Nelide Bandello Leibniz - No Leader
デジタル版ではない PBB 参加の旧作CDも聴いた。
- アーティスト: NELIDE BANDELLO,LEIBNIZ
- 出版社/メーカー: JAZZ ENGINE
- 発売日: 2012/03/27
- メディア: CD
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「Bar Tritolo」(6月2日参照)が佳作だった Nelide Bandello がリーダーを務め、ヴィブラフォンは PBB の Jümp The Shark にも参加する Pasquale Mirra、PBBはゲストで、アルトは吹かないものの過去作で定評のあるバリサクとバスクラで参加、ということで期待していたのだが・・・うーん、これは惜しい。タイトルは素直に「リーダーはいない」と解釈したが、たしかにそんな意図が感じ取れる気がするけど、あまり良い方向には機能していない気がする。ところどころ各メンバーがデュオになることが多く、PBB のバスクラと Mirra のヴァイブの組み合わせは、エリック・ドルフィーの「OUT TO LUNCH!」っぽくて良かったけれど。
Weasel Walter / Chris Pitsiokos - Unplanned Obsolescence
Chris Pitsiokos の幻のデビュー盤「Unplanned Obsolescence [Analog]」が、ついにデジタルリイシューされた。
Weasel Walter(ds) Chris Pitsiokos(as, synthesizer)
アナログレコードとして2012年にリリースされたが、100枚限定で既にソールドアウト。のちに米アマゾンで在庫を1点見つけたが、フォーマットがなぜか「CD」になっていて、半信半疑ながら注文したら届いたのはやはりLPで、泣く泣く知人に転売した経緯がある、私にとってもいわくつきのアルバム。それがこうして手軽に聴けるようになったのは、すなおにうれしい。
常に肉体性を現前させるウォルターのドラムが叩き出す独特のパルス(ジャズ出身者とはやはり根本的に違うと感じる)に、ピッツィオコスのアルトやシンセサイザーが挑みかかるように対峙していく。その興奮と快楽は、やはり格別だ。
参考動画(録音3か月後の演奏)