あうとわ~ど・ばうんど

Taylor Ho Bynum - Enter the PlusTet

Firehouse 12 Records からメアリー参加作が同時リリースされている。

Enter the Plustet

Enter the Plustet

Nate Wooley(tp) Stephanie Richards(tp) Vincent Chancey(frh) Steve Swell(tb) Bill Lowe(bass tb, tuba) Jim Hobbs(as) Ingrid Laubrock(ss, ts) Matt Bauder(ts, bs) Jason Kao Hwang(vln, viola) Tomeka Reid(cello) Ken Filiano(b) Mary Halvorson(g) Jay Hoggard(vib) Tomas Fujiwara(ds) Taylor Ho Bynum(composer, conductor, cor)


テイラー・ホ・バイナムのグループもどんどん大きくなり、総勢15人のクインデクテットと相成った。試聴で出だしの音を聴いて、アンソニー・ブラクストンの大編成物みたいな感じか(バイナムも時々音楽監督をやっているし)と思っていたのだけれど、通して聴いてみると印象が全く異なっていて、非常にジャズ的な展開の音楽なのである。15人も集めてこんなことがしたかったのか、と思うと拍子抜けしてしまう一方で、妙に感心もしてしまう。まあわたしは、メアリーに活躍の場が与えられてさえいれば、それで満足なんですけどね。


試聴

Eloisa Manera - Invisible Cities

PBB の新作「Big Hell on Air」(8月13日参照)が満を持して国内入荷と相成ったが(ただし、ディスクユニオンのインフォは間違いで「初リーダー作」ではない)、機を一にして Aut Records からも参加作がリリースされている。


Eloisa Manera - Invisible Cities
Aut Records, 2016)
Eloisa Manera(vln, voice, compositions, arr) Gianluca Barbaro(recorders, ewi) Piero Bittolo Bon(as, bs, cl) Andrea Baronchelli(tb) Pasquale Mirra(vib) Danilo Gallo(b, elb) Ferdinando Faraò(ds) Roberto Zanisi(cümbüş, cifteli, bouzuki, per, voice, objects) Walter Buonanno "Bonnot"(electronics)


リーダーはイタリアの女性ヴァイオリン奏者で、アルバムで展開されているのはコンテンポラリージャズというべきだろう。アルバムタイトルはもちろん、収録されている12曲すべての題名に「Cities」と名付けられ、さまざまな効果音的演出なども駆使しながら、言ってみればさまざまな「都市」を旅するように聴かれるべき音楽、とでもいうコンセプトだろうか。まあ私の耳は常に PBB のサックスの音に惹きつけられていて、彼のプレイはどんなフォーマット・セッティングであろうと、いつだって爽快に、魅力的に響くのだ。



Piero Bittolo Bon の過去記事アーカイブ(旧ブログ)