片山右京は自転車に乗ってもヒーローだった

元F-1レーサーの片山右京さんがかっこいいことをしたらしい。映像作家の青春組立式キットの井村征爾のムキムキ日記の2月7〜9日によれば、片山さんはどうも、日本縦断自転車という挑戦をしているらしいのだが、岐阜の大日岳から金沢の内灘砂丘に向けて大雪の中を走っている途中、溝にはまったおじいさんおばあさんの運転していた軽トラを救出して、井村さんの表現をそのまま引用すれば、「名も名乗らずに去って」いったんだそうだ。
　そのとき乗っていた自転車はたぶん、片山さんがプロデュースしているUGOなんだろうな。井村さんが撮った、UGOの短編がネットで公開されている。
井村さんの作品は結構好きだ。4Bくらいの鉛筆で書いたような、太くて明確な感傷がある。UGOの短編もそうだと思うが、撮影の舞台にいつもなっている滋賀県の田舎の風景もおもしろい。井村さん以外が撮っても、滋賀県の風景はあんなふうに画面の主旋律が道路になるんだろうか？

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