まで待って諦めて出勤。何時に来るか確定していないと、ずっとその場所に拘束されるので非常に困る。自分がもう 20 分早く新アパートに着いていれば問題なく受け取れたのだが、この 20 分の差が大きな明暗を分けることになった。これがフランスという国だ。

 iMac を新アパートに移動。手続きはしたが、実際にインターネットが使えるようになる日は未確定。しばらく職場の PC からしか日本語入力ができない。なので週末はたぶん更新を休む。

2009-06-11

いろいろ


 2ヶ月半ぶりの、そして新しい装置を併用した初めての製膜。新装置がうまく動作せず失敗。

 ◇ ◇ ◇
 所長からアナウンスがあり、9月第1週に 10 分程度のプレゼンをすることになった。英語でもいいが、フランス語でプレゼンしたらより良い、と提案される。ハードルが非常に高く躊躇する。スライドのみフランス語、喋りは英語という選択肢も提案され、それなら可能だと思う。でもフランス語トークが上手くできたら自分の達成感も大きいだろうなあ。頑張ってみるか。

 ◇ ◇ ◇
 『おくりびと』がやっぱり当地の映画館にも来た。1週間だけだけど。観に行かねば。

6/11-6/20 の記録


 6/11 (木):晴/曇 出勤途中に荷物運び。製膜2回。無事終了。夜、STUDIO cinémas にて『おくりびと』(2008 滝田洋二郎監督)観る。★★★★☆ 良かった。けど、なんか方程式どおりの作り方だなとも思った。ガイジンが好みそうな異文化としての日本風土は存分に描かれている。
 6/12 (金):晴/曇 インターネットの引っ越し手続き。
 6/13 (土):晴、暑い 工具を取りに職場へ。La Riche Soleil にて掃除用具の買出し。新アパートへ荷物運び3〜4往復。旧アパート掃除。この夜より新アパート泊。
 6/14 (日):曇時々雨 旧アパート掃除。
 6/15 (月):雨のち曇時々晴 旧アパートの管理人が来て部屋をチェックし、転居完了。出勤。製膜1回。夕食は学食で取り、久々に遅い時間まで職場に居残る。
 6/16 (火):晴 2ヶ月半ぶりに共同研究先で実験。久しぶりなんで基本的な操作ミスをして担当者の手を煩わせてしまった。申し訳ない。アパートに帰ったら自室のネットが使えるようになっていた。嬉しくなって早速メールチェックすると、職場の装置が深刻な事態になっていることを伝えるメールが…。
 6/17 (水):晴 職場の装置(ターボ分子ポンプ)を見る。昨年7月の故障と似た状況。修理が必要だ。レーザーが復活して、さあこれからと言う時に。ついてねえな。似たようなことが以前もあった気がするな。
 6/18 (木):晴 ポンプメーカーに連絡。
 6/19 (金):晴時々曇一時雨 朝 8 時に IKEA のデスク配達くる。出勤。同僚の博士審査会を傍聴。夕方から職場でバーベキュー。深夜 1:20 のバスで帰る。 
 6/20 (土):晴 久々に惰眠を貪る。IKEA へ。デスク用椅子と台所用ワゴンを購入。Brico Depôt へ。棚を購入。夜、椅子のみ組み立てる。

2009-06-10

引っ越し (5)


 午前中に電器店 DARTY より冷蔵庫が配達されることになっていたので、新アパートに移動して待つ。9 時頃に「9:30 から 10:30 の間に配達します」という電話が入る(最初はフランス語でわからず、もうアパートの前に来ているのかと勘違いした。先方が英語話者に交代してくれてようやく意思疎通できた)。やがてインターホンで先方が到着を知らせて来た。初めて遠隔操作で地上階の玄関ドアの施錠を解除した。
 ついでに午前中は大工仕事に当てることにする。ソファーベッドの骨格の組み立て。木板の穴に樹脂のピンを打ち込む手順が、自分の小型釘抜きでは威力が弱く使えなかった。急遽 Leroy Merlin へ行って重さのあるハンマーを購入。これで解決。完成し、段ボールと毛布を敷いて寝てみる。…硬い。やはりこの寝床ではなるべく寝たくない。今夜ここでお泊まりする案は早々に諦めた。

2009-06-09

引っ越し小休止



 IKEA 参り4日目。今回はベッドの下見。時間がなくて買い物はほとんどできなかった。時間も遅くなってしまい、ハンマーなど使うと階下の住民に迷惑になるので、新アパートで作業するのはやめて帰宅した。
 雷雨になったり晴れ間が見えたり、変わりやすいヘンな天気。写真は 20 時〜 20 時半ころにかけての空。明るい色や暗い色、さまざまな雲が空を彩っていると、心がざわついて何とも言えない気分になる。

2009-06-08

引っ越し (4)


 荷物運び3往復。日曜でバスの本数が少ないので、バスの時間優先で、それに合わせて各アパートで作業したり食事したり。今日は軽い物が中心だったのでさほど体力を消耗しなかった。夕食後にもう1回、荷物は運ばず自転車で1往復。バスの時間を気にせずに作業したかったので。
 新アパートでは終日、日曜大工に携わった。購入した椅子とテーブル、そして旧アパートから持参したスチール書棚を組み立てる。ソファーベッドはハンマーが必要なようなので明日に延期。部屋の電灯のいくつかに電球も入れる。これで日没(= 21 時半!)以後も滞在できるようになったので、灯をともしつつ作ったばかりのテーブルで今後の計画など書き記してみた。だんだん此処での生活のイメージができてきた。

 ◇ ◇ ◇
 合間に、日本で録画した『プロフェッショナル 仕事の流儀』の細野秀雄先生の回を見る。先生の日々のアクティブさを目の当たりにすると、自分はいったい何をやっているんだろう、嬉々として IKEA の椅子とテーブルを作るくらいしか能がないのか、とため息をつくばかり。
 ところで番組の中の映像で、研究室のミーティングでのホワイトボード画面や研究員のノートの中身には、ことごとくモザイクかボカシがかかっていた。学界で未発表の内容なのだろうから当然の処置であるが、その箇所がやたらに多い。どうもカメラマンやディレクターは競争の激しいこの研究業界の緊張感を理解しておらず、ホワイトボード画面をむしろ積極的に映像に盛り込もうと努めたフシがある。で、完成映像をチェックした細野先生サイドから「こんなのを放送されては困る」とクレームがついて、放送前にあわててボカシを入れたのではないか。以前から感じていることだが、報道する者とされる者の間で機密情報に対する意識が乖離しているケースは多々見られる。

2009-06-07

引っ越し (3)


 新アパートへの荷物運び。1回のバス移動で4箱の段ボールを2台のキャリアで運ぶ。階段では1箱ずつ手に持って上る。中身を出して、空き箱を畳んで持ち帰り、また詰める…を繰り返す。午前から昼にかけて2往復したところでしばし昼寝。午後にもう1往復。久々の肉体労働で滝のように汗をかく。ギックリ腰にならずにすんで良かった。

 IKEA 参り3日目。当面の寝床を拵えるべく布団、枕、毛布を購入。ソファーベッドの骨格に段ボールと毛布を敷いてシーツをかけてベッド代わりにしようと思う。店を出たら雨だった。これ幸いと荷物運び4往復目は中止にする。今日1日で 12 箱運んだし、難関である書籍類をあらかた運び終わったし、良しとしよう。

 クタクタだけど気持ちのいい疲れだ。肉体労働の後の休息時には、頭脳労働の後とは違う神経が働いている気がする、何て言うか、生存本能が鋭敏になっているような。

2009-06-06

『ぼくがクリスチャンになるまで』


(原文)< How I Became a Christian>
First let me frankly confess that I was not entirely taken up by Christendom. Three-and-a-half years’ stay in it, with the best of hospitality it gave me, and the closest of friendships I formed in it, did not entirely naturalize me to it. I remained a stranger throughout, and I never had exerted myself to be otherwise. (第10章冒頭部)

(鈴木俊郎訳)『余は如何にして基督信徒となりし乎』
 まず余をして率直に告白せしめよ、余は全く基督教国に心を奪われたのではないことを。三年半のそこでの滞在は、それが余に与えた最善の厚遇と余がそこで結んだ最も親密な友情とをもってしても、余を全くそれに同化せしめなかった。余は終始一異邦人であった、そして余はけっしてそうでなくあろうと努力したことはなかった。

(私訳)『ぼくがクリスチャンになるまで』
 まず正直に告白させてもらうと、ぼくはキリスト教国に心を奪われたりは全然しなかったのだ。3年半の滞在の間、そこでは最高のもてなしも受けたし、最高に親密な友情を育みもしたけれど、それでもぼくはその地にまったく順応せずじまいだった。ぼくは終始よそ者のままだったし、よそ者でなくなろうと自ら努力したことは一度もなかった。

 ◇ ◇ ◇
(解説)内村鑑三氏が 1895 年に英文で著した古典的名書。鈴木氏の訳で長年知られている。『余は如何にして…』という堅苦しいタイトルに腰が引けて、今まで読むのを敬遠していた(同様の人、他にもいますよね?)。読んでみて、中身も邦題と同様に堅い文体でとっつきにくかったけれど、内容自体は非常に興味深く、若い頃に読まなかったことが悔やまれた。「これを現代語訳にしたらもっと広く読まれるのに」と思わずにいられない。ただ『余は如何にして…』は内村氏自身の与えた邦題だということで、気安く変更できないだろうし、本文も題名の文体に合わせるのが適切だという意見はごもっとも。けれど、せめて一節だけ試しに今風に訳してみよう。執筆時の著者が 32 歳という若さだったことを考えると、一人称を「ぼく」にしても違和感はなかろう。2カ所出てくる not entirely が部分否定か全否定か判断に迷うが、ここでは全否定とした。

引っ越し (2)


 旧アパートの立ち退きは 15 日。それまでに荷物を全て運び出してキレイに掃除して、来た時と同じ状態にして引き渡さねばならない。旧アパートから新アパートまではバスで5分程度。段ボールにつめた荷物をキャリアに乗せてバスで移動する。新アパートで階段を4階分上るのがきつい。荷物はまだ山のように残っている。これは風呂の水をコップで掬い出すようなものだ!

 昼、Atlantes の電器店 SATURN で掃除機と IH 調理器を購入(持ち帰り)。17:30 に退勤し、IKEA でテーブルと椅子1脚、および食器セット購入(持ち帰り)。テーブルは、階段の上りを考え、不本意だが一番軽い安物を選んでしまった。まあ自分が人生の中で「食」にはあまり重きを置いていないということの現れかも。ついでに IKEA の小型キャリアも購入。頑丈で車輪の間隔も広く、使いやすい。買って正解だった。従来のと合わせて2台のキャリアで荷物運びできる。
 椅子は軽かったので、2脚買ってもよかったな。
 昨日のソファーベッドの布団は、補充まで 10 日かかるという。困った。さしあたりの寝床をどうするか考えねばならない。

2009-06-05

引っ越し (1)


 電器店 DARTY にて小さい冷蔵庫購入(配達依頼)。IKEA にてソファーベッドの骨格のみ購入(持ち帰り)、およびデスク購入(配達依頼)。

 ソファーベッドは骨格と布団からなるが、両者は別売りで、残念ながら布団は売り切れだった。もっとも木製の骨格の組み立てセットを新アパートに運ぶのだけでもえらい苦労で、もし布団の在庫があっても一緒に買ってバスで持ち帰るのは不可能だったろう。アパートは4階(日本風に言えば5階)でエレベータもないし。
 デスク本体は €129 なのに対し配送料が €49 もかかる。まあ重いからな。しかも配送日は 6 月 15 日に電話で連絡するという。品物が配送されるのが、ではなく、いつ配送されるかの連絡が来るのが 15 日ということ。ずいぶん待たされる。IKEA の配送ってみんなこうなのか?(DARTY の冷蔵庫は来週火曜に来る)今後 IKEA ではなるべく配送は頼まず持ち帰れるものを買おう。

 ところで「スウェーデン企業だから、従業員は英語が話せるよ」と言っていたインド人同僚の言葉はあまり正しくない。英語の話せない IKEA 店員も多い。その場合は別の英語話者の同僚にバトンタッチしたり電話をつないだりしてくれる。デスク売り場にいた英語話者の女性店員と話していると、突然彼女から「日本人デスカ?」と日本語で聞かれてびっくりした。「あっ、日本語喋れるんですか?」「スコシ(笑)」予期せず日本語で話しかけられると嬉しくなる。IKEA サイコー。

2009-06-03

6/1-6/10 の記録


 6/1 (月):「聖霊降誕祭の翌日」という祭日(フランス)。東京 → ロンドン → パリ → トゥールと移動。
 6/2 (火):快晴 不動産屋で新アパートの鍵を受け取る。ただし今日は行かず、今後2週間で物品移動と掃除をする。通常出勤。レーザーガスボンベが納品されたので装着、注入。2ヶ月ぶりに製膜が可能となった。組み立て棚を探して Joue Lycée Jean Monnet のホームセンターまで足を伸ばすも収穫なし。
 6/3 (水):快晴 新アパートの使用開始に伴い、同僚に電気会社に電話してもらう。
 6/4 (木):快晴、風が気持ち良い 某社営業来訪。昼休みに一旦帰って新アパートへ荷物運び1回。17 時に退勤し、新アパート用買い物。
 6/5 (金):曇、午後気温下がる、羽織るものを持って出るべきだった 出勤途中に新アパートへ荷物運び1回。昼、電器店。退勤後、IKEA。
 6/6 (土):曇→雨 荷物運び3往復。IKEA。
 6/7 (日):曇時々雨のち晴 軽い荷物運び3往復。新アパートで組み立て作業。
 6/8 (月):曇時々雨一時強くのち晴 MRS プロシーディングの改稿完了、投稿。小チャンバー計画。退勤後 IKEA に。
 6/9 (火):曇時々小雨 午前、冷蔵庫配達。仮ベッド完成。職場にて明日の製膜の基板導入。
 6/10 (水):曇時々小雨 引っ越し作業は封印し、製膜2回(2ヶ月半ぶり)。

2009-06-02

帰還


 成田で定刻 10:45 のブリティッシュエアウェイズ便が、到着便の遅延のため 12:00 出発。乗り換えに2時間とってあるので乗り継ぎ便も予定通り発券を受ける。先週コペンから東京に来たときはエコノミーの最前列、隣が空席と超ラッキーだったが、今回は左右に人がいて狭い。オンデマンドエンタテイメントは機全体で不調で使えずストリーミング方式に変更され、私の席のヘッドホンは左の音しか聞こえず、あきらめて読書だけで時間をつぶす。途中スピードを上げたのか到着は本来の時刻より 15 分程度しか遅れなかった。ロンドン・ヒースロー空港で乗り換えてパリ・CDG 空港へ、そこから RER でオステルリッツ駅へ移動、近所のカフェで夕食、Corail で2時間かけてトゥールへ。ドアツードアで 25 時間 30 分かかった。

 ロンドンでの乗り換え時に、リオデジャネイロ発エールフランス機行方不明、GM 経営破綻、スーザン・ボイル決勝戦敗退→入院のニュースを知る。昨今、飛行機に乗る機会が多くて慣れてしまったけれど、フライトから生還できる可能性は 100% ではないことを再認識させられた。スーザンに対するマスコミの騒ぎぶりはちょっと異常。

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