永井洋一のフットボールスピリット

2018-01-12

フェアプレー

16:36

 天皇杯決勝、Fマリノスマルティノスの態度、最悪でしたね。「醜悪」そのもの。

 少し強く当たられるとすぐにキレる。そしてずーっと文句を言ってる。相手の厳しいプレーでボールを奪われると、ファウルを取らない審判にくってかかる。しかも一時的に激高するだけじゃなく、時間がたってもくどくどとと言い続けている。ハーフタイムで引き上げる時にも文句を言い、試合が終わった後もしつこく文句を言っている。その一方で、自分がファウルを受けたときには必要以上に大げさに振る舞う。あからさまな時間稼ぎをする。

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 プレー一つでさまざまなチームを渡り歩いてきたきたようですが、あれくらい自己中心的な図々しさがなきゃだめなんですかね。でもね、あれはフェアという概念とは対局にありますね。見たくありませんね、ああいうの。マリノスは来期、契約しないでほしい。そもそもああいう外国人の個人能力に頼るチームづくり、ほんとやめてほしい。つまらない。

 さて、アンフェアと言えば、カヌー選手の不祥事、驚きましたね。ドーピングが味方を陥れる手段として使われるなど、想定外でした。日本代表レベルになると、敵はあらゆるところに潜むと覚悟しなければならないようです。高校野球連盟には毎年1000件ほどの不祥事に関する「通報」があるようで、その大多数はライバル校を出場停止に追い込むための未確認情報だとか。どんな手を打ってでもライバルを蹴落とそうという黒い魂胆を生む土壌は、すでにあるのです。

 さて先日、ウエルネスフェアオフィサーなる資格認定の講習がありました。平たく言えば、指導の現場から暴言、暴力を根絶し、スポーツマンシップ、フェアプレーを推進するための舵取り役になってくれ、というもの。壇上の講師が「なぜ指導者の暴言、暴力がなくならないのでしょう」と問いかけます。グループディスカッションもありました。

 私にしてみれば逆に「どうしてそんな簡単なことが解らず、こんな大げさな講習をしなければならないのか」とい言いたい気分でした。答えは極めて簡単です。指導者が指導、育成という自分の仕事、役割を忘れて「自分が勝利監督になりたい」という勝利至上主義のエゴを出すからです。自分が勝利監督の快感を得たいために、自分の思い通りに選手を動かそうとする。それで思い通りに動かないから怒る、殴る、それだけの話です。

 指導・育成という仕事を忘れて、子どもを自分の思い通りに動くロボットのように仕立てようとする。そんな初歩的なボタンの掛け違いは、スポーツ界のさまざまなアンフェアの入口にもなると思えます。

 罵倒し、殴った果てに思うように動くようになると、次はより際どい勝負も制することができるように、審判にバレない反則まがいの行為、反則ギリギリの手段を駆使することを教え込みます。そして、ある程度勝つようになると、より上で勝負するためにと、地域を飛び出し全国から運動能力の高い素材を集めるようになり、時にはその手は外国まで伸びます。留学生でも研修生でも何でもいい、勝つための駒になるなら...。公立学校でも単位などで選手に猶予が与えられたり、教員の異動に特別な例外措置が執られたりします。自治体の知名度が上がれば何でもいい...。

 そうやってルールを曲解したり、時には都合の良いように変えても勝ちたいという行為がエスカレートしていく。そして正当なトレーニングでは差がつかないほどの域に達すると、今度は科学、医学の力を借りてわずかな差を埋めようとする。それがドーピングに行き着く。さらには、ドービングしたかのように陥れる行為もある。

 でも、私たちは、それほどまでにして示された勝利というものが尊いと思うのでしょうか。スポーツはやはり「どのようにプレーするか」という部分が最後は大事になるのではないでしょうか。マネティノスのように振る舞って勝ったとしても、気持ちよくありませんよね。

2017-12-31

2017年スポーツ大賞

19:57

 永井が勝手に制定した今年のスポーツ大賞の発表です(笑)。

 サッカーはロシアW杯出場を決めたものの、国内組だけで組んだ試合はボロボロ。海外組を加えても本番で勝利どころか勝ち点が取れるかどうか危うい状態。バスケットボールは相変わらず世界との差は縮まらず、バレーボール日本中心の運営をしているにもかかわらず、いまいち上位に食い込めない。日本で一番、運動能力の高い素材を集めている野球も、未だアメリカには及ばず、WBCでは3位。...チームスポーツ辛いですね。

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 そんな中、活躍してますよ個人種目。しかも世界を相手に堂々と戦っているのはみーんな若い選手。いわゆる「ゆとり世代」です。

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 ゆとり世代とは、詰め込み教育弊害を改善しようと、余裕のある学び方が導入された世代。具体的には1987年生まれから2004年生まれの人たち。ゆとりが甘さにつながり、厳しさが足りないとか、気が利かないとか、マイペース過ぎるとか、学力が足りないとか、散々、批判されている世代。何かにつけて「あ~あ、ゆとり世代だからね...」と上の世代からは厄介者扱いされることもしばしば。

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 しかし見よ!!!この輝かしいゆとり世代の面々を。

 テニスの錦織圭(1989年生れ)、ゴルフの松山英樹(1992年生れ)、とこのあたりは序の口。1994年生まれはスキージャンプ高梨沙羅と切磋琢磨している伊藤有紀、1995年生まれは陸上100mの桐生祥秀、1996年生まれは体操の白井健三高梨沙羅1997年生まれは柔道の安倍一二三、フィギュアスケート宇野昌磨バドミントン山口茜と続きます。

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 2000年代になるとすごいですよ。2000年生まれは卓球の伊藤美馬、平野美宇の最強コンビ。水泳の池江璃花子柔道・安倍一二三の妹・安倍詩も同じ年の生まれです。

 そしてチョレイでおなじみの卓球張本智和にいたっては2003年生まれ。私にしてみれば、ついこの前(笑)。

f:id:johan14:20171231200351j:image:medium:left ゆとり教育は少なくとも個人種目のスポーツにはよい制度だったようですね(笑)。今年は、この世界に誇るゆとり世代のアスリートに2017年スポーツ大賞を贈呈します!!!

2017-12-08

我が子さえよければ...

10:58

 先日、港北FC中学生の部のセレクションを行いました。おかげさまで定員を上回る応募があり、不本意ながら合格、不合格の選別をさせていただきました。

 今回からセレクション申込用紙に「合格した後に入部辞退の可能性があるか否か」を記入してもらうことにしました。

 我々指導者にとって一番辛いのが、「港北FCに入れて下さい」と受験してきた選手に対して「君は不合格です」と冷たい通告をつきつけることです。しかし一方で、港北FCへの入部をさほど熱望してはおらず、高校受験と同様に「滑り止め」感覚で受験する選手、あるいは「レベルはどんなものか」と物見遊山、力試しで受験するような選手もいます。

f:id:johan14:20171208105826j:image:w360:left そんな中、定員があるので私たちは何名もの選手に「不合格」を突きつけなければなりません。苦渋の選択をする際に、同等の力量なら、あるいは多少、力量に見劣りがしても「合格したら辞退せず絶対に港北FCでがんばります」という選手を優先して受け入れてあげよう、という判断をして「辞退の可能性」を問う欄を設けたわけです。

 「辞退の可能性あり」と記していたのは4名だけでした。うち3名に、辞退されるのを覚悟で合格通知を出しましたが、2名は辞退せずに入部しいくれました。これは嬉しい誤算でした。

 参ったのは「辞退しません」と記していたので合格通知を出ししたのに、実際は入部しない選手が2名いたことです。

 この2名が正直に「辞退の可能性あり」としておいてくれれば、断腸の思いで不合格にしたうちの2名を救ってあげることができたのです。

 「辞退の可能性なし」と記しておいて、そしらぬ顔をして合格後に辞退した2組の親子は、自分たちがウソをついたことで不合格になった2組の親子のことをどう思っているのでしょうか?

 申し込み用紙にウソを記入したことで法的瑕疵を問われることはないでしょう(厳密に言えば契約不履行みたいなことがあるのかな...)。彼らは近隣クラブの顔見知りですが、卒業してしまえば疎遠になりますから、顔を合わせて気まずい思いをすることもないでしょう。そもそも「落ちた子のことなど知ったことか」と自分の子さえよければいい、という考えなのでしょう。

 申込用紙の欄に記入する時から入部辞退までの一連の流れの中で、きっと選手である子ども自身の胸の内に一抹の良心の呵責が生じたはずです。本当は辞退するのに、辞退しませんって書いていいのかな...という。その純な気持ちに「いいんだ。辞退しませんって書いとけば。入るかは入らないかはこっちの自由なんだ」とけしかけた親がいるのでしょう。

 ウソをつくな、正直であれ、人の迷惑になるようなことはするな、自己中心はよくない...とさんざん叱られ、しつけられてきたその親本人から「そんな約束、正直に守る必要はない」「人に迷惑がかかっても、罪に問われなければ自分の好きにしていんだ」ということを示される。その子の「モラル」はこの先、どのように形成されていくのでしょう。

 そう思うと、この2組の親子には辞退していただいて、かえってよかっとと思うわけです。

 

2017-12-04

勝てばいいのか

10:23

 大相撲の騒動が世論を賑わせています。

 日馬富士の暴行、引退はともかくとして、そのウラに見え隠れする貴乃花親方とモンゴル勢、特に白鵬との確執は、相撲とは何かを考える上でとても大切な課題を提供していると思います。

f:id:johan14:20171204102147j:image:medium:left 貴乃花親方の人生はそれこそガチンコそのもの。叔父の初代若乃花、父の先代貴乃花とも小兵ながら、どんな巨漢相手でも真正面で相手を受け止めガッチリ組んで真っ向勝負をしていた人。いずれも余計なことはしゃべらず、立派に戦う姿そのもので感動を与えてくれた人たち。そんな「相撲とは何か」を徹底して叩き込む家系に生まれ、自身もその教えを守り抜いて横綱に上り詰めたのが貴乃花親方。

 その貴乃花親方から見れば、横綱なのに下位力士相手に立ち合いでヒラリと変化したり、「カチ上げ」と呼ばれる危険な肘打ちをくらわしたり、ビンタのように張り手をしてから組んだり、完全に勝負が決まっているのにダメ押しで相手を土俵下に突き落としたり、といった「本来、横綱がすべきではない」ことを白鵬が恥も外聞もなくやってのけることに対して、「それは違う」と苛立ちを感じていたことでしょう。

 暗黙の了解で貴乃花親方の指定席となっていたバスの座席に白鵬が大きな顔をしてドンと座っていたら、いくら座席は指定で決まってはいないとしても、貴乃花親方の立場ならそうした日頃の鬱憤も積み重なって誰でもムカッと来るでしょうね。しかも白鵬はバス出発時間に遅れてのんびりアイスクリームを舐めながら歩いてきたとか。そんな態度を見せられたら、シャレじゃないけど「ナメとるのか!!」という気持ちになりますよ。

f:id:johan14:20171204102228j:image:medium:right 白鵬は確かに歴代記録を更新して、勝ち数では頂点にたっているかもしれません。しかし、「オレが一番勝っているんだ」という奢りが過ぎますよね。「強けりゃいいでしょ」というごう慢さが過ぎる。だから処分力士の進退をあたかも自分が決めるがごとき発言をしたり、不規則発言貴乃花親方を公然と批判するような出過ぎた行動を取る。

 こうしたことがまかり通るのも、白鵬を筆頭に幕内上位をモンゴル勢が占めているという実態があるのでしょう。「力士としてそれはないでしょ」としい言動、行動に対して厳しいこと言っても、彼らにそっぽを向かれたら興行的に厳しくなるという協会の事情もあるのかもしれません。

 相撲はレスリングやボクシングのようにルール内で勝てば何でも良い、という西欧由来のスポーツとは一線を画した格闘技です。品格などという曖昧模糊とした概念が幅をきかせているような世界。つまり、よくわからない世界。だけど、それが相撲。そもそも、あのチョンマゲ自体がどういう意味があるのか全然よくわからない。体重無制限性も極めて非合理的。あらゆるところに近代的合理性に反する現象が存在するわけです。しかし、ファンはそれを楽しんでいるわけです。

 モンゴル勢は、そうした伝統を表面的には守っているようだけれど、やはり芯から理解はしていない。だから勝って立場が強くなると、すぐに忘れてレスリングやボクシングのチャンピオンと同じように振る舞ってしまう。それに対して貴乃花親方は「相撲は勝てばいいというものではない」という伝統を守ろうとしているのでしょう。しかし現実に流されている人たちの間で孤立している様子。苦しい立場でしょうが、私としては頑張っていただきたい。ガチンコを実戦しつづける貴乃花親方の生き様、見事だと思います。

 

2017-11-15

二十年一日のごとし

12:50

 ブラジル1-3、ベルギー0-1。順当な結果。

 二つともキックオフと同時にプレッシング。少し慌てる相手。でもまぁ慌ててはいるけど、決定的な形を作らせたりシュートを打たせたりはしない。「あれっ、意外とやるな日本。ちょっとめんどくさいな」という程度。だけどそれを「嫌がらせている、苦しめている」と自分本位の解釈をする。

f:id:johan14:20171115124350j:image:w360:left その状態を90分続けられるならOK。一試合を通じて相手に好きなようにサッカーをさせなかった...ということで、とりあえずの評価はできるでしょう。しかし、世界の強豪チーム、それぞれの選手たちは一流チームで、格下に捨て身でガンガンチャレンジされることは日常茶飯事。それをどのように耐えて、どういうポイントでチャンスの芽が出てくるかを熟知している。勝負は90分、だから「ここだ」という勝負どころで決めればいいとじっくり待つ。

 そして実際、「ここだ」というところで見事に決めてくる。かたやニホン、「ここだ」というところで絶対に決められない。ブラジル戦の浅野の空振り、あれ素人? ほんとにプロなの? ペナルティマークの横でドフリーで決められないFWって、プロとして給料もらっていんですか?ベルギー戦でもボールを持てば取られるし。そもそもスピードが売りというけど、スピードでぶっちぎったプレーってありましたかね? ホントに速いの?あの人。

f:id:johan14:20171115124427j:image:w360:right ベルギー戦の杉本のシュート、何とかならんのかね、あれ。DFに寄せられて怖くなって仕方なく早く打っちゃった...てな印象。とても相手DFを切り裂く...なんて迫力ない。ブラジルのジュズスもベルギーのルカクも、日本のハードマークに苦しんでいたけれど、でも、ちゃんと決めて帰る。これがストライカー。 

 全体で「健闘」という雰囲気があって、「もう一歩」という印象を残して、でも決めるところを決めきれず、逆に相手には決めるべきところを決められる、という試合は、初出場のフランスW杯アルゼンチン戦、クロアチア戦で存分に味わったわけ。バティストゥータ決定力シュケル決定力はさすがだな、と。あのように決めるべきところを決めることがこれからの日本の課題だなと。

 ああ~あれから19年...もう綾小路きみまろの世界だね(笑)。あのころのゴン中山の方がまだ決定力はあった。浅野、杉本のプレーはもう悲惨そのもの。恥ずかしくてW杯に出せないでしょあれじゃ。

 きっとまたロシアでも「あそこで決めていれば」というプレーがいくつかあって、「日本よく頑張りましたが残念ながらグループリーグで敗退」ってことになるでしょうね。二十年一日のごとし。

 ブラジル戦を分析したドゥンガが「前線からのプレスは相手に応じてすべきこと。ブラジルにしかけてもムダ。かえってスペースを突かれる」と看破していたのに、あのうるさい解説者(笑)は「もっと前からガンガン、プレス行けよ~!!!、どうしたんだよ!!コンディション悪いのかな。行かなきゃだめだよ!」と連呼。プレーは二流だけど、解説は三流以下(笑)。その話を子どもたちも聞いているのだから、責任持って見識のある話をしてほしいですよね。

2017-10-29

検査の意味

12:07

 少年の大会で試合前に毎回、奇妙な「検査」があります。

f:id:johan14:20171029120540j:image:medium:left まず「爪の検査」。伸びていると危険という意味はわかります。しかし、「これだめだな、切ってきて」とNG出されるケースで、本当に「危ないな」と思うことは、まずありません。そんなんで怪我することなんて絶対にないよ..と思える程度。事実、40年も少年サッカーにかわってきて、爪が伸びていたことが原因という怪我に出会ったことは一度たりともありません。

 でも「切ってきて」と。「えっ深爪になっちゃうじゃん」というレベルを要求してくる。ほとんど「検査官としての権威」の振りかざしにしか思えない。

 次はシューズの検査。金属スタッドのついた、いわゆる「取り替え式」のシューズはNGなので、それを履いていないかのチェック。でもねぇ、長年、少年サッカーに関わっていますが、金属スタッドのシューズ履いている子どもなんか、まず見たことないですよ。でもまぁ取りあえずチェック。

f:id:johan14:20171029120710j:image:medium:right ここで面白いのは「ハイ右足の裏見せて」という指示。左利きの子が何の気なしに左足の裏を見せていると「右足だよ、右足」と訂正させる。はぁ?見たいのは靴底じゃないの? 左右どっち足が先か後かなんて全然関係ないじゃん(笑)。

 もっと笑っちゃうのは、右足の靴底を確認したあと、「は~い次は左足」と言うこと。はぁ?左右で違う靴底のシーズ履いている子っているの?片足見りゃ十分でしょうに(笑)。でも、こんなことを大の中年男が真面目な顔してやっている。練習試合の時は爪が伸びてても、どんな靴を履いていても、普通にプレーしてて何の事故も起きていないのに。

f:id:johan14:20171029120955j:image:medium:left そんな検査、意味あるんですか?..というやつ自動車業界にもありました。日産スバルが大変なことになっています。資格のない人の最終検査、もう何十年もやっていたことだと。ひどい会社だとメディアは袋だたきにしています。

 でも考えてみればおかしな事ですよね。だってそれで何十年もやってて、クルマはちゃんと無事に走り続けているのですから。点検ミスが原因で事故、という報道、見たことないですよね。

 ということは、何のためのチェックだったの? それ、いらないんじゃないのって思ってしまいますよね。裏返せば、その程度のことだからメーカーも気安く資格なしの人に委ねていたんでしょう。要は、国土交通省だとかの規定そのものが非現実的ということでしょう。

 人の命にかかわることだから、念には念を入れるということなのでしょうけど、それにしてもね。バカバカしいことに無駄なエネルギーを使わないようにしたいものです。

2017-10-23

「今」は「明日」に続いているのに...

16:15

 今しか見ない。次の試合に勝たせることしか考えていない。少年指導に蔓延している悪しき実態。

 1・2年生10分ハーフ、3・4年生15分ハーフ、5・6年生20分ハーフ。大人の45分ハーフからしたら「立ち上がり」に含まれる短い時間。あっという間。だからガンガン押し込むプレーを徹底させれば勝率はいい。少年サッカーの審判なんかお父さんたちのお手伝いだから、後ろからのチャージなんて滅多にファウルに取ってもらえない。ビシビシ当たったもん勝ち(笑)。ビシビシ体当たりしてボールを奪って、ゴール前に入れて殺到して押し込めばいい。

 小学生時代はそれで結果がでる。指導者はその子たちの「その後」なんか全然考えてない。6年間染みこんだガンガンサッカー(笑)を中学生になってもやってしまい、それが全然修正できない「石頭」になってしまっていることが想像できていない。

f:id:johan14:20171023161349j:image:w360:left ジュニアユース(中学生)の部でいろいろな少年団から選手を受け入れて毎年、感じることは、その子のプレー見ると、少年時代の6年間、何をやらされてきたかが一目瞭然でわかるということ。多いですよ、決めれたことをひたすら強く、速くやることにかけては結構すごいのだけれど、状況に応じて細かな修正をすることがものすごく苦手、という子たち。つまり「自分で考える」という習慣がまったくといっていいほどできていない子たち。

 言うまでもなく、子ども自身に責任はなく、全ては彼らと接した大人たちの責任。「将来、どうなってほしいか」というビジョンを持つことなく、ひたすら次の試合の結果ばかりに拘泥してきた結果。勝って成績が良ければ、子どもがどんな感じ方、どんな考え方をするようになったかは、どうでもいい。

 目前の結果しか考えない、という育成が、結果として、冷静に自分の頭で考え、判断し、決断できる力を伸ばせず、指示を待ち、自分で判断せず、人に追随するだけの人間をつくってしまう。

f:id:johan14:20171023161432j:image:w360:right さて、選挙も同じですね。憲法9条を変えて軍事化を推進しよう、盗聴を許して反体制的な動きを縛ろう、「秘密保護』と称して自分たちに都合が悪い情報は隠蔽しよう、原発は動かそう、沖縄の民意は無視しよう、通したい法案は強硬採決してしまえばいい、自分たちの悪事に対する答弁は「記憶にない」で逃げればいい...そんなことを平気で推進している人たちに、子どもたちの将来を託していいんですかね...と私は思うのですが、結果を見ると「いいんです」と思っている人がかなり多いみたいです。驚きました。いいんですか...。

 「そういうこともあるけど、とりあえず株価も上がって景気は少し良くなったようだし、就職率も少し改善したようだし...」という声が聞こえてきそうです。あ~あ、そうなんだよな。次の試合の結果しか考えない少年サッカーの指導と同じなんだよな。すぐそこ、しか見ない。後でどうなるか、は考えない。 

 考えてみれば、サッカーやってても、常にキラーバス狙っている、スキさえあればシュートする、なんて選手、ほとんどいないもんねプロもアマも。取りあえず誰かにパスを預けて、自分はミスしなかった、と。取りあえずバスつながってるからいいじゃん、と。思い切ったプレーは誰かがやってくれるでしょう、と。だから98年W杯初出場以来、何一つとして改善していない。同じことを繰り返している。

 まあ、選挙でああなんだから、社会はいつまでたっても変わらず、人の意識も変わらず、現状容認が続くんでしょうね。「今の暮らし、まぁわるくないじゃん」みたいな意識が蔓延して、サッカーも「ニッポン結構いいプレーしてるよね」ってな感覚で...。まぁそれが大多数の皆さんのお気持ちならしょうがないでしょうな。

 

 



 

2017-10-11

ハリルさん、その気持ちわかるよ

10:30

 日本代表、いずれもW杯に出られないニュージーランドとハイチにバタバタした試合を続けました。あまりの内容に悪さに呆然とするハリル監督...その気持ち、わかります。

 話は飛びますが、私の主宰する港北FC、少年の部は巧拙にかかわらず全員を公式戦に出場させるポリシー。運動能力に恵まれない子でも、自分に何が足りずどこまで頑張ればいいのか、努力目標を肌で体感してもらうため。もちろん、そのために戦力ダウンすることは明白。はっきり言えば、勝負を競う上ではそういう子は足を引っ張る。でも運動能力の高い子は文句を言わず、そういう子の足らざる部分をカバーして戦ってくれる。

f:id:johan14:20171011102947j:image:w360:left 一番、困るのは「港北FCは誰でも出してもらえる」ということで、さほどサッカーが好きでなく、上達の意欲もない子が入部してくること。そういう子は人一倍、努力が必要なのに、練習をよく休む。全然、努力しない。だけど公式戦には必ず来る。クラブのホリシーだから出場させる。当然、戦力にはならず、ひどく足を引っ張る。公式戦が終わって、練習試合が組まれる。公式戦で明らかになった課題を克服するために十分な出場時間をとって教えてあげようと意気込んでいると、休む。はぁ~とため息。

 成人のトップチームでも似たようなことがあります。トップチームはクラブで唯一、勝利至上主義、勝つためのチームづくりをします。大磯まで行っても、相模原まで行っても、三浦まで行っても、1分も試合に出られない選手がいる。だから練習試合では十分な出場機会を与えて「アピール」させる。「今度はオレを使ってほしい」という意欲を見る。だけど、ボール際の厳しさとか、最後まで諦めない気持ちの強さとか、細かい精度へのこだわりとか、そういうものが絶対的にレギュラーよりも「甘い」。「だからダメだということがわからないのか!」と私に怒られる。「やっばりだめだ」ということを確認する機会になっちゃう。はぁ~とため息。

 さて、日本代表でチャンスを与えた選手に対して、ハリル監督、はぁ~とため息ついたでしょうね(笑)。全然、使えない。まったく話にならないじゃないか、と(笑)。

 ハイチ戦、日本がとった3点のうち、ビシリとヒットしたのは倉田のヘッドだけ。杉本ボテボテ、酒井ボテボテ(最後に香川が触ったみたいだけど)。その他のシュートも軒並みボテボテ。何本パスつながっても、何本シュート打っても、タイミングとインパクトがバッチリ、というのは一つもなし。ハイチの1点目、トラッブとシュート見事でしたね。2点目はタイミングが見事。3点目はコースが見事。シュートって、ああ打つんですよ皆さん。

 ハイチはほとんどチームとしてまとまった練習していないとか。だから連携がとれていない時間帯に2失点したけど、試合しながら修正してましたね。時間とともにどんどんまとまりが出てきた。臨機応変の修正能力...一番、日本に欠けているものを見せつけられた。 

 この二戦を終えて、私がハリルさんだったら車屋、遠藤、小林、浅野、杉本、香川、久保、武藤...みんなサヨナラですね。まったく戦力になりません。

2017-09-30

とにかく強いチームならどこどもいい?

16:42

 民進党のゴタゴタを見て「今なら勝てる」と掟破りの解散選挙に打って出たアベちゃん。それこそ「とってつけたような」政策をしゃあしゃあと後付けで出してきました。

 自分の首がつながれば何でもアリなのかよ...と呆れていたわけですが、おっとどっこい、民進党も負けちゃいませんでしたね。あれよあれよという間に「希望の党」への鞍替え。「ええっ、そこまでする?」って一番、驚いているの、アベちゃんじゃないの(笑)。「だったら解散しなきゃよかった」って?(笑)。

 プロレスでバトルロイヤルってのあるでしょ、大勢の中で誰かか一人だけが生き残るってやつ。最初は何人かで同盟組んで一人をたたき出して、それを続けて残りが少なくなってくると、それまで同盟組んでたヤツを裏切って強い奴と組んで一人をたたき出す。そして最後は同盟も何もなく「さっきの友は今の敵」とばかりサバイバルをする。あれと同じだね。

f:id:johan14:20170930174951j:image:w360:left ともあれ、勝てばいい、生き残ればいい、という政治家のエゲツない保身は見苦しさを通り越して、もう滑稽で哀れですね。人品骨柄の腐り具合が半端じゃない。み~んなスゴイ大学出てるんでしょ(笑)。死ぬほど勉強した結果、出来上がった人間があれじゃぁね~。お受験にいそしんでいる子供たち、アタマ良くなると、最後はああなっちゃうんだよ(泣)、夢も希望もないわな。 

 さて、サッカーでも、とにかく強いチーム、有名なチームに入れればいい、という親子がいます。その実力があるならいいのですが、大抵は身の程知らず(笑)。「万が一合格したとてもレギュラーは無理ですよ」と忠告しても、聞く耳を持ちません。とにかくそこに「所属する」こと自体が目的化している。ある意味「お受験」と同じ。入ってからのことはあまり考えていない。

 指導者に目をかけてもらえず、何年間もBチーム、Cチームに追いやられ、公式戦に一度も出られず、常に「その他大勢」で「おなぐさみ」のような指導しか受けられないなら、多少、戦績は振るわないチームでも、好きなポジションで自分にあった指導をしてもらい、公式戦の経験もたっぷりできるところに入ればいいではないか...と思うのですが...そういうものではないらしいのです。

 例えばベスト4に入る「強豪」チームと、ベスト32で終わる「そこそこ」のチームとの違いは、トーナメント戦3試合分です。そのたった3試合分の違いのために、ろくに、あるいはまったく出場機会がない方を選ぶのか、それともフル出場できることを選ぶのか、どちらが後の自分のサッカー人生にとってに有益なのか...。私なんぞ、スポーツはプレーしてナンボ、「試合に出られなくても精進・忍耐が役に立つ」なんて、育成ができない指導者のもっともらしい「言い訳」と認識していますから、絶対にプレーできる時間が多い方を選択すべきと思うのですが...しかし、出られなくても「強いチームにいる」ことを選ぶわけです。とりあえずレギユラーの子がもぎ取った実績の「傘の下」に入っていることに意義を見いだすらしいのです。

 今回、恥も外聞もなく解散選挙を強行したアベ自民、そして、とっとと日の出の勢いの「希望の党」に鞍替えした民進党の面々を見ていると、「とにかく強いチーム、有名なチームに入れば、それでいい」と考えている親子を連想するわけです。

 

2017-09-26

戦略思考..子ども、日本のスボーツマン、政治家...

13:03

 初心者が大半の3年生。最初の大会は年下の2年生の助っ人の力を借りるような状態。4年生になった春の大会、まぐれと幸運も重なって数回勝ってしまった(笑)ために、秋の大会では分不相応(笑)の一部リーグに。大敗ばかりを覚悟していたら、意外な健闘(!!)。大会初日は2試合していずれも1-2の惜敗。

 その負け方がすごい(笑)、1試合目は終了1分前に追いつかれ、何と2秒前!!!!に逆転され、2試合目も決勝点を奪われたのが終了1分前。ドーハの悲劇どころの騒ぎじゃない。

 純真な子供たち。格上を相手にリードしていても、引き分けに持ち込めそうでも、ゴールキックスローインの時に一生懸命「急いで」プレーしてしまいます。それが墓穴を掘った形。そこで少しだけゆっくり「時間稼ぎ」をしていたら、2試合とも少なくとも引き分けで終わることができました。

f:id:johan14:20170926125407j:image:w360:left もちろん、サッカーを始めて1年ちょっとの4年生手にそんな「知恵」があるわけもなし。なので、試合後、「最後のゴールキックの時は、あんなに急いでボールを取りに行かなくてもよかったんだよ」「勝っていて、残り時間が少ない時は、急がなくてもいい。それは、ズルイことじゃなくて、試合をする時に必要な『賢さ』なんだ」という話をしました。

 すると「あ、それ知ってる」と子供たち。先日のW杯予選を思い出して「サウジアラビアの選手、痛くないのに痛いフリして時間を稼いでいたよ」

 「そう。プロはウソでも時間が稼ぎをする。子どもはそんなことはしなくていいけど、勝ちそうな時、引き分けでもいい時は、いつものように急いでキックしなくてもいいこともある、ということは覚えておいた方がいいね」

 さて、こうした「前略的思考」、本当に日本のスポーツマンは苦手ですね。いつでもどこでも、ひたすら全力で...という信仰みたいなものがある。流れや状況を把握して臨機応変振る舞うという訓練がまったくなされない。「試合運びのつたなさ」はW杯出場国中、一番でしょう。 

 そもそも「日本人」がそういうものなのか...というと、そうでもないらしい。官僚政治家の立ち居振る舞いを見ていると、まぁその計算ずくの戦略思考はたいしたものです。とぼける、しらを切る、はぐらかす、なんてのは初歩的必須アイテム。言いくるめる、論点を変える、強弁する、等々あらゆる手段を講じて白を黒としても平然。そうした恥知らずの鉄面皮の頂点に立つのが安倍ちゃんでしょうな。

f:id:johan14:20170926130845j:image:medium:right 「今なら勝てる」という状況判断をしたら、即断して実行。あれれ、色々ともっともらしいご託を並べて、つい先日「仕事人内閣」つくったばかりじゃないの? あの人たち、一体どんな「仕事」をしたのさ? べらぼうに高い給料、払ってんだぜ。

 そんな中、自民議員も続々と小池新党に流れてますな。勝てるなら何でもいい、という魂胆が見え見え。自分の信念、信条なんかどうでもいい、ということが明らかになっても、背に腹は代えられないということでしょう。

 いずれにしても、首相も議員も、とにかく自分が「勝つ側」にいることしか考えず、すべきこと、仕事の内容、つまり国民のことなんか、ぜ~んぜん 1 %も考えていない。そして、それがバレても平気。

 まぁこれくらいの図太い戦略思考が必要ですよね、日本のスポーツマンも。中東のGKなんか、勝っていればジャンブキャッチして着地したたけで「足が痛い」と座れ込みますからね。ウソがミエミエでバレバレでも、みっともなくても、そんなことはどうでもいい。勝てばいい。アベちゃんも中東のGKなみですわ。