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2012-02-29

2月の呟き・抜粋

原発
  • 2月29日 民間が原発リスクをすべて負うのは無理だ/西澤俊夫・東電社長(東洋経済) goo.gl/jauZe 「今回のように万々が一が起きた場合」←100%の安全はありえない事を認めている。まあ庶民も以前から完全な安全などないと心の底ではわかってて、でも信じたかったのでは。▶個人的には原発縮小に賛成。が脱原発論の中に混じる「僅かでも大事故の危険があるものを受け入れられない」という主張に違和感を抱く。いくら安全神話を押しつけられても、みんな心の底では危険を知りながら使っていたはずだ。福島以前に比べていま事故の起こる確率が増したわけではない。▶推進派は大事故の危険性や核廃棄物の蓄積を認めつつそれでも使うべき理由を明言すべきだし、反対派は原子力なしで将来エネルギー不足を回避できるとの予測を示すべき。見たところどちらも見通しは立っていないと思う。だから絶対正義はない。力比べで勝ったほうが今後の流れを作るだけのこと。
  • 2月28日 #民間事故調 太平洋戦争原発安全対策の欠如も福知山線事故を生んだ JR日勤教育も、上層部の暴走を誰も止められない「空気」があったというオチで片付けられがち。大多数の人は「空気なら仕方ない」と納得するというわけか?悪しき空気が醸成されるカラクリと、それを打ち破る手段を模索・提言すべきでは。▶「安全神話による自縄自縛状態だったため事故対策が為されなかった」「反対運動に対応するため安全神話を作る必要があった」はその通り。だが安全神話を盤石化するための見えない言語統制、さらに遡れば 60 年代の強引な原発導入手法、それを推進した読売新聞や米国の責任には言及せず。▶「火事は不可抗力でもなんでもないという説は必ずしも穏当ではない。なぜと言えば人間が『過失の動物』であるということは、統計的に見ても動かし難い天然自然の事実であるからである」(寺田寅彦) 原発事故の確率も0に近づけることはできても0にすることはできない、これは確かなこと。▶委員の多くは原発肯定派だった。ならば原発を使い続けるということは0でない危険性を常に覚悟することなのだと明言して戴きたかった。さもないと新しい安全神話が生まれて同じことの繰り返しになるのは明らか。「パンドラの箱は開けたら閉められない」では説得力がない。
  • 2月28日 民間事故調による報告書、各新聞の報道内容の差がすごい。とくに読売の、菅氏一人を悪者に仕立てて東電や安全委への非難はゼロというアンバランスぶりは奇異の極み。現時点では日経の記事が一番詳細で説得力があるようだ。東電が聴取に応じなかった事実は広く世に知らしめるべき。
  • 2月20日 ドイツ脱原発でも電力輸出超過 昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%(毎日) mainichi.jp/select/science…
国政
  • 2月19日 共同通信世論調査:野田内閣支持率29・0%。消費税率引き上げへの賛否は引き続き拮抗。大阪維新の会の国政進出には61・2%が「期待する」。石原新党には「期待しない」が68・5%。(東京新聞)goo.gl/OgXZm 内閣支持率ずいぶん下がったな。
  • 2月19日 二大政党と四大キーTV局って、危機的状況なのに旧態然としている点が酷似している
  • 2月12日 自分が何も動かずに良い政治を期待する人と、原発安全神話を信じていたという人は、性質が似ている。
社会科学
  • 2月29日 「空気」と同じくらい解明が難しいのが「流れ」である。たとえば常敗球団が開幕10連勝くらいしちゃうと自他ともに負ける気がしなくなってそのまま優勝まで行ってしまうようなケース。「そういう空気があった」「そういう流れになってしまった」は共にそれ以上の追究を消極的にさせる効果がある。
  • 2月25日 都合の悪い事を集団の「空気」のせいにして事足れりとするのは思考停止です。
  • 2月25日 戦争では軍部温暖化ではCO2と、人は何か1つだけを悪者にしたがるね。 RT @WdHiT: 「かわいそうな象」で有名な戦時中の上野動物園の動物薬殺は、ひどい軍人がいやがる飼育員に無理やりやらせたというイメージがあるが、実際に動物の薬殺を命令したのは東京都
  • 2月24日 日本人が旅人にかける別れの挨拶は「良いご旅行を」よりも「お気をつけて」の方が普通ですね。やはり地震火山台風大国の日本風土ではいつ災害に巻き込まれるか分からないという認識が精神に深く根ざしているからではなかろうか。
  • 2月6日 砂糖はたばこ・酒と同じ「毒」 課税提唱に米業界が反発(朝日) t.asahi.com/5hqq 酒タバコが課税されてるのは社会悪だからだと書いてあるようだけど、税金ってそういうものなの? 消費も給与所得も社会悪なのか?▶贅沢品を嗜んだり、何かで優遇されている人が、その見返りに一部をお金で支払うのが税だと思っていた。その意味で砂糖に課税する案は的外れではないと思う。が「毒だから課税せよ」という言説はよくわからない。
仕事・研究
  • 2月7日 学術誌の論文引用、編集者からの強要横行 米調査(朝日) t.asahi.com/5i1o 自分の周辺では聞いたことは無いけど、起こりうる話だ。日テレ視聴率操作事件を思い出した。雑誌の評価にもIFに替わる基準を導入せねば。
  • 2月1日 自分の論文の価値を掲載誌のIFで判断されるのは本末転倒だが、載ったからにはIF以上の回数にわたり引用してほしいとは思っている。届かない時は自分で引用したりする(本末転倒)。
言語
  • 2月26日 シリコンシリコーンの区別をしない、fullereneをフューラレンでなくフラーレンと呼ぶ、Edisonはいつまでもエディソンでなくエジソンブロマイドプロマイドと言ってしまう等、日本人がカタカナで外来語を表わす時には音の問題以外に非本質的な癖や因習に囚われる場合が多い。▶スチーム鍋とか豊胸手術に使う樹脂素材は「シリコーン silicone」で、半導体シリコン siliconとは全く別物なのに、正確を期そうと「シリコーンスチーム鍋」でググっても「もしかして:シリコンスチーム鍋」とダメ出しされてしまう現状。▶fullerene (C60) はその名の元になった建築家Fullerがフラーと表記されていたからフラーレンで定着したのか。「フュ」という表記自体はある程度市民権を得ているよね。フューチャー、フュージョン…(しかしフューズとは言わない所を見ると完全に市民権を得てはいないらしい)▶どこまで英語発音に忠実に表記すべきかは難しい。0をズィアロウと書くのはさすがに煩わしい。が少なくとも「ディ」「フュ」のない明治時代に作られたヒューズ、エジソンといった表記法はそろそろ見直すべき。たとえGoogleでひっかからなくても自分はフューズ、エディソンを使うよう努めたい。
  • 2月25日 [仏語]mouche [mu∫] 蠅:カタカナ発音で「ボンジュール、ムッシュ」と言ったら「よう、ハエ野郎」という意味に受け取られかねないのか
  • 2月25日 [語句使い分け]元フォーリーブス北公次さん死去(読売)/「女系家族」脚本、清水曙美さん自宅浴室で死亡(読売)/ホッキョクグマ国内最高齢「レイコ」28歳で死ぬ(毎日)
  • 2月23日 仏語で70は「60+10」、80は「4×20」、90は「4×20+10」のように言うが、ベルギー圏の仏語では70、80、90に独自の語がある。そして概して仏人は仏語しか話さないがベルギー人は3〜4カ国語話すという。色々な言語を習得すべき状況で複雑な数詞は廃れて行ったのかも。
  • 2月4日 [新聞見出し勘違い]”北の携帯100万台…「反政府活動ツールにも」”(読売) yomiuri.co.jp/world/news/201… 北朝鮮当局が「反政府活動ツールにもなる」と警戒して国民の携帯100万台を押収でもしたのかと思った。せめて「突破」という動名詞くらい付加して欲しい
  • 2月4日 [新聞見出し勘違い]”引退決めた72歳女スリ、技見せてとせがまれ…”(読売) yomiuri.co.jp/national/news/… 技見せてとせがまれたのをきっかけに引退を決めたのかと思った
  • 2月3日 Gandhiは近頃はガンジーよりもガンディーと表記するのが一般的らしいが、Edisonはいまだにエディソンでなくエジソンなのは何故か。publications.asahi.com/ijin/
企業・マーケティング
  • 2月26日 「会社は大きくしない、というのが俺の考えだ。一度デカくすると、小さくするのは大変だ。それに俺は職人だ。100人の会社にしたら、その管理に追われてしまう。俺は自分でものづくりがしたいんだ」岡野雅行東洋経済)goo.gl/nbtlg
  • 2月26日 「町工場の人たちは、大きくなろうとしていません。工場を大きくするよりも、いい仕事、楽しい仕事をして死んでいきたいと考えています。…ところが大企業になると、少しでも大きくなろう、少しでもおカネを多く儲けよう、となる」小関智弘東洋経済) goo.gl/cmnyr
  • 2月4日 国立大や官公庁ならともかく、一民間企業が採用基準をどのように決めようが企業の自由であって問題はない。たとえ「B型は採りません」という企業がいたとしても、赤毛連盟みたいなもので法には反しない。ただしそれを予め明言すればの話。陰でコネや血液型を元に選考されるのは御免蒙る。#岩波書店
映画・テレビ・マスコミ
  • 2月26日 積分を取り入れた視聴率解析法としてむしろ「時間ごとの視聴率から平均視聴率を差し引いた偏差の2乗の時間積分」がテレビ番組の評価基準には有用かも。つまり時間に対する視聴率のバラツキの指標。見始めた視聴者が最後まで見続けたか、途中でやめたり参入した視聴者が多かったかを示す。
  • 2月13日 NHKの昔の番組映像が僅かしか残っていない言い訳として「テープが高価だったから…」といつも聞かされるが、同時期の民放や他国の局の古い映像が沢山残っているのをどう説明するのか?畢竟、後世に残そうという思想が当時のNHKに欠如していただけでは。或は本当に他局より貧乏だったのか知らん。
  • 2月5日 『コクリコ坂』は明後日まで当地の劇場で上映しているけど、2回目を観に行くのはやっぱりやめとこう。と決めた背景には昨年度邦画興行収入1位と聞いたのが影響しているかも
漫画・アニメ・音楽
  • 2月6日 米国人マンガ表現研究家Scott McCloud氏のwebcomics。紙媒体には不可能な空間利用。マトモな内容に漫画が付随することでここまでエンタテイメントになる。昨年の学会ポスターで自分が漠然と目指していたのはこういう世界だった。scottmccloud.com/1-webcomics/ic…
  • 2月4日 【ベデシル】バンド・デシネの歴史その1「マンガの誕生と発展」 goo.gl/WH9UH 漫画で読む漫画の歴史。コマ漫画はスイス人が始めたとか、『正チャンの冒険』がヨーロッパの漫画スタイルをほぼ同時に取り込んでいた様子とか、面白い。作品画像多く資料価値高し。
衣食住・天気
  • 2月10日 [メモ]仏の携帯から日本の固定電話に5分ほど通話して13ユーロ消費した。
生き方・身体
  • 2月29日 [怠け者の本音]既にやり方がよくわかっている行為はつまらないからやりたくない。やり方が全く見当もつかない未経験の行為は失敗が怖いからやりたくない。適度に新鮮でかつ成功しそうな事案だけを選んで行なうようにしている。
  • 2月15日 自分が宗教を持たないのはなぜかというと、促されるままに一つの方向を向いて進む群衆というものに嫌悪感を抱くタチだから。

2012-02-25

視聴率を考える (3)  − PID による番組評価の提案 −


 突然だけど、「幸せって何?」と考えた時に、幸せとは現状の満足度だけではなくて、満ち足りた時間がどれだけ長く続いたかとか、過去から現在に至るまで満足度がどのくらい増加したかにも関係するよね…とつねづね思っている。制御工学で言う P(proportional: 比例)、I(integral: 積分)、D(differential: 微分)の3要素が関係すると言ってもいい。最近自分が PID に凝り始めたきっかけはたぶん、戦国時代に日本統一を果たした信長秀吉家康の3武将がそれぞれ D、P、I 的な役割を担当した、という工学者 大前力氏の文章を読んで面白いと思ったことだった。幸福論についてはまた回を改めて書くことにするが、こういう考え方は物事の評価全般に当てはまるかもしれない。(制御と評価は違う種類の作業だけれども)

 以前から興味を持っている「テレビ番組の評価」について無理矢理 PID の考え方を適用させてみようというのが今回の主旨。いまのテレビ番組の評価基準にはもっぱら番組平均視聴率が使われている。スポンサーにとっては番組視聴率が高ければ自社の CM がたくさん視聴者に見られたことになるからそれでいいのだが、結果、視聴率至上主義が刹那的で質の低い番組の氾濫を生み、長期的には視聴者離れを引き起こし、テレビ界の先行きを危うくしていることが以前から指摘されている。平均視聴率だけの番組評価はもはや限界に来ている。新たな評価基準を導入すべきだ。そこで PID を使ってみたい。

 番組平均視聴率(例えば1時間番組なら1時間の視聴率の平均)は時間経過の概念を持たないので、P を表わす量と考えられる。これに加えて、D に関わる量を設定するとしたら何だろうか。番組時間内での事象で考えれば、視聴率の時間変化(時間微分)だろう。たとえば1時間の番組中ずっと 20% の世帯が番組を見ていれば、視聴率の時間変化は下図中央のように平坦なグラフになる。いっぽう下図左のグラフは、番組開始時には 40 % の視聴率があったものの、時間とともに視聴者が愛想を尽かして離れて行き、番組終了時には誰も見ていなかったという極端なケース。右図は逆で、時間とともに視聴者が続々と食いついて視聴率が最終的に 40 % まで上がるケース。明らかに、右に行くほど高い評価を受けるべきだといえる。しかるに現行の方式では3ケースとも「視聴率 20 %」という同じ評価をもらってしまうのである。視聴率の時間微分を考えれば、左のケースはマイナス、右のケースはプラスの評価点がつく。

f:id:joe0212:20120226071134p:image:w480

 さらに I に関わる量。これも番組時間内の事象について考えれば、視聴率の時間積分、つまり「平均視聴率」×「番組時間」と考えられる。なんだ、これ 11 年前に書いていたことだったわ。要するに、視聴者を長時間テレビに釘付けにするのはそれだけすごい番組だ、という仮説。いまの方式は視聴率が同じなら1時間番組も2時間番組も同じ評価しか受けないが、長時間の番組はそれだけ高い評価点を加算されるべきだ。

f:id:joe0212:20120226071136p:image:w480

 もっとも私はテレビ・広告業界の内幕に詳しい訳ではないので、上に書いたような事はじつは業界ではとっくに考慮されているかもしれない。ただそうだとしても我々の目に触れる評価は相変わらず視聴率のみであるのは確か。ビデオリサーチでもテレビ番組表雑誌でもいい、何らかの媒体でこういう丁寧な番組評価をやってくれないだろうか。工学の PID 制御と同様、テレビ番組の PID 評価にも、P、I、D それぞれの要素にどのように重み付けするかが鍵になる。いくつかの雑誌でそれぞれが独自の重み付けを採用して、異なるランキングを公開するのも面白い(『ザ・ベストテン』と『ザ・トップテン』みたいに)。

 これだけで番組の評価が完全にできるとは思っていない。できれば視聴者がビデオで録画したものを何回再生したかまでカウントしてほしいし、連続ものであれば回を追うごとの視聴率の変遷なども判断材料になりうる。以上はあくまで視聴者にとっての番組の価値を評価するもので、もちろん CM が大衆にどの程度視聴されたかの指標にはならない。高評価を受けた番組のスポンサーにメリットが生じるような仕組みを考える必要がある。ランキング表には番組名と共にスポンサー名をすべて併記するとか…。スポンサーのほうも「CM が何人の視聴者に見られたか」という量的視点だけではなく「CM がどれだけ好意的に見られたか」といった質的な視点を持ったほうが結果的に有益なのでは。

2012-02-15

CO2と温暖化


 昨日会った共同研究者G氏との雑談は実のあるものだった。イタリア人だが、我々がイタリア人に抱きがちなイメージとは違い、原発環境問題について、世論やマスコミに流されずに自分の意見を持ち、真面目に語る人。その彼が「CO2 増加が地球温暖化の原因だとする説はインチキだ」と断言する。同様の温室効果ガスである水蒸気に比べてほんの僅かしか大気中に含まれない CO2 が、温暖化の主要因であるはずがないと。

 たまたま私も日本人研究者の書いた同様の主張の本を最近読んで、何が正しいのかわからなくなっていたところだったので、この雑談にさらに後押しされて、昔買った『不都合な真実』の本を引張り出してパラパラ見てみたりする。なるほど、ゴア氏のプレゼン能力の高さには昔も今も感服するけれど、科学的な論理立てが弱いな。肝心なことになると「世界中の科学者が同意しているのだから正しいのだ」で断定する手法が目につく。近年の気温と CO2 濃度の密接な相関関係がグラフで示されているものの、CO2 が「原因」で温暖化が「結果」だという決定的証拠は示されていない。逆に温暖化が「原因」で CO2 増加が「結果」かもしれない。そう主張する研究者もいる。

 数の上では CO2 犯人説を支持する派が大多数で、CO2 シロ説をとる人々は圧倒的に不利。でも温暖化という現象が複雑であるのは確かで、CO2 がどの程度寄与しているかを正確にはじき出すのは極めて難しいように思われる。私は天の邪鬼なので「皆が言うから正しいのだ」という立場だけは取りたくない。しばらくは文献に接して自分の頭で考えたい。今日ここではどちらを支持するかは決めず、単に問題を書き留めておく次第。
 少なくとも、何故 CO2 犯人説がこれほどの大多数に支持されるに至ったのかは、知っておく必要がありそうだ。
 あと、いずれの説が確からしいにせよ、鳩山氏の「25% 削減する」公約が、彼の首相時代の発言の中で最も軽はずみなものの一つだということは書き留めておきたい。

2012-02-06

人生で逃れられない2つのもの、それは死と税金

砂糖はたばこ・酒と同じ「毒」 課税提唱に米業界が反発(朝日)

 「砂糖は毒」として、米国小児科医らがたばこや酒のように税を課すべきだとの意見を2日付の英科学誌ネイチャーに発表、砂糖や飲料の業界が一斉に反論する事態になっている。…(砂糖の)過剰摂取による肝臓への毒性や依存性、その結果もたらされる社会への悪影響を挙げ「たばこや酒と共通している」と指摘した。安くて味がよくなるため、「製造業者に添加量を減らす動機付けがない」として、ジュースや菓子に添加される砂糖への課税や子どもへの販売制限などを提案した。

 酒・タバコが課税されてるのは社会悪だからだと書いてあるようだけど、税金ってそういうものなの? 消費も給与所得も社会悪なのか? 贅沢品を嗜んだり、何かで優遇されている人が、その見返りに一部をお金で支払うのが税だと思っていた。が「毒だから課税せよ」という言説はよくわからない。

 …と呟いた後で「税金っていったい何だろう?」という疑問が今更ながら湧いてきた。住民に一律に課せられる税金、能力に応じて払う税金、いろいろあるが、基本的に「サービスを受けた民が見返りに払う」ものとされている。どんなものに税金を課すかは勿論お上の一存。自動車に関しては自動車税自動車重量税ガソリン税、購入したときの消費税などがかかるけれど、自転車税なんてないよね(…と思ったら昔はあったんだ、へえ)。結局、国や自治体が懐具合に応じてテキトウに定めるもので、「カツアゲ」「みかじめ料」とあまり変わらない印象がある。税金とは逃れようのないカツアゲである。言葉が悪いかな。

 一方、炭素税なんてのもある。(1) 放っておくと民衆がどんどん CO2 を排出し続ける、(2) そうすると社会や世界が困る、何とかしよう、(3) そのためのハードルとして課税という手段を選んだ…というもの。世間に迷惑をかける者が罰金としていくばくかを支払うという仕組みは、本来の税の考え方とは若干ずれるが、まだ理解できる。その結果生じる税収はおこぼれみたいなものだね。だが砂糖には (2) のような公共的な危機感がない。どんどん砂糖や酒を摂取して後で困るのは、本人であって国ではない。なぜ国に罰金を払う必要があるのだろう?

 砂糖は摂らなくても人間生きて行けるから、まあ贅沢品と言っても良く、その意味で砂糖に課税する案は的外れではないと思う(してほしくないけど)。しかし「自身の健康を害するというあなたの行為に対して懲罰の意味で課税します」と言われても「余計なお世話だ」と思う。税とは基本的に、いい思いをした人が見返りに払うという意味合いのものであってほしい。もちろん、そのために行政サービスも課税に見合う程度には充実していなければおかしい。そして懲罰としての課税はほどほどにお願いしたい。

2012-02-01

2月の記録

 2/29 (水):快晴、最高 16℃ 予定変更して論文再投稿に当てる。午前中は家で図面の修正。昼から出勤し、本文を推敲し、カバーレターを書き、夕方に再投稿。じつは再投稿先も前回と同じ雑誌で、ただセクションを変えただけ。これでダメなら他の雑誌を考える。投稿後、状況を見たら早くも Decision Letter Prepared になっていた。前回と同じ流れ。やはりダメかな。
 2/28 (火):快晴、2〜13℃ 丁度7時前に起きたので、ユーストで民間事故調の報告会見を生で視聴。北澤宏一先生が委員長を務めていることもあり大いに期待していたのだが、いろいろと考えさせられる内容だった。画面横に流れる一般人からのツイートのほとんどが批判的な内容だったことに自分の心境が影響されているかな。冷静に判断しなければ。/KKS で XRD、SEM。試料を共同研究者Dに渡す。これで一つの懸案課題が終わった。レポート書き始める。Petite Arche で買い物して帰宅。夜に再出勤するつもりだったけどもういいや。
 2/27 (月):快晴、1〜14℃ 熱処理試料取出し。KKS へ移動して XRD と膜厚測定。よく制御された膜作りとは言えないがともかく所望の性質の膜ができていたので、1つの関門を突破したと思うことにする。夕食後再び職場へ。今日の結果の考察とか明日の準備とか。
 2/26 (日):快晴、6〜11℃ スケジュールの都合で日曜に珍しく朝から職場へ。試料熱処理2回。昼過ぎに帰ってあとは普通の休日を過ごす。髪を切る。
 2/25 (土):曇、7〜13℃、暖かくなってきた Petite Arche に買出し。
 2/24 (金):曇、10〜12℃ 製膜3回。夕食後再出勤するつもりが、ちょっとベッドに横になったらバスの時刻を過ぎてしまった。そのまま寝る。
 2/23 (木):曇一時小雨、5〜12℃ KKS へ。そこでのネットアクセス許可申請書類作成、提出。膜厚測定。急遽、レーザーの安全利用指導の現場に立ち会う。その後職場へ移動、製膜1回。少々疲れたので夜は休む。
 2/22 (水):快晴、-3〜10℃ 職場に立ち寄った後、大学の保健センターで毎年恒例の健康診断。その後 KKS に移動。XRD で 11 枚の試料測定。合間に SEM 観測、リーダーと論文内容について討論。実験は階段を1段昇ることができた。ということで安パスタ屋でビールパスタでささやかな祝宴。
 2/21 (火):晴、-4〜7℃ 昨日からの熱処理終了し、試料を管状炉から取り出し。プチ製膜2回。化学科の共同研究者さんの所に行って少し話す。夕食後再出勤、バスに乗り損ねて行程の 1/3 ほど歩く。なんたる時間の浪費か。いや運動したと思えばいいのか。

 2/20 (月):快晴、-3〜7℃、また冷え込んだ 出勤前から共同研究者さんらとメールやりとり。懸案であった日本の業者への物品発注。製膜2回。熱処理2回。夕食後再出勤(今年初!)。やっと通常モードか>自分
 2/19 (日):快晴、2〜8℃ 勉強と掃除を済ませて午後から職場へ。久々の日曜出勤。製膜1回。/昨日から腕時計が見当たらない。最後に見た記憶は金曜の夕方。帰宅途中にスラれたとか? あと居間のヒーターが暖まらなくなった。温度ヒューズが切れたか何かの修復可能なトラブルだと思うが、よくわからない。ひところより暖かくなってきたので調査を先延ばしにしている。今日はまたもや Livebox でネットがつながらなくなり、電源入れ直して解決した。たしかにしょっちゅう起こるもののようだ。
 2/18 (土):曇一時雨、7〜9℃ 共同研究者先生からメールで、1月に連名で投稿した論文にポジティブなレフリーコメントが返って来たと連絡を受ける。よかったよかった。Petite Arche に買出し。10-15 歳向け読み物雑誌『je bouquine』を買う。漫画で読む古典シリーズで『カルメン』を 44 ページの BD にしたのが載っている。
 2/17 (金):晴、また少し冷える 昨夜の楽しい時間の反動でか、なんだか仕事や現状が楽しくなく「俺はなんでここにいるんだろう」的な気分になる。そのうち関節が冷えてギシギシしてきた。軽い風邪が手伝ってネガティブになっていたようだ。約3ヶ月ぶりの製膜1回。先日投稿したレターが門前払いを食って戻ってきた。まあ仕方ない。退勤後 Fnac で漫画1冊買う。夕食スキップして寝る。
 2/16 (木):曇、寒さ和らぐ 早朝、日本の業者に電話で物品について問い合わせ。いくつか重要な情報を得て方針を転換する。昨日から行なっていた熱処理、技術職員が温度制御プログラムを間違えていたことが判明。試料4枚がおじゃんだ。まあプログラムを確認しなかった僕も悪いけど。午後、KKS に移動して XRD 測定。共同研究者Aから製膜用材料を受け取る。夜、縁あって日本の企業の方3名と夕食。当地で日本人のマテリアル関係の方と話すのは(以前来た共同研究者の先輩を除けば)初めてで、楽しかった。
 2/15 (水):晴、2〜9℃ 試料熱処理2件。久々に自分の業績リストの整備とか。
 2/14 (火):快晴 下調べ続き。1日かけて短期計画を考えていた。夕方、来訪した共同研究者Gらと討論。物品発注1件。
 2/13 (月):晴、-2〜4℃、強烈に寒い日々が一段落 論文を再度改稿した後に投稿。やれやれ。明日から製膜を始める事にして、その条件を決めるための下調べ。
 2/12 (日):快晴→晴、-11〜-2℃ 朝食:丸鶏粉砕スープに中華麺を入れて「ニセ天下一品らーめん」。夕食も同スープに白飯を入れて食す。普通に太るだろう。/FB の友達数名から誕生日メッセージをいただく。この風習をどう捉えるべきか迷っていたが、年賀状くらいの気持ちで、くれたら返事するし出したい人には何か一言添えて出せばいいか。
 2/11 (土):快晴、気温は昨日と同じくらい 時間を決めて勉強したら疲れた。夕方、Petite Arche に買出し。夕食:久々に丸鶏粉砕スープ。前回ほど滑らかにならず小骨などが残った。圧力鍋のパッキンが漏れているか、ミキサーの性能が落ちているか。

 2/10 (金):快晴、-9〜-2℃くらい 顕微鏡ソフトウェアを立ち上げて PC 上でデジカメ画像表示を確認。安いカメラを選んだせいで画像の美しさも今ひとつ。まあ使えるようにはなった。PLD 製膜装置の冷却水系の流量が明らかに低下しているので配管の掃除。調べたら、昨年に自作したアルミのジョイント部品の内部で化学反応が起きて析出物が管口を塞いでいたのだった。そういえばふつうアルミって水配管に使わないね…。工作が簡単なようにアルミを指定したのが裏目に出た。加えて2ヶ月間も水を止めていたことも析出物の成長に一役買ったのだろう。いろいろ勉強になりました。
 2/9 (木):快晴、-11〜-1℃ 同僚らと新しい実験室に机を運び込んで、最近導入された電気測定装置と光学顕微鏡を搬入。顕微鏡の立ち上げ。/帰宅後、部屋電に知らない人から電話がかかってきた(初)。宗教団体で、日本人を探しては勧誘しているらしい。ああ、ネットのイエローページか、気がつかなかった。日本では「載せて下さい」と言わない限りハローページに載らないが、フランスでは「載せないで下さい」と言わない限りイエローページに載ってしまうと以前聞いたな。
 2/8 (水):曇一時小雪 KKS にて XRD 測定。面白い結果なし。終了後職場へ移動しメール処理など。
 2/7 (火):快晴、-12〜-3℃ 次のターゲットの組成について KKS の共同研究者Dに電話して話を聞く。電極材料について化学科へ赴いて話を聞く。Ph.D 学生が親切にしてくれていろいろ情報交換した。2ヶ月ぶりにチャンバーを運転して、古い試料の熱処理1回。 
 2/6 (月):曇、-6〜-1℃ 論文第1稿完成、共著者に送付。将来の製膜に関する過去の文献調査。
 2/5 (日):雪→曇、-6〜-4℃ 朝起きたら雪がザンザカ。ヨーロッパ大寒波が来ているとかで、先週の日曜に続き今日も1歩も外出せず。論文改稿作業。99%完成。夕食:豚キャベツ鍋(マンネリになってきた)。
 2/4 (土):快晴、-6〜-1℃ Petite Arche に買出しに行ったり近所の書店で漫画を物色したり。先週の土曜も全く同じ行動をしたのがつい昨日のように感じる。1週間が早すぎる。論文作業。TEM 像との長い格闘の末、一つのリズナブルな結論に達する。この結論は同時にこの TEM 像を論文に使えないことも意味する。ふう…。ともかく明日には第1稿を完成させよう。
 2/3 (金):快晴、-9〜-2℃ 論文作業。TEM 像を撮影してくれた同僚Cと再度討論の末、突破口が見つかった(とこの時は思った)。旧所長に将来行なうべき厚膜形成手法について訊く。自分のプロジェクトの予算が交付された旨の公式通知が来た。夕食後寝てしまう。
 2/2 (木):快晴、-7〜-2℃ 厳しい冷え込みに久々に手袋をして出るも、ジャケットのポケットに突っ込んでいたらいつの間にか片方落として無くしてしまった。片方無くしたら両方使えない。残念。/論文。参考文献の確認。最後の難関である TEM 像をある仮定のもとにいろいろいじくる。PowerPointプレビューでは限界があるので、夕食後に自室で Photoshop Element を使って更に慎重に解析する。が、どうしても他のデータと整合しない。仮定が間違っていると考えるしかないな。うー…
 2/1 (水):曇→快晴、最高1℃くらい 化学科の先生が過去に日本の業者からドル建てで物品を購入したと聞いたので詳細を教えてもらいに行く。午後、一旦帰宅して大きい荷物を置いて、KKS へ。XRD 測定。夕食:鶏ポトフ。