永井洋一のフットボールスピリット

2018-01-12

フェアプレー

16:36

 天皇杯決勝、Fマリノスマルティノスの態度、最悪でしたね。「醜悪」そのもの。

 少し強く当たられるとすぐにキレる。そしてずーっと文句を言ってる。相手の厳しいプレーでボールを奪われると、ファウルを取らない審判にくってかかる。しかも一時的に激高するだけじゃなく、時間がたってもくどくどとと言い続けている。ハーフタイムで引き上げる時にも文句を言い、試合が終わった後もしつこく文句を言っている。その一方で、自分がファウルを受けたときには必要以上に大げさに振る舞う。あからさまな時間稼ぎをする。

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 プレー一つでさまざまなチームを渡り歩いてきたきたようですが、あれくらい自己中心的な図々しさがなきゃだめなんですかね。でもね、あれはフェアという概念とは対局にありますね。見たくありませんね、ああいうの。マリノスは来期、契約しないでほしい。そもそもああいう外国人の個人能力に頼るチームづくり、ほんとやめてほしい。つまらない。

 さて、アンフェアと言えば、カヌー選手の不祥事、驚きましたね。ドーピングが味方を陥れる手段として使われるなど、想定外でした。日本代表レベルになると、敵はあらゆるところに潜むと覚悟しなければならないようです。高校野球連盟には毎年1000件ほどの不祥事に関する「通報」があるようで、その大多数はライバル校を出場停止に追い込むための未確認情報だとか。どんな手を打ってでもライバルを蹴落とそうという黒い魂胆を生む土壌は、すでにあるのです。

 さて先日、ウエルネスフェアオフィサーなる資格認定の講習がありました。平たく言えば、指導の現場から暴言、暴力を根絶し、スポーツマンシップ、フェアプレーを推進するための舵取り役になってくれ、というもの。壇上の講師が「なぜ指導者の暴言、暴力がなくならないのでしょう」と問いかけます。グループディスカッションもありました。

 私にしてみれば逆に「どうしてそんな簡単なことが解らず、こんな大げさな講習をしなければならないのか」とい言いたい気分でした。答えは極めて簡単です。指導者が指導、育成という自分の仕事、役割を忘れて「自分が勝利監督になりたい」という勝利至上主義のエゴを出すからです。自分が勝利監督の快感を得たいために、自分の思い通りに選手を動かそうとする。それで思い通りに動かないから怒る、殴る、それだけの話です。

 指導・育成という仕事を忘れて、子どもを自分の思い通りに動くロボットのように仕立てようとする。そんな初歩的なボタンの掛け違いは、スポーツ界のさまざまなアンフェアの入口にもなると思えます。

 罵倒し、殴った果てに思うように動くようになると、次はより際どい勝負も制することができるように、審判にバレない反則まがいの行為、反則ギリギリの手段を駆使することを教え込みます。そして、ある程度勝つようになると、より上で勝負するためにと、地域を飛び出し全国から運動能力の高い素材を集めるようになり、時にはその手は外国まで伸びます。留学生でも研修生でも何でもいい、勝つための駒になるなら...。公立学校でも単位などで選手に猶予が与えられたり、教員の異動に特別な例外措置が執られたりします。自治体の知名度が上がれば何でもいい...。

 そうやってルールを曲解したり、時には都合の良いように変えても勝ちたいという行為がエスカレートしていく。そして正当なトレーニングでは差がつかないほどの域に達すると、今度は科学、医学の力を借りてわずかな差を埋めようとする。それがドーピングに行き着く。さらには、ドービングしたかのように陥れる行為もある。

 でも、私たちは、それほどまでにして示された勝利というものが尊いと思うのでしょうか。スポーツはやはり「どのようにプレーするか」という部分が最後は大事になるのではないでしょうか。マネティノスのように振る舞って勝ったとしても、気持ちよくありませんよね。

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