あうとわ~ど・ばうんど

A Day in Munich

最近、中古で「ピアニストを聴け!/山下洋輔 the complete frasco recordings」(98年)を入手した。山下洋輔のフラスコ時代(75-81年)の全吹込みを集成した18枚組みボックスだ。大好きな「Montreux Afterglow」と「Gentle November/武田和命」を除くと、(きちんとした形では)初めて聴く音源ばかり。毎日1、2枚ずつ聴いて楽しんでいる。
現在は3分の1ほどを聴き終えたところだが、その中では「A Day in Munich/山下洋輔 & Adelhard Roidinger DUO」(76年、全7曲39分)が最も印象に残った。「Montreux Afterglow」と同じ欧州楽旅中の作品。爽快かつ濃密なデュオインプロが並ぶが、白眉は15分近い③「Schwabing」。山下を刺激しまくるロイディンガーの縦横無尽なベースに聴き惚れた。