パーフェクト ストーム ③

johnfante2009-04-09

パーフェクトストームと菩薩羅号―航海記録

パーフェクトストームと菩薩羅号―航海記録


右は実際に遭難したパラシュート・レスキュー隊の写真

救助作戦はじまる


ジェット機P-3が現場海域に着いたのは、ヘリの不時着から90分後のことだった。
11時半ごろ、空軍州兵の無線の周波数をキャッチ。低空飛行に切り替え、着水ポイントの約20マイル南に、暗視眼鏡で1個のストロボが光っているのを見つけた。
半マイル先にはさらに3個のストロボ。これで4人の搭乗員の行方がつかめた。
H-3大型ヘリが現場に到着したが、あまりに危険なのでレスキュー隊員を下ろせず、救助用バスケットだけを投下した。そして、安定したホバリングを維持しようとしたが、暴風と波でバスケットは2秒と波の上に乗っていられない
。1時間の救助活動でタイムリミットとなり、H-3ヘリは監視船タマロア号と入れ替わりで基地へ戻った。


タマロア号は不時着したヘリの搭乗員のところへ赴いたが、操舵室にいたブルドニッキ中佐は自分が波頭を見上げていることに気づいて驚いた。
最初に発見したのはグレアム・ブッショアーだった。彼は救命スーツを着込み、遭難用発火信号を携帯していた。
兵曹が照明弾を打ち上げ、船首では選ばれた乗組員たちがロープを手にしてうずくまり、投げるチャンスをうかがっていた。暴風のなかで立っていられなかった。



パーフェクトストームで起きたとされるダブル・トルネード(実際の映像)

続きを読む