あうとわ~ど・ばうんど

PREDICATE / Ward, Hill, Lash, Sanders

ついに長年の主義を破棄して、海外通販に手を出してしまった。私に海外通販を決意させたのが Mary Halvorson でも Ken Vandermark でもなく、このアルバムだったのは何とも不思議なことである。

PREDICATE / Ward, Hill, Lash, Sanders」(FMR)
Alex Ward(elg, compositions) Tim Hill(as, bs) Dominic Lash(b) Mark Sanders(ds)
本盤は、Alex Ward の新譜ということでネット試聴したところ気に入り、日本入荷を待っていたのだが、ユニオンにもアマゾンにもHMVにも入る気配がなく、しびれを切らしてしまったのである。FMRも、いつのまにやら入手し難いレーベルになってしまったものだ。
Ward のイケイケギターはもちろんのこと、これまで名を知らなかった Tim Hill のサックスが非常に良い。試聴ではバリトンでの暴れっぷりが気に入っていたのだけれど、届いたCDを聴いてみるとアルトが素晴らしい。他の奏者に譬えると、坂田さんのような、梅津さんのような、奥野さんのような、Marty Ehrlich のような、Andrew D'Angelo のような、否みんな違うだろと言われればその通りなのだが、Hill を聴くと彼らを思い出してしまったのだから仕方がない、とにかく実に艶やかで張りのある音と伸びやかな演奏に魅了されてしまった。
参照動画