2012-05-03
KBB8
「マスター塩水おくれよ。のどが渇いてきた。」
「休みは故郷に帰らないんですか?」
「勉強が遅れてるんだよ。なにせ一日の半分は塩水につからないといけないからね。」
「水につかってもいい教科書があればいいんでしょうけどね。」
「ぷはー。口から泡が出てきた。ここの塩水はうまいな。」
「鳴門の塩を使ってます。」
「できれば有明海のがいいんだけどな。」
「あちらのご出身で?」
「そうじゃないけど、干潟で有名なのはあっちだろ?」
「干拓でずいぶん環境が変わったんじゃないですかね?」
「それなんだ。僕の故郷もいつ開発されちゃうかわかんないから法律の勉強しとかないとね。」
「それで字を書く練習もされてるんですね?」
「そうだよ。ムツゴロウだと原告扱いされないかもしれないだろ?連中じゃあ訴状を書けないからね。」
「ギッチョさんはやっぱり左利きだからその名前なんですか?」
「そうじゃないけど小さいハサミは食事用だよ。ペンを持つにはやっぱり大きなハサミじゃないとね。」
「あんまり戦闘的になって『死を招き』にならないようにしてくださいよ。」
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